ニュース番組の裏側を描いた卓越した知的ドラマ
「ニュースルーム」はアメリカの放送局HBOで2012年から放送されているドラマで、2014年5月現在、シーズン2まで放送されています。噂ではシーズン3をもって終了といわれていますが、ぜひもっと続けてほしいなぁ~。
「ニュースルーム」はですね、海外ドラマ「ザ・ホワイトハウス」や映画「ソーシャル・ネットワーク」を手がけたアーロン・ソーキンが製作総指揮者です。アーロン・ソーキンは「ア・フュー・グッドメン」や「アメリカン・プレジデント」の脚本も手がけていたりします。一時期、米人気ドラマの「セックス・アンド・ザ・シティ」シャーロット役の女優クリスティン・デイビスと交際していたようです。
「ニュースルーム」は、タイトル通りニュース番組の裏側を描いた作品で、すごく知的なドラマです。毎回、実際にあった事件を取り上げたり、報道のありかた、社会のモラルなどについて熱い議論が交わされ、様々なドラマが生まれます。見ているだけで勉強になることも多いので、海外ドラマ版「池上彰さん」のような学べるドラマです♪
特に、このドラマにハマったきっかけとなった、シーズン1の第1話の冒頭のシーンは最高でした!英語版しか予告編動画がありませんでしたので、本場アメリカ版のトレーラーを載せておきます。
わかりますかね?きっと英語じゃわからないですよね。予告編ではだいぶ省略もされてますし、ちょこっとだけ紹介しておきますね♪
ニュースキャスターとして、ある大学のイベントに出席したウィルは、女学生から「なぜアメリカは世界一偉大な国なのですか?」と能天気に聞かれ、最初は学生相手なので当たり障りのない答えでやりすごそうと、「それはもちろんニューヨーク・ジェッツ(フットボールチーム)がいるからさ」とジョークでごまかそうとします。
他の同席パネラーも「そりゃ“自由”さ、アメリカには自由があるからだろう。しっかり守っていこう」などと、もっともらしい答えしか発言していない。
しかし、主催した大学側の教授でしょうか、司会者の男性が「いえ、マカヴォイさん!私はあなたにもっと真剣に答えて欲しいんです。あなたもジェイ・レノのように誰にも怒らず誰からも好かれたいタイプですか?」と責めたてます。
やがて、ウィルは、つい我慢できなくなり「彼女の質問に対する私の答えは、アメリカは世界一偉大な国ではない、です」と答えてしまいます。
一瞬、会場の空気が凍りついたのを察したのか、先程までウィルを煽っていた司会者も話題を変えようとします。しかし、一度火がついたウィルはもう止まらない。すごい勢いで続けます。
まずは同席パネラーに向かって「自由があるからアメリカが世界一偉大?自由はカナダにもある。日本にも、イタリアにも、オーストラリアにも、ベルギーにも」
「質問したお気楽なパーティー・ガールが投票所に迷い込んだときのために教えてあげよう。この国が世界一だと示す根拠は何もないんだ」
「読み書き能力は世界7位、科学は22位、平均寿命49位、平均世帯所得3位」
「世界一なのは次の3つ。
1.人口に対しての囚人数の割合の高さ。
2.天使が本当に実在すると信じてる大人の人数。
そして3つ目は、国防費。2位以下26カ国の合計よりも多い」
「うら若い君に責任はないかもしれないが、間違いなく“史上最悪の世代”の一員なんだということは知っておけ。そこから、どう動くかは君の責任だ」
「それなのにアメリカがなぜ世界一偉大な国なのかだって? 一体、君は何の話をしてるんだ!?ヨセミテ国立公園の広大さか何かの話か?」
言い放ったウィルの動画は、たちまち動画共有サイトなどで話題を呼び、色んな人からバッシングを浴びまくる・・・というところから「ニュースルーム」のお話はスタート。ウィルの元へエミリー・モーティマー演じるマッケンジーが「まだ知性を求めることが恥ずかしくなかった時代にあったような報道番組を作りたい」と持ちかけてきます。
面白そうでしょ?だいたいの意味がわかったところで動画をもう一度見てみてね☆
キャストは、ジェフ・ダニエルズという男性が主人公のアンカー、ウィル・マカヴォイを演じています。この人のことはあまり知らなかったのですが、映画だと、ジャック・ニコルソンとシャーリー・マクレーン主演のアカデミー作品賞受賞作「愛と追憶の日々」やウディ・アレン監督の「カイロの紫のバラ」、「ジム・キャリーはMr.ダマー」、キアヌ・リーブス&サンドラ・ブロックの黄金コンビ主演「スピード」など様々な作品に出演いているんですね。
TVドラマでは、なんと「フレイジャー」のシーズン1第5話(「恋のきっかけ」:Here’s Looking at You)に出演しることが判明!ちっとも知らなかったぁ!とは言え、冒頭のラジオ番組に電話してきたダグという男性の声のみの出演なので無理もないか(汗)声だけだと、さっぱりわからないものですね。。
ウィル・マカヴォイの上司役チャーリーを演じるのは、サム・ウォーターストンというベテラン俳優さんですが、この人は海外ドラマ「ロー&オーダー」に16シーズンも出演している主要キャストの1人なのら。実生活では父親が教師で母親が画家、そして自身の出身大学は、なんとイェール大学というから秀才です。TVドラマ「I’ll Fly Away」でゴールデングローブ賞男優賞を受賞しています。
そしてそして、もう1人、重要な出演者がいます☆ブルース・ウィリス主演の映画「キッド」でヒロイン役をやった英女優エミリー・モーティマーさんです。この人、綺麗で優しい顔立ちをしてますよね~♪「キッド」見て大好きになりました。
ほかに映画では「ノッティングヒルの恋人」「マッチポイント」「ラースと、その彼女」「シャッター アイランド」「ヒューゴの不思議な発明」などに出ています。ドラマでは「30 ROCK/サーティー・ロック」にもシーズン1の最後のほうで3話ゲスト出演してます。ぜひHuluで見れるのでチェックしてみてちょ☆
私生活では2003年にアレッサンドロ・ニヴォラという俳優と結婚して子供も2人いるそうです。(ガクッ:笑)
あと、主要キャストではないですが、このドラマのシーズン1の中には、日本で2011年3月11日に起きた原子力発電所の事故を扱ったエピソードなどもあり、その際にはアメリカ在住の日本人俳優、松崎悠希さんが出演しています。そしてオリヴィア・マンという女優さんが松崎さんと日本語で話しています。オリヴィアは東京で暮らしていた時期があり、日本でモデルをやっていた経験もあることから日本語が、まあまあ話せるようです。映画「デート & ナイト」「アイアンマン2」「マジック・マイク」などに出演しています。
そして、ジェーン・フォンダというベテラン女優さんも出演しています。この方の名前を聞いてピンときた方は映画通です。そう!なんとお父さんが、あのハリウッドスター、ヘンリー・フォンダです。ヘンリー・フォンダといえば「怒りの葡萄」「荒野の決闘」「間違えられた男」「十二人の怒れる男」「史上最大の作戦」「黄昏」など数々の名作映画に出演したアメリカを代表する俳優です。ただジェーン・フォンダも負けておらず、自身「コールガール」と「帰郷」でアカデミー主演女優賞に2度も輝いています。
実力派な役者ぞろいの知的ドラマ「ニュースルーム」ですが、加えて恋愛やセレブのゴシップ問題なども絡んできて面白いですよ☆
「マッチポイント」の時のエミリー・モーティマーのサイン入り写真を発見☆↓
ほかのスターと比べると、意外と安いです。いくらかはご自分で確かめてみてちょ☆
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