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「ビッグ」は最高のエール映画でSHOW?

 
 
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「人生は、奇跡の詩」は最高のエール映画でSHOW?

 
 
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「マイ・ガール」は最高のエール映画でSHOW?

 
 
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「心の旅」は最高のエール映画でSHOW?

「心の旅」は、1991年公開のハリソン・フォード主演、マイク・ニコルズ監督、J・J・エイブラムス脚本の映画です。
 
 
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「殺人狂時代」は最高のエール映画でSHOW?

映画「殺人狂時代」は1947年公開のチャップリン映画です。

 
 
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スタンリー・キューブリックのすべて

 

スタンリー・キューブリック(1928-1999)は、米ニューヨーク州出身の映画監督です。

まず、上の写真は別人ではありません(笑)両方ともキューブリック監督です。

若い頃と、年とってからの写真とはいえ、なかなかルックスに変化が現れてますな。

ただし、作品は生涯通して変わることなく、ピカいちな傑作ばかりを発表しつづけた奇才です。

 


■ 代表的な映画作品は、

「現金に体を張れ」、
「ロリータ」、
「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」、
「2001年宇宙の旅」、
「時計じかけのオレンジ」、
「シャイニング」、
「フルメタル・ジャケット」、
「アイズ ワイド シャット」

などがあります。

どれも強烈な印象を残す映画ばかりですが、その理由は映像美であり、未来的なシーンであり、エグい性描写であり、そしてゾッとする狂気を描いているからです。

見るのにちょっと覚悟がいります(笑)

でもなぜか好きな作品が多い。いや~実に不思議です。
 
 
■ 特にオススメなのは、

上記の中でも「現金に体を張れ」「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」「2001年宇宙の旅」「時計じかけのオレンジ」の4作ですね。

 

まず「現金に体を張れ」(1956)は、競馬場から現金を強盗する計画を立てた数人の男たちが、皮肉にも他人からの愛情や善意によって狂わされていく姿を描いている映画・・・ってワケでもないか(笑)

でも、なぜだか観るたびに、そんなインスピレーションをもらうんですよね。

理由もなく、たまに、観たくなる、不思議な魅力をもっている映画。

強盗メンバー1人1人が背負っている様々な人生が交差する作品です。

弱き心が強き力に勝ち、無垢が欺瞞を暴き、知恵が心情に蹴散らされるという練りに練られた展開は「スティング」や「ペーパー・ムーン」さながら☆
 
 
2作目は「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」(1964)で、これ、たしか僕が始めてみたキューブリック映画。

長いタイトルが目立ちますよね。博士の異常な愛情というタイトルも、なかなかマッドな感じがするでしょ?(笑)

でも「シャイニング」みたいな狂気を描いているわけでは決してないと思いますね。僕は。

むしろトコトン究極まで利己的になったら、こういう思想を持つのも、ごく当たり前だと思うし、至極、論理的な結論だとさえ考えますね。僕は。

なんだろうコメディみたいで、ホラーみたいで、やっぱりサクセスストーリー?結構、好きです。僕は。

観たことない人は、ぜひ見てみて下さい。たぶん一回は「は?」となりますから(笑)

 

3本目の「2001年宇宙の旅」(1968)は、もう名作中の名作ですね。山田洋次監督の映画「虹をつかむ男」でも名画の1つとして挙げられていました。

あの時代にこの映画がよく撮れたな!と思わされる映像美です。どうやって撮ったの?とも思いますよ。

ああ、キューブリックほどのセンスを持った人が、もしも現代で3DやCGを駆使して宇宙映画を撮ったらどんな感じだったのかな~?とも思います。

そんな、えいが☆

↓「2001年宇宙の旅」予告編


4本目は「時計じかけのオレンジ」(1971)。ああ、これはスゴイ映画ですよ。一見、狂った映画に思えますが、これはすごい。特に思春期に見てしまったら、ちょっとドキドキするかも。

そんな、えいが☆

むずかしいんですよね、キューブリックを解説するとヤボになるから(笑)観てちょ。

ちなみに、本作で主演を務めた俳優マルコム・マクダウェルは、映画「タイム・アフター・タイム」でH・G・ウェルズを演じたのですが、その時に共演した女優メアリー・スティーンバージェンと結婚していました。

メアリー・スティーンバージェンは「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」でドクの恋人クララ役を演じたあの女性ですね。

結局は離婚してメアリー・スティーンバージェンは、その後、人気シットコム「チアーズ」に主演したテッド・ダンソンと再婚しています。

↓マルコム・マクダウェルがキューブリックを語ってます

で、マルコム・マクダウェルに戻ると、彼、海外ドラマ「メンタリスト」では、ほらあの教祖役をやってる人ですよ。

あとは海外ドラマ「名探偵モンク」では、カリスマ・ファッション・デザイナーとして登場してますし、「フレイジャー」「HEROES」なんかにも登場しているので、一度くらいは見たことあるかも。
 
 
■ 残りの作品と遺作

 

キューブリックの映画といえば、まだまだ有名ものがあって例えばジャック・ニコルソン主演の狂気の恐ろしさを描いた「シャイニング」(1980)。

あとは、ロリコンなどの派生語を生んだほどセンセーショナルな同題小説が原作の映画「ロリータ」(1962)などもあります。

そして、キューブリックがベトナム戦争を描いた「フルメタル・ジャケット」(1987)。

最後に遺作となったのは、トム・クルーズと当時トムの妻であったニコール・キッドマン主演の映画「アイズ・ワイド・シャット」(1999)。

本作はエロスと秘密結社的な内容を描いた話題作。本作を撮り終えた後すぐにスタンリー・キューブリックは心臓発作で死去してしまいました。

さらに翌々年の2001年にはトム・クルーズとニコール・キッドマンも離婚しています。

 


■ 完璧主義

スタンリー・キューブリックは完璧主義だったため、撮影が長引くことも多く、たくさんの作品が途中で頓挫してしまっています。「アイズ・ワイド・シャット」など撮影後の編集から予告編に至るまで自分が必ず関わったそうです。

また、1962年には「ロリータ」の撮影のためにイギリスへ移住しています。その後、死ぬまでイギリスに居続けました。

ちなみにキューブリックは生涯で3回結婚しているようで、お相手はダンサーや女優です。また映画監督をする前は雑誌の見習いカメラマンでした。

意外にも、その頃よく見てたお気に入りの映画はチャップリン映画だったそうです。

 

そして、あのスティーブン・スピルバーグ監督とは親友だったようで、よく電話などで話していたみたい。

キューブリックは自身が企画していた映画「A.I.」の制作についてスティーヴン・スピルバーグとよく話をしていたらしいです。

ただし結局は制作する前に死去してしまったために、遺族の希望もあってスピルバーグが2001年に「A.I.」を完成・公開しました。

今となっては叶わぬ夢ですが、もっとキューブリック映画をたくさん観たかったなぁ。
 
 
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ロブ・ライナーのすべて

 

ロブ・ライナー(1947-)は、米ニューヨーク出身の映画監督です。

代表作は、映画「スタンド・バイ・ミー」、「恋人たちの予感」、「ア・フュー・グッドメン」、「アメリカン・プレジデント」、「ストーリー・オブ・ラブ」、「あなたにも書ける恋愛小説」、「迷い婚」、「最高の人生の見つけ方」などなど多数です。

本当に素晴らしい作品をイッパイ作っていて感心しちゃいます☆

 

ちなみに結婚は2度していて、最初の奥さんはペニー・マーシャルという映画監督で「ビッグ」や「レナードの朝」などの傑作映画を何本か撮っている実力のある女性です。

さらにペニー・マーシャルは、映画「プリティ・ウーマン」などで有名なゲイリー・マーシャル監督の実妹でもあります。

 

それと、ハロルド・ライミス監督のように俳優としても何本かの作品に出演しています。

代表的な作品ではトム・ハンクスとメグ・ライアン主演の「めぐり逢えたら」や、レオナルド・ディカプリオ、マシュー・マコノヒーらが出演したマーティン・スコセッシ監督の「ウルフ・オブ・ウォールストリート」などに出ています。

ロブ・ライナー監督の作品で僕が特にオススメしたいのは、「アメリカン・プレジデント」、「ストーリー・オブ・ラブ」、そして「最高の人生の見つけ方」ですね。

他の作品も、もちろん素晴らしいですが、この3本に関しては必ず観ておきたい映画です☆

軽く紹介しておきましょう♪

まずは「アメリカン・プレジデント」ですが、こちら主演はマイケル・ダグラスとアネット・ベニング。

アネット・ベニングという女優さんは映画「心の旅」や「アメリカン・ビューティー」のヒロイン役を演じている実力派女優ですね。

それと、脇を固めている俳優陣も豪華で、チャーリー・シーンの実父マーティン・シーンや、マイケル・J・フォックス、その他、海外ドラマ「フレイジャー」でフレイジャーの父親役マーティン・クレインを演じたジョン・マホーニーなんかも出てます♪

ストーリーは、なんというか「これぞハリウッド映画!」とでも言いたくなるようなカッコ良さがあります。

大統領が政治的にも戦いながら、家族や恋愛を両立させようとするのを、周囲の仲間や恋人が懸命に支えあう姿を描いた、とっても粋な作品です。

2分程度の場面CLIPが公開されてました↓

2本目は「ストーリー・オブ・ラブ」。こちらはブルース・ウィリスとミシェル・ファイファーが主演を務めています。

ロブ・ライナー自身も主人公の親友ということで出演。ほかにもトム・ハンクスの妻で女優のリタ・ウィルソンや、海外ドラマ「バーン・ノーティス」ラリー役で有名なティム・マシスンなんかも出演しています。

あと音楽は、あのエリック・クラプトンが関わっているという贅沢なキャスティング。

ストーリー内容は、離婚の危機にある夫婦の、長年の歴史を振り返りながら互いの絆を取り戻そうとする愛情物語。

誰にでも起こり得るような身近な視点から描かれていて、ユーモアあり、涙ありの感動作です。

最後に3本目の「最高の人生の見つけ方」ですが、ロブ・ライナー作品の中でも一番好きかもしれません。

主演は、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンという、これ以上ないくらい豪華な大御所同士がタッグを組んだ作品。

末期ガンを宣告された2人が、世界中を旅しながら「死ぬまでにやりたいことリスト」を作り実行していきます。

人生において、何が一番大切なことなのか、幸せとは?という問いにロブ・ライナーが答えた映画です。圧巻!

主演の2人以外では、海外ドラマ「ウィル&グレイス」のショーン・ヘイズなどが出演しています。

また、主題歌はジョン・メイヤー。彼はケイティ・ペリーやジェニファー・ラブ・ヒューイット、ジェニファー・アニストン、ミンカ・ケリー、ジェシカ・シンプソンら多数のセレブ女優と交際しているプレイボーイとしても有名です。

「最高の人生の見つけ方」予告編↓

ちなみに、ロブ・ライナーのお父さんは、映画監督で俳優のカール・ライナー。カール・ライナーは、俳優として映画「オーシャンズ11」シリーズに主要キャストの1人ソウルとして出演してるのが一番有名かな。

あと、ロブ・ライナー監督の映画音楽のセンスが大好きで、先ほどのエリック・クラプトンや、「恋人たちの予感」で音楽を担当したジャズシンガーのハリー・コニック・Jr「It Had To Be You」や、「スタンド・バイ・ミー」のベン・E・キングが歌った同名主題歌などは楽曲としても大ヒットしていますね☆


■ オマケ

最近のロブ・ライナー作品をいくつか紹介しておきます。

2010年にはナゼか日本未公開の映画「Flipped」(原題)を監督しています。とっても面白そうです☆

映画「そんな彼なら捨てちゃえば」や「2012」で観たことがある美人子役のモーガン・リリーちゃんが主演!

映画「スタンド・バイ・ミー」と「マイ・ガール」を足して2で割ったような、古き良きアメリカを描いた感じの作品かな?

海外ドラマ「フレイジャー」のジョン・マホーニーも出てます。

↓「Flipped」予告編(英語)

2012年には映画「最高の人生のはじめ方(The Magic of Belle Isle)」で再びモーガン・フリーマンが主演。

お相手のヒロイン役は僕も大好きな女優ヴァージニア・マドセンです。

素敵な大人の恋でした。たしか「君は雨上がりの風のように心地よい気持ちにしてくれる」みたいなセリフがあったと思うんですが最高だったなぁ~☆

↓「最高の人生のはじめ方」予告編


そして2014年7月にアメリカで公開した「And So It Goes」。主演はマイケル・ダグラスとダイアン・キートンです。

↓「And So It Goes」予告編(英語)

↓ロブ・ライナーのインタビュー動画もありました

あと、俳優として最近ではズーイー・デシャネル主演の海外ドラマ「New Girl ダサかわ女子と三銃士」にもシーズン2を皮切りに複数話でているんですね!知らなかった☆

「New Girl」は2014年11月よりHulu(フールー)にて配信スタートしています。2014年11月現在は、まだシーズン1のみの配信ですが、すでに12月にはシーズン2の配信も予定されているようですヽ(´▽`)/

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そうそう、最後に、ロブ・ライナー監督は俳優として映画「アンヴィル! 夢を諦めきれない男たち」には出演していません。なぜかサイトによっては結構有名どころまでこの映画のキャストにロブ・ライナー監督をリストインしていますが、人違いです。

ロブ・ライナー監督は「Rob Reiner」というスペルですが、「アンヴィル!」に出演しているドラマー役のミュージシャン・俳優は「Robb Reiner」。「b」が1つ多いんですね。紛らわしいけど、まったく別人です(笑)
 
 
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手塚 治虫のすべて

 

手塚治虫(てづか おさむ)は1928年生まれの、日本は大阪府出身の漫画家、アニメーター、医学博士です。

よく手塚治虫はマンガの神様なんて呼ばれ方をしますが、本当に数多くの傑作を残していて、藤子不二雄や石森章太郎はじめ多くの漫画家の憧れであると同時に、芸能人などの有名人にもファンが多いですよね。

落語家の立川談志なんかも、その1人で手塚先生は神様だとTVなどでよく語っていました。また夏目漱石の孫でマンガ評論家の夏目房之介は「手塚治虫はどこにいる」という有名な著書を発表しています。

手塚治虫は、まず、経歴からしてスゴイ!なんたって医学博士ですからね。大阪大学の医学部附属病院で1年インターンを経験した後、国家試験を受けて医師免許を取得しているそうです。

しかし小さい頃からマンガを書くのが好きだった手塚治虫は、結局、医者の道ではなく漫画家の道を歩むことを決意します。

 

さて、ここからは年表的な感覚で書いていこうかな♪

まずは、中高時代に戦争を経験し、戦後「幽霊男」という長編マンガを毎日新聞に応募するんですが、なんと落選しています。

■ 1946年1月~3月 デビュー

しかしその後、近所に住んでいた毎日新聞社に務めていた女性の紹介で、子供向けの「毎日小学生新聞」(当時は「少国民新聞」という名前)に「マアチャンの日記帳」という4コマ漫画を連載します。

これが20才の時にデビューした初の作品となります。ちなみに本名は手塚治ですが、昆虫好きがこうじてペンネームは治虫となります。最初は「おさむ」ではなく「おさむし」と読ませていたそうです。

さらに実は「ドラえもん」で有名な藤子不二雄もデビュー作「天使の玉ちゃん」を「毎日小学生新聞」に連載しています。

これは、藤子不二雄の2人が手塚治虫のファンだったことから、毎日小学生新聞に宛てて手塚治虫のファンであることと、現在は手塚治虫の作品が連載されていないので、その代わりに僕らの漫画を載せて下さいという手紙を送ったことがきっかけだったようです。

 
 

そして同年、酒井七馬という漫画家から「新宝島」という漫画の合作を持ちかけられます。原作・構成は酒井七馬で、作画が手塚治虫です。

この作品は、手塚治虫の長編デビュー作であると同時に、40万部以上も売れるという大ヒットを記録しました。

当然、この作品に影響を受けてマンガ家を志した漫画家もたくさんいて、藤子不二雄や石ノ森章太郎、ちばてつや、さいとう・たかをなどが挙げられます。

さらに落語家の立川談志や宮崎駿なども、大変感銘を受けたと語っています。

 

■ 1948年~ SF三部作

「新宝島」で人気が出た手塚治虫は次々と新作を発表。

1948年には「ロストワールド」、1949年「メトロポリス」、1951年「来るべき世界」という手塚治虫の初期の代表的なSF三部作を発表しています。

またこの時期、ゲーテの「ファウスト」をマンガにしています。(1950年)

 

驚くのは、この時期にはまだ医学生でもあったわけで、マンガを描きながらも1953年に国家試験に合格して医師免許を取得しているんですね!

さらに、この頃から大阪だけでなく東京へも原稿を持ち込みはじめ、最初は講談社に断られているんですね。

しかし1950年には東京の出版社で初の連載マンガをスタートします。タイトルは「タイガー博士の珍旅行」です。

 
 

さらに東京の別の複数の出版社で「ジャングル大帝」や、1951年には「アトム大使」(鉄腕アトムの前身)、さらに1953年には「リボンの騎士」を発表します。

特にリボンの騎士は、手塚治虫が少年時代に影響を受けた宝塚やディズニーの影響が強く現れていますね。

そして1954年には「火の鳥」の連載をスタート。

 

特に「火の鳥」シリーズは、手塚治虫が初期の頃から晩年まで書き続けた、まさにライフワークと言える作品。

過去、未来、地球、宇宙を舞台に人間の業を描いている壮大なシリーズで、レオナルド・ダヴィンチでいうところの「モナリザ」のような存在かも?

こうして手塚治虫は一躍、全国区的に人気漫画となるワケですね☆

 

■ 1952年~ 上京

東京の出版社での連絡が多くなると、いよいよ上京。1953年に伝説のトキワ荘14号室に入居します。

このトキワ荘は東京都豊島区にあった木造アパートで、他にも石ノ森章太郎や赤塚不二夫など、たくさんの漫画家が住んでいたことで有名です。1954年に手塚治虫が引っ越した後、14号室には藤子不二雄が住んでいました。

現在は老朽化を理由に取り壊されてしまいました。

ちなみにWikipediaによると、1953年の段階で手塚治虫はすでに関西の長者番付で画家の部門の1位になっていたそうです。

また、手塚治虫はトキワ荘にいた若いマンガ家たちに映画をたくさん観るよう勧めていたそうです。自身も年に365本観ていたとか(笑)

映画といえば、「博士の異常な愛情」や「時計じかけのオレンジ」などで有名なスタンリー・キューブリック監督から、映画「2001年宇宙の旅」の美術担当者として参加してくれないかという連絡をもらったらしいです。

結局、忙しい&養うべきスタッフや家族が大勢いるため断ったということですが、もし実現していたらハリウッド映画に手塚治虫が進出していたかなしれませんね。

 

■ 1955年~ 大人向けのマンガ執筆

そして1955年頃から、いよいよ大人向けの雑誌にも作品を執筆し始めます。

まずは1956年に、SF短編シリーズ「ライオンブックス」、「漫画生物学」「漫画天文学」などを発表しています。

■ 1959~ 週刊誌ブーム到来

1959年には、それまで主流だった月刊誌にかわり週刊誌ブームに。講談社の「少年マガジン」や小学館の「少年サンデー」が創刊されます。

両方から声がかかった手塚治虫は、少年サンデーに「スリル博士」を連載、少年マガジンには自分が下書きだけした「快傑ハリマオ」を石森章太郎に描かせ連載したようです。

さらに、この1959年という31才の年には、幼馴染の女性と結婚しています。忙しすぎて2回しかデートできなかったらしく、式にも直前まで仕事をしていたため遅刻したらしいです(笑)

■ 1961年 手塚治虫プロダクション動画部の設立

1961年には、ついにディズニー狂いと自称していたほどアニメ好きだった手塚が、手塚治虫プロダクション動画部を設立します。

翌1962年には「株式会社 虫プロダクション」として法人化。さらに1966年には子会社の「虫プロ商事 株式会社」を設立。版権・出版・営業などの業務を行うための会社だったようです。

ちなみに1968年には漫画の制作を行う株式会社 手塚プロダクションを設立しています。

つまり、アニメ制作は虫プロで行い、マンガは手塚プロが行うという体制を整えたようです。

ただ、虫プロ商事、そして虫プロで労働紛争が起こり、次々に社員が辞めていき、1971年には結局、社長職を退任。映画の失敗や受注が減ったことなどにより、1973年には2社が連続して倒産します。労働環境が苛酷だったようです。手塚治虫も個人的に1億5000万円ほどの借金を背負うことになったそうです。

ただし、1977年には元々は虫プロの労働組合だったメンバーが大部分を出資して「虫プロダクション株式会社」という会社を設立します。

手塚治虫は、この会社にアニメ作品などの著作権を譲渡しつつ、共同でアニメ作品を制作していきます。

■ 1966年~ 雑誌創刊

1966年には、当時流行っていた雑誌「ガロ」に対抗する形でマンガ雑誌「COM」(コム)を創刊します。自身も「火の鳥」を連載。

翌1967年には、水木しげるが起こした妖怪ブームに対抗して「どろろ」などを発表。

さらに1968年には青年漫画「きりひと讃歌」「空気の底」などをスタートさせます。

 
 

またこの頃、再びゲーテ「ファウスト」を原案としたマンガ「百物語」や、「ハレンチ学園」のヒットに対抗して描かれた性教育マンガ「やけっぱちのマリア」や「アポロの歌」などを発表しています。

■ 1973年~ 冬の時代を乗り越えて

さて、ついに経営難や人気のかげりなどを乗り越えて、1973年に連載をスタートした「ブラック・ジャック」が大人気になります。



1977年には、その他「三つ目がとおる」「ブッダ」「火の鳥」「ユニコ」「MW(ムウ)」を同時に連載していたそうです。

50才代となった1980年代には、「陽だまりの樹」や「アドルフに告ぐ」などを完成させています。

 


■ 1988年~ 晩年

1988年に胃がんとなり、翌1989年に死去。

遺作として未完の「グリンゴ」「ルードウィヒ・B」「ネオ・ファウスト」などがありました。これらは未完のまま出版・発売されています。

ちなみに「ネオ・ファウスト」は、またまたゲーテ「ファウスト」が原案の作品です。この小説がよほど好きだったんですね。

僕的のオススメは、なんと言っても「ブラック・ジャック」、「ファウスト」を原案とした作品、「火の鳥」、「アドルフに告ぐ」ですね。

特に、医師免許を持っていないながらも天才的な医師として多くの命を救う主人公を通して、人間の生死に関わる姿を描いた「ブラック・ジャック」。



そしてヒトラーにまつわる戦争物語を通して、正義の相対性を描いている「アドルフに告ぐ」。

 


この2つは、青年期に読んで、物事には見えていない違った側面もあるんだなと、ものすごく考えさせられました。

今でも行き詰った時には読み返して、生きるヒントやエールをたくさんもらってます。
 
 
手塚治虫の作品は今なお、単発ドラマとしての「ブラック・ジャック」実写版や、邦画「MW-ムウ-」、洋画「アトム」などとして映画化されていますし、舞台でも乃木坂46の生田絵梨花が出演した「虹のプレリュード」などが上演されています。

手塚治虫は、マンガ界、そしてアニメーションの世界でも偉大な功績を残した天才だったと言っていいでしょうね☆

なお嬉しいことに、今挙げた映画「MW -ムウ-」、「ATOM」、そして単発ドラマ「ブラック・ジャック」は、2014年11月現在Hulu(フールー)にて3本とも観れますよ♪

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ちなみに手塚治虫に密着したテレビ番組や対談、インタビューなどは結構たくさん放送されていたようです。

僕も昔、密着番組かなにかで、フランス旅行に行く直前に成田空港でタクシーに乗りながらも原稿を書き続ける手塚治虫を、外で出版社の担当者が待っている姿を見て、大変驚いたのを記憶しています(笑)

最後に手塚治虫文庫全集 (全200冊)が発売されていますので紹介しておきます。

 


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藤子・F・不二雄のすべて

 


藤子・F・不二雄は日本の富山県出身の漫画家です。

手塚治虫と並び、日本でトップ2の天才漫画家でしょう☆テレビアニメ化もされているマンガ「ドラえもん」は今なお世界中で大人気です。

ライフワークでもあった「大長編ドラえもん」シリーズは、映画化もされて僕が小学生の頃は、毎年夏休みに上映されていました。

科学や文学、歴史・考古学などをもとにして創作されているので、他のアニメとはまたちょっと違った胸躍るアイデア満載の映画となっています。

これを藤子・F・不二雄さん自身は、SF(SUKOSHI FUSHIGI)(= 少し・不思議)と呼んでいたそうです。オシャレ~♪



大長編ドラえもんシリーズは藤子・F・不二雄の生前、17作品が映画として公開されたようです。

これらを子供の頃に読んだり観たりした人が将来、宇宙物理学者、ロボット工学の研究者、探検家、博物館員、文化人類学者になった人も絶対に何人もいると思います。それくらい読んでいて本当にワクワク・ドキドキしたものです。

というのも、作品の原案が歴史や昔話などに基づいて、現実と空想の間をうまく描いてくるんですね。

わかりやすく説明すると・・・

例えば「のび太の恐竜」では、未来人がタイムマシンに乗って太古の昔、恐竜時代の地球へきます。

 

そこでは、なんとタイムトラベルしてティラノザウルスなどを猟銃で狩るというレジャーが裏ビジネスになっているんですね。そこへ時空を取り締まるタイムパトロールがやってきて、、という、そういう設定。

もしもタイムマシンが実用化されたら、いかにもありそうでしょ?そもそも、マンガでタイムマシンがこれほど活躍するなんて、他の作品では見かけなかったので、子供ながらにスゴく面白くて興味をそそられました。

まるっきり空想の世界じゃないんです。もしもタイムマシンが発明されたら・・・という非常に現実的な夢物語なんですね。




ちなみに、いきなり話が脱線しますが(笑)、「ドラえもん」には、タイムマシンを使ったパラドックスの話が何回か出てきます。

一応説明しておくと、パラドクスというのは、矛盾のことで、「どんな盾(たて)も貫くことができる矛(ほこ=ヤリのようなもの)」と、「どんな矛からの攻撃に対してもビクともしない盾」があると言う商人に、「では、その2つを戦わせてみたらどうなるのだ?」と問えば、どんな説明をもってしても結局、論理のつじつまが合わなくなりますよね。コレが矛盾です。

「ドラえもん」では、タイムマシンで時間を行き来できるために、様々なタイムパラドクス的なストーリーも描かれています。タイム・パラドックスを理解するには、よく例に出される下記のような感じの話があります。

例えば、

2030年にタイムマシンを発明した40才の男が、

30年ほど過去へタイムトラベルして2000年の世界に行ったとします。

その世界には、まだ10才の子供だった自分が存在しているわけです。

その10才の自分のことを、もしもタイムスリップしてきた40才の自分が殺してしまったらどうなるでしょうか?

10才の自分を殺したということは30年後の自分は存在しないことになるハズ。

しかし、ココで考えてみてください。

そもそも40才まで生きていた自分が存在したからこそ、タイムマシンを発明し10才の自分を殺せたはず。

とすれば、10才の自分が死ぬための条件は、自分が40才まで生きて過去にタイムトラベルしてこなければなりません。それが絶対条件です。

あれれ?ということは、10才で死んでしまっては、10才の自分を殺すことはできないことになってしまいます。

つまり、10才で死ぬためには、10才以上生きなければならない、というタイム・パラドックスが生じているわけですね。
 
 
実際に作中に登場したエピソードとしては、ドラえもんが、のび太に宿題を頼まれたため、タイムマシンを使って2時間後、4時間後、6時間後、8時間後の自分に手伝ってもらおうとしてエラい目にあう「ドラえもんだらけ」というエピソードなどもあったりして面白いですよ(笑:コミック5巻に収録)

他にもドラえもん大長編シリーズに、こういったタイムマシンの不思議を扱った作品がいくつも存在しています!

 

僕などは「ドラえもん」を読んで、宇宙物理学や理論物理学、量子論、素粒子などの本を小学生の頃から読み漁っていたものです。今でも時々、物理学者の佐藤勝彦さんの著書を手に取ることがあるくらい。

当時はドラえもん効果で、アインシュタインが好きとか、ホーキング博士に会いたいとか言ってた、そんな理系小学生が日本にはゴロゴロいたハズ(笑)だから今でも、タイムマシンを発明するのは、絶対、日本人だろうなと確信しています(笑)
 
 
さて映画の話に戻りますと、そんなワケでドラえもんの面白さは科学や歴史をちょこっとかいつまんで、「夢物語とされていることが本当だったとしたら・・・?」という描き方をしているから妙に現実味をおびていて面白いんですね。空想力や想像力を刺激されるというか、鼓舞されるというか。

 

例えば、「のび太と竜の騎士」では、地球に隕石が衝突したことが原因となって恐竜が絶滅してしまったお話を、なんと地底人説と結びつけています。

「もしも地底人がいるとしたら、どんな文明を持っていて、なぜ今まで見つからずにいられたんだろう?」「もしかしたら、地上人のことをこんなふうに考えているかもしれない」なんてことを、真剣に、極力科学的に仮説を創造しながら、物語として作り上げているんですね。

さらに、本作にはノアの箱舟的なエピソードまで登場します。聖書の内容も、取り入れて伝説の証明に科学をチョコっと織り交ぜて空想してみる。。。ストーリーを生み出す天才でしょ?ヽ(´▽`)/

ちなみに、どういう風にノアの箱舟的なストーリーが登場するかというと、タイムマシンで恐竜絶滅の時代にやってきたドラえもんたちは、隕石が地球に衝突した直後、未来の道具で広大な広さの地下室を作ります。そこに、できるかぎりの種類の動物を集めて避難させる、そして地底人たちと一緒にそこで暮らすよう促すんですね。

ああ、なるほど、未来人が隕石衝突を何とか防ごうとしてタイムマシンで過去へやってくる。そして地底でも暮らせるような設備を未来の技術を使って整えてあげて、地底人と一緒に地底で暮らすようかくまったのが地底人説が古来から生まれたきっかけなんじゃないかというワクワクする仮説をたてた訳ですね。

そして、これは、つまり聖書に登場するノアの箱舟は、実は未来人のノア一家が大洪水になる地球を哀れんでタイムマシンでやってきて未来の文明の道具を使ってなんらかの形で守ってくれたのではないか?なんて想像までできちゃうワケです!

もちろん本当かどうかは知りませんよ?ただ、こういうふうに色々と想像してみるのはスゴク面白いですよね。

エジプトの壁画に宇宙船のようなものが描かれていたとか、月や火星にピラミッドのような形の人工物があるなど古代の伝説と宇宙がつながることは、近年よくされていますが、あながち調べてみると面白い発見があってもおかしくはないんじゃないかと、ドラえもんを観ているとよく思います☆
 
 
その最たる例は、次の2作でしょう♪

のび太と鉄人兵団」と、「のび太の創世日記」です。

両方の共通点は何だと思います?ズバリ、神様が登場する点です。

 

まず「のび太と鉄人兵団」ですが、この作品、実は僕は大長編ドラえもんの中で一番感動した作品でもあります。

戦隊ロボットものに特にそんなに興味はないのですが、リルルに感動したんですね。リルル、そうあのロボットの女の子です。

詳細は「のび太と鉄人兵団」詳細ページをご覧いただくとして、実は本作のあらすじは、遠い未来に、戦争を繰り返し、憎み合ってばかりいる人類に嫌気がさしたある科学者が、争いのない世の中をつくるために、異星で心優しいアダムとイブ的なロボットを作ったんですね。

しかし、実はそのロボたちは失敗作で、結局は人間と同じように遠い未来において争いや戦争を始めてしまう。そのことを知らせにタイムマシンで科学者に会いにいくというお話なんです。

考えてみれば、私達人間も、自分たちが何者でどこからきたのか知りません。

ドラえもん のび太と鉄人兵団」は藤子・F・不二雄先生の想像の産物かもしれませんが、実は人間の起源は、遥か昔にどこかの星で絶望した宇宙人が地球に不時着して創造したアダムとイヴだったのかもしれません。。そんな風に考えたこともありませんでした。

余談ですが、リドリー・スコット監督の映画「プロメテウス」観ましたか?まだ観ていない人はこれからネタバレを語りますので、以下は読まないようにして下さいね。

「プロメテウス」でも、人間の起源は、実はエイリアンだったのではないかというのがテーマになっているようですし、最近は古代人と宇宙人の関係などもよく話題にのぼります。

「のび太の鉄人兵団」では、人間がやがてロボットを作り出し、ロボットの星を生み出しても、全然おかしくないという未来予想を描いてもあるんですね。

すごくすごく面白いと思いません?ヽ(´▽`)/

あ、ちなみに、ロボットが気持ち(意識)を持つということなんてあるのだろうか?と小学生ながらに僕は当時思っていたのですが、実は最近、脳科学の研究で意識についての仮説を唱えている博士がいるという話を聞きました。

その方は神経科学の分野では結構、有名な方でジュリオ・トノーニ博士という方なんですが、たしか、意識というのは、脳が発する電気信号が、クモの巣のように幾重にも複雑に重なりできた層のようなものだという説明だったと記憶しています。うろおぼえ&素人なので正確ではありませんが(^^;

しかし、意識がもし電気信号が作り出すものであるなら、構造を解明できたならロボットにも、電気を使って意識を持たせることができなくはないという話でした。これはスゴイ話ですね。まさに、ロボットがハートを持つことが可能だということです。

さらに人間の感覚とロボットをつなげて、感覚だけを共有したアバターと呼ばれている「入れ物」をつくる研究なんかもされているとか。つまり体は部屋にいるけど、外を歩いている感覚を体験できてしまうということらしい。。。いやはやスゴイ時代になってきましたね。

あ、ちなみに、もう1つ。エジプトにあるスフィンクスは、人間の顔と動物の体を持ちあわせていますよね。あれって何であんな格好をしているのでしょうか?

顔は当時の王で、ライオンのような体は強さを象徴しているなんて話を聞いたことがありますが、それ以外にも、一説には、宇宙人が大昔、犬の雑種などと同じように例えば猿と魚の遺伝子を組み合わせて人間を作ったとか、宇宙人のDNAの一部とサルのDNAを組み合わせたとかいう仮説もあるようなんですね。

そして、その実験段階なのか何なのかわかりませんが、スフィンクスは、生物をDNA操作したことに関連した意味を持っている建造物なんじゃないかという説も聞いたことがあります。

なかなか面白い説ですよね。

 

もう1作の、「のび太の創世日記」は、なんと、のび太が神さまになっちゃう話。ドラえもんの道具の「創世セット」だったかな?で、宇宙空間で、まだチリやガスの状態から地球を気長に作り上げていくんですね。

やがて地球のような星が出来上がったら、そこに生物を放ち様子を見るんです。「神様キット」としておもちゃになってるんですね(笑)

まあ、それはいいとして、この作品の中で特に面白かったのは、のび太の作った地球では人類のほかに、昆虫も独自の進化をとげて発展します。

で、この昆虫の進化した生き物たちが、実は昔話に出てくる「スズメのお宿」や「浦島太郎」「鬼が島」などのもとになっているのではないかというんですね。

つまり、のび太が訴えていたように、「昔の人はみんなウソつきだったのか?そうじゃないだろう?」「何か根拠や噂が、あったからこそ、それらを基にして昔話を作ったに違いない」と考えたわけですね。

例えば、鬼というのは、おそらく日本人が初めて西洋人を見た際の驚きや噂や怖れから生み出されたものだろうという説を聞いたことがあります。たしかに、何の知識もなく突然、昔の日本人が金髪に青い目をした背の高い白人や、黒人をみたらビックリするでしょうね。織田信長は、その運動能力の高さをかって黒人の家来をつけていたというくらいですからね。

それが、「のび太の創世日記」では、さまざまな昔話は実は高度な文明と知性を持って進化した昆虫の仕業だったという物語にしているわけです。スゴイ想像力というか、創造力ですよね。

いろんな資料や科学や歴史・考古学などから、自由に発想して様々な仮説をストーリー化してしまうという才能は、本当に素晴らしいと思います。これがまさに「すこし・不思議」ということなのでしょう。

この辺の話は、本当言うともっと深い話をしたいところなのですが、インターネット上でする話でもないので、この辺で大長編「ドラえもん」の話に戻りましょうかね。
 
 
あと「のび太の魔界大冒険」なんかも結構好きですね♪

魔法についても、科学同様、藤子・F・不二雄さんは相当勉強されていたんじゃないかというくらい、結構ストーリーに出てきましたよね。

まさに好奇心いっぱいの漫画家だったと言えるでしょうね。
 
 
好奇心といえば、「ドラえもん」に登場した時空法を守るために存在しているタイムパトロールを題材にしたいわばスピンオフ作品「T・Pぼん」(タイムパトロールぼん)という作品もあります。

 
 

この作品では、実に多くの歴史を学べます。タイムトラベラーが歴史を書き換えてしまわないよう見張るのがタイムパトロールの仕事なんですね。

様々な国の、いろんな時代の背景を面白く描いてくれているので、すごく楽しく読めますよ。

藤子・F・不二雄さんは、本当に勉強家だと思いますねぇ~ヽ(´▽`)/

それも楽しみながら調べているような感じがヒシヒシと伝わってくるから、読んでいるこっちも楽しくなっちゃいます♪
 
 
あとは、SF・異色短編ということで、大人向きの少しブラックな話を集めた短編集も発表しています。

 

これめずらしく、主人公が中年のサラリーマンとか青年なんですね。さらに、扱っているテーマも愛憎劇や成功争いなど。老いと若者をテーマにしたものなど、藤子・F・不二雄のエッセイ集を読んでいるようですよヽ(´▽`)/

で、この短編シリーズのなかには、タイムトラベルの話も何話か登場します。

実は、先ほどのタイム・パラドックスの話にも関係してくる、パラレル・ワールドというものが語られています。たしかエピソード名は「パラレル同窓会」だったかな?

パラレル・ワールドは、時の流れというものが、川の流れと同じように本流以外にもいくつかの支流をもって枝分かれしているという仮説に基づいた平行世界とか並行宇宙とか呼ばれる説のことですね。

平行世界という字のごとく、未来は幾通りものパターンが存在しているということ。例えば、先程のタイム・パラドックスの話でいえば、10才以上生きて40才でタイムマシンを発明する世界も存在しているし、それとは別に10才で40才の時の自分に殺されるという世界も存在しているということです。

ちょうど、時間の流れを川の流れのようなものに例えれば、川の真ん中に堤防を作ってしまったために、川が1つの流れから2つの流れに分かれ、別々の潮流として平行して流れていくという感覚です。

いやはや不思議な話です。ちなみに「パラレル同窓会」ではすべての時流の自分が一同に会して情報交換するというもの。中には人生を交換しようという自分も登場します。

あの時、アノ人と結婚していたら。別れていたら。あの仕事を請けていたら。あの決断をしていなかったら・・・なんて中年になれば誰しも思い出すようなことを書いているんですね。タイムマシンが発明されたら、たしかにみんな乱用しそうですよね(笑)

 


ちなみに、藤子・F・不二雄は、本名、藤本 弘(ふじもと ひろし)で、デビュー当初は、安孫子素雄(藤子不二雄カ$)という小学校からの同級生とともに、「藤子不二雄」というコンビを組んで、なんと17歳から漫画家デビューします。

最初は、新聞へ投稿した「天使の玉ちゃん」を執筆しつつ、高校卒業後、製菓会社へ就職するも3日で辞めて上京したそうです(笑)

ちなみに、藤子不二雄カ$のほうは当時、親戚が社長を務めていた新聞社の社員として働いていたそうです。が、藤子・F・不二雄が半ば強引に東京へ行くよう誘ったとのこと。

その後、2人は「オバケのQ太郎」というヒット作を生み出しテレビアニメ化もしました。

ちなみに、コンビ解消は1988年で、相棒の藤子不二雄カ$は、「笑ゥせぇるすまん」など、どんどん大人向けのダークな作風になっていく一方で、藤子・F・不二雄は「ドラえもん」を中心に子供向けの漫画を描き続けました。

藤子・F・不二雄は「ドラえもん」の他にも「パーマン」「キテレツ大百科」「エスパー魔美」などヒット作を生み出しています。




かく言う僕も小さい頃にパーマンのマスク+バッチ+マントのセットを買ってもらって遊んでいた記憶がうっすらとあります(笑)

あの頃は友達の誰しもがコピーロボットを欲しがっていたハズ(笑)






ちなみに、「ドラえもん」は最初こんな感じでした(笑)


ドラえもんには、楽しいエピソード以外にも、号泣しちゃうような感動エピソードや道徳教育になるようなストーリーなんかもあります。

僕が今パッと思い浮かぶものでは、以下3つのエピソードがあります。

1つ目は、「おばあちゃんの思い出」。(4巻に収録)
これは、のび太がタイムマシンで今は亡くなってしまった、優しいおばあちゃんに会いにいくというお話。いつも泣いてばかりいたのび太にむかって、おばあちゃんは、おきあがりこぶしをくれるんですね。そして「いくら泣いても、つまずいてもいいけど、そのたびに必ず起き上がる、このオキアガリコブシのような強い人間になるんだよ」と言ってくれるんですね。そのことを想い出して、明日からまた頑張ろうという気持ちになるのび太の成長を描いています。

2つ目は「どくさいスイッチ」。(15巻に収録)
これも、とっても良い話。スネ夫とジャイアンに相変わらずいじめられた のび太は、ドラえもんに自分がイヤだと思う人間をこの世から消してしまえるという道具を渡されます。そして、ちょっとしたことでも気に入らない人間を次々に消していったのび太は最終的には、世界で1人ぼっちになってしまっているというストーリー。独裁者になる前に、多少の迷惑も孤独から救ってくれるつながりの1つとして、俯瞰して見れるようになっていくお話です。

そして、3つ目は「ぼくの生まれた日」。(2巻に収録)
このお話は、いつもガミガミ怒られてばかりで、勉強する気もなくなっちゃうよ!と、ふてくされるのび太がタイムマシンで自分の生まれた日を訪れるというもの。そこで、自分がいかに両親に期待されて生まれてきたのかを知り、勉強でもするかな、と思い直すエピソード。

よかったら読んでみて下さい♪

あと、番外編としては「のび太の創世日記」と同時上映された、「2112年 ドラえもん誕生」も面白かったなぁ~。

本作にはナレーションで藤子・F・不二雄本人も登場しています。

ドラえもんが製造され、いかにしてセワシくん(のび太の子孫)のもとで雇われることになるかを描いた物語。

また、このお話の中では、ドラえもんは、セワシ君へのクリスマス・プレゼントとして、セワシくんの先祖の中でも最も出来の悪かった のび太を幸せにすることで、セワシ君の生活をより明るいものにしよう!と思い立ち、20世紀の野比家へタイムトラベルしてきたと語られています。
 
 
余談ですが、誕生の話がでたので、ついでに触れておきますと「ドラえもん」は未完の作品ですよ。藤子・F・不二雄先生が1996年にドラえもんの大長編「のび太のねじ巻き都市冒険記」を執筆中に亡くなってしまったため未完結なんですね。

でもですね「ドラえもん」は当初連載されていた雑誌が小学生向けの雑誌だったため、3月の卒業号には便宜上、毎回、最終話を書いていたそうで、いくつかの公式な最終回エピソードが存在しているそうです。

ただ、この最終回の翌月の4月号からは、また1つ下の学年用に連載がスタートしますので、本当の意味での最終回とはいえないと言えば言えませんが。(詳細はWikipedia参照)

その一応の公式最終エピソードは2本あって、「ドラえもん未来へ帰る」と「ドラえもんがいなくなっちゃう!?」。この2話については、唯一「藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 1」巻にのみ掲載されているそうです!
 
 
ちなみに、ドラえもんのテレビアニメ放送は、まず日テレ版が1973年より放送されるもアニメ制作会社が解散したため、わずか半年で終了。その後に、現在も続いているテレビ朝日版が1979年から始まりました。

日テレ版が一度終了になる時に最終回として放送されたのは、この「ドラえもんがいなくなっちゃう!?」をアニメ化したエピソードだったとか。

さらに、テレ朝版もドラえもんの声優が1979年から2005年3月までの放送では、大山のぶ代さんが務めていましたが、こちらも2005年4月より声優陣を一新して放送がスタートする際には、一度、最終話を放送しています。

タイトルは「45年後…」というエピソードで、原作は1985年9月号の「小学六年生」に掲載された公式なエピソードです。50代後半ののび太が登場するストーリーで、現在は、コミック未収録の話を集めた「ドラえもん プラス」(全5巻)シリーズの第5巻に収録されているので読むことができます。

ちなみに、このエピソードの翌週には特番として「ドラえもんに休日を?!」というドラえもんのオールキャラが大集合するエピソードも放送されたようです。この放送が大山のぶ代さんバージョンのドラえもん最終話となります。このエピソードの原作はコミック35巻で読めます。

あとは、普通に単行本の6巻に掲載されている「さようならドラえもん」というエピソードがありますが、こちらは本当の最終回にしようとして描かれたものみたい。

というのも当時、日テレ版のアニメも一旦終了したこともあって本当に「ドラえもん」を連載終了させようと考えた藤子・F・不二雄が発表したものの、その後も「ドラえもん」の事が頭から離れずに結局、連載を再開させたという経緯があったようです。



ちなみに再開第1弾のエピソード「帰ってきたドラえもん」は、コミック第7巻に連載されています。



あと番外編として(?)ちょこっと述べておくと、未来の のび太が出てくるものとして「のび太の結婚前夜」というエピソードもあります。こちらも公式なもので、のび太が将来、誰とどのようにして結婚するのかが描かれています。コミックの25巻に収録されています。



蛇足ですが、上記以外に、あたかも公式エピソードであるかのように「のび太植物人間説」や「ドラえもんの開発者はのび太だった説」などが都市伝説として出回っているようですが、これらは全て藤子・F・不二雄さんとは無関係の、ファンなどが作り上げた話なんだそうです。紛らわしいですね(^^;僕も一時期、聞いたことがあって大変混乱しました。間違えないようにしましょう☆
 
 
藤子・F・不二雄のすべてというページにもかかわらず、やっぱり、どうしても「ドラえもん」中心になってしまった感もありますが(笑)、藤子・F・不二雄先生の作品は、毎日の世界を面白くするアイデアが満載!

しかも愛情やエール、人間愛、友情の素晴らしさ、夢・希望などを与えてくれる人生のチアリーダー的な作品が本当に多いです☆

ぜひ未読のコミックや、まだ見ていない映画などにも手を伸ばしてみてください☆オススメのエール作品ばかりです♪



ちなみに「ドラえもん」は、全45巻が発売されています。
漫画全巻ドットコムなどで全巻セット販売されていますので、興味のある方は、ぜひコチラからどうぞ~ヽ(´▽`)/

また、「大長編 ドラえもん」は、全24巻が発売されています。
こちらも漫画全巻ドットコムで全巻セット販売されていますので、興味のある方は、ぜひコチラからどうぞ~ヽ(´▽`)/

あと、「藤子・F・不二雄セット (全96冊)」というセットも販売されています。

内容は、

「ドラえもん(1-45巻 全巻)」、
「大長編ドラえもん(1-24巻 全巻)」、
「キテレツ大百科(1-2巻 全巻)」、
「21エモン(1-3巻 全巻)」、
「パーマン(1-5巻 全巻)」、
「エスパー魔美(1-6巻 全巻)」、
「ポコニャン(1-3巻 全巻)」、
「バケルくん(1-5巻 全巻)」、
「T・Pぼん(1-3巻 全巻)」

など。詳しくは、コチラでどうぞ~ヽ(´▽`)/

そして、なんと藤子・F・不二雄の著作を収録した個人全集「藤子・F・不二雄大全集」も公式発売されています!(全4期)

※内容等の詳細はリンク先で確認してみてねん♪(漫画全巻ドットコム)

藤子・F・不二雄大全集 第1期 全33巻セット

藤子・F・不二雄大全集 第2期 全33巻セット

藤子・F・不二雄大全集 第3期 全34巻セット

藤子・F・不二雄大全集 第4期 全14巻セット

 
 
また、映画DVDに関しても嬉しいことに全巻セットが発売されていますので、ご紹介しておきますね☆

「のび太の恐竜」(1980)から「のび太のワンニャン時空伝」(2004)までの25作品と、併映作を収録した永久保存版DVD-BOX↓


ほかにも、ドラえもんは今でも世界中で大人気のため、様々なグッズが発売されていますね。

 


 


 


 


 

「ドラえもん」のような素晴らしい作品がいつまでも何世代にもわたって引き継がれていくのは、現役世代だった僕としても嬉しい限りですヽ(´▽`)/

ドラえもんが誕生するとされている2112年まで、なんとか生きていたいなぁ~☆
 
 
【おまけ】
テレビアニメの「ドラえもん」の主題歌は、僕なんかはコチラがおなじみですが、初期の頃はこのように面白くて元気いっぱいな歌でした♪
 
 
【おまけのオマケ】
「ドラえもん」に登場する、大好物のドラ焼きは、新宿にある「時屋」という店のどら焼きがモデルじゃないかと言われているそうです。

というのも、藤子・F・不二雄先生は、ここのどら焼きが大好きだったそうなので☆

栗入りや生クリーム入りのドラ焼きなんかも販売しているそうです!おいしそう(´ー`)



時屋のどら焼きは、残念ながら楽天やAmazonでは販売していませんが(2014年10月現在)、クリーム入りや栗入りはもちろん、テレビで紹介されたプリンどら焼きや、バタどら、チョコレートどら焼き、はちみつドラ焼きなど巷で人気になっている色んなドラ焼きを探してみましたので、ご紹介してきます。

ドラえもんなら大喜びすることでしょう(笑)

純生クリームどら焼き↓

 


ぷりんドラ焼き(左)と、バタどら(右)↓

 


はちみつドラ焼き(左)と、栗入りドラ(右)↓

 


バタどら(左)と、粒アンたっぷりドラ(右)↓

 


1日に1000個売れる人気のあんこタップリどら焼き(左)と、チョコどら(右)↓

 





最後に、藤子・F・不二雄のざっくり作品年表+ドラえもん大長編一覧表を書いておきますね☆

↓作品年表は、全タイトルは多すぎるので、代表作のみを挙げています。

天使の玉ちゃん (1951年~)デビュー作。共作。「藤子・F・不二雄大全集」第100巻に収録。
オバケのQ太郎 (1964年~)共作。全巻セットはこちら。(全12巻)
パーマン (1966年~)全巻セットはこちら。(全8巻)
SF短編 (1968年~)藤子・F・不二雄大全集 SF・異色短編1~4。
21エモン (1968年~)藤子・F・不二雄大全集 21エモン1~2
ウメ星デンカ (1968年~)藤子・F・不二雄大全集 ウメ星デンカ1~4
モジャ公 (1969年~)単行本はコチラ
ドラえもん (1970年~)藤子・F・不二雄大全集ドラえもん全1-20巻セット
キテレツ大百科 (1974年~)藤子・F・不二雄大全集 キテレツ大百科1~2。
みきおとミキオ (1974年~)単行本はコチラ
バケルくん (1974年~)単行本はコチラ
エスパー魔美 (1977年~)藤子・F・不二雄大全集 エスパー魔美1~5。
T・Pぼん (1978年~)藤子・F・不二雄大全集 T・Pぼん1~3。
チンプイ (1985年~)藤子・F・不二雄大全集 チンプイ1~2。
未来の想い出 (1991年~)単行本はコチラ。(「中年スーパーマン左江内氏」と収録)

↓ドラえもん大長編シリーズ25作(単行本、および映画)

のび太の恐竜 (1980年)F大全集 大長編ドラえもん1に収録。映画DVDはコチラ
のび太の宇宙開拓史 (1980年)F大全集 大長編ドラえもん1に収録。映画DVDはコチラ
のび太の大魔境 (1981年)F大全集 大長編ドラえもん1に収録。映画DVDはコチラ
のび太の海底鬼岩城 (1982年)F大全集 大長編ドラえもん2に収録。映画DVDはコチラ
のび太の魔界大冒険 (1983年)F大全集 大長編ドラえもん2に収録。映画DVDはコチラ
のび太の宇宙小戦争 (1984年)F大全集 大長編ドラえもん2に収録。映画DVDはコチラ
のび太と鉄人兵団 (1985年)F大全集 大長編ドラえもん3に収録。映画DVDはコチラ
のび太と竜の騎士 (1986年)F大全集 大長編ドラえもん3に収録。映画DVDはコチラ
のび太のパラレル西遊記 (1988年)体調不良により連載はなく映画のみ公開。映画DVDはコチラ
のび太の日本誕生 (1988年)F大全集 大長編ドラえもん4に収録。映画DVDはコチラ
のび太とアニマル惑星 (1989年)F大全集 大長編ドラえもん4に収録。映画DVDはコチラ
のび太のドラビアンナイト (1990年)F大全集 大長編ドラえもん4に収録。映画DVDはコチラ
のび太と雲の王国 (1991年)F大全集 大長編ドラえもん5に収録。映画DVDはコチラ
のび太とブリキの迷宮 (1992年)F大全集 大長編ドラえもん5に収録。映画DVDはコチラ
のび太と夢幻三剣士 (1993年)F大全集 大長編ドラえもん5に収録。映画DVDはコチラ
のび太の創世日記 (1994年)F大全集 大長編ドラえもん6に収録。映画DVDはコチラ
のび太と銀河超特急 (1995年)F大全集 大長編ドラえもん6に収録。映画DVDはコチラ
のび太のねじ巻き都市冒険記 (1996年)連載スタート1ヶ月足らずで藤子・F・不二雄さん死去。
F大全集 大長編ドラえもん6に収録。映画DVDはコチラ
のび太の南海大冒険 (1997年)単行本はコチラ映画DVDはコチラ
のび太の宇宙漂流記 (1998年)単行本はコチラ映画DVDはコチラ
のび太の太陽王伝説 (1999年)単行本はコチラ映画DVDはコチラ
のび太と翼の勇者たち (2001年)単行本はコチラ映画DVDはコチラ
のび太とロボット王国 (2002年)単行本はコチラ映画DVDはコチラ
のび太とふしぎ風使い (2003年)単行本はコチラ映画DVDはコチラ
のび太のワンニャン時空伝 (2004年)単行本はコチラ映画DVDはコチラ

あと、「藤子・F・不二雄 大全集」の別冊で「藤子・F・不二雄の異説クラブ」というものも出版されています。

これは、Amazonにある説明によると1988年10月「ワンダーライフ」誌創刊号から1年半に渡り、藤子・F・不二雄が科学とSFをじっくりと語りおろした連載「藤子・F・不二雄の異説クラブ入門」をまとめた幻の著書だそう。

「タイムマシンの秘密」、「ロボットは人間を超えるか」などの話題や、藤子・F・不二雄のSF的好奇心や発想が、さまざまな作品へと展開された実例を、「ドラえもん」はもとより「エスパー魔美」「T・Pぼん」「モジャ公」「SF短編」などから豊富に引用紹介しているらしいです。

最高に面白そう~!ヽ(´▽`)/♪

 

さらに別冊として、「藤子・F・不二雄 まんがゼミナール/恐竜ゼミナール」という本も出版されています。

こちらは、Amazonの説明によると、藤子・F・不二雄のまんが&恐竜入門決定版で、藤子・F・不二雄先生がまんが作法について本格的にまとめた唯一の書と、「恐竜」への熱い想いをまとめた姉妹書をカップリングしているそうです☆
 
 
【おまけのオマケのおまけ】
 
ドラえもんチャンネルに、藤子・F・不二雄先生へのインタビュー記事が掲載されていますよヽ(´▽`)/

⇒ インタビュー前編はコチラ
⇒ インタビュー後編はコチラ

ちなみに、東京都豊島区南長崎三丁目に1952年1982年まで存在した「トキワ壮」という伝説の木造アパートがあったのをご存知でしょうか?

なにが有名って、そのアパートには、手塚治虫をはじめ、「サイボーグ009」の石ノ森章太郎や、「天才バカボン」の赤塚不二夫など、今や著名な漫画家となった人たちが、まだ若手だった頃に集まって住んでいたんですね。

そして、このトキワ壮に、藤子・不二雄の2人も住んでいました。今は老朽化により壊されてしまいましたが、当時のトキワ壮では若いマンガ家たちが夢や情熱を語り合いつつ互いに切磋琢磨していたそうです。

当時の様子は、藤子不二雄Aの「まんが道」などに詳しいそうなので興味のある方は読んでみるのも面白いかもしれません♪

最後に藤子・F・不二雄の生涯を20分にまとめた動画なんかもあるみたいです。
 
 
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倉本聰のすべて

 

倉本 聰(くらもと そう、1935-)は、日本・東京都出身の脚本家・劇作家・演出家です。

東京生まれですが、1977年からは北海道の富良野市に住んでいます。

テレビドラマ「北の国から」「前略おふくろ様」「優しい時間」「拝啓、父上様」などで有名ですね☆

僕は、「優しい時間」と「拝啓、父上様」で、倉本ワールドにハマりましたヽ(´▽`)/

 

■「優しい時間」は、

寺尾聰と、嵐というジャニーズグループの二宮和也が主演で、ヒロイン役には長澤まさみ。そのほか、大竹しのぶ、余貴美子などが出演しているドラマ。

たまにゲストで時任三郎、佐々木蔵之介、小日向文世、北島三郎、小泉今日子、高橋克実などが出演しています。

主題歌は、平原綾香が歌う「明日」♪これが最高に合ってる曲で、冬の夜に温かいココアでも飲んでいるような優しい気持ちになれますよ☆

ドラマの内容は、悲しい物語のハズなのでうすが、それでも色々な人間が様々な思い出交流を交わす中で、心の中のモヤモヤが雪解けしていくような気持ちにしてくれる優しい内容でもあります。

 

■「拝啓、父上様」は、

こちらも二宮和也が主演で、その他、関ジャニ∞というアイドルグループの横山裕、八千草薫、黒木メイサ、高島礼子、福田沙紀、梅宮辰夫、高橋克実、岸本加世子、奥田瑛二など豪華キャスト陣が出演しています。

神楽坂の老舗料亭を舞台にした、様々な人間模様を描いています。

ドラマの世界観をつくる大事なテーマソングには、森山良子が歌う「パピエ」を起用。これが最高にドラマをオシャレにしてくれているんですよ~♪

ちなみに、このドラマは「前略おふくろ様」の続編的な要素を兼ね備えていて、八千草薫や梅宮辰夫は「前略おふくろ様」にも出演していたばかりか、役柄は「拝啓、父上様」でも両作品とも同じで、おかみさん役と板前役です。

2作とも主演が二宮くんということで、俳優としての彼の今後の成長がますます楽しみです☆



■ 「北の国から」

そして、やはり倉本聰といえば、一番有名なのは「北の国から」でしょう!

テーマ曲の、さだまさし「北の国から〜遥かなる大地より〜」も、日本一有名なインストゥルメンタル曲と言ってもいいくらい有名になりました♪

さらに主演を務めた田中邦衛も、世代によっては(特に若い人にとっては)映画「若大将」シリーズよりも、こちらのイメージが強いでしょうね。

1981年から1982年まで全24話がフジテレビで放送されたのですが、その後も1983、1984、1987、1989、1992、1995、1998、2002年にスペシャル特番が放送。なんと21年間にも渡って続いた人気ドラマです。

スゴイのは映画「男はつらいよ」と本作の両方のロングラン作品に主要キャストの1人として出演していた吉岡秀隆。一体彼の代表作は、満男なのか純なのか(笑)

あとは、いしだあゆみ、中嶋朋子、竹下景子、岩城滉一、大滝秀治、地井武男、原田美枝子などが出演しています。

またスペシャルではゲストで、横山めぐみ、緒形直人、裕木奈江、宮沢りえ、内田有紀などの女優が出演しています。

ちなみに実生活で、内田有紀さんは、吉岡秀隆さんの元妻ですね。

「北の国から」は、アメリカのテレビドラマ「大草原の小さな家」をヒントに作られたそうです。

海外ドラマ「大草原の小さな家」もロング作品で、1974-1984年まで、シーズン8+新シーズン1+スペシャルが放送されています。



■ 映画

テレビドラマ以外にも映画「駅 STATION」(1981)では、高倉健を主演に迎え、倍賞千恵子、いしだあゆみ等も出演しています。

1986年には脚本を担当した「時計 Adieu l’Hiver」という映画を監督もしています。キャストはいしだあゆみ、中嶋朋子、永島敏行、石田えり、陣内孝則、岡田眞澄など。

映画は他にも「ブルークリスマス」「君は海を見たか」など何本か脚本を担当しているみたい。あと、ラジオや舞台、それともう閉じてしまいましたが俳優や脚本家を育てる富良野塾という養成学校を26年間に渡り主宰していたそうです。

■ 最近の活動



倉本聰は、最近では日本の人気脚本家10人がそれぞれ1話ずつ担当するという企画のTBSドラマ「おやじの背中」(2014年7月~9月)に参加。

第3話の西田敏行さんが主演を務めた「なごり雪」で脚本を担当しました。

実は2003年にNHKで放送されたドラマ「川、いつか海へ 6つの愛の物語」で、三谷幸喜や野沢尚と一緒に仕事をしています。

また、WOWOWの開局20周年記念ドラマとして、「學」(がく)を仲代達矢主演で公開しました。

このドラマは、倉本が1992年に脚本を書き上げたものの発表されることがなかった、まさに幻のオリジナル脚本をドラマ化した作品。ほかに八千草薫、勝村政信らも出演しています。

WOWOW

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