「レインメーカー」は最高のエール映画でSHOW?

 

↑写真は本作「レインメーカー」の時の写真じゃないです。どうしても見つからなかったので、すいません<(_ _)>ただ、二人ともだいたい、このくらいの若さの時の作品なので雰囲気はつかめるかなと☆
 
「レインメーカー」は1997年公開のアメリカ映画です。
 
マット・デイモンとクレア・デインズが主演ですが、共演者のダニー・デヴィート、ミッキー・ローク、ジョン・ヴォイトも強烈に印象の残っています。キャラ濃すぎ(笑)
 
マット・デイモンが弁護士になりたての青年を演じています。将来の期待に胸躍らせていたものの、知り合いに紹介してもらった就職先はミッキー・ローク演じる悪徳弁護士として有名な男の事務所。しぶしぶながら、そこで働くことになるものの、いきなり事務所がFBIに目をつけられボスはどこかへ姿を消してしまう始末。
 
仕方なくダニー・デヴィート演じる弁護士を目指してはいるものの万年、司法試験に落ちている男と、なんと、いきなり独立して事務所を構えます。しかも最初の訴訟相手は大会社の保険会社と海千山千のベテラン弁護士団に決まる。そんな時、病院で夫に暴力を振るわれケガしている女性(クレア・デインズ)と偶然知り合うが・・・というお話。
 
マット・デイモンといえば幼馴染のベン・アフレックと脚本を書き上げ主演を果たした「グッド・ウィル・ハンティング」で大ブレイクしましたが、なんと本作「レインメーカー」と同じ1997年公開の映画なんですね。「レインメーカー」が11月で、「グッド・ウィル・ハンティング」が12月にアメリカで公開されました。
 
ヒロインのクレア・デインズは本作の前年1996年に、ディカプリオと共演した「ロミオ+ジュリエット」でブレイクした女優さんで、最近では海外ドラマ「HOMELAND」に主演し数々の賞を総なめにしています。

今では、すっかり大人になった2人↓

 

監督は「ゴッドファーザー」シリーズで有名なフランシス・フォード・コッポラ。この人のお兄さんの子供、つまりフランシスから見て甥にあたるのが俳優ニコラス・ケイジなんですね。知ってました?
 
さて「レインメーカー」に話しを戻すと、製作に俳優マイケル・ダグラスの名前があるんですよ。知りませんでした。あ、ちなみに原題も「The Rainmaker」で、直訳すると「雨を降らす人」ですが、ここでは弁護士が主人公ということで雨をお金に例えた意味で使っていて「たくさんのお金を降らす=大金を稼ぎ出す人」という意味です。
 
誰がナゼそう呼ばれるのかは本編を観ればわかります。アメリカではパラマウントが、日本ではギャガが配給を担当しました。
 
そしてそして、このページの冒頭で述べたキャラの濃い共演者たちのことにも少し触れてきましょうかね♪5人ほど紹介しておきます。
 
ダニー・デヴィートは、映画「カッコーの巣の上で」「ツインズ」「バットマン リターンズ」などにも出演している俳優さんです。海外ドラマ「フレンズ」にも、ファイナル・シーズン10で、なんとストリッパー役で登場しています(笑)なんとなく海外ドラマ「サインフェルド」や映画「プリティー・ウーマン」のジェイソン・アレクサンダーに似ていますよね☆

ダニー・デヴィート↓


2人目は悪徳企業の弁護士役を演じたジョン・ヴォイト。ジョン・ヴォイトは、ブラピの実質的な奥さんである女優アンジェリーナ・ジョリーの実の父親です。知ってたかな?代表作としては「帰郷」「ミッション:インポッシブル」「エネミー・オブ・アメリカ」「ナショナル・トレジャー」などなど多数あります。
 
3人目はミッキー・ローク。マット・デイモン演じる青年が最初にお世話になる事務所のボスです。違法関係の事案にめっぽう強い弁護士役です(笑)ミッキー・ロークは一度俳優をやめてプロボクサーになり、その後再び俳優業に戻ってきたという少し変った経歴の持ち主。最近では「アイアンマン2」で悪役として登場しました。他にも「レスラー」「シン・シティ」「エクスペンダブルズ」などに出演しています。

左がジョン・ヴォイト、右がミッキー・ローク↓

 


4人目は、ヴァージニア・マドセン。なんとも愛らしい顔をした美人さんです。映画「サイドウェイ」が有名ですが、個人的には、なぜか「今宵、フィッツジェラルド劇場で」での彼女が記憶に残っています。また「こちらブルームーン探偵社」や「名探偵モンク」など、海外ドラマにも多数出演していて「フレイジャー」にもシーズン6の最後の方のエピソードに4話も出演しているんですね!
 
5人目は、テレサ・ライト。この方、なんとなんとアカデミー作品賞に輝いた「我等の生涯の最良の年」に主人公のフレデリック・マーチの娘ペギー役として出演していた女優さんなんです!ビックリでしょ?ほかにも「打撃王」という映画では伝説の俳優ゲーリー・クーパーの妻役を演じています。「ミニヴァー夫人」でアカデミー助演女優賞受賞。

左がヴァージニア、右がテレサ↓

 


あと不思議なのは、裁判官役で出演していたダニー・グローヴァーなのですが、Wikipediaによるとノンクレジットらしいです。全然気づきませんでした。友情出演ということなのかな?ダニー・グローヴァーって誰?という方のために説明しておくと、メル・ギブソンの出世作である映画「リーサル・ウェポン」シリーズで彼の相棒役を務めたアノ人です。
 
この映画は、まっすぐな志を持った青年と、現実的で戦略的な経験や知恵を持った大人たちが手を組んで悪徳企業や堕落した弁護士と対決するというお話。胸が熱くなると同時に、成功したはずの年配の弁護士達に向かって、マット・デイモンが言った一言がとても深く印象に残っています。すなわち、
 
「ぜひ知りたい。あなた方が、いつから堕落したのか」
 
レインメーカー」を観ていると、世の中捨てたもんじゃない、生きるために一生懸命になるのも悪くないと思えてくるエール映画です。
 
単なるサクセス・ストーリーにとどまらず、現実的なのに、とんでもないアメリカン・ドリームも見せてくれる魅力的な映画です。世の中の全ての悪を倒してやる!と言わんばかりの青年特有な実直さに良い刺激をもらえることでしょう。
 
案の定、日本版の予告編は見つかりませんでした・・・(^^; アメリカ版の予告は有名な人気映画レビューサイト「ロッテン・トマト」にありましたので紹介しておきますね
 
 
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