■ 世界三大映画祭というのは、
のこと。
最も古い歴史を持つのはイタリアのベネチア国際映画祭で、フランスのカンヌ国際映画祭は同時開催される国際見本市が有名。
ではベルリン国際映画祭はというと、3つの映画祭のうち唯一都市部で開催されているため、来場者数が一番多いんですね。
だいたい10日間前後開催されるようですが、その間に世界中から30万人から40万人が集まるそうです。
1951年から始まり、三大映画祭の中では一番後発。ヨーロピアン・フィルム・マーケットという見本市も同時開催されています。
あ、あと金熊賞は現在は「きんくましょう」と呼ばれるのが一般的ですが、昔は「きんゆうしょう」と呼ばれていたみたい。なぜ金熊なのかは、ベルリンの紋章が熊だから。
2014年現在までのところ、2回以上、金熊賞を受賞しているのは、アメリカを中心に活躍している台湾の映画監督アン・リーのみです。
■ 日本人監督の作品は、
宮崎駿の「千と千尋の神隠し」、
今井正の「武士道残酷物語」
の2作が2014年現在までのところ受賞しています。
それと、日本の女優がこれまで4度も主演女優賞に輝いています。
今村昌平監督「にっぽん昆虫記」(1963)の左幸子(ひだり さちこ)、
熊井啓監督「サンダカン八番娼館 望郷」(1975)の田中絹代、
若松孝二監督「キャタピラー」(2010)の寺島しのぶ、
山田洋次監督「小さいおうち」(2014)の黒木華
が主演女優賞を受賞しているんですね!(2014年現在)
これ結構スゴイと思うんですが、日本では不思議と、あまり知られてないかも?
授与年 | 「タイトル」(国名) | 監督 |
2014年 | 「薄氷の殺人」(中国) | ディアオ・イーナン |
2013年 | 「私の、息子」(ルーマニア) | カリン・ピーター・ネッツァー |
2012年 | 「塀の中のジュリアス・シーザー」(イタリア) | パオロ・タヴィアーニ ヴィットリオ・タヴィアーニ |
2011年 | 「別離」(イラン) | アスガル・ファルハーディー |
2010年 | 「蜂蜜」(トルコ、ドイツ) | セミフ・カプランオール |
2009年 | 「悲しみのミルク」(ペルー) | クラウディア・リョサ |
2008年 | 「エリート・スクワッド」(ブラジル) | ジョゼ・パジーリャ |
2007年 | 「トゥヤーの結婚」(中国) | ワン・チュアンアン |
2006年 | 「サラエボの花」(ボスニア・ヘルツェゴビナ) | ヤスミラ・ジュバニッチ |
2005年 | 「U-Carmen eKhayelitsha」(南アフリカ共和国) | マーク・ドーンフォードメイ |
2004年 | 「愛より強く」(ドイツ、トルコ) | ファティ・アーキン |
2003年 | 「イン・ディス・ワールド」(イギリス) | マイケル・ウィンターボトム |
2002年 | 「千と千尋の神隠し」(日本) 「ブラディ・サンデー」(イギリス、アイルランド) |
宮崎駿 ポール・グリーングラス |
2001年 | 「インティマシー/親密」(フランス、イギリス、ドイツ、スペイン) | パトリス・シェロー |
2000年 | 「マグノリア」(アメリカ) | ポール・トーマス・アンダーソン |
1999年 | 「シン・レッド・ライン」(アメリカ) | テレンス・マリック |
1998年 | 「セントラル・ステーション」(ブラジル) | ヴァルテル・サレス |
1997年 | 「ラリー・フリント」(アメリカ) | ミロシュ・フォアマン |
1996年 | 「いつか晴れた日に」(アメリカ) | アン・リー |
1995年 | 「ひとりぼっちの狩人たち」(フランス) | ベルトラン・タヴェルニエ |
1994年 | 「父の祈りを」(イギリス、アイルランド) | ジム・シェリダン |
1993年 | 「香魂女 湖に生きる」(中国) 「ウェディング・バンケット」(台湾) |
シェ・フェイ アン・リー |
1992年 | 「わが街」(アメリカ) | ローレンス・カスダン |
1991年 | 「La casa del sorriso」(イタリア) | マルコ・フェレーリ |
1990年 | 「ミュージックボックス」(アメリカ) 「つながれたヒバリ」(チェコスロバキア) |
コスタ=ガヴラス イジー・メンツェル |
1989年 | 「レインマン」(アメリカ) | バリー・レヴィンソン |
1988年 | 「紅いコーリャン」(中国) | チャン・イーモウ |
1987年 | 「Тема」(ソビエト連邦) | グレブ・パンフィーロフ |
1986年 | 「Stammheim」(西ドイツ) | ラインハルト・ハウフ |
1985年 | 「Die Frau und der Fremde」(東ドイツ) 「ウェザビー」(イギリス) |
ライナー・ジモン デヴィッド・ヘアー |
1984年 | 「ラヴ・ストリームス」(アメリカ) | ジョン・カサヴェテス |
1983年 | 「Ascendancy」(イギリス) 「La colmena」(スペイン) |
エドワード・ベネット マリオ・カムス |
1982年 | 「ベロニカ・フォスのあこがれ」(西ドイツ) | ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー |
1981年 | 「急げ、急げ」(スペイン) | カルロス・サウラ |
1980年 | 「Heartland」(アメリカ) 「Palermo or Wolfsburg」(西ドイツ) |
リチャード・ピアース ヴェルナー・シュレーター |
1979年 | 「David」(西ドイツ) | ペーター・リリエンタール |
1978年 | 「Ascensor」(スペイン) 「Las truchas」(スペイン) 「What Max Said」(スペイン) |
トマス・ムノス ホセ・ルイス・ガルシア・サンチェス エミリオ・マルティネス・ラザロ |
1977年 | 「処刑の丘」(ソビエト連邦) | ラリーサ・シェピチコ |
1976年 | 「ビッグ・アメリカン」(アメリカ) | ロバート・アルトマン |
1975年 | 「Adoption」(ハンガリー) | マールタ・メーサーロス |
1974年 | 「グラヴィッツおやじの年季奉公」(カナダ) | テッド・コッチェフ |
1973年 | 「遠い雷鳴」(インド) | サタジット・レイ |
1972年 | 「カンタベリー物語」(イタリア、フランス) | ピエル・パオロ・パゾリーニ |
1971年 | 「悲しみの青春」(イタリア) | ヴィットリオ・デ・シーカ |
1970年 | 受賞作品なし | なし |
1969年 | 「最初の仕事」(ユーゴスラビア) | ジェリミール・ジルニク |
1968年 | 「Ole dole doff」(スウェーデン) | ヤン・トロエル |
1967年 | 「出発」(ベルギー) | イエジー・スコリモフスキー |
1966年 | 「袋小路」(イギリス) | ロマン・ポランスキー |
1965年 | 「アルファヴィル」(フランス、イタリア) | ジャン=リュック・ゴダール |
1964年 | 「野性のもだえ」(トルコ) | イスマイル・メチン |
1963年 | 「Il diavolo」(イタリア) 「武士道残酷物語」(日本) |
ジャン・ルイジ・ポリドロ 今井正 |
1962年 | 「或る種の愛情」(イギリス) | ジョン・シュレシンジャー |
1961年 | 「夜」(イタリア、フランス) | ミケランジェロ・アントニオーニ |
1960年 | 「ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯」(スペイン) | チェザーレ・アルダヴィン |
1959年 | 「いとこ同志」(フランス) | クロード・シャブロル |
1958年 | 「野いちご」(スウェーデン) | イングマール・ベルイマン |
1957年 | 「十二人の怒れる男」(アメリカ) | シドニー・ルメット |
1956年 | 「舞踏への招待」(アメリカ) | ジーン・ケリー |
1955年 | 「Die Ratten」(西ドイツ) | ロバート・シオドマク |
1954年 | 「ホブスンの婿選び」(イギリス) | デヴィッド・リーン |
1953年 | 「恐怖の報酬」(フランス、イタリア) | アンリ=ジョルジュ・クルーゾー |
1952年 | 「春の悶え」(スウェーデン) | アルネ・マットソン |
1951年 | 「Beaver Valley」(アメリカ) 「シンデレラ」(アメリカ) 「裁きは終りぬ」(フランス) 「Sans laisser d’adresse」(フランス) 「ジープの四人」(スイス) |
ジェームズ・アルガー ウィルフレッド・ジャクソン ハミルトン・ラスク クライド・ジェロニミ アンドレ・カイヤット ジャン=ポール・ル・シャノワ レオポルド・リントベルク |
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