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普通のドラマでなく、なんと日本の人気脚本家10人がそれぞれ1話ずつ担当するという面白い企画でした。
もちろん、続きモノではなく、単発ドラマが10話という構成です。
結論から言うと、僕的には下記の4作が面白かったです。
・木皿泉の「ドブコ」
(堀北真希&遠藤憲一)
・橋部敦子の「父の再婚、娘の離婚」
(尾野真千子&國村隼)
・池端俊策の「駄菓子」
(大泉洋)
・三谷幸喜の「北別府さん、どうぞ」
(小林 隆、小日向文世)
逆に言うと、この4話以外は期待ハズレでした。
特に倉本聰、山田太一の2人には結構、期待しすぎたせいかイマイチだったなぁ~。どうしちゃったんだろう?
担当した脚本家は以下の通り。
第01話 岡田惠和
第02話 坂元裕二
第03話 倉本聰
第04話 鎌田敏夫
第05話 木皿泉
第06話 橋部敦子
第07話 山田太一
第08話 池端俊策
第09話 井上由美子
第10話 三谷幸喜
さて、先に挙げた素晴らしい作品を書いてくれた人のうち、
まず1人目、三谷幸喜さんは有名ですよね。
ご自身がテレビにもよく出ているし、ドラマ「王様のレストラン」や「古畑任三郎」「やっぱり猫が好き」「振り返れば奴がいる」など多数のヒット作を手がけています。また、映画でも「ラヂオの時間」などヒット作がたくさんあります。舞台では「オケピ!」や「You Are The Top」などが特に好きです。
三谷幸喜さんの「北別府さん、どうぞ」は主演予定だった市村正親さんが急病だったため、古畑任三郎シリーズでも向島くんとしておなじみの小林隆さんが代役を務めていたましたが、役者としては小日向文世さんが秀逸だったなぁ~(笑)
僕の大好きなテレビドラマ「僕の生きる道」「僕と彼女と彼女の生きる道」「僕の歩く道」、「フリーター、家を買う。」を手がけた方です。あと映画では、劇団ひとり監督、大泉洋&柴咲コウ主演の「青天の霹靂」にも参加されてたんですね!どうりで・・・(笑)いや~橋部敦子さん、やっぱスゴイわぁ~。
なななんと今村昌平の脚本助手で、映画「復讐するは我にあり」の脚本にも参加された方なんですね。かと思えばアニメ「みなしごハッチ」なんかにも参加してたりと幅広い活躍をされていますね。テレビドラマ「危険な年ごろ」「羽田浦地図」「私を深く埋めて」などが代表作のようです。
また観たい!何度も観たい!観てよかった!と思えた上記3作品のうち、たぶん一番良かったのは、池端俊策さん脚本、大泉洋主演の「駄菓子」でした☆
そして4人目、木皿泉さんは、
実は奥さまと2人、共同で執筆しているコンビのペンネームなんですね。実は三谷幸喜さんで有名な「やっぱり猫が好き」の脚本にも関わっていたことがあり、代表作は堀北真希さん主演のドラマ「野ブタ。をプロデュース」や、「すいか」などです。
「Dullness is the coming of age of seriousness.」
(退屈なことは、シリアスな時代の到来)
今度は映画監督に10本のオムニバス撮らせてほしいな。そういうオムニバス映画でも面白そう♪
山田洋次と、北野武と矢口史靖と周防正行と三谷幸喜と・・・みたいな☆
イングリッド・バーグマンといえば、何といっても有名なのは映画「カサブランカ」(1942)で演じたヒロインのイルザ役でしょう☆
可愛かったですねぇ~!あの頃のバーグマン、めっちゃ綺麗で好きです。
一応、説明しておくと名画「カサブランカ」はマイケル・カーティス監督の映画で、イングリッド・バーグマンのお相手をしたのはハンフリー・ボガートという俳優。
この方、日本で言うなら高倉健さんのように渋くてタフガイな感じの人気スターです。
「Here’s looking at you, kid」
そう、「君の瞳に乾杯」という意味です♪名セリフが生まれた作品なのであります。
ちなみに山田洋次監督の映画「虹をつかむ男」で、ヒロインの田中裕子がやってた喫茶店の名前も、「カサブランカ」でしたね。
映画「カサブランカ」は、アカデミー作品賞、監督賞、脚色賞を受賞しました。
残念ながら「カサブランカ」ではイングリッド・バーグマンは受賞を逃しましたが、実は彼女、生涯でアカデミー主演女優賞を2回、助演女優賞を1回受賞しています。
さらにイングリッド・バーグマンは、ゴールデングローブ賞、エミー賞、トニー賞なども授与されたことがある実力派女優なんです☆
これであとグラミー賞もらってたら、EGOT(イーゴット)ですよ!スゴイ!
あ、その前に、まずスウェーデンにいたイングリッドは、1937年に21歳という若さで既に結婚しています。お相手は歯科医だったそうで、娘も1人生まれています。その後、単身渡米してきて1939年24才の年に初めてアメリカ映画「別離」に主演します。この映画はスウェーデン映画「間奏曲」のリメイクだそうです。
そして1941年には、「オズの魔法使」や「風と共に去りぬ」などを監督したヴィクター・フレミングの「ジキル博士とハイド氏」に出演。スペンサー・トレイシーと共演し、こちらもヒット作となりました。
ちなみに、イングリッドはこの頃から、「キング・コング」や「風と共に去りぬ」や「スタア誕生」などの製作を手がけた名プロデューサーのデヴィッド・O・セルズニックに評価され、女優としての彼女を支援してくれていたようです。
そして翌年1942年、「カサブランカ」に出演。
さらにその翌年の1943年には、米作家アーネスト・ヘミングウェイの小説「誰がために鐘は鳴る」が原作の映画「誰が為に鐘は鳴る」に主演します。
なんとこの時のお相手はゲイリー・クーパーです。アメリカのスーパースター的俳優ですね。
しかもIMDbによるとヘミングウェイに「ヒロインのマリア役をやるなら、髪の毛をショートに切らなければならないよ?」といわれ、イングリッドは迷わず「マリア役のためなら、髪だって切るわ!」とバッサリ切ったという逸話があるそうです。
実はイングリッド、「ガス燈」ではアカデミー賞のほかにもゴールデングローブ賞主演女優賞にも輝いています。
イングリッド・バーグマンは1915年生まれなので、「カサブランカ」が27才、「誰が為に鐘は鳴る」が28才、本作「ガス燈」は29才の時の作品になりますね。
そして監督は映画「マイ・フェア・レディ」や「フィラデルフィア物語」などで有名なジョージ・キューカーです。
あと、メイド役として出演している若い女優は、海外ドラマ「ジェシカおばさんの事件簿」でおなじみのアンジェラ・ランズベリーで、彼女にとって映画デビュー作だったそうです。
原作はイギリスの戯曲みたい。そのため舞台もロンドンですね。
ビング・クロスビーという人は、俳優としても成功しましたが、さらに歌手としてもメチャクチャ有名です。
何せあのクリスマスソングの定番「ホワイト・クリスマス」(1942)、「サイレント・ナイト(きよしこの夜)」(1935)などを歌って大ヒットさせた歌い手さんですからね♪
イングリッドは「聖メリーの鐘」でゴールデングローブ賞主演女優賞に輝きます。
それと、この映画の幻想シーンのイメージを画家のサルバドール・ダリが担当したことも話題になりました。
ちなみにヒッチコックはイングリッドを大変気に入っていたそうです。結局、イングリッドはヒッチコック映画に3本出演しています。
さらにヒッチコックお気に入りの女優はもう1人いて、グレース・ケリーがそうです。そのため、グレース・ケリーとイングリッド・バーグマンの2人は、「ヒッチコック映画の2大ヒロイン」「永遠の2大クール・ビューティ」などと呼ばれているみたい。
ちなみに、グレース・ケリーは後にモナコ王妃となりますし、イングリッド・バーグマンは、なんとスウェーデン語、ドイツ語、英語、イタリア語、フランス語の5ヶ国語を話せたというから知的な美女と謳われていたのもうなずけます。
下の動画は、1979年にヒッチコック(80歳の年)がアメリカ映画協会(AFI)より生涯功労賞を受賞した際に、お祝いのスピーチをしているイングリッド・バーグマン(64歳の年)です。ヒッチコックのことを「尊敬する天才」と称えています。
こちらも製作は、やはりデヴィッド・O・セルズニック。ただし共演者は人気俳優のケイリー・グラントです。
この作品もイングリッド・バーグマンの代表的な作品の1つとなりました。
さらに1947年に舞台「ロレーヌのジャンヌ」でトニー賞主演女優賞に輝き、1949年には、ヒッチコック映画3本目の「山羊座のもとに」に主演します。
この映画「山羊座のもとに」で、イングリッドとヒッチコックは、演技や撮影方法に関してケンカをしていたそう。
ある時、「長回しが過ぎる!」とイングリッドが怒鳴ったのを聞いて、ヒッチコックが「イングリッド、たかが映画じゃないか」となだめたという逸話があります。
結局、イングリッド・バーグマンとロベルト・ロッセリーニ監督はお互い離婚してから1950年に結婚。同年息子が生まれ、その後双子で女の子2人が生まれます。
なんと、この2人の女の子のうちの1人はイザベラ・ロッセリーニという女優です。え?知らないって?実は、イザベラ、あの「タクシードライバー」や「ディパーテッド」などで有名な映画監督マーティン・スコセッシの3番目の妻なんですね。結局離婚していますが。
イングリッド・バーグマンの娘がマーティン・スコセッシ監督の元妻ってのは、さすがに驚きました(笑)
ちなみに、その後イングリッド・バーグマンとロベルト・ロッセリーニ監督も1957年に離婚。イングリッドは、さらに翌1958年にスウェーデンの演劇関係者と3度目の結婚をします。こちらは約20年続きましたが、1975年、60才の年にイングリッドは熟年離婚をしています。
いやはや、情熱的ですよね。まさに恋愛と仕事に生きた女優ですね!
1956年、不倫スキャンダルでハリウッドを離れてから約6年後に映画「追想」に出演します。いわばアメリカ映画復帰作だったのですが、なんとこの役で2度目のアカデミー主演女優賞を受賞しちゃいます(笑)ついでにゴールデングローブ賞主演女優賞も授与されています。
「追想」は「さよならをもう一度」などで有名なアナトール・リトヴァクが監督。「王様と私」や「荒野の七人」で知られるユル・ブリンナーがお相手の俳優。
原作は、ロシアのアナスタシア皇女が革命で殺されたとされているが、実は生きているのでは?という有名な伝説を元にしているそうです。
この伝説はニコライ二世一家と、祈祷家ラスプーチンが関わっていて、日本でも「ルパン三世 ロシアより愛をこめて」や「名探偵コナン 世紀末の魔術師」などで扱われているテーマですね。
さてさて、翌年1957年にロッセリーニ監督とは離婚しますが、キャリアの方は再び順調になり、1959年にはテレビドラマ「ねじの回転」に出演し、エミー賞を受賞しています。
ちなみに、1982年のTVドラマ「ゴルダと呼ばれた女」で2度目のエミー賞を受賞しています。
そして、60歳の年1975年に3度目の離婚をする1年前の1974年に「オリエント急行殺人事件」に端役で出演。
なんとこの役で3度目のアカデミー賞(ただし今回は助演女優賞)に輝きます。
しかも受賞式でステージ上からイングリッド・バーグマンの名前を呼んだプレゼンターは、なんと海外ドラマ「刑事コロンボ」のピーターフォークと、「卒業」「明日に向って撃て!」で有名な女優キャサリン・ロスではないですか!豪華~ヽ(´▽`)/
この映画はキャスティングの豪華さも話題になるほどで、イングリッドのほかに「007」シリーズのショーン・コネリーや、ハンフリー・ボガートの妻ローレン・バコール。
さらに俳優ヴァンサン・カッセルの父ジャン=ピエール・カッセル、そして主人公の名探偵エルキュール・ポワロ役は「エリン・ブロコビッチ」の弁護士役でも知られるアルバート・フィニーが演じています。
ストーリーも好きだし、キャストも豪華なので、ぜひ一度見てみてください(´ー`)オススメ☆
イングリッド・バーグマンが出演した映画作品については面白いDVDセットが発売されています。
彼女が出た有名な作品ばかりを10本集めたDVDセットみたいです。なかなか斬新な売り方ですね♪
しかも10本もついてて、価格はAmazonでなんと1,944円(送料込み)でした。(2014年10月現在)
これは普通に買うよりかなりお得!チョットいいかも(笑)
ちなみに内容は、「カサブランカ」、「汚名」、「誰が為に鐘は鳴る」、「ガス燈」、「ジキル博士とハイド氏」、「ジャンヌ・ダーク」、「凱旋門」、「聖メリーの鐘」、「白い恐怖」、「山羊座のもとに」です。
最後に、イングリッド・バーグマンは1980年に自伝本を出版しています。
彼女が亡くなる2年ほど前になりますね。
もちろん、ロッセリーニ監督とのスキャンダルや、ヒッチコック監督とのエピソードなど、イングリッドの情熱的な、恋愛に生きた女優としての波乱万丈な人生を垣間見ることができる、貴重な著書と言えるでしょう☆
ちなみにイングリッド・バーグマンの出演作は、残念ながらHulu(フールー)では見つけることができませんでしたが、WOWOWやスカパー!で何度か放送されているようです。要チェック!