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意外かもしれませんが、日本のドラマや映画、そしてアニメやマンガで、世界中で大人気のものは結構あります。
例えば、黒澤明監督の「七人の侍」をリメイクした外国映画はいくつかありますし、山田洋次監督の「幸福の黄色いハンカチ」なんかも洋画化されています。
またスティーブン・スピルバーグの「E.T.」のヒントとなったのは日本のマンガ、ドラえもん大長編「のび太の恐竜」だったそうです。スピルバーグは黒澤ファンとしても有名で、新作を作る前にインスピレーションを得るためにみる映画の1本に挙げている程です。(他には「捜索者」「素晴らしき哉、人生!」「アラビアのロレンス」)
黒澤ファンは世界中にいて、ジョージ・ルーカスやフランシス・フォード・コッポラもその1人です。
マンガと言えば、韓国映画で「カンナさん大成功です!」という作品がありますが、これも原作は日本のマンガです。数年後に日本版の映画も制作されましたが、残念ながらそちらは駄作でした。
「ドラゴンボール」もハリウッドで「DRAGONBALL EVOLUTION」として映画化されました。亀仙人あたりのキャラ設定がイマイチでしたが、孫悟空役のジャスティン・チャットウィンと、ブルマ役のエミー・ロッサムは大好きな俳優・女優さんです。なんとあの2人は今(2014年現在)、「シェイムレス」という海外ドラマで恋人役を演じています(笑)
最近ではゴジラやアトムなんかもハリウッドで映画化されています。実写にしろ、アニメにしろ、日本のマンガファンは結構世界中にいるみたいで、レオナルド・ディカプリオなんかもその一人です。
日本でも大人気の「ワンピース」というマンガに至ってはヨーロッパでも大人気で、ドラゴンボールなどと一緒にマンガ喫茶的なお店まであって日本の漫画がそろっているそうです。
それとジャパニーズ・ホラーとして「リング」「らせん」なんかも一瀬隆重さんという映画プロデューサーがハリウッドに売り込み、成功を収めているようですね。
僕はホラーは苦手なのであまり知りませんが、千原ジュニアさんのCS番組「千原ジュニアの映画製作委員会」に一瀬さんが登場してきた際には、ハリウッドのチャイニーズシアターの裏あたりに建つプールつきの大豪邸の写真を披露してました。
ただ、その後2012年には一瀬さんが代表取締役を務める会社オズが経営不振のため法的手続きに入り事実上引退というニュースが流れていました。なかなかアップダウンが激しいですな(汗)
あとクエンティン・タランティーノ監督なんかも日本のアニメや映画・音楽に詳しいですよね。なにせ「キル・ビル」のように、作品の中で演歌をかけちゃうくらいですから(笑)
またアニメではスタジオジブリの作品も、ハリウッドでマット・デイモンとかリーアム・ニーソンなど豪華キャストが吹き替えを担当して上映されています。
「E.T.」 |
「ドラえもん大長編」マンガ全巻 |
「カンナさん大成功です!(韓国映画)」 |
「カンナさん大成功です!(日本マンガ)」 |
「荒野の七人」 |
「七人の侍」 |
「アトム」 |
「鉄腕アトム」 |
海外ドラマや洋画に影響を受けた日本ドラマや邦画は、どのくらいあるでしょうか?
最近では「デクスター」という海外ドラマとほぼ同じ設定で「JOKER ジョーカー許されざる捜査官」というドラマがありました。
「奥さまは魔女」のフォーマットで、AKB48のこじはること小嶋陽菜主演のTVドラマ「メグたんって魔法つかえるの?」というのもありましたね(笑)
他にも部分的に真似ているものや完全にオマージュとして作られているものなどがあります。
こういう作品を、なかにはパクリだと言って非難する人もいるようですが、僕個人的には真似てくれるおかげで新しいドラマとの出逢いや新しい海外の情報を得られるため、こういう作品に嫌悪感を抱くどころか、むしろ大歓迎です♪
オマージュといえば、すぐに頭に浮かぶのは三谷幸喜さんのTVドラマ「今夜、宇宙の片隅で」の中には、たくさんの古典作品が紹介されて出てきていましたね。
このドラマを観ればたくさんのオマージュから素晴らしいエール作品を知ることもできるので2度楽しめちゃいますよ☆
ちなみに三谷さんのビリー・ワイルダー好きは有名で三谷映画の中にもたくさんオマージュがちりばめられています。
「ザ・マジックアワー」なんかは舞台の街の設定がワイルダーの「あなただけ今晩は」の影響を受けています。ほかにも三谷映画「ステキな金縛り」にはフランク・キャプラ監督の「素晴らしき哉、人生!」や「スミス都へ行く」が思いっきり登場したりと古きよきアメリカ時代の名画に対するリスペクトが随所に見られます。
さらに「王様のレストラン」の「それはまた、別のお話」もワイルダーの「あなただけ今晩は」からきてるし、「警部補 古畑任三郎」は「刑事コロンボ」の日本版ですね。
考えてみれば今はインターネットがあるから簡単に世界中の情報を知ることができますが、ネットがなかった昔はこういったオマージュや真似た作品から、海外にはこんな作品があるのかと新しい出会いを得ていた方も多かったのかもしれませんね。
ただ残念ながら「今夜、宇宙の片隅で」はDVD化されておらずVHSでしか発売されていないようです。サウンドトラックCDは発売されているんですが。。VHSデッキで見るか、BSやCSで再放送されるのを待つしかないかも。
一応、「今夜、宇宙の片隅で」に出てくる名画を思いつく限り下記にあげておきます☆あなたは、いくつ知っていますか?
「アパートの鍵貸します」(ビリー・ワイルダー) |
「ライムライト」(チャップリン) |
「ヒズ・ガール・フライデー」(ハワード・ホークス) |
「お熱いのがお好き」(ビリー・ワイルダー) |
「教授と美女」(ビリー・ワイルダー) |
「ティファニーで朝食を」(オードリー・ヘプバーン) |
「青髭八人目の妻」(エルンスト・ルビッチ) |
「黄金狂時代」(チャップリン) |
ほとんど三谷幸喜さんのドラマや映画が中心になってしまいましたが、三谷さんは舞台、映画、文学、音楽に精通している方で、特に古典を学んで作品を作っているのがよくわかり作品の質が高いと感じますので当然といえば当然でしょう。
あとは山田洋次監督が往年の古典映画を少しパロディにしてご自身の作品の中に取り入れてたりしてますね。
「虹をつかむ男」なんて「雨に唄えば」のジーン・ケリーを真似た西田敏行さんの姿が見られるし、渥美清さんの寅さん役で有名な「男はつらいよ」のタイトルや設定には、時々洋画をもじった「寅次郎 心の旅」とかも登場します。
文学のシェイクスピアとか、ドストエフスキーなんて言葉も登場する、やはり名監督は古典をしっかり学んでいる、というかリスペクトしている感じがするなぁ~。
小津安二郎さんもエルンスト・ルビッチを敬愛していたし、黒澤明監督もゲーテの「ファウスト」を「生きる」で取り入れていますね。
文学と映画の関係についても、たくさん話したいことがあるんですが、それはまた別の機会にとっておくことにします。
あ、海外ドラマ「24」の設定で、日本で似たドラマ作ってたな。。。「ブラッディ・マンデイ」とか「外事警察」とかね。ちょっとリメイクするのが早すぎて、リスペクト・オマージュというより「あのタイプのドラマを作れば売れるんじゃないか感」があったけど(汗)
舞台では、ニール・サイモンの「おかしな二人」も杉浦 直樹さんが出演している日本版舞台やドラマとして作り直されてますね。レジナルド・ローズ原作の「十二人の怒れる男」も三谷さんが「12人の優しい日本人」としてリメイクされてますね。
数えるとキリがないですが、音楽にしても、映画、文学にしても、やはり過去の天才に魅了されて、影響されて、情熱が引き継がれているんですね。勉強になるし、なんかステキやん☆ヽ(´▽`)/
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僕は古い映画が大好きなのですが、古典名画と呼ばれる名作を皆さんは、どのくらいご存知ですか?
フランク・キャプラ、チャールズ・チャップリン、エルンスト・ルビッチ、ビリー・ワイルダーなど天才映画監督達がたくさんの名画を残しています。
実は、それらの作品の中には現代のラブコメのお手本となっている作品や、誰でも1度は耳にしたことのある有名なセリフがたくさんあります。
もちろん、現代の映画監督の中にも古い映画が大好きな人はいますから、少なからず影響を受けているはずです。
映画配給会社側としてはハズレのないストーリーを、再度、現代版としてリメイクすることで、興行収入を比較的安全に稼ごうという意図がもしかしたらあるのかもしれません。
また、なかにはリメイク作品を好まない方もいるかもしれません。でも、僕個人としては、リメイクやオマージュによって新しい古典映画を知ることができるなんて願ったりかなったりなんですね。純粋に楽しみが増えるのでリメイク映画は大賛成な企画です。
映画監督さん達もリメイク作品を撮る時にはオマージュを捧げられる機会として、楽しんで製作しているように感じますしね♪
案の定、リメイクした映画でヒットした映画は、その主演俳優・女優もハリウッドを代表する映画スターとなっていることが多いし、また、オリジナルの方の映画で主演していた女優・俳優も伝説的な映画スターだったりします。
「え!?あの作品ってそうだったの?」なんていう映画が見つかって面白いですよ☆ちょっとご紹介してみましょう♪
オリジナルの映画 | オマージュ・リメイク映画 |
マイ・フェア・レディ 製作年:1964年 ・レックス・ハリソン |
プリティ・ウーマン 製作年:1990年 ・リチャード・ギア |
めぐり逢い 製作年:1957年 ・ケーリー・グラント ※実はこれもリメイク。元は同じ監督の「邂逅」(1939年)。主演はアイリーン・ダンとシャルル・ボワイエ。 |
めぐり逢えたら 製作年:1993年 ・トム・ハンクス |
街角/桃色(ピンク)の店 製作年:1940年 ・ジェームズ・スチュワート |
ユー・ガット・メール 製作年:1998年 ・トム・ハンクス |
8 1/2 製作年:1963年 ・マルチェロ・マストロヤンニ |
NINE 製作年:2009年 ・ダニエル・デイ=ルイス |
オーシャンと11人の仲間 製作年:1960年 ・フランク・シナトラ |
オーシャンズ11 製作年:2001年 ・ジョージ・クルーニー |
この他にも、
・「ベルリン・天使の詩」⇒「シティ・オブ・エンジェル」
・「インファナル・アフェア」⇒「ディパーテッド」
・「パリ空港の人々」⇒「ターミナル」
・「タイム・マシン 80万年後の世界へ」⇒「タイムマシン」
・「七人の侍」⇒「荒野の七人」
・「用心棒」⇒「荒野の用心棒」
・「Shall we ダンス?」⇒「Shall we dance?」
・「リング」⇒「ザ・リング」
・「勇気ある追跡」⇒「トゥルー・グリット」
・「天はすべて許し給う」⇒「不安は魂を食いつくす」
・「007/カジノ・ロワイヤル」⇒「007 カジノ・ロワイヤル」
など、たくさんあるみたいですので、ご自分の好きな映画の元ネタ探しをしてみるのも面白いかもしれませんね☆
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