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海外ドラマ「フォルティ・タワーズ」は最高でSHOW?

 

「フォルティ・タワーズ」は、1975年と1979年に各6話ずつがイギリスの放送局BBC2で放映されたコメディ番組。

製作・主演は元モンティー・パイソンのメンバーだったジョン・クリーズで、当時の妻だったコニー・ブースも共演しています。

舞台は、イギリスのデヴォン州トーキーという町にあるホテル「フォルティ・タワーズ」。このホテルのオーナーをジョン・クリーズが務めており、様々客や従業員たちとのドタバタ劇を約30分で描いたシットコムです。

長いときには2ヶ月もかけて1話の脚本を練るそうで、現代においても未だに根強い人気がある伝説的なコメディ番組としても知られています☆

↓WatchMojo.comによる「フォルティ・タワーズ」の傑作シーンTOP10

あまりにも人気があり有名なので見たいと思っていたところ、なんとHulu(フールー)で全12話が配信されることになったので、さっそく楽しんじゃいました(2014年現在)

いつまで配信されているのかわからないですが、他にもたくさんの貴重なコメディが見られるので、配信が終わってしまう前にHulu(フールー)へ加入されることをオススメします。

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当時の奥さんコニー・ブースは妻役でなく従業員の1人を演じていて、妻役はプルネラ・スケイルズという女優が、また英語ができないスペイン人従業員をアンドリュー・ザックスという俳優が演じています。

このドラマのホテル設定は、実際にジョン・クリーズがモンティ・パイソン時代に体験したことから思いついたとのこと。イングランドに実在するトーキーという町で泊まった宿のオーナーがヒドく粗暴だったことからヒントを得て製作されたそうです(笑)

ちなみにモンティ・バイソンというのは、イギリスを代表するコメディ・グループの名前でジョン・クリーズを含む6人で構成。コメディ界のビートルズなんて呼ばれていたくらい爆発的な人気を誇っていました。


イメージしやすいように例えるなら、イギリスのドリフターズみたいなものですね(笑)ただ、ドリフは子供向けの単純明快なネタが多いのに対して、モンティ・パイソンはもっと大人向けで複雑なものや挑発的なものも多いのが特徴です。

もちろんフォルティ・タワーズでも、ドイツ人に対して戦争ネタを連発しまくったり、女性に対してブサイクだ美容外科が必要だぞなどといった暴言を吐くなど、かなりキツいジョークが登場します。

さらにフォルティ・タワーズのストーリーは、短い時間の中で様々な登場人物と伏線が交差して最後につながるという「グランド・ホテル」形式的な展開のものが多く、よく練られた内容のコメディとなっています。

 

主演・製作のジョン・クリーズは、2005年にイギリスで行ったベスト・コメディアンを決めるランキングで第2位にランクインするなどいまだに人気が高いコメディアンです。

映画「ワンダとダイヤと優しい奴ら」(1988)では、なんと英国アカデミー賞主演男優賞を受賞までしちゃってます。

その他にも、映画「007 ワールド・イズ・ノット・イナフ」「007 ダイ・アナザー・デイ」ではボンドに秘密兵器を授ける研究者Qの後継者であるR役を演じていたり、「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」「ハリー・ポッターと賢者の石」「ハリー・ポッターと秘密の部屋」(ほとんど首無しニック役)への出演など、精力的な活躍ぶりをみせています。

また、テレビ界でもアメリカの人気ドラマ「チアーズ」にゲスト出演を果たし、なんとエミー賞で最優秀ゲスト賞を獲得。私生活では、これまでに4度も結婚しています。

フォルティ・タワーズ」のDVDは日本版も発売されていて、全12話が収録されているだけでなく、特典映像としてNGシーンなどの舞台裏の様子も収録されているようです。

さらに嬉しいことに、なんと全12話をHulu(フールー)で配信中です♪(2014年12月現在)

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山田洋次が選んだ日本の名作100本

 

NHK BSジャパンの企画で、「山田洋次監督が選んだ日本の名作100本」というのがありました。

その時に選出された名作100本をご紹介します。

家族編】と【喜劇編】50本ずつです。(参考:Wikipedia

 
 
【家族編】

東京物語」 (1953) 小津安二郎 監督
二十四の瞳」 (1954) 木下惠介 監督
トウキョウソナタ」 (2008) 黒沢清 監督
鉄道員」 (1999) 降旗康男 監督
めし」 (1951) 成瀬巳喜男 監督
若者たち」 (1967) 森川時久 監督
ウホッホ探検隊」 (1986) 根岸吉太郎 監督
名もなく貧しく美しく」 (1961) 松山善三 監督
無法松の一生」 (1958) 稲垣浩 監督
煙突の見える場所」 (1953) 五所平之助 監督
「恍惚の人」 (1973) 豊田四郎 監督
「裸の島」 (1960) 新藤兼人 監督
「キューポラのある街」 (1962) 浦山桐郎 監督
「おとうと」 (1960) 市川崑 監督
「にごりえ」 (1953) 今井正 監督
「風の中の子供」 (1937) 清水宏 監督
「乳母車」 (1956) 田坂具隆 監督
「雨月物語」 (1953) 溝口健二 監督
「異人たちとの夏」 (1988) 大林宣彦 監督
「誰も知らない」 (2004) 是枝裕和 監督
「父と暮せば」 (2004) 黒木和雄 監督
「人間の條件 (全六部)」 (1959~61) 小林正樹 監督
「狂った果実」 (1956) 中平康 監督
「毎日が夏休み」 (1994) 金子修介 監督
利休」 (1989) 勅使河原宏 監督
「泥の河」 (1981) 小栗康平 監督
「私は二歳」 (1962) 市川崑 監督
「お引越し」 (1993) 相米慎二 監督
「おかあさん」 (1952) 成瀬巳喜男 監督
「秋刀魚の味」 (1962) 小津安二郎 監督
「クイール」 (2004) 崔洋一 監督
「にあんちゃん」 (1959) 今村昌平 監督
「人情紙風船」 (1937) 山中貞雄 監督
「Shall we ダンス?」 (1996) 周防正行 監督
「楢山節考」 (1958) 木下惠介 監督
「お葬式」 (1984) 伊丹十三 監督
「安城家の舞踏会」 (1947) 吉村公三郎 監督
「君の名は 第一部」 (1953) 大庭秀雄 監督
生きる」 (1952) 黒澤明 監督
「紀ノ川」 (1966) 中村登 監督
「暖流」 (1957) 増村保造 監督
「祇園の姉妹」 (1936) 溝口健二 監督
「兄とその妹」 (1939) 島津保次郎 監督
「姉妹」 (1955) 家城巳代治 監督
「真実一路」 (1954) 川島雄三 監督
「愛染かつら」 (1938) 野村浩将 監督
「本日休診」 (1952) 渋谷実 監督
「家族ゲーム」 (1983) 森田芳光 監督
「王将」 (1948) 伊藤大輔 監督
家族」 (1970) 山田洋次 監督


 
【喜劇編】

「幕末太陽傳」 (1957) 川島雄三 監督
「シコふんじゃった。」 (1992) 周防正行 監督
「下妻物語」 (2004) 中島哲也 監督
「蒲田行進曲」 (1982) 深作欣二 監督
「お早よう」 (1959) 小津安二郎 監督
「ニッポン無責任時代」 (1962) 古澤憲吾 監督
馬鹿まるだし」 (1964) 山田洋次 監督
ALWAYS 三丁目の夕日」 (2005) 山崎貴 監督
「時代屋の女房」 (1983) 森崎東 監督
「ウォーターボーイズ」 (2001) 矢口史靖 監督
「釣りバカ日誌3」 (1990) 栗山富夫 監督
ラヂオの時間」 (1997) 三谷幸喜 監督
「転校生」 (1982) 大林宣彦 監督
「独立愚連隊」 (1959) 岡本喜八 監督
「好人好日」 (1961) 渋谷実 監督
「台風騒動記」 (1956) 山本薩夫 監督
「東京五人男」 (1945) 斎藤寅次郎 監督
「二等兵物語 女と兵隊・蚤と兵隊」 (1955) 福田晴一 監督
「エノケンのちゃっきり金太」 (1937) 山本嘉次郎 監督
「夫婦善哉」 (1955) 豊田四郎 監督
「タンポポ」 (1985) 伊丹十三 監督
「ひばりの森の石松」 (1960) 沢島忠 監督
「拝啓天皇陛下様」 (1963) 野村芳太郎 監督
「お嬢さん乾杯!」 (1949) 木下惠介 監督
「豚と軍艦」 (1961) 今村昌平 監督
「東京キッド」 (1950) 斎藤寅次郎 監督
「雲の上団五郎一座」 (1962) 青柳信雄 監督
「プーサン」 (1953) 市川崑 監督
「次郎長三国志 第三部 次郎長と石松」 (1953) マキノ雅弘 監督
「警察日記」 (1955) 久松静児 監督
「三等重役」 (1952) 春原政久 監督
「社長三代記」 (1958) 松林宗恵 監督
「丹下左膳余話 百萬両の壺」 (1935) 山中貞雄 監督
「カルメン故郷に帰る」 (1951) 木下惠介 監督
「喜劇 にっぽんのお婆あちゃん」 (1962) 今井正 監督
「有りがたうさん」 (1936) 清水宏 監督
12人の優しい日本人」 (1991) 三谷幸喜 脚本
「狐の呉れた赤ん坊」 (1945) 丸根賛太郎 監督
「ディア・ドクター」 (2009) 西川美和 監督
「源氏九郎颯爽記 白狐二刀流」 (1958) 加藤泰 監督
「抱かれた花嫁」 (1957) 番匠義彰 監督
「とんかつ大将」 (1952) 川島雄三 監督
「トイレット」 (2010) 荻上直子 監督
「神様のくれた赤ん坊」 (1979) 前田陽一 監督
「喜劇 女は度胸」 (1969) 森崎東 監督
「マダムと女房」 (1931) 五所平之助 監督
「大人の見る繪本 生れてはみたけれど」 (1932) 小津安二郎 監督
「夕陽に赤い俺の顔」 (1961) 篠田正浩 監督
「お日柄もよくご愁傷さま」 (1996) 和泉聖治 監督
男はつらいよ」 (1969) 山田洋次 監督

 
いかがですか?どのくらい観てます?こうしてみると、「真実一路」とかは「男はつらいよ」の副タイトルに使われたりしてますね。山田洋次監督の遊び心というかオマージュ的な意志が伺えます。

あとは「虹をつかむ男」で登場した映画が、やはり結構あります。「無法松の一生」や「東京物語」「二十四の瞳」「若者たち」など。

それに三谷幸喜監督の「ラヂオの時間」や山崎貴監督の「ALWAYS 三丁目の夕日」など最近の映画も組み込まれているのが面白いですね♪

黒澤明監督の作品は以外にも1つで、「生きる」がランクインしています。まあ、喜劇って感じの作品は少ないからな(笑)

ちなみに、山田洋次監督ご自身の作品は3本入っています。「家族」、「馬鹿まるだし」、そして「男はつらいよ」です。

こうして名作映画を大好きな映画監督から教えてもらえるなんて、ありがたいですよね☆

気になった作品は、ぜひ観てみましょう(´ー`)
 
 
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TVドラマ「HR」は最高のシットコムでSHOW?



テレビドラマ「HR(エイチ・アール)」は、日本のシットコム(シチュエーション・コメディ)で、2002年10月~2003年3月まで全23話がフジテレビにて放送されました。

日本のドラマとしては、かなり長い期間、たくさんのエピソードが放送されたことになりますね。

脚本・演出は三谷幸喜で、主演はSMAPの香取慎吾。企画は石原隆、映像演出は河野圭太です。

日本初の本格的シットコムという宣伝文句で売り出されましたが、1961年から1967年まで続いた公開収録のコメディ番組「スチャラカ社員」が日本初の本格シットコムだという主張もあります。

ということは、ほぼ同時期に放送していた「てなもんや三度笠」もか日本の本格的シットコムということになるので、「HR」は日本史上3番目の本格シットコムかな?(笑)
 
 
■ それはともかく、そうなんですね!「HR」は公開収録だったんです。毎回お客さんを100名ほど入れて収録したものを放送するという、舞台みたいな、吉本新喜劇みたいな収録方法だったようです。

もちろん、収録時に聞こえる観客の笑い声もそのまま放送されていたので、アメリカのシットコムとそれほど変わらない番組形式になっています。放送回数もアメリカの地上波は通常24話ですので、「HR」の23話というのもほぼ一緒ですね。

セットを囲んで複数台のカメラが設置されていて、出演者の動きに合わせてダイナミックにカメラも動きながら撮影するという過酷な収録だったようです。

職員室と、教室と、食堂の3つの場面を使ったセットになっていたのですが、実際、収録中に主人公の香取くんは、この3つの部屋を走り回っていました(笑)

 
 

■ その他のキャストは、

● メインのレギュラーメンバーに

戸田恵子、
中村獅童、
今井朋彦、
國村隼、
小野武彦、
篠原涼子、
酒井美紀、
白井晃(途中降板)、
浅野和之(途中から)

 

● 準レギュラーとして、

生瀬勝久、
宮地雅子

● スペシャル・ゲストでは、

 

奥田民生、
市村正親、
小日向文世、
草彅剛、
伊東四朗、
岸田今日子、
川平慈英

ら豪華な顔ぶれが出演しました。
 
 
■ ストーリー内容は、

夜学に通うちょっとワケありな生徒たちと個性的な教師たちとの交流を描いてます。

毎回、ほとんど授業はつぶされて、様々なドラマが起こります(笑)

伏線がはられ、最後に同時進行していた複数のストーリーが繋がるという、よく練られたエピソードもあれば、しんみりとさせるハート・ウォーミングな展開のお話、未来に希望を持ちたくなるようエールフルなエピソード、そしてお祭り騒ぎのライブのような回など、まるで舞台をみているかのうようなドタバタ劇です。
 
 
■ エピソード一覧

僕の大好きなエピソードは、「雨の日の宇部さん」ヽ(´▽`)/心が、ほっこりしますよ☆

あとは「ホイさんのハムレット」もすごく面白かったし、「徹夜の仕事」では三谷さんらしい魅力的な夜の物語。修学旅行の夜みたいな気分を味わえますよ♪

第01話「轟先生の秘密の手紙」
第02話「雨の日の宇部さん」
第03話「鷲尾君、ピザを頼む」
第04話「淡島さんの再就職」
第05話「神野さんの最初の授業」
第06話「級長選挙」
第07話「ホイさんが帰ってきた!」
第08話「田淵ジョー、現る」
第09話「八木田さんの恋」
第10話「ホイさんのハムレット」
第11話「クリスマススペシャル」
第12話「ひとまず総集編」
第13話「まずはメーキング」
第14話「鷲尾くん、捕まる」
第15話「須磨さん一家の災難」
第16話「徹夜の仕事」
第17話「さよなら、和久井さん」
第18話「チェッキーさん」
第19話「淡島さん、大いに語る」
第20話「学級閉鎖」
第21話「八木田の母でございます」
第22話「恋の季節」
最23話「校長先生、ご用心」

余談ですが、同時期に三谷幸喜さんの舞台「You Are The Top〜今宵の君」を市村正親、戸田恵子、浅野和之の3人劇として上演していたのですが、「チェッキーさん」のエピソードではこの3人だけが画面に映るという一瞬を作りファンを喜ばせてくれてます。

そうそう、市村正親さんと篠原涼子さんはこの3年後に結婚しています。ただ出逢いはWikipediaなどによると、本作で共演する前の2001年に舞台「ハムレット」で共演していたそうです。出逢いはそっちかな?
 
 
■ 視聴するには?

「HR」は、現在DVD全4巻が発売されています。Amazonなどで売っているので購入するもよし、あるいは、楽天レンタルなどで借りることもできますよん♪

三谷幸喜さんのその他の作品が観たい方は、よくWOWOWでレンタル不可の貴重な舞台作品や、WOWOWオリジナルドラマ、特集などを放送してますので要チェックです!

WOWOW

他には、2014年12月現在、Hulu(フールー)で、映画「12人の優しい日本人」を観ることができます。

この作品は、元々三谷幸喜の舞台劇で、映画では脚本として参加しています。内容はシドニー・ルメット監督の映画「十二人の怒れる男」のパロディですね。

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「ライムライト」は最高のエール映画でSHOW?




「ライムライト」は、チャールズ・チャップリンが監督、脚本、音楽、主演、製作した1952年のアメリカ映画です。
 
チャップリンと言うと、無声映画の中で帽子&スティックにヒゲをたくわえた浮浪者役が思い浮かぶという方が多いかもしれませんが、それは若い頃のチャップリンの姿。たしかにコメディ映画で一躍有名になりましたが、実は晩年に製作した数本のトーキー(有声)映画こそがチャップリンの真骨頂ともいえる名作・傑作ぞろいだと個人的には考えています。
 
そんな晩年の映画の1つが「ライムライト」で、もうチャップリン映画の中でもベスト3に入ることは間違いないでしょう☆
 
チャップリンのセリフ・名言としても有名な、あの金言(後述)も登場する人生の応援歌的な映画。あの天才チャップリンがあなただけに向かって生きる意味と希望を熱く語ってくれているんです。なんと贅沢な映画でしょうかヽ(´▽`)/
 
あらすじは、チャップリン扮する落ちぶれたコメディアンが偶然、部屋でガス自殺しようとしている若く美しいバレリーナの女性を発見して助け出し、看病をすることに。彼女は足を怪我したことから、もう踊れないのだと落ち込み生きる気力を失っています。それを見たチャップリンは、彼女を励ましながら、次第に自分ももう一度奮起してコメディを本気でやってみようと決意します。そこへ、若い売れかけの男性ピアニストが現れバレリーナの女性に恋をするが・・・というお話。
 
ちなみに、Wikipediaでは本作「ライムライト(原題:Limelight)」はチャップリンが初めて素顔で出演した長編映画と書いてありますが、1947年に公開された「殺人狂時代」の時のチャップリンもほとんぼ素顔と言っていいんじゃないかと思います。まあ、どちらも有名な浮浪者スタイルではないということはたしかです。
 
あと、タイトルのライムライトというのは、電球発明以前に使われていた舞台の照明の呼び名で、同時にライトに照らされる=スターということから「名声」という意味もあったそうです。

 


では、気になっている方も多いと思うので早速、作中に登場する名言を3つだけチョイ編集して紹介しますね。
 
1つ目は、一番有名なセリフ。すこし長いので編集して紹介します。
 
All it needs is courage, imagination and a little dough.
 
「人生に必要なのは、勇気と想像力、それと少しのお金だ」
 
Yes, life can be wonderful. if you’re not afraid of it. Life is a beautiful. magnificent thing. To be lived, suffered, enjoyed!
 
「人生は必要以上に怖がらなければ、美しく素晴らしいものなのだよ。だから、人生そのもののために戦うんだ。生きて、苦しみ、楽しむんだ!」
 
there’s something just as inevitable as death and that’s life. Life! life! life! Think of the power that’s in the universe. Moving the earth, growing the trees. And that’s the same power within you.If you’d only have courage and the will to use it.
 
「君は病気と死についてばかり考えているが、避けられないものは死だけじゃない。生もそうだ。人生!命!生命さ!宇宙にあるパワーを思い浮かべてごらん。それは地球を動かし、木を育てる。同じ力が君の中にもあるんだよ。その力を使うだけの勇気と意志を持つんだ」
 
 
2つ目は、女性が「All life motivated by love.How beautiful!(すべての生は愛から生まれる。なんて美しいの) 」と言ったことに対して、
 
「By no means beautiful. It certainly is. No, it’s vile, wicked, awful! But wonderful.」
 
「決して美しくない。間違いなく醜い。愛は下品で不道徳でヒドイものだ。だが、素晴らしい!」
 
 
3つ目は、すべてが虚しく何をしても意味がないと言う少女に向かって次のようなことをチャップリンは言います。
 
「What do you want a meaning for? Life is a desire. Not a meaning.」
 
「人生に一体どんな意味を求めてるんだい?人生というのは願望なんだ。意味じゃない」
 
 
以上、紹介したすべてのセリフは本作「ライムライト」の前半部分だけの中に登場します(笑)どれだけ多くの人生の知恵がこめられた映画なのでしょう!
 
酸いも甘いも知り尽くした晩年のチャップリンが情熱的に、ユーモラスに、そして真摯に語りかけてくれるんです。贅沢なエール映画でしょ☆
 
なお、残念ながら不思議にも「ライムライト」の予告編は英語版も日本語版も見つかりませんでした。
 
ちなみに1つ目のセリフは、三谷幸喜さんのドラマ「今夜、宇宙の片隅で」でも紹介されてます。
 
 
チャップリンのすごいところは、監督も主演も音楽もこなしてしまう万能なところ。エンタメ界のダヴィンチみたいで(笑)、映画音楽も作曲しています。例えば、チャップリンが作曲した曲で一番有名なのは、映画「モダン・タイムス」で使われた「Smile」という曲でマイケル・ジャクソンなどもカバーしているくらいです♪
 
「ライムライト」の音楽も素晴らしくて、「The Spring Song」などのコント用のオモシロ曲から、感動的でスケールの大きいテーマ曲まであります。中でも、「テリーのテーマ」という曲は、とても素敵ですよ☆テリーというのはヒロインの役名です。
 
なおこの曲は、1972年度(授賞式は1973年開催の第45回)のアカデミー作曲賞を受賞しています。え?なんで1952年の映画音楽が20年も経った1972年度のアカデミー作曲賞に輝くの?と思うでしょうが、実はアメリカで公開されたのは1972年だから。
 
理由は「ライムライト」を作り終え、ロンドンでのプレミアを行うためイギリスへ向かっている途中にアメリカから国外追放されてしまったからです。FBI初代長官エドガー・フーヴァーとの対立のためですね。
 
そのためチャップリンにアメリカが謝罪した20年後になってやっと公開されたというわけです。日本やその他の国ではとっくに公開されていましたが、アメリカ公開に合わせて日本でも1973年にリバイバル上映をしたみたいです。このあたりのことについてもっと詳しく知りたい方は「チャップリンのすべて」ページに記載しておきましたのでご覧下さい。
 
ちなみに正確には、この前年の1971年度のアカデミー賞受賞式(1972年開催の第44回)にてチャップリンに名誉賞が授与されています。
 
アカデミー賞を運営している映画芸術科学アカデミーのYouTube公式チャンネルに、アメリカと和解したチャップリンがアカデミー賞に出席して名誉賞を受賞した時のスピーチ映像が公開されていますので紹介しときます。(プレゼンターを務めた俳優ジャック・レモンが約3分弱の紹介をしてから、チャップリンが登場します)

紹介がおくれましたが、ヒロイン役はクレア・ブルームという女優さんで、ものすごく美しい女性です。この方は2014年6月現在もご存命で、最近だとアカデミー作品賞に輝いた2010年公開の映画「英国王のスピーチ」で、コリン・ファースが演じた主人公のお母さん(メアリー王太后)役で出演していました。「ライムライト」が初めてのヒロイン役(主演)だそうです。これまでに結婚を3度、離婚も3度しているようです。
 
また「ライムライト」には、チャップリンの実の子供が4人出演しています。そのうち3人はオープニングにアパートの外で遊んでいる3人の子供たちを演じています。ジェラルディン・チャップリン、ジョセフィン・チャップリン、マイケル・チャップリンの3人です。このうちジェラルディンは後に女優となり、映画「ドクトル・ジバゴ」やチャップリンの自伝映画「チャーリー」でチャップリンの母親のハンナ役を演じました。2014年6月現在で69歳です。
 
さらに、もう1人の子供は準主役とも言うべき音楽家の青年を演じたシドニー・チャップリン。作中、この青年とヒロインのテリーは恋に落ちるという設定になっています。シドニー・チャップリンは残念ながら2009年に満82歳で亡くなっています。
左からクレア・ブルーム、バスター・キートン、ジェラルディン・チャップリン↓

 
 

そしてもう1人、「ライムライト」に出演した忘れてはいけない俳優がいます。それは当時チャップリンとライバル関係にあるとされてきた喜劇俳優バスター・キートンです。バスター・キートンといえば、チャップリン、ハロルド・ロイドと並んで「世界の三大喜劇王」と称されている1人です。
 
そんなバスター・キートンが当時、金銭的に困窮しているという噂を聞きつけたチャップリンが救いの手を差し伸べて作品への出演をオファーしたんだそうです。ライバルだった2人の豪華共演コメディ舞台が「ライムライト」の中に1つの見せ場として用意されていますが、おかしくてゲラゲラ笑えますよ(笑)
 
チャップリンの生きることへの希望、情熱、願望などが詰った名画中の名画「ライムライト」。大変オススメな元気が出る映画の1本です☆
 
 
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「チャップリンのすべて」ページはこちら
 

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マック・セネットのすべて

マック・セネットは、カナダ出身のアメリカで活躍した映画監督、プロデューサー、脚本家、俳優です。
 
英語表記は、Mack Sennett、1880年1月17日に生まれて、1960年11月5日に亡くなっています。チャップリンより10歳近く年上で、グリフィスよりは5歳ほど年下ということになります。サイレント映画時代真っ只中ですね。
 
この人もパワフルな人で、生涯に700本以上をプロデュース、350本以上に出演、300本以上を監督、100本近い脚本を書いたということですからビックリですよね!
 
マック・セネットは、あのチャップリンをスカウトして映画の世界に引き込んだ張本人です。チャップリンはセネットが設立した映画会社キーストン・ピクチャーズ・スタジオに所属して多くのコメディ映画に出演し、監督も務めています。
 
もっともチャップリンの自伝映画「チャーリー」を見る限り、チャップリンとセネットは仲がこじれてしまい結局チャップリンが独立してしまっていますが、チャップリンにとってセネットは、映画の基礎を学ぶ機会を与えてくれて、映画界の扉を開いてくれた恩人であったことは間違いないでしょう。
 
ちなみにセネットはアメリカに移住してから製鉄所で働いていましたが、ニューヨークの舞台を経て俳優として活躍するようになり、D・W・グリフィスやメアリー・ピックフォード、メーベル・ノーマンドらと共演もしているんですね。すごいな~!
 
チャップリンがいたキーストン・ピクチャーズ・スタジオの頃には、所属俳優のハンク・マンが考案した警察ギャグ集団「キーストン・コップス」というキャラが人気だったようです。ちょっと太っちょの警官姿は、一度は見たことあるかも?
 
1917年にはマック・セネット・コメディーズという映画会社を設立し、「海水着美人」というサイレント映画で一躍有名になります。映像をみればわかるんですが、これだけ水着の美女たちがたくさん出演していれば誰だって気になりますよ(笑)
 
代表作としては、「キーストン・コップス」シリーズ、「海水着美人」、そして1914年の「醜女の深情け」ですかね。もちろんサイレント映画です。
 
「醜女の深情け」(読み方は、しこめのふかなさけ。原題は「Tillie’s Punctured Romance」)はチャップリンが出演していることから、日本では「チャップリンの醜女の深情け」というタイトルになっていますが、実はチャップリンは主役ではないです。
 
セネットが監督で、主演はマリー・ドレスラー。助演は詐欺師役のチャップリンとメーベル・ノーマンドというキーストン社の大スター・コメディエンヌ。余談ですがセネットとメーベルは交際していたとも言われています。
 
というわけで言わばこの作品は、当時のキーストン社のコメディアン達が勢ぞろいした、なんとも豪華な作品なんですね。
 
セネットは喜劇王と称されており、その名前は、歩道にスターや映画界に貢献した人の名前が星型のプレートに彫られていることで有名な、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームにも刻まれています。
 
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