この作品がアカデミー脚本賞を受賞するやいやな、映画「オーシャンズ」シリーズでジョージ・クルーニーやブラピと共演したり、主演した「レインメーカー」や「ボーン」シリーズなどが世界中で大ヒットするなど、今やハリウッドを代表するムービー・スターです。
そんなマット・デイモンを、なんとジョークのネタにし続けている司会者がいるんですね。
それがアメリカで人気の深夜のトークショー「Jimmy Kimmel Live!」でホストを務める、ジミー・キンメルという司会者。
この番組は2003年からアメリカのABCという放送局で平日月~金に深夜0時頃から放送しているトーク・ライブ・ショーですが、番組の最後の最後に必ず言うジョークというか、決まり文句みたいなものがあります。
それが、
「Apologies to Matt Damon, We Ran Out of Time」
すなわち、
「マット・デイモンさん、申し訳ない。番組終了のお時間です」
というもの。
これは、マット・デイモンがゲストとして出演する予定だったけど、番組の放送時間がなくなっちゃったのでキャンセルね、ということ。
ですが、実は、もともとマット・デイモンをゲストとして呼んではいません(笑)
でもナゼか毎回番組終了時に、ジョークとしてこのセリフを言うんですね。
それが視聴者にウケて、なんと1000回以上にわたってこのフレーズを言い続けています。
そして、とうとうネタにされていることを聞きつけたマット・デイモン本人が、本当に番組のゲストとして登場!
マット・デイモンは頭にきれ怒りまくるのですが、なんとコレ、ジミーとマットで事前に打ち合わせ済みの演技なんだそうです。
それにしてもマット・デイモン、いきなりネタにされ始めたというのに冗談に付き合ってくれて器がデカいですよね(´▽`)
さらにマット・デイモンが仕掛けます。
当時ジミー・キンメルが交際していた恋人の女優サラ・シルバーマン(「名探偵モンク」「スクール・オブ・ロック」などに出演)が作ったオリジナルソング、
「I’m Fxxking Matt Damon」(マット・デイモンとヤリまくってるわ)
のミュージック・ビデオに出演。
サラが冒頭、
「ハーイ。ジミー、私よ。私達もう5年以上付き合ってるわね。
でも、あなたに言わなきゃいけないことがあるの。
とても大事なことだから聞いてほしい」と言って曲がはじまります。
歌詞は、こんな感じ
サラ : 私、マット・デイモンとヤリまくってるの!
マット: ああ、彼女はマット・デイモンとヤリまくりだぜ!
サラ : ごめんなさい。でも、これが真実。
サラ : 私、マット・デイモンとヤリまくってるの!
マット: 彼女はマット・デイモンとヤリまくりだぜ!
サラ : あなただと思ってしてる訳じゃない。
サラ : 私、マット・デイモンとヤリまくってるの!
マット: ベッドの上でも
マット: 床の上でも
マット: ドアマットの上でも
マット: 風呂の中でも
マット: クルマの中でも
マット: ミニ・バーでもね!
・・・(途中略)・・・
ラップ部分:
「コンコン、コンコン。誰か居ますか?」
「はい、どちら様ですか?」
「私、マット・デイモンとヤリまくってるの!」
・・・とまあ、こんな感じで続くわけです(笑)
驚くべきことに、なんと、この曲、2008年にクリエイティブ・アーツ・エミー賞でオリジナル歌曲賞を受賞しちゃってます!
悪ノリしてくれるマット・デイモンもスゴイですが、この曲に賞を授与しちゃうアメリカって懐が深いなぁ~(笑)
さらに、ジミー・キンメル VS マット・デイモンの戦いはヒートアップします。
今度はジミー・キンメルが、ものすごいお返しをしたんですね。
そう、今度はジミーが歌う「I’m Fxxking Ben Affleck!」(俺はベン・アフレックとヤリまくり!)という曲のMVをサラとマットに向けて発表します♪
ベン・アフレックがノリノリで演じているのも可笑しいですが、
このビデオクリップには、なんと
キャメロン・ディアス、
ロビン・ウィリアムズ、
ドン・チードル、
ドミニク・モナハン、
クリストファー・ミンツ=プラッセ、
クリスティナ・アップルゲイト、
レベッカ・ローミン、
さらには、
ハリソン・フォードまで登場しています!
また、本物の歌手も、
ジョーン・ジェット、
ピート・ウェンツ、
ペリー・ファレル
メイシー・グレー、
ジョエル・マッデン、
ベンジ・マッデン、
ランス・バス、
ヒューイ・ルイス、
ジョシュ・グローバン、
ミートローフ、
ディッキー・バレット
などなど多数参加しています♪
おふざけビデオに豪華すぎるでしょ(笑)
キャスト総勢で歌っている歌は「We Are The World」の替え歌で、感動的すぎるメロディーだし。
ちなみに、最後に「この曲をノーマン・メイラーの思い出に捧げる」というテロップが出てきますが、誰なんですかね?
たしかに同姓同名の作家はいます。自身の第二次世界大戦での体験を記した小説「裸者と死者」を発表した作家なんだそうですが、この曲とは、まったく無関係ですもんね?(笑)ナゾです。
この後も、
例えばマット・デイモンの新作映画「エリジウム」のインタビュー中に、突然ジミー・キンメルの番組で有名な名物警備員が乱入してプロモーションをメチャクチャにするなど、やりたい放題。
とうとうブチ切れたマット・デイモンは2013年、ジミー・キンメルの番組を乗っ取ってしまいます(笑)
駆けつけたゲストも豪華で、
アンディ・ガルシア、
シェリル・クロウ、
ベン・アフレック、
ロビン・ウィリアムズ、
ニコール・キッドマン、
ゲイリー・オールドマン、
エイミー・アダムスなどが生出演!
クールに見えて、登場であんなコトしちゃうんだ!?というくらい大胆でセクシーな悪ノリしてます(笑)
エイミー・アダムスも登場しながら、いきなりマット・デイモンとマウスtoマウスのキスしてますけどね。
さらに、中継のシーンになりアンディ・ガルシアが通りに出ると、マットが「ここはハリウッドだから、石を投げればスターにぶつかるだろう。やってみて」と告げ、アンディが投げると、石はリース・ウィザースプーンに当たります(笑)
で、リース・ウィザースプーンもスタジオに乱入。
あらに、アンディがもう1つ石を投げてみると、今度はデミ・ムーアに命中します(笑)
で、デミ・ムーアも参加!最終的にスタジオはこうなりました↓
加えて、VTR出演では
ジェニファー・ロペス、
ジョン・クラシンスキー、
ロバート・デ・ニーロ、
ドン・チードル、
オプラ・ウィンフリー、
などのセレブたちがマットへ応援メッセージを送ってきます。
最後はジミー・キンメルの両親まで(笑)
というわけです。いやはや、遊び心もここまでくるとアッパレです!さすが世界一のエンターテイメント国ですな☆
もっとも、この後2014年には、今度はジミー・キンメルが再び仕返しをしています。
マット・デイモンは、ジョージ・クルーニー監督・主演の新作映画「ミケランジェロ・プロジェクト(The Monuments Men)」に出演。
PRで主要キャスト一同で番組に出演したのですが、マットだけソファではなくてショボイ椅子が用意されていたり、まったく質問してもらえなかったりと嫌がらせをされます。
そして、最後にとうとう発言する機会がまわってきたかと思えば、タイミングよくスタジオが火事になって避難命令が下されることになるという(笑)
あ、ついでにジミー・キンメル・ライブは、これ以外の企画もすごく面白いです。
例えばドッキリ企画で、
「もしも、わが子にショボすぎるクリスマス・プレゼントをあげたら」
これがまたカワイイんですよ♪
おっと、最後に忘れちゃいけない、海外ドラマ「フレンズ」に出演していた女優ジェニファー・アニストン(レイチェル役)がジミー・キンメル・ライブ!に来た際には、あの懐かしのセット、モニカの部屋でコントを演じてくれました。
さらに、そこへ共演者だったコートニー・コックス(モニカ役)とリサ・クドロウ(フィービー役)がサプライズで飛び入り参加するという、伝説のシットコム「フレンズ」ファンには堪らない一幕となりましたね☆
「ジミー・キンメル・ライブ!」、いつかDlifeなどで「エレンの部屋」みたいに放送されるといいですね☆
「それでは、時間が来てしまいましたので、この辺で」(笑)
ちなみに「ジミー・キンメル・ライブ!」はまだですが、Hulu(フールー)では2014年11月現在、シーズン40以上続いているアメリカの長寿人気バラエティ番組「サタデー・ナイト・ライブ」や、アメリカの若い女性に特に人気のリアリティー番組「カーダシアン家のお騒がせセレブライフ」などが配信中ですよん♪
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