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「ザ・エージェント」は最高のエール映画でSHOW?




「ザ・エージェント」は1996年に公開されたアメリカ映画です。
 
監督はキャメロン・クロウ。元メジャーな音楽雑誌「ローリング・ストーン」誌の記者で、22歳の時に書いた小説がベストセラーとなり、映画化された際に脚本を担当。
 
その後、映画監督となり2000年の映画「あの頃ペニー・レインと」ではアカデミー脚本賞を受賞しています。
 
キャメロン・クロウは「バニラ・スカイ」(2001)でもトム・クルーズと組んでますね。ただ、やっぱりキャメロン・クロウと言えば「ザ・エージェント」だし、もう1つ有名なのは元記者という手腕を活かして、あの伝説的な映画監督ビリー・ワイルダーに約1年間に渡り長期インタビューしたものをまとめた「ワイルダーならどうする?」という本が有名ですよね。
 
ちなみに、三谷幸喜さんもこの後テレビ番組の企画でワイルダーに直接会いにいってました。うらやましい~☆(この辺のことはワイルダー特集ページでどうぞ)
 
話しを「ザ・エージェント」に戻すと、主演はトム・クルーズ、ヒロインはレネー・ゼルウィガー、さらにキューバ・グッディング・Jrや、俳優ジョン・トラボルタの奥さんケリー・プレストンなんかも共演しています。
 
そしてそしてキューバ・グッディング・Jrは本作で念願のアカデミー賞助演男優賞に輝きました。

左がレネー・ゼルウィガー、右がキューバ・グッディングJr↓

 

この時の授賞式で喜び跳ねながら興奮してスピーチをした映像は有名で、まるで本作「ザ・エージェント」に出てくるシーンと同じ場面を見ているようで感動しました。
 
アカデミー賞を運営している団体の公式YouTubeチャンネルに公開されていたので紹介しておきますね↓こっちまで嬉しくなってきますよ(笑)


また、トム・クルーズはゴールデングローブ賞で主演男優賞を受賞。さらにWikipediaによると現在「ザ・エージェント」のワールドワイドな興業収入は270億円越えしてますね!
 
ちなみに、本作には何度かトム・クルーズのメンター(師匠)として成功したスーツ姿の年配男性が、人生の成功に必要な知恵や秘訣を語りかけているのですが、当初キャメロン・クロウ監督はこの役をビリー・ワイルダーにやってくれないかと依頼していたようです。その話を断られたという話から先述のインタビュー本「ワイルダーならどうする?」は始まっています(笑)
 
なお本作「ザ・エージェント」の原題は「Jerry Maguire(ジェリー・マグワイア)」で主人公の名前になっていますが、この男性が果たして実在の人物なのかは不明です。ただ、先程のメンター役の男性は英語版Wikipediaによると、実はソニー・エンターテイメント・ピクチャーズの知的財産部門のお偉いさんなんだそうです。たまたまキャメロン監督らと歩いていた時に出演を頼まれた素人さんとのこと。彼の役名はDicky Foxですが、こちらも実在のビジネスマンなのかどうかは、ちょっとわからないです。



ここまできてやっとですが、あらすじです(笑)。トム・クルーズ演じるジェリー・マグワイアはスポーツ・エージェント。スポーツ・エージェントとはプロのスポーツ選手たちに代わってチームや企業などと契約金などの交渉をする人のこと。
 
近年、高額な年棒ばかりを追いかけ選手との関係が悪化しつつあるエージェント業界に嫌気がさしたジェリーは社員全員に、もっと人と人との絆を大切にするビジネスモデルに変えるべきだと書いたレポートのコピーを配るが、それが原因であっけなく会社からクビを宣告されてしまう。
 
あせったジェリーは無理やり個人事務所を設立するが、社員はレニー・ゼルウィガー扮する秘書のドロシー1人。クライアントもキューバ・グッディング・Jrが演じるアメフトの中堅選手ロッド1人だけ。
 
最初はうまくいかないものの、粘り強く自分を信頼し続けてくれるロッドに次第に献身的になっていくジェリーは、ドロシーの支えとともに起死回生を目指すが・・・というストーリーです。



ちなみに、ジェリーがクビになった原因となった小冊子の内容はざっくり言うと下記のようなものです。
 
「ケガをした時も選手を守り抜くということ。最近はそれが忘れられてしまっている。もっと1人1人と親密な関係になって信頼し合うためには、どうしたらいいのか?答えは簡単。それは『クライアント数を減らす』こと。金額は低く、親身な配慮、自分とゲームを大切にすればいい」
 
そして、アメリカでは、この映画のあるセリフが2つほど大流行しました。
 
1つ目は「Show Me The Money!(金を見せろ)」です。これは、ロッドが俺が欲しいなら高額の契約金を提示してみせろ!という強気な交渉態度をとるシーンなどで、ジェリーに向かって叫ばれたセリフです。下の場面写真のように、ロッドはものすごく陽気というか強気というかうるさいくらいエネルギッシュでまっすぐな男なんですよ(笑)



もう1つは「You Complete Me(君が僕を完璧なものにする)」です。トム・クルーズがレネー・ゼルウィガーに向かっていう言葉です。789jun的に意訳すると「ただビジネスで成功するだけじゃ完全な幸せとは呼べない。それを一緒に喜んでくれる君のような存在が僕には必要なんだ。君がいて初めて完全な成功・幸せと言えるんだ」かな。これはロマンティックなセリフとして、結構有名で、よくパロディなどで登場します。
 
例えば、海外ドラマ「フレンズ」というシットコムでは、ロスという男性が片思い中の女性レイチェルに向かって「You Complete Me」と言いかけますが、反応が悪かったのを察知してすかさず「You Complete Me Kitchen」と言いなおします。「君のおかげで僕・・・の家のキッチンが最高のものになるよ」みたいな意味ですね(笑)
 
 
この映画をみると、結局、善人が懸命に努力すると幸せになれるんだという生きる希望が湧いてきます☆また、あきらめないことの大切さや、友情、信頼、愛情といった心の幸せをビジネスと結びつけることができるんだという気づきを得られました♪
 
ザ・エージェント」は元気が出る、超オススメのサクセス映画です。
 
最後に作中でジェリーのメンター役Dicky Foxが言う素敵なセリフを贈ります。
 
Hey, I don’t have all the answers. In life, to be honest, I failed as much as I have succeeded. But I love my wife. I love my life. And I wish you my kind of success.
 
「かくいう私も正直なところ、たくさんの失敗をしてきた。だが妻を愛し、自分の人生を愛している。願わくば、君も私と同じ種類の成功をしてほしい。できるはずだ」
 
 
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「恋愛小説家」は最高のエール映画でSHOW?




「恋愛小説家」は、いいですよ~☆もうね、オシャレ!観てるとエールをもらえる!温かい!ユーモアがあって、センスもいい☆
 
個人的には、つい何回も観てしまう映画です。音楽のチョイスも素敵なんですよ~♪
 
主演はジャック・ニコルソンとヘレン・ハントです。監督は、ジェームズ・L・ブルックス。1997年公開のアメリカ映画です。
 
ジャック・ニコルソンは本当にすごいですよね、いろんなジャンルの作品で実に様々な役柄を演じています。今回のような軽めのラブコメは、本作「恋愛小説家」と「恋愛適齢期」くらいしかパッと思い浮かびませんね。そういう意味では貴重かも。
 
ちなみに、この時ジャック・ニコルソンは60歳です。でも作中では、特に年齢を感じさせずラブコメの主人公として全く違和感もありません。すごいバイタリティですね(笑)
 
なんと、この作品でアカデミー主演男優賞を受賞しています!
 
そしてヒロイン役には僕の大好きな女優ヘレン・ハント!海外ドラマ「あなたにムチュー」や映画「ハート・オブ・ウーマン」「ペイ・フォワード」「キャスト・アウェイ」で有名な、あの愛らしい女優さんです。
 
スゴイことに、ヘレン・ハントも本作「恋愛小説家」でアカデミー主演女優賞に輝いているんですね!主演の男女2人が両者ともにアカデミー主演賞を授与された作品なんです。作品賞を受賞しなかったのが不思議なくらいです(笑)
 
 
でもね、この1997年(授賞式は翌1998年)のアカデミー賞で作品賞を獲ったのは、あの「タイタニック」なんですね。当時の映画史上最高の興行収入を記録した秀作なので、まあ、しょうがないかなという感じもしますね☆
 
余談ついでに1997年度の脚本賞は、マット・デイモンとベン・アフレックの「グッド・ウィル・ハンティング」、メイク・アップ賞が「メン・イン・ブラック」を担当した人という傑作映画がズラリな1年。なんて年だ!(笑)
 
 
「恋愛小説家」に話を戻しましょう♪監督のジェームズ・L・ブルックスは、テレビでは「ザ・シンプソンズ」のプロデューサーとして有名で、映画では「愛と追憶の日々」「ブロードキャスト・ニュース」の監督・脚本・製作、および「ビッグ」「ザ・エージェント」の製作に関わっているというエール映画をたくさん世に送り出している才能あふれる監督です。
 
というわけで、ジャック・ニコルソンとは「愛と追憶の日々」以来のタッグになったわけですが、両作品ともアカデミー賞で何らかの賞を受賞しているというからスゴいコンビです。
 
また、その他のキャストもなかなか濃いメンバーで「ザ・エージェント」のキューバ・グッディング・Jrや、「リトル・ミス・サンシャイン」のグレッグ・キニア、そして「ゴースト・バスターズ」出演&「恋はデジャ・ブ」監督のハロルド・ライミスも役者として出演しています。

グレッグ・ギニア(左)と、キューバ・グッディング・Jr(右)↓

 


ハロルド・ライミスの役どころが、またすごく素敵で善良なお医者さまというキャラクターでして。この役を演じているハロルドを見ただけで、なんとなくハロルド・ライミスが好きになっちゃいますよ(笑)
 
 
「恋愛小説家」のタイトルですが、原題は「As Good as It Gets」です。意味は「これ以上ないほど良い」という慣用句らしいです。ただ、英語のフォーラムサイトなんかを見ると、「コレで精一杯」「これ以上よくはならない」というネガティブな意味にもとれるから、作者が意図的に良くも悪くもとれるタイトルにしたという意見なんかも見られました。
 
「これ以上は無理っす」みたいな意味でしょうか?たしかにジャック・ニコルソン演じる主人公のメルヴィンは良い人間になろうとしますが、ヒロインの母親から「完璧なボーイフレンドなんて、どこにもいないのよ!」みたいなこと言われてましたね(笑)
 
ちなみにメルヴィンが実際にセリフの中で「as good as it gets」と言っているのは、通っていた精神科の待合室で、診察を待っている患者たちに向かって怒りながら「これ以上良くならないとしたらどうする!?」的なことを叫ぶというシーンの中で、です。
 
ひょっとすると「as good as it gets」の意味が、最初は「今でもう精一杯」というマイナスな意味だったけれど、最後は「これ以上ないほど最高」というプラスの意味に変っていくということでつけられたタイトルなのかもしれませんね。
 
ただ、個人的には日本人的な感覚かもしれませんが、「as good as it gets」がゲットつまり獲得するのと同じくらいGood=良いものという意味には取れないだろうか?って考えました。
 
というのも、最初メルヴィンは他人に対して冷たく、ろくに関わろうともしなかったのですが、やがて他人を助けてあげたり、親切にしてあげたりするうちに、どんどん幸せになっていったんですね。
 
だから、「何かを獲得するのもいいけど、他人に与えることでも同じくらい素晴らしい気持ちになれる」という意味でもあるのかな?とも考えました。まあ、深読みでしょうけど(笑)
 
 
シーンの話が出ましたが、僕がこの映画で一番好きなのはセリフと雰囲気です。
 
特にメルヴィンがヒロインに向かって言うセリフがすごくいいものが多いんですよ!さすが売れっ子の恋愛小説家という設定になっているだけあります。
 
そんなセリフの中でも特に好きな2つを紹介しますね☆こんな素敵なセリフが作中でどんなふうに言われているのか知りたい方は、ぜひ「恋愛小説家」を見てみて下さいね☆
 
 
1つ目は、
 
レストランで、つい失言してしまったメルヴィンに対して、ヒロインが「私の機嫌が直るような気の利いた慰めの言葉を今すぐ言ってちょうだい!」と言うんですね。
 
それに対してメルヴィンは、こう言います。「精神科の医者から薬を飲めって言われても、嫌いだったから絶対に飲まないようにしていたんだ。でも君に『あなたとは絶対に寝ない』と言われた翌日から薬を飲むようになったんだ」
 
ヒロインの女性は「それのどこが慰めの言葉なのよ?」と首を傾げますが、そこでメルヴィンが一言。
 
「つまり、僕は君に逢ってから、もっといい男になりたいって思い始めたんだ」と告白するんですね。
 
これは管理人789junの紹介ページでも書きましたが、英語だと
「You make me wanna be a better man」
となります。直訳すると「あなたが私をより良い人間になりたいと思わせた」です。
 
このシーンが音楽とあわせて、すごく素敵なシーンなんです☆ぜひ観てほしいな~♪
 
 
2つ目は、
 
メルヴィンがヒロインの女性に対して素直な気持ちを吐露するシーンです。深夜というか、ほぼ明け方に人気のない歩道を歩きながらパン屋さんへ焼きたてのパンを買いにいく途中です。
 
詳細は省きますが、次のセリフです。ちなみにヒロインの女性の仕事は、ごく普通のレストランのウェイトレスです。
 
「この世で僕だけが、君が最高の女性だってことを知ってる。君が話す言葉はいつも真摯で善意にあふれてる。なのに大抵の人間はそれを見逃してる。テーブルに料理を運んでる君が、世界最高の女だってことをね。」
 
「そのことに気づいてるのは僕だけ。それが、とても誇らしい」
 
 
素敵でしょ?
 
 
さて最後に「恋愛小説家」は流れる音楽のセンスがすごくいいんです。劇中では主人公のメルヴィンがドライブ用に選曲したという設定になってるんですが、その一部を紹介しちゃいましょう♪
 
ちなみにサウンドトラックCDも発売されてます♪全曲視聴もできるので、興味ある方はどうぞ♪
 
「Days Like This」ヴァン・モリソン
「Everything My Heart Desires」ダニエレ・ブリスボ
「Under the Stars」ハンス・ジマー
「My Only」ダニエル・ブリズボワ
「(I Love You) For Sentimental Reasons」ナット・キング・コール
「hand on my heart」ジュディス・オーウェン
「Climb On」ショーン・コルヴィン
「Always Look On the Bright Side of Life」アート・ガーファンクル
 
 
まだまだ「恋愛小説家」について話していたいのですが、これ以上は激しくネタバレになりそうなので、この辺でヤメておきます(笑)
 
 
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