「悪いことしましョ!」は2000年に公開されたアメリカ映画で、2014年2月に亡くなってしまったハロルド・ライミスが監督・脚本(共同)・製作(共同)を務めています。
映画「
恋はデジャ・ブ」でも書きましたが、ハロルド・ライミスと言えば1984年の大ヒット映画「ゴーストバスターズ」に主演。ビル・マーレイ、ダン・エイクロイドと共に3人の博士のうちの1人を演じ、ダンとハロルドは脚本も担当しました。
「悪いことしましョ!」の主演は、ブレンダン・フレイザーとエリザベス・ハーレイ。ブレンダン・フレイザーといえば、大ヒット映画「ハムナプトラ」シリーズの主人公として有名かな?あとは、ディズニー・シーのアトラクションとしても有名な「センター・オブ・ジ・アース」やハリソン・フォードと共演した「小さな命が呼ぶとき」、アカデミー作品賞を受賞した「クラッシュ」にも出演しています。
本作では、PCカスタマーセンターで働く冴えないサラリーマンを演じていて、社内のマドンナ的女性に思いを寄せるが、内気な性格から知り合うチャンスもつかめないでいる。またオタクでKYな性格から、同僚からバカにされているというキャラクター設定になっています。
一方、エリザベス・ハーレイは本作では、ブレンダンを惑わせる悪魔の化身という役。↓のようなセクシーな格好も多々しています。女優としては映画「オースティン・パワーズ」シリーズに出演しています。
でも、もっと有名なのは、映画「ノッティングヒルの恋人」「ブリジット・ジョーンズの日記」「ラブ・アクチュアリー」などで有名なイギリスのラブコメ俳優ヒュー・グラントと10年以上交際していたことです。結局2000年に破局して、その後、交際していた恋人との間に息子をもうけますが結婚はしていません。結婚は1度してますが、離婚。現在は元クリケット選手と婚約を発表しています。
日本語版の予告編を見つけられませんでした・・・もう売る気ないのかな?(^^;米国版
予告編はこちら。
「悪いことしましョ!」の原題ですが、「Bedazzled」で意味は目がくらむという意味ですね。悪魔に誘惑され、つい目が眩んだという意味なら内容ともマッチします。この邦題は・・・まあ、ほっときましょう(笑)あなたなら、なんという邦題をつけますか?僕なら、そうだなぁ~「正直者は夢を見る!?」「あなたの願いごと叶えます」「ジャスト・フレンズ」「目が眩む人生」「7つの誘惑と幸せな始まり」とかかな~?
さて、そろそろ本作の内容について触れたいと思います。この映画、結論から言うと最高のエール映画で、僕はいつもワケがわからなくなった時に見ます(笑)頭が混乱してきたり、気持ちがグラグラ揺れて道に迷っちゃったかな?と思った時に見ると、すごく救われるというか、勇気と希望をもらえるんですよ~☆
内気で友達も恋人もいない青年が、突然、悪魔と名乗るセクシーな女性から「魂をくれるなら7つの願いを何でも叶えてあげるわ」と持ちかけられます。早速、青年は片思いをしている女性をモノにしようとしたり、大金持ちになりたいと言ってみたり、名声を得たい、知性を得たいと願いを告げていきます。
ところが、悪魔がいじわるをして、毎回どこか想像していた世界にならないうちに、とうとう最後の願い事を告げる時がくる。。。という、お話。例によって、ここから下はネタバレを含みますので、まだ映画を観てない人は、そのつもりでm(_ _)m
「悪いことしましょ!」で一番心に残っているセリフは3つ。カッコよすぎて忘れられません(笑)1つ目と2つ目は、主人公エリオットが逮捕され牢獄に入れられている時、ある男性が言ったセリフ。「You’ll Get it」と「Just a really good friend」。このシーンでの会話だけでも、この映画を観てよかった!と思えるはず。すごくエールフルな場面です。ハッと目が覚める感じの気づきをもらえますよ☆
そして3つ目は、主人公エリオットが悪魔役のエリザベスに向かって「結果ばかり求めてたけど、そうなっていく過程こそが大事なんだと気づいた」と言って、他人の幸せを初めて願い事に取り入れるんですね。これはゲーテの「ファウスト」ですよね。この映画は現代版「ファウスト」と言っていいでしょう。
てか、前述の「恋はデジャ・ブ」も欲望を追い求めてばかりいた主人公が、いつまでも満たされず、最後は他人への奉仕の心に幸せを見出すというストーリーでしたね。しかも監督はハロルド・ライミス!たまたま、この2作をラブコメ一覧ページの1作目と2作目に挙げたんですが、記事を書いていて自分の好みがよくわかりました(笑)
話がそれましたが、「悪いことしましョ!」すごくオススメです。ちなみに本作は1967年の同題イギリス映画「Bedazzled」のリメイクになります。こちらは、まだ見たことがないのですが、Amazonで普通にDVD売ってました。見てみたいかも♪
↓左が2000年公開のアメリカ版(リメイク)「悪いことしましョ!」で、右が1967年のイギリス映画(オリジナル)「Bedazzled」。
あ!言い忘れましたが、ブレンダン演じるエリオットが想いを寄せている女性アリソン役は、イギリス生まれのオーストラリア女優フランシス・オコナーが演じています。この人、どこかで見たことあるなぁ~と思った方、実はスピルバーグ監督の「A.I.」で主人公の息子の母親役のあの人です!あとはケイト・ハドソン主演のラブコメ「アバウト・アダム」にも出演しています。
↓左がフランシス・オコナー。右がエリザベス・ハーレー。あなたのタイプはどっち?
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