「まあだだよ」は最高のエール映画でSHOW?

 


「まあだだよ」は1993年に公開された黒澤明 監督の日本映画です。
 
初めて観たときの感想は「ああ!なんて美しい人生なんだろう!」でした☆黒澤映画の中でも、ベスト3に入るくらい大好きな映画です。
 
全体的に心の平和を感じられるほど穏和で、気持ちの背筋がピンと伸びる職人的な澄んだ空気感もあり。戦後、敗戦ムードの中にありながら、気高く、明るく、元気な日本人の姿を見ることができます。すごく元気をもらえる映画ですよ。
 
大映というもうなくなってしまった製作会社が製作し、東宝が配給した映画です。
 
主演は、松村達雄さんという俳優。ご存知でしょうか、本作意外では、山田洋次監督「男はつらいよ」シリーズにたくさん出演されてますし、一時期は、とらやの2代目おいちゃん役も5作程やってたんですよ。
 
新しいところでは三谷幸喜さんのテレビドラマ「古畑任三郎」シーズン3にも犯人役として出演しています。
 
この映画の原作は夏目漱石の門下生の1人だった小説家・内田百閒の随筆で、松村達雄さんは内田百閒を演じています。
 
また、内田先生の門下生役として多くの個性派俳優が出演してるんですね(笑)所ジョージ、井川比佐志、寺尾聰、平田満など。さらに、その子供役として「男はつらいよ」の満男役&「北の国から」純クンでおなじみの吉岡秀隆も出演しています。
 
また、松村さん演じる内田百閒の奥さん役は、黒澤映画に三船敏郎と同じくらいたくさん出演している女優の香川京子が担当しています。すごく綺麗な方ですよ☆少し前に、長澤まさみは香川京子に似ていると噂になったこともあったとか(笑)原節子や京マチ子さんと並んで、日本の美人映画スターですねヽ(´▽`)/

↓似てる気もするし・・・

 


↓似てない気もする・・・(笑)

 


さて「まあだだよ」のあらすじはというと、学校の教師をしていた内田先生が、小説家として独立することとなったところからスタート。かつての教え子達の中には、先生のことを「金無垢のような心をもつ本物の先生」と慕い続けている生徒たちもいた。そんな門下生たちと内田先生との心温まる交流を通して、戦後の日本人たちの生活や絆、生き方を描いた映画です。
 
随所に生きるための知恵や喜び、そして子供達へのメッセージなどが描かれているのが特に印象的でした。映像の美しさや音楽、美徳について、友情について、粋について、生き方についてなど、とにかくいろんな意味で「美しいな~!」と思える内容です。
 
あんなに美しい心を持った人間になれたらと思いますね。心が洗われるような作品。作中の飲み会で「月(出た出た月が)」が歌われていたんですが、あんな気持ちのいい歌い方で聞いたのは初めてでした(笑)
 
楽しく飲むとは、こういうことか!と教えてくれる映画でもありますね☆
 
ちなみに黒澤明監督はこの作品の公開5年後の1998年に亡くなっており、本作「まあだだよ」が最後の作品になるみたいです。(死後、残されていた脚本から「雨あがる」という映画が公開されてはいます)
 
元気と温かい希望をくれる黒澤映画「まあだだよ」♪ぜひ観てみてくださいヽ(´▽`)/
 
予告編は見つかりませんでした・・・(泣)
 
 
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「ライムライト」は最高のエール映画でSHOW?




「ライムライト」は、チャールズ・チャップリンが監督、脚本、音楽、主演、製作した1952年のアメリカ映画です。
 
チャップリンと言うと、無声映画の中で帽子&スティックにヒゲをたくわえた浮浪者役が思い浮かぶという方が多いかもしれませんが、それは若い頃のチャップリンの姿。たしかにコメディ映画で一躍有名になりましたが、実は晩年に製作した数本のトーキー(有声)映画こそがチャップリンの真骨頂ともいえる名作・傑作ぞろいだと個人的には考えています。
 
そんな晩年の映画の1つが「ライムライト」で、もうチャップリン映画の中でもベスト3に入ることは間違いないでしょう☆
 
チャップリンのセリフ・名言としても有名な、あの金言(後述)も登場する人生の応援歌的な映画。あの天才チャップリンがあなただけに向かって生きる意味と希望を熱く語ってくれているんです。なんと贅沢な映画でしょうかヽ(´▽`)/
 
あらすじは、チャップリン扮する落ちぶれたコメディアンが偶然、部屋でガス自殺しようとしている若く美しいバレリーナの女性を発見して助け出し、看病をすることに。彼女は足を怪我したことから、もう踊れないのだと落ち込み生きる気力を失っています。それを見たチャップリンは、彼女を励ましながら、次第に自分ももう一度奮起してコメディを本気でやってみようと決意します。そこへ、若い売れかけの男性ピアニストが現れバレリーナの女性に恋をするが・・・というお話。
 
ちなみに、Wikipediaでは本作「ライムライト(原題:Limelight)」はチャップリンが初めて素顔で出演した長編映画と書いてありますが、1947年に公開された「殺人狂時代」の時のチャップリンもほとんぼ素顔と言っていいんじゃないかと思います。まあ、どちらも有名な浮浪者スタイルではないということはたしかです。
 
あと、タイトルのライムライトというのは、電球発明以前に使われていた舞台の照明の呼び名で、同時にライトに照らされる=スターということから「名声」という意味もあったそうです。

 


では、気になっている方も多いと思うので早速、作中に登場する名言を3つだけチョイ編集して紹介しますね。
 
1つ目は、一番有名なセリフ。すこし長いので編集して紹介します。
 
All it needs is courage, imagination and a little dough.
 
「人生に必要なのは、勇気と想像力、それと少しのお金だ」
 
Yes, life can be wonderful. if you’re not afraid of it. Life is a beautiful. magnificent thing. To be lived, suffered, enjoyed!
 
「人生は必要以上に怖がらなければ、美しく素晴らしいものなのだよ。だから、人生そのもののために戦うんだ。生きて、苦しみ、楽しむんだ!」
 
there’s something just as inevitable as death and that’s life. Life! life! life! Think of the power that’s in the universe. Moving the earth, growing the trees. And that’s the same power within you.If you’d only have courage and the will to use it.
 
「君は病気と死についてばかり考えているが、避けられないものは死だけじゃない。生もそうだ。人生!命!生命さ!宇宙にあるパワーを思い浮かべてごらん。それは地球を動かし、木を育てる。同じ力が君の中にもあるんだよ。その力を使うだけの勇気と意志を持つんだ」
 
 
2つ目は、女性が「All life motivated by love.How beautiful!(すべての生は愛から生まれる。なんて美しいの) 」と言ったことに対して、
 
「By no means beautiful. It certainly is. No, it’s vile, wicked, awful! But wonderful.」
 
「決して美しくない。間違いなく醜い。愛は下品で不道徳でヒドイものだ。だが、素晴らしい!」
 
 
3つ目は、すべてが虚しく何をしても意味がないと言う少女に向かって次のようなことをチャップリンは言います。
 
「What do you want a meaning for? Life is a desire. Not a meaning.」
 
「人生に一体どんな意味を求めてるんだい?人生というのは願望なんだ。意味じゃない」
 
 
以上、紹介したすべてのセリフは本作「ライムライト」の前半部分だけの中に登場します(笑)どれだけ多くの人生の知恵がこめられた映画なのでしょう!
 
酸いも甘いも知り尽くした晩年のチャップリンが情熱的に、ユーモラスに、そして真摯に語りかけてくれるんです。贅沢なエール映画でしょ☆
 
なお、残念ながら不思議にも「ライムライト」の予告編は英語版も日本語版も見つかりませんでした。
 
ちなみに1つ目のセリフは、三谷幸喜さんのドラマ「今夜、宇宙の片隅で」でも紹介されてます。
 
 
チャップリンのすごいところは、監督も主演も音楽もこなしてしまう万能なところ。エンタメ界のダヴィンチみたいで(笑)、映画音楽も作曲しています。例えば、チャップリンが作曲した曲で一番有名なのは、映画「モダン・タイムス」で使われた「Smile」という曲でマイケル・ジャクソンなどもカバーしているくらいです♪
 
「ライムライト」の音楽も素晴らしくて、「The Spring Song」などのコント用のオモシロ曲から、感動的でスケールの大きいテーマ曲まであります。中でも、「テリーのテーマ」という曲は、とても素敵ですよ☆テリーというのはヒロインの役名です。
 
なおこの曲は、1972年度(授賞式は1973年開催の第45回)のアカデミー作曲賞を受賞しています。え?なんで1952年の映画音楽が20年も経った1972年度のアカデミー作曲賞に輝くの?と思うでしょうが、実はアメリカで公開されたのは1972年だから。
 
理由は「ライムライト」を作り終え、ロンドンでのプレミアを行うためイギリスへ向かっている途中にアメリカから国外追放されてしまったからです。FBI初代長官エドガー・フーヴァーとの対立のためですね。
 
そのためチャップリンにアメリカが謝罪した20年後になってやっと公開されたというわけです。日本やその他の国ではとっくに公開されていましたが、アメリカ公開に合わせて日本でも1973年にリバイバル上映をしたみたいです。このあたりのことについてもっと詳しく知りたい方は「チャップリンのすべて」ページに記載しておきましたのでご覧下さい。
 
ちなみに正確には、この前年の1971年度のアカデミー賞受賞式(1972年開催の第44回)にてチャップリンに名誉賞が授与されています。
 
アカデミー賞を運営している映画芸術科学アカデミーのYouTube公式チャンネルに、アメリカと和解したチャップリンがアカデミー賞に出席して名誉賞を受賞した時のスピーチ映像が公開されていますので紹介しときます。(プレゼンターを務めた俳優ジャック・レモンが約3分弱の紹介をしてから、チャップリンが登場します)

紹介がおくれましたが、ヒロイン役はクレア・ブルームという女優さんで、ものすごく美しい女性です。この方は2014年6月現在もご存命で、最近だとアカデミー作品賞に輝いた2010年公開の映画「英国王のスピーチ」で、コリン・ファースが演じた主人公のお母さん(メアリー王太后)役で出演していました。「ライムライト」が初めてのヒロイン役(主演)だそうです。これまでに結婚を3度、離婚も3度しているようです。
 
また「ライムライト」には、チャップリンの実の子供が4人出演しています。そのうち3人はオープニングにアパートの外で遊んでいる3人の子供たちを演じています。ジェラルディン・チャップリン、ジョセフィン・チャップリン、マイケル・チャップリンの3人です。このうちジェラルディンは後に女優となり、映画「ドクトル・ジバゴ」やチャップリンの自伝映画「チャーリー」でチャップリンの母親のハンナ役を演じました。2014年6月現在で69歳です。
 
さらに、もう1人の子供は準主役とも言うべき音楽家の青年を演じたシドニー・チャップリン。作中、この青年とヒロインのテリーは恋に落ちるという設定になっています。シドニー・チャップリンは残念ながら2009年に満82歳で亡くなっています。
左からクレア・ブルーム、バスター・キートン、ジェラルディン・チャップリン↓

 
 

そしてもう1人、「ライムライト」に出演した忘れてはいけない俳優がいます。それは当時チャップリンとライバル関係にあるとされてきた喜劇俳優バスター・キートンです。バスター・キートンといえば、チャップリン、ハロルド・ロイドと並んで「世界の三大喜劇王」と称されている1人です。
 
そんなバスター・キートンが当時、金銭的に困窮しているという噂を聞きつけたチャップリンが救いの手を差し伸べて作品への出演をオファーしたんだそうです。ライバルだった2人の豪華共演コメディ舞台が「ライムライト」の中に1つの見せ場として用意されていますが、おかしくてゲラゲラ笑えますよ(笑)
 
チャップリンの生きることへの希望、情熱、願望などが詰った名画中の名画「ライムライト」。大変オススメな元気が出る映画の1本です☆
 
 
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「トゥルーマン・ショー」は最高のエール映画でSHOW?

 


「トゥルーマン・ショー」は1998年に公開されたアメリカ映画です。
 
さっそく雰囲気をわかってもらえる一番の方法として予告編を紹介します☆本編を観たことがある人は、このアメリカ版の予告編を見ただけでも泣きそうになるくらいに、素晴らしい出来です。

予告の冒頭で一瞬ですがモーガン・フリーマンが登場してます(笑)本作には出演してないんですが、カメオ出演的に登場してます。ポロシャツ姿ではありますが、後ろにアメリカ国旗が立ててあり神妙な面持ちなので、おそらく大統領役だろうと推測。
 
なんでかな?と思い調べてみたら、同じ年の1ヶ月前に「ディープ・インパクト」という有名な映画で合衆国の大統領役を演じてました。しかも配給は「トゥルーマン・ショー」と同じパラマウント映画。面白い宣伝方法だなぁ。遊び心があっていいですね♪
 
ちなみに日本版の予告は見つかりませんでした。日本のパラマウントの公式YouTubeチャンネルに予告と題して動画はアップされているのですが、予告編でなく作中の1場面をチョイ見せしているだけのクリップ映像でした。
 
ところで映画の公式サイトって、なんですぐに閉鎖されてしまうんですかね。容量の問題ならせめてHTML版の公式サイトのみ残すとかすればいいのに。DVD発売してる限り予告編は残しておいて欲しいですよね(^^;その方がDVDも売れると思うけどな、宣伝する人が増えるから。
 
話しが逸れましたので戻します。「トゥルーマン・ショー」の監督は、オーストラリア出身のピーター・ウィアーという人です。
 
映画「いまを生きる」(1989年公開:ロビン・ウィリアムズ主演)や「刑事ジョン・ブック 目撃者」(1985年:ハリソン・フォード主演)の監督としても有名です。2014年現在、アカデミー監督賞を受賞したことはありませんが、すでに4度ノミネートされているので次回作あたり受賞するかもしれませんね☆
 
主演は、映画「マスク」「エターナル・サンシャイン」「マン・オン・ザ・ムーン」などのご存知ジム・キャリー。彼の出演作の中でも「トゥルーマン・ショー」は最高傑作じゃないかな~?ヽ(´▽`)/
 
ヒロイン役にはナターシャ・マケルホーンというイギリスの女優さん。彼女は現在、海外ドラマ「カリフォルニケーション」で主人公の元妻役をやっている人ですね。このドラマ、僕はまだシーズン1しか観てませんが、内容がかなり過激なので、ナターシャ・マケルホーンもいつか作中でヌードを披露するのかな?とか思ったりしてます。あと映画「デビル」などにも出演してますね。
↓左がジム・キャリー、右がナターシャ・マックエルホーン↓

 

「トゥルーマン・ショー」キャストは他にも、
 
映画「アポロ13」「ザ・ロック」「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」などに出演している俳優エド・ハリスや、
 
映画「ラブ・アクチュアリー」や「マイ・ライフ、マイ・ファミリー」などに出演している女優ローラ・リニーなども出演しています。ローラ・リニーは海外ドラマ「フレイジャー」の最終シーズン11にも数話出演していますね。

↓左がエド・ハリス、右がピーター・ウィアー

 

さて「トゥルーマン・ショー」のあらすじは、ごく普通の明るい青年が主人公。彼は保険会社のセールスマンとしてありふれた生活を送っている。しかし、実は彼の生活は24時間テレビ放送されており、彼の人生そのものが番組として流れていたんですね。
 
住んでいる街は巨大なテレビ局のセットの中にあるニセモノの街。もちろん友人やお店の人、ご近所さんや奥さんまでもが役者やエキストラ。番組はヤラセのないリアリティに弾かれてか、大人気となり長寿番組に。
 
そんなある日、主人公の男性はある女性に恋をする。そしてその女性も主人公の男性に想いを寄せるようになり、ついに主人公の男性に、実はすべてが番組でありニセモノの世界にいるんだということを告げようと試みるも、あえなく失敗し女性は番組から追放されてしまう。しかし、どうしてもその女性を忘れることができない男性は、自分の住んでいる世界に対して徐々に疑問をもつようになり・・・というお話。


↑主人公の奥さん役ローラ・リニー↑

エンディングを観た時、おもわず「ずるい!」と叫んでしまったほど、良い意味でヤラレタ~!と思いました。すがすがしい感動をくれますし、自分の意志で生きるための勇気をくれます。
 
深く考察していくとキリがないくらいの気づきをもらえる作品で、例えば人生がテレビ番組のように誰かにコントロールされたものだったとしたら・・・情報操作や、上司、親、教師、政治家、権力者、常識、世間体、に逆らっても貫きたいことがあるだろうか?あったとして実行への一歩を踏み出せるだろうか?そんなことまで考えさせられる名画です。
 
作中、「トゥルーマン・ショー」の生みの親であるプロデューサー役の男が次のようなことを言います。
 
「彼がたとえ番組だと気づいても、決して外の世界には出ないさ。人間は一度慣れてしまった安全からは怖くて出られなくなるものなんだ。たとえそこが牢獄のような世界でもね」
 
僕は、この映画を初めて観たとき、ちょうど、つらいサラリーマン時代を送っていたんですね。体も心も病みそうになっていたんですが、このセリフを聞いて、あ、これ俺の今の状況にも当てはまるなって感じたのを覚えています。
 
たしかに、初めの一歩を踏み出すのは、ものすごく怖いことですが、この映画は、そんな人生の冒険者に対してもエールを送ってくれています。
 
 
余談ですが、下の動画は恥ずかしながら僕が初めて映像編集というものにチャレンジしてみた時に作った駄作です(笑)「トゥルーマン・ショー」の日本語版予告がなかったので、非公式の予告編映像を自分で作ってみようと思いフリーで使える写真や音楽を使って編集してあります。途中から音が出ますのでビックリしないでね(笑)
 
まだ画格サイズも映像の規格などについてもチンプンカンプンだった頃、YouTubeに自分の作った映像がアップできた!というだけで大喜びしていた際の映像です。なので右側に緑色の線が入っていたりと、お見苦しい点が多々ありますが。。

おそらく日本版の予告編動画が見つからなかったのでしょう、どこかのサイトだか掲示板だかで「トゥルーマン・ショー」ってどんな内容?って聞かれた方が紹介動画としてリンク貼ってくれたんですね。おかげで、ある時期たくさんの方が見てくださいました(笑)何の宣伝も告知もしていないのに、2014年現在で1万2千回以上再生されてますヽ(´▽`)/わーい
 
そのため、当初は練習用の映像として、すぐに削除しようと思っていたんですけど忍びなくて今だに公開したままになってます。
 
あ、ちなみに、この映画で主人公ジム・キャリーがご近所さんに対して笑顔で言う決まり文句があります。それを英語で覚えたいと思って勉強したのを思い出しました(笑)でも朝、ご近所さんに「おはよう」と言って、このセリフが返ってきたら、申し訳ないけどチョッとウザいですよね(笑)
 
「会えない時のために、こんにちは。こんばんは。そして、おやすみなさい」
 
「Oh, In case I don’t see you, good afternoon, good evening, and good night」
 
この作品を観て、ナターシャ・マケルホーンが大好きになり、そして海と船も好きになりました(笑)
 
初めの一歩を踏み出す勇気を祝福してくれるような「トゥルーマン・ショー」☆オススメです♪
 
 
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「ニュー・シネマ・パラダイス」は最高のエール映画でSHOW?

 

↑外国版のDVDパッケージだそうです☆


「ニュー・シネマ・パラダイス」は1988年に公開された映画史に燦然と輝くイタリアの名画です。
 
監督は、イタリア・シチリア島出身の奇才ジュゼッペ・トルナトーレ。本作は、トルナトーレ監督の世界的な代表作です。
 
主演は、年老いた映写技師のアルフレード役にフランスを代表する俳優フィリップ・ノワレ、アルフレッドを慕う「トト」ことサルヴァトーレの少年期をサルヴァトーレ・カシオ、青年期をマルコ・レオナルディ、中年期をフランスのベテラン俳優ジャック・ペランという俳優さんが演じています。
 
アスミック・エースが公式サイトを運営しています。また、YouTubeの公式チャンエルに予告編もUPされています!素晴らしい☆
 
過去の映画の日本語版予告編がYouTubeの公式チャンネルにUPされているなんてめずらしいですよ!DVD発売してるんだから、存在して当たり前だと思いますけどね(笑)↓

ちなみにトトの少年期を演じたサルヴァトーレ・カシオは現在は俳優をやめてレストランを経営しているそうです。
 
ヒロインの美しいエレナ役には若い頃をアニェーゼ・ナーノが、中年期はブリジット・フォッセーというフランスの女優さんが演じています。このブリジット・フォッセーという女優さん、実は名画「禁じられた遊び」でポーレットという主役の女の子を演じた元子役だった女優さんです。
 
ただ、中年期のエレナが登場するのは、本編がきちんと完全に175分収録されているバージョンのDVDのみなんだそうです。僕が今、手元にあるのはパッケージの写真が青年期のエレナ&トトで、完全オリジナル版と書いてあります。本編は175分。そうです、たしかに中年期のエレナが登場しました。
 
しかし実は、本編が123分バージョンのDVDが存在するんですね。というかWikipediaによると、むしろこっちが国際的に公開された劇場版ということになるそうです。というのも、イタリアで上映した際、長すぎるということで興行的に失敗したため、短縮版を監督自らの編集で作ったようです。
 
この短縮版では中年期のエレナが登場するシーンはバッサリ削除されているようです。52分もカットするってすごいですね(汗) ちなみにDVDには完全オリジナル版や完全オリジナル版スペシャル・エディション、ディレクターズ・カット版、SUPER HI-BIT EDITIONなど、もう混乱するくらいのバージョン数が存在します。まあ、ほっときましょう(笑)でも1つだけ気をつけてください。購入する際に本編の分数をチェックしなければいけません。そして当然175分の完全版を購入されることをオススメします。

 

↑左が123分版、右が175分版。

山田洋次監督の映画で「虹をつかむ男」という西田敏行さん主演の作品がありますが、その中で次のようなセリフがあります。
 
「この映画は長すぎるからカットしてしまえ、というのは恐ろしいことですよ。それはピカソの絵が大きすぎるから、どこか適当な箇所を切ってしまえというのと同じです」
 
カットするにあたってジュゼッペ・トルナトーレ監督がどんな気持ちだったのか、インタビューがあれば聞きたいですね。探してみます。
 
 
さてさて、本編のあらすじですが、大きく分けて3つの時代が描かれています。最初は、映写技師アルフレードと映画に興味がある少年トトの心温まるイタリアの田舎町の生活が描かれていて、ユーモアに溢れたやりとりや夢いっぱいの少年時代の様子を観ることができます。
 
2つ目はトトが青年になってからの時代。同じ学校の青い目をした金髪の美しい女生徒に恋をします。個人的にはこの時代が一番美しくて好きです☆雨の中の上映会や女性との恋が青春って感じですヽ(´▽`)/また、人生の先輩としてアルフレードがトトに様々な処世術や知恵を授けてくれている場面も好きです。
 
そして3つ目は、中年期のトトが何年も都会で働いてから町を再び訪れた際の時代です。いよいよクライマックスになるわけですが、この時代のノスタルジックな描写、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の得意な分野だと思います。ものすごく心に染みます。温かい気持ちになって感動しますよ。
 
映画愛や、人生と初恋の関係についてなど、様々な美しいテーマが含まれていると思いますが、日本でいうと「男はつらいよ」が、あと30年ほど続いていたら同じような結末になっていたのかもしれない?とも思った内容で親しみが湧きました(笑)すごく勝手な想像ですが(^^;

 
 

今なお世界中でファンが多い映画ですが、僕も大好きで、この映画を観てジュゼッペ・トルナトーレ監督が大好きになり彼の作品をたくさん観ましたし、つい最近も新作映画の「鑑定士と顔のない依頼人」観ました☆応援してます!
 
トリビアですが、実は「ニュー・シネマ・パラダイス」にジュゼッペ・トルナトーレ監督自身もカメオ出演しています。映画館の映写技師としてエンディング間際に登場しますのでDVDをお持ちの方は確認してみてください♪
 
 
さて、ネタバレを含む内容に少し触れておきます。知りたくない人は以下読まないでね。「ニュー・シネマ・パラダイス」を観た人の多くが気になるシーンとして、エンディングに主人公が映画館で1人、次々とキスシーンが流れるフィルムを観るというのがあるのですが、この中に登場する作品名をすべて知りたいなんていう人がいるんですね。はい、そうです。それは私です(笑)
 
ということで、登場した映画の全タイトルをまとめてこちらの特集ページに挙げてますので、興味のある方はぜひご覧下さい☆
 
「ニュー・シネマ・パラダイス」は、本当に不朽の名作で今でも心の栄養がほしい時には見返しています。本当に美しい映画で精神的な故郷のような存在です。
 
1989年、カンヌ国際映画祭審査員特別賞に輝いてます。あと、1990年に行われた米アカデミー賞受賞式にて、1989年度アカデミー外国語映画賞を受賞しています。
 
イタリアでの公開は1988年ですが、フランスや日本など海外は1989年公開でした。アメリカはIMDbを見る限り1990年2月とありますね。ちなみに日本公開も最初は単館上映で徐々に口コミ評判がたったということです。
 
 
それともう1つ、この映画は音楽が最高!ジュゼッペ・トルナトーレ監督の作品といえば、世界的に有名な音楽家エンニオ・モリコーネが担当していることがほとんどですが、感動的なんですよ~♪
 
特にこの映画のテーマソングは人気で、世界中でCMに使われていたり、さまざまな国のいろんな有名アーティストによってもカバーやアレンジされています。一度は聞いたことあるんじゃないかな~?素敵で心が温かくなる優しい曲です♪
 
ちなみにモリコーネさんは2007年、第79回アカデミー賞受賞式で名誉賞を受賞しています。
 
サウンドトラックも発売されていて、こちらで全曲視聴できるようになってます♪「愛のテーマ」と「ニュー・シネマ・パラダイス」という曲が特に好きヽ(´▽`)/
 
YouTubeには、一般の方が自演しているものなどが公開されていたりしますね☆
 
 
ながながと話してきましたが、結論を言うと「ニュー・シネマ・パラダイス」は映画好きならば1度は必ず観ておきたい、名画中の名画です。たくさんの感動とエールをもらえますよ☆
 
 
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「ワーキング・ガール」は最高のエール映画でSHOW?

 

「ワーキング・ガール」は1988年公開のアメリカ映画で、監督はマイク・ニコルズ、主演はメラニー・グリフィス、ハリソン・フォード、シガニー・ウィーバーです。

他にもアレック・ボールドウィン、ジョーン・キューザック、ケヴィン・スペイシー、さらにチョイ役でデイヴィッド・ドゥカヴニーも出演しています。
 
メラニー・グリフィスの写真がなかなか見つからなくて、いきなり「ナゼそこにセインしたの?」という写真で申し訳ないですが(笑)、ハリソン・フォードがまだ若い頃の映画ですね。
 
結論から言って、この映画、観てて「よっしゃ!」と何度かガッツポーズしました(笑)女性が主人公のサクセス・ストーリーでもあり、ラブコメでもあるんですが、よく出来ている作品です。痛快でアメリカン・ドリームを感じられ、音楽も最高です。
 
ニューヨークのウォール街になる投資銀行のM&A部門が舞台の映画で、こんなにすがすがしくて可愛らしい気持ちにさせてくれるものかと思います(笑)ちなみに、監督のマイク・ニコルズはエンタメ界で史上12+3人しかいないEGOTの1人です!代表作は他に「卒業」「心の旅」「バードケージ」などがあります。
 
主題歌は、カーリー・サイモンという女性シンガーが歌う「ステップ・バイ・ステップ(Let the River Run)」で、この曲はアカデミー歌曲賞に輝きました。さらにグラミー賞の映画・テレビ主題歌賞、ゴールデングローブ賞の主題歌賞なども受賞してます。公式PVがYouTubeのカーリー・サイモン公式チャンネルにあったので紹介しときますねん♪↓

「ワーキング・ガール」自体は、ゴールデングローブ賞で作品賞、主演女優賞(メラニー・グリフィス)、助演女優賞(シガニー・ウィーバー)などを受賞しています。
 
シノプシス(synopsis:要約)は、バリバリのキャリアウーマンの秘書として働いていた主人公の女性が、ある日ひょんなことから上司の留守番を頼まれる。このチャンスに秘書であることを隠し自分が以前から温めていたビジネスプランを取引先の男性(ハリソン・フォード)に持ちかけるが・・・という物語。



本作の最後では、印象に残るシーンが連発するのですが、特に最後のオチが良かったな~♪自然と笑顔になりますよ。あとは、出勤する前に家のキッチンで、あるキャリアウーマンに向かって恋人の男性が「これが君のお弁当だ。友達とは仲良く。暗くなる前に帰るんだよ」と言いきかせるシーンがあるんですが、この場面も大好きです。
 
シガニー・ウィーバーがセクシーな下着姿などを披露するのですが、彼女を映画「エイリアン」の主役の人としてしか知らない人にとっては、ちょっと意外な役柄に思えるかも?またヒロインのメラニー・グリフィスはこの作品が代表作で他はあまりパッとしませんが、ハリソン・フォードはこういうビジネスマン役でも、さすがの貫禄です。
 
それとジョン・キューザックの妹で海外ドラマ「シェイムレス」にも出演している女優ジョーン・キューザックが本作「ワーキング・ガール」でヒロインの親友役を演じ、アカデミー助演女優賞にノミネートされました。
 
 
ワーキング・ガール」は、数ある「女性が社会や組織の中で奮闘する姿を描いた映画」の中でも個人的にベスト3に入る作品ですね☆「ビッグ」のような組織内でのサクセス・ストーリー感を味わえます。
 
また、人生はひょっとしたことから、大きく変化してキラキラしたものになるものなんだなと希望を抱けてくるから不思議ですヽ(´▽`)/オススメ☆
 
 
■ オマケの追記

ちなみに、主演女優メラニー・グリフィスの実の娘はダコタ・ジョンソンという名前の女優さんです。

 

ジョンソンというのは、メラニー・グリフィスが最初に結婚した相手がドン・ジョンソン という俳優だったからです。

そのダコタ・ジョンソンが、なんと2015年2月公開予定の映画「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」(Fifty Shades of Grey)で、エロティックなヒロインを演じることになっています。

原作は、同題で世界的に大ベストセラーとなったイギリスの官能小説。ある女子大生が、サディストの性的指向を持つ大富豪の男性と出逢い、SMにハマっていく姿を描いた過激なストーリーです。

この原作を映画化した話題作のヒロイン役に抜擢されたのが、ダコタ・ジョンソンなんですね。

あまりに過激なシーンが多いためか、母親であるメラニー・グリフィスには観に来ないでとお願いしているとか(笑)

英語版の予告編が公開されましたので紹介しておきます↓
すでに4000万回ちかい再生回数を記録してます!


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「街角 桃色の店」は最高のエール映画でSHOW?

 

映画「街角 桃色の店」は1940年公開のアメリカ映画で、天才映画監督エルンスト・ルビッチの作品です。
 
ちなみにページ上の2枚の写真は「街角 桃色の店」のイタリア版DVDのパッケージだそうです。なんかオシャレな雰囲気☆
 
主演は、ジェームズ・スチュワートとマーガレット・サラヴァン。その他フランク・モーガン(店主マトチェック社長役)やウィリアム・トレイシー(店の小間使いペピ役)なんかも、ものすごくイイ味だしてます(笑)
 
ジェームズ・スチュワートは、フランク・キャプラ映画の「素晴らしき哉、人生!」「スミス都へ行く」や、ヒッチコック映画の「めまい」「裏窓」などへの出演で有名な俳優さんで、“アメリカの良心”と呼ばれているくらい誠実なイメージが人気でした。
 
ヒロインのマーガレット・サラヴァンは作中では、とても明るく活発な女子を演じていましたが、1960年に50歳という若さで亡くなっているんですね。短命の美人というやつですか。往年の映画スター、ヘンリー・フォンダの最初の奥さんだった人で、フォンダと離婚後、「ローマの休日」や「我等の生涯の最良の年」の監督として知られるウィリアム・ワイラーと2度目の結婚、さらにその後、映画プロデューサーの方など2人と結婚しており、生涯で4度の結婚を経験しているようです。
 
「街角 桃色の店」、内容はというと、やはりルビッチ作品、ズバリ粋です。シャレてますし、温かい!人間愛で包みこんでくれます。ユーモアが随所にちりばめられているにもかかわらず、感動もして、単なるラブコメで終わらない、人生に希望を与えてくれるエールフルな元気をくれる映画です。(予告編、相変わらず日本語版は見つからず・・・英語版の予告動画はこちら
 
ちなみに上でリンクした予告編の中に、なんと監督のエルンスト・ルビッチが葉巻をくわえながら登場するというオチャメな場面も!この動画でルビッチの肉声を初めて聞きました(笑)「I Hope!」。4分以上もある予告編ってなかなかないですよね(笑)登場人物のマトチェック社長が役柄になりきって自分の店や従業員(すなわち映画の登場人物たち)を紹介していくという斬新なTrailer(トレーラー=予告編)になってます。

エルンスト・ルビッチ(左)と、ジェームズ・スチュアート(右)↓

 

原題は「The Shop Aroud the Corner」で、直訳すると「かどにある店」ですが、どうも慣用句的に「身近のなじみ店」「手近で手を打つ」みたいな意味もあるとかないとか。
 
本作の内容も、スクリューボール・コメディと言っていいのかな?つまり、初めはそれほど惹かれあってなかったり、いがみ合っていた2人が、ひょんなことから恋に落ちるという。そんな「灯台下暗し」的な内容なので「理想の相手が意外に近くにいた」という意味で「かどにある馴染みの店」というタイトルになっているのかな~?なんて思ったりもします。加えて、舞台となっているのは主人公2人が働いている街角にあるショップ内になってもいますから、かけてるのかな~。
 
ちなみに原作はチェコの劇作家ニコラウス・ラズロという人が書いた戯曲(舞台劇)だそうです。戯曲というのはwikipediaによると、演劇を上演するために執筆された脚本のこと、または、台本形式で執筆された文学作品だそうです。
 
ただ、邦題だけは解せません。なぜ「街角」だけをフューチャーしたのか、謎です。あとは「桃色の店」って・・・(汗)読み方は「ピンクの店」という説もあるようですが。。。まあ、ほっときましょう(笑)
 
あらすじは、(ネタバレを含むので読みたくない人は気をつけてね)舞台はハンガリー。文通を通して惹かれあっている2人が、実は同じ職場で働いていて、いつもケンカばっかりしている者同士だったという(笑) さて、どちらが先にそれに気づき、どうアプローチするのか?果たして仲良くなれるのか?という大筋(synopsis:シノプシス)です。なんだありがちという印象を持ってしまった方のために、もう少しだけ教えておくと、主人公は店をクビにされ、オーナー社長は自殺未遂をします。これで、どんな内容か見ないとわからなくなったでしょ?(笑)
 
「街角 桃色の店」ではないけどれど雰囲気はこんな感じということで↓(笑)
ジェームス・スチュワートとヴァージニア・ブルースfrom「踊るアメリカ艦隊」


ちなみに、この映画の一番好きなシーンは、店のオーナーであるマトチェック社長が仕事終わりに、クリスマスなのに1人で家に帰りたくなくて、社員を誘っておいしいものでも食べに行こうと誘うんですが、この社長、社員思いなところがありまして、家族が待ってる社員や恋人がいる社員には、それぞれ楽しいひとときを過ごせるようにと気をつかいます。
 
その結果、なかなか一緒に食事に行ってくれる人が見つからず半分あきらめかけていた時に、田舎から出てきたような、今で言えば学生のアルバイトのような、お金もなく、特に家に誰かが待っていてくれているわけでもないような若い社員を見つけます。この時の2人のやりとりが最高です。なぜか泣けてきて社会ってうまくできてるなと思えました。
 
この青年が1人で予定もないと知ったときの社長の幸せそうな顔といったら(笑)権力やお金を持っている人の喜びが、単なる1人の何もない青年が存在してくれていたために生まれるという、この構図がなんともいえない喜びをもらたしてくれます。わかりますかね?この粋な演出☆あまり説明してしまうと無粋なのでやめときますが、すごく調和的なシーンだと思います。何度観てもこのシーンで思わず「やってくれた!」と興奮してしまいます(笑)
 
あと、ラストシーンが男性の足のアップで終わるラブコメ・ロマコメが、今だかつてあったでしょうか?(笑)斬新だわー。
 
さて、「街角 桃色の店」ですが、1940年に公開された後、なんと1949年にジュディ・ガーランド主演でリメイクされたみたいです!お相手の男性はヴァン・ジョンソンという俳優さん。当時のアイドル的な青年で歌えて踊れる俳優さんみたいですね。フランク・キャプラの「愛の立候補宣言」にも出演しているみたい。
 
リメイク版の題名は「In the Good Old Summertime」。直訳すると「古き良き夏の日」。なんて素敵なタイトルなんでしょうか☆こちらはミュージカル映画になっていて、舞台となっているお店がルビッチ映画ではオルゴールやカバンを売っているセレクトショップみたいな感じでしたが、ジュディ・ガーランド版では音楽ショップに。店内に楽譜や楽器が置いてあり、主人公達が歌いながらピアノを弾いたりしていますね♪(予告編はこちらで見れます)
 
さらに、もう一度リメイクされてます。こちらはルビッチ版と同じく普通の映画として。ただ、内容や設定は現代版に大幅に変っていて、原作では文通をしていた主人公が、なんとパソコンを使ってメル友になってます(笑)
 
メールが届くとPCから「ユー・ガット・メール」という音声メッセージが鳴るという。そうです、もう1つのリメイク映画は1998年公開のトム・ハンクス&メグ・ライアン主演映画「ユー・ガット・メール」です。(英語版の予告はこちら。日本語版は見つからず・・・)
 
ただ、結末もセリフも雰囲気も結構変ってるので、ほぼ別物です。この映画も雰囲気いいし、大好きなのですが、やはり本家エルンスト・ルビッチ監督の「街角 桃色(ピンク)の店」の方が個人的には断然、好きです。
 
あとは、ブロードウェイ・ミュージカルで「She Loves Me」という作品があるのですが、こちらは「街角 桃色の店」にインスパイアされて作られたそうです。
 
 
街角 桃色の店」を観ると、「紅の豚」じゃないですが、“人間も捨てたもんじゃない”と思えます。まだ観たことがない方は、ぜひ一度☆オススメですよヽ(´▽`)/
 
 
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「プリティー・ウーマン」は最高のエール映画でSHOW?




映画「プリティ・ウーマン」は、主演のリチャード・ギアとジュリア・ロバーツにとって世界的にブレイクするきっかけとなった出世作です。
 
9年後の1999年には同じ2人を主演にした「プリティ・ブライド」という映画も作成されましたが、僕は断然「プリティ・ウーマン」の方が面白いと思いますし好きですね♪
 
「プリティ・ウーマン」の監督はゲイリー・マーシャルという人で、他にも映画「バレンタインデー」「ニューイヤーズ・イヴ」「プリティ・プリンセス」シリーズなどを手がけているロマコメ、ラブコメの巨匠です。
 
また、1990年代は傑作が数多く出てハリウッドが絶好調の時でしたが、「プリティ・ウーマン」(1990)は、まさにその口火を切った作品の1つと言えるでしょう。実際、Wikipediaによると、1990年度の米興行収入第1位だったそうです!
 
余談ですが、個人的には1990年に公開された映画の中でも、本作「プリティ・ウーマン」と「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズ(第3作目)は特に印象に残っています。初めて洋画というものに触れ始めたのが、ちょうど、この2作あたりだったんですね☆
 
あとはアメリカで翌年公開された「マイ・ガール」、そしてなぜか「裸の銃を持つ男」もスゴく記憶に残っています(笑)
 
話しを「プリティ・ウーマン」に戻すと、この作品はラブコメでありながら、1人の男性と1人の女性の人生が、各々大きく変化していく様を描いた、単なる恋愛ものだけじゃ終わらない作品になっています。
 
また実は「プリティ・ウーマン」はリメイクとまではいかないのですが、「マイ・フェア・レディ」という古典映画のオマージュ作品です。言ってみれば現代版「マイ・フェア・レディ」とも呼べる作品です。
 
「マイ・フェア・レディ」は1964年公開の映画で、もともとは同名のミュージカルでした。主演はオードリー・ヘプバーン。ストーリーは、成功して大きな屋敷に住んでいる大学教授が、花売りの娘を社交界で通じるようなお嬢様に育てあげるというものです。
 
「プリティ・ウーマン」も、街で車に乗せたコールガール役のジュリア・ロバーツを、実業家として成功したビジネスマンである金持ち役のリチャード・ギアが高級な宝石や服をたくさん買い与えたり、一流ホテルの支配人が作法を叩き込んだりしていくうちに上品なレディと変身していく物語ですから、下敷きとなっている物語は一緒ですね。

 
 

この映画を観てると、すごくエールをもらえるんですが、その要因の1つに主題歌があると思います☆
 
ロイ・オービソンの「オー・プリティ・ウーマン」という曲なのですが、聞くと楽しくなるようなアップテンポな曲で、どこか懐かしい感じもして個人的には映画「マイ・ガール」の主題歌テンプテーションズの「マイ・ガール」を思い出します♪

ちなみに、リチャード・ギアのビジネス・パートナー役として出演しているのは、海外ドラマ「サインフェルド」の主要キャストの1人ジェイソン・アレクサンダーです。いい味出してます。
 
また、ホテルの支配人役にはヘクター・エリゾンドという俳優さんが起用されてます。この俳優さんはゲイリー・マーシャル監督作品の常連さんで、映画「バレンタインデー」「プリティ・プリンセス」や、海外ドラマ「刑事コロンボ」「シカゴ・ホープ」などにも出演しています。
ジェイソン・アレクサンダー(左)と、へクター・エリゾンド(右)

 

日本語の予告編動画は残念ながら見つかりませんでした。。アメリカ版はこちら
 
プリティ・ウーマン」は、リチャード・ギアがビジネスマンから、1人の男として人生をやり直そうとする姿や、無邪気に恋の喜びに飛び込んでいく姿勢にはすごく心が打たれるエールフルな映画です。
 
もちろんジュリア・ロバーツという今やハリウッドを代表する大女優の可愛らしい笑顔にも救われます☆まだ観たことがない方は、ぜひ見てみてくださいねヽ(´▽`)/
 
 
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「恋愛小説家」は最高のエール映画でSHOW?




「恋愛小説家」は、いいですよ~☆もうね、オシャレ!観てるとエールをもらえる!温かい!ユーモアがあって、センスもいい☆
 
個人的には、つい何回も観てしまう映画です。音楽のチョイスも素敵なんですよ~♪
 
主演はジャック・ニコルソンとヘレン・ハントです。監督は、ジェームズ・L・ブルックス。1997年公開のアメリカ映画です。
 
ジャック・ニコルソンは本当にすごいですよね、いろんなジャンルの作品で実に様々な役柄を演じています。今回のような軽めのラブコメは、本作「恋愛小説家」と「恋愛適齢期」くらいしかパッと思い浮かびませんね。そういう意味では貴重かも。
 
ちなみに、この時ジャック・ニコルソンは60歳です。でも作中では、特に年齢を感じさせずラブコメの主人公として全く違和感もありません。すごいバイタリティですね(笑)
 
なんと、この作品でアカデミー主演男優賞を受賞しています!
 
そしてヒロイン役には僕の大好きな女優ヘレン・ハント!海外ドラマ「あなたにムチュー」や映画「ハート・オブ・ウーマン」「ペイ・フォワード」「キャスト・アウェイ」で有名な、あの愛らしい女優さんです。
 
スゴイことに、ヘレン・ハントも本作「恋愛小説家」でアカデミー主演女優賞に輝いているんですね!主演の男女2人が両者ともにアカデミー主演賞を授与された作品なんです。作品賞を受賞しなかったのが不思議なくらいです(笑)
 
 
でもね、この1997年(授賞式は翌1998年)のアカデミー賞で作品賞を獲ったのは、あの「タイタニック」なんですね。当時の映画史上最高の興行収入を記録した秀作なので、まあ、しょうがないかなという感じもしますね☆
 
余談ついでに1997年度の脚本賞は、マット・デイモンとベン・アフレックの「グッド・ウィル・ハンティング」、メイク・アップ賞が「メン・イン・ブラック」を担当した人という傑作映画がズラリな1年。なんて年だ!(笑)
 
 
「恋愛小説家」に話を戻しましょう♪監督のジェームズ・L・ブルックスは、テレビでは「ザ・シンプソンズ」のプロデューサーとして有名で、映画では「愛と追憶の日々」「ブロードキャスト・ニュース」の監督・脚本・製作、および「ビッグ」「ザ・エージェント」の製作に関わっているというエール映画をたくさん世に送り出している才能あふれる監督です。
 
というわけで、ジャック・ニコルソンとは「愛と追憶の日々」以来のタッグになったわけですが、両作品ともアカデミー賞で何らかの賞を受賞しているというからスゴいコンビです。
 
また、その他のキャストもなかなか濃いメンバーで「ザ・エージェント」のキューバ・グッディング・Jrや、「リトル・ミス・サンシャイン」のグレッグ・キニア、そして「ゴースト・バスターズ」出演&「恋はデジャ・ブ」監督のハロルド・ライミスも役者として出演しています。

グレッグ・ギニア(左)と、キューバ・グッディング・Jr(右)↓

 


ハロルド・ライミスの役どころが、またすごく素敵で善良なお医者さまというキャラクターでして。この役を演じているハロルドを見ただけで、なんとなくハロルド・ライミスが好きになっちゃいますよ(笑)
 
 
「恋愛小説家」のタイトルですが、原題は「As Good as It Gets」です。意味は「これ以上ないほど良い」という慣用句らしいです。ただ、英語のフォーラムサイトなんかを見ると、「コレで精一杯」「これ以上よくはならない」というネガティブな意味にもとれるから、作者が意図的に良くも悪くもとれるタイトルにしたという意見なんかも見られました。
 
「これ以上は無理っす」みたいな意味でしょうか?たしかにジャック・ニコルソン演じる主人公のメルヴィンは良い人間になろうとしますが、ヒロインの母親から「完璧なボーイフレンドなんて、どこにもいないのよ!」みたいなこと言われてましたね(笑)
 
ちなみにメルヴィンが実際にセリフの中で「as good as it gets」と言っているのは、通っていた精神科の待合室で、診察を待っている患者たちに向かって怒りながら「これ以上良くならないとしたらどうする!?」的なことを叫ぶというシーンの中で、です。
 
ひょっとすると「as good as it gets」の意味が、最初は「今でもう精一杯」というマイナスな意味だったけれど、最後は「これ以上ないほど最高」というプラスの意味に変っていくということでつけられたタイトルなのかもしれませんね。
 
ただ、個人的には日本人的な感覚かもしれませんが、「as good as it gets」がゲットつまり獲得するのと同じくらいGood=良いものという意味には取れないだろうか?って考えました。
 
というのも、最初メルヴィンは他人に対して冷たく、ろくに関わろうともしなかったのですが、やがて他人を助けてあげたり、親切にしてあげたりするうちに、どんどん幸せになっていったんですね。
 
だから、「何かを獲得するのもいいけど、他人に与えることでも同じくらい素晴らしい気持ちになれる」という意味でもあるのかな?とも考えました。まあ、深読みでしょうけど(笑)
 
 
シーンの話が出ましたが、僕がこの映画で一番好きなのはセリフと雰囲気です。
 
特にメルヴィンがヒロインに向かって言うセリフがすごくいいものが多いんですよ!さすが売れっ子の恋愛小説家という設定になっているだけあります。
 
そんなセリフの中でも特に好きな2つを紹介しますね☆こんな素敵なセリフが作中でどんなふうに言われているのか知りたい方は、ぜひ「恋愛小説家」を見てみて下さいね☆
 
 
1つ目は、
 
レストランで、つい失言してしまったメルヴィンに対して、ヒロインが「私の機嫌が直るような気の利いた慰めの言葉を今すぐ言ってちょうだい!」と言うんですね。
 
それに対してメルヴィンは、こう言います。「精神科の医者から薬を飲めって言われても、嫌いだったから絶対に飲まないようにしていたんだ。でも君に『あなたとは絶対に寝ない』と言われた翌日から薬を飲むようになったんだ」
 
ヒロインの女性は「それのどこが慰めの言葉なのよ?」と首を傾げますが、そこでメルヴィンが一言。
 
「つまり、僕は君に逢ってから、もっといい男になりたいって思い始めたんだ」と告白するんですね。
 
これは管理人789junの紹介ページでも書きましたが、英語だと
「You make me wanna be a better man」
となります。直訳すると「あなたが私をより良い人間になりたいと思わせた」です。
 
このシーンが音楽とあわせて、すごく素敵なシーンなんです☆ぜひ観てほしいな~♪
 
 
2つ目は、
 
メルヴィンがヒロインの女性に対して素直な気持ちを吐露するシーンです。深夜というか、ほぼ明け方に人気のない歩道を歩きながらパン屋さんへ焼きたてのパンを買いにいく途中です。
 
詳細は省きますが、次のセリフです。ちなみにヒロインの女性の仕事は、ごく普通のレストランのウェイトレスです。
 
「この世で僕だけが、君が最高の女性だってことを知ってる。君が話す言葉はいつも真摯で善意にあふれてる。なのに大抵の人間はそれを見逃してる。テーブルに料理を運んでる君が、世界最高の女だってことをね。」
 
「そのことに気づいてるのは僕だけ。それが、とても誇らしい」
 
 
素敵でしょ?
 
 
さて最後に「恋愛小説家」は流れる音楽のセンスがすごくいいんです。劇中では主人公のメルヴィンがドライブ用に選曲したという設定になってるんですが、その一部を紹介しちゃいましょう♪
 
ちなみにサウンドトラックCDも発売されてます♪全曲視聴もできるので、興味ある方はどうぞ♪
 
「Days Like This」ヴァン・モリソン
「Everything My Heart Desires」ダニエレ・ブリスボ
「Under the Stars」ハンス・ジマー
「My Only」ダニエル・ブリズボワ
「(I Love You) For Sentimental Reasons」ナット・キング・コール
「hand on my heart」ジュディス・オーウェン
「Climb On」ショーン・コルヴィン
「Always Look On the Bright Side of Life」アート・ガーファンクル
 
 
まだまだ「恋愛小説家」について話していたいのですが、これ以上は激しくネタバレになりそうなので、この辺でヤメておきます(笑)
 
 
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「悪いことしましョ!」は最高のエール映画でSHOW?


「悪いことしましョ!」は2000年に公開されたアメリカ映画で、2014年2月に亡くなってしまったハロルド・ライミスが監督・脚本(共同)・製作(共同)を務めています。
 
映画「恋はデジャ・ブ」でも書きましたが、ハロルド・ライミスと言えば1984年の大ヒット映画「ゴーストバスターズ」に主演。ビル・マーレイ、ダン・エイクロイドと共に3人の博士のうちの1人を演じ、ダンとハロルドは脚本も担当しました。
 
「悪いことしましョ!」の主演は、ブレンダン・フレイザーとエリザベス・ハーレイ。ブレンダン・フレイザーといえば、大ヒット映画「ハムナプトラ」シリーズの主人公として有名かな?あとは、ディズニー・シーのアトラクションとしても有名な「センター・オブ・ジ・アース」やハリソン・フォードと共演した「小さな命が呼ぶとき」、アカデミー作品賞を受賞した「クラッシュ」にも出演しています。
 
本作では、PCカスタマーセンターで働く冴えないサラリーマンを演じていて、社内のマドンナ的女性に思いを寄せるが、内気な性格から知り合うチャンスもつかめないでいる。またオタクでKYな性格から、同僚からバカにされているというキャラクター設定になっています。
 
一方、エリザベス・ハーレイは本作では、ブレンダンを惑わせる悪魔の化身という役。↓のようなセクシーな格好も多々しています。女優としては映画「オースティン・パワーズ」シリーズに出演しています。
 
でも、もっと有名なのは、映画「ノッティングヒルの恋人」「ブリジット・ジョーンズの日記」「ラブ・アクチュアリー」などで有名なイギリスのラブコメ俳優ヒュー・グラントと10年以上交際していたことです。結局2000年に破局して、その後、交際していた恋人との間に息子をもうけますが結婚はしていません。結婚は1度してますが、離婚。現在は元クリケット選手と婚約を発表しています。


日本語版の予告編を見つけられませんでした・・・もう売る気ないのかな?(^^;米国版予告編はこちら
 
「悪いことしましョ!」の原題ですが、「Bedazzled」で意味は目がくらむという意味ですね。悪魔に誘惑され、つい目が眩んだという意味なら内容ともマッチします。この邦題は・・・まあ、ほっときましょう(笑)あなたなら、なんという邦題をつけますか?僕なら、そうだなぁ~「正直者は夢を見る!?」「あなたの願いごと叶えます」「ジャスト・フレンズ」「目が眩む人生」「7つの誘惑と幸せな始まり」とかかな~?
 
 
さて、そろそろ本作の内容について触れたいと思います。この映画、結論から言うと最高のエール映画で、僕はいつもワケがわからなくなった時に見ます(笑)頭が混乱してきたり、気持ちがグラグラ揺れて道に迷っちゃったかな?と思った時に見ると、すごく救われるというか、勇気と希望をもらえるんですよ~☆
 
内気で友達も恋人もいない青年が、突然、悪魔と名乗るセクシーな女性から「魂をくれるなら7つの願いを何でも叶えてあげるわ」と持ちかけられます。早速、青年は片思いをしている女性をモノにしようとしたり、大金持ちになりたいと言ってみたり、名声を得たい、知性を得たいと願いを告げていきます。
 
ところが、悪魔がいじわるをして、毎回どこか想像していた世界にならないうちに、とうとう最後の願い事を告げる時がくる。。。という、お話。例によって、ここから下はネタバレを含みますので、まだ映画を観てない人は、そのつもりでm(_ _)m
 
 
「悪いことしましょ!」で一番心に残っているセリフは3つ。カッコよすぎて忘れられません(笑)1つ目と2つ目は、主人公エリオットが逮捕され牢獄に入れられている時、ある男性が言ったセリフ。「You’ll Get it」と「Just a really good friend」。このシーンでの会話だけでも、この映画を観てよかった!と思えるはず。すごくエールフルな場面です。ハッと目が覚める感じの気づきをもらえますよ☆
 
そして3つ目は、主人公エリオットが悪魔役のエリザベスに向かって「結果ばかり求めてたけど、そうなっていく過程こそが大事なんだと気づいた」と言って、他人の幸せを初めて願い事に取り入れるんですね。これはゲーテの「ファウスト」ですよね。この映画は現代版「ファウスト」と言っていいでしょう。
 
てか、前述の「恋はデジャ・ブ」も欲望を追い求めてばかりいた主人公が、いつまでも満たされず、最後は他人への奉仕の心に幸せを見出すというストーリーでしたね。しかも監督はハロルド・ライミス!たまたま、この2作をラブコメ一覧ページの1作目と2作目に挙げたんですが、記事を書いていて自分の好みがよくわかりました(笑)
 
話がそれましたが、「悪いことしましョ!」すごくオススメです。ちなみに本作は1967年の同題イギリス映画「Bedazzled」のリメイクになります。こちらは、まだ見たことがないのですが、Amazonで普通にDVD売ってました。見てみたいかも♪

↓左が2000年公開のアメリカ版(リメイク)「悪いことしましョ!」で、右が1967年のイギリス映画(オリジナル)「Bedazzled」。


あ!言い忘れましたが、ブレンダン演じるエリオットが想いを寄せている女性アリソン役は、イギリス生まれのオーストラリア女優フランシス・オコナーが演じています。この人、どこかで見たことあるなぁ~と思った方、実はスピルバーグ監督の「A.I.」で主人公の息子の母親役のあの人です!あとはケイト・ハドソン主演のラブコメ「アバウト・アダム」にも出演しています。
 
↓左がフランシス・オコナー。右がエリザベス・ハーレー。あなたのタイプはどっち?


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「恋はデジャ・ブ」は最高のエール映画でSHOW?


もしも永遠に同じ日を生きることになったら、どうしますか?
 
「恋はデジャ・ブ」は、1993年に公開されたアメリカ映画で、2014年2月に亡くなってしまったハロルド・ライミスが脚本・監督を務めたコロンビア映画の作品です。
(コロンビア映画は1989年に約5000億円でソニーに買収され、ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントの一部となりました)
 
原題は「Groundhog Day」で、意味は2月2日にアメリカやカナダで行われる春の訪れを占う一種のお祭り行事のことです。グラウンドホッグというでっかいリス(とかハリネズミとか)が主役で、春はもうすぐ来るのかどうかを人間が聞きます。もしも冬眠から目覚めても、自分の影を見ると驚いて巣に戻ってしまうため、冬が続くと伝えられているそうです。
 
え?原題と邦題が違いすぎるって?ほっときましょう(笑)それより、あなたなら、どんな邦題をつけますか?僕なら「春よ、恋」「もしも明日が来ないなら」「今日1日の生き方」「タイム・ループの恋」・・・う~ん、でもやっぱり「グラウンドホグ・デイ」かな?(笑)それか「as good as it gets」。あ!「恋愛小説家」の原題になっちゃった(笑)
 
さて、ハロルド・ライミスと言えば1984年の大ヒット映画「ゴーストバスターズ」に主演。ビル・マーレイ、ダン・エイクロイドと共に3人の博士のうちの1人を演じ、ダンとハロルドは脚本も担当しました。
 
本作「恋はデジャ・ブ」は、そんなビル・マーレイを主演のフィル・コナーズ役に起用して、ハロルドが脚本、監督、製作を手がけた作品です。ヒロインのリタ役は、映画「セックスと嘘とビデオテープ」で有名になったアンディ・マクダウェルという女優さん。すごく可愛らしくて、知的で、綺麗ですねヽ(´▽`)/
 
本作「恋はデジャ・ブ」は、ストーリーがすごく面白くて、突然、毎朝、目が覚めると同じ日(2月2日)!という、いわゆるタイムループに陥った主人公が、何度も何度もまったく同じ1日を繰り返すことしかできなくなってしまいます。
 
予告編・・・日本語版は見つけられませんでした。。。マジか(^^; 英語版の予告で雰囲気をどうぞ

ヒロインのアンディ・マクダウェルさん(劇中の1シーン)↓

あ、ここからはネタバレを結構含んでますので、以下を読む方は、そのつもりでお願いします<(_ _)>知りたくない方は、作品を見てから読んでね☆
 
主人公のフィル・コナーズは初めは、何をしても不死身でしかも次の日には、町の人たちの記憶ごとリセットされるようなので、やりたい放題な生き方をしますが、そのうち知れば知るほど尊敬できる女性に真剣な想いを寄せるようになり、なんとかその女性を口説こうとします。
 
しかし何度やり直しても1日では、とても恋愛を成就させることができません。
 
愛する人と結ばれることを果たせないまま、死ぬこともできず永遠とループする時間の中で絶望感にかられますが、やがて何かを悟ったように他人の幸せに尽力する毎日を生きようと決意。様々な人たちと触れ合い、たくさんの町人たちを毎日助けるようになり、多くの人から感謝される人物となっていきます。
 
すると、今度は意中の女性の方が、フィルのことを気にかけ始めるようになるのです。さあ、その後2人はどうなるのか、時間ループからは抜け出せるのか?それは見てのお楽しみ☆
 
主人公フィルは、はじめ自分の欲望を満たすことしか考えていなかった利己的で自己中な生き方をしていましたが、やがて人間愛に満ちた男性へと成長していくというSFチックなラブ・コメディになっています。
 
ストーリー的にはゲーテの「ファウスト」に、ちょっと似てるかな?人間が自分を幸せにするために一番よい方法は、他人を幸せにすること。それはナゼなのか、理由を教えてくれているような物語☆
 
「人間は、自分の欲望を満たそうと躍起になっているうちは幸せになれず、他人を助け親切心から喜ばせようと一生懸命になる、そんな1日を過ごすようになって初めて自分自身を幸せにできる」
 
そんなメッセージが込められた素晴らしいエール映画ですね。ことわざ?で言えば、「情けは人の為ならず 巡り巡って己が為」ですね☆
 
ところで本作を何度みても考えさせられるのが、なぜ、どのタイミングで主人公は他人を助けるような1日を繰り返そうと決意したんでしょうか?そのきっかけは何だったのでしょうか?
 
素晴らしい女性と出会えたことで、自分が受けた親切や善意を誰かに返してみようと思ったのでしょうか?人は誰かから愛情をもらえたら、その愛情に応えようという心理が働くものだからなのでしょうか?それとも諦めから?無欲になったら、自然とほっとけなくなったのかな?
 
いや待てよ、そういえば、ある浮浪者のおじいさんが死んでしまうのを何度も助けようとするのに、どうしても助けられなかったという体験をしたんだ。その後くらいからだな、変ったのは。どうにもならないこともあると知り、ならば、どうにかできるものは全力で助けてみようと思ったのかな?

 
ところで、バートランド・ラッセルというイギリスの哲学者の言葉に、こんなのがあります。
 
現代の人は、昔は誰もが持っていた『詩心』というものを失ってしまった。その理由としては誰もが時間に追われるようになり、『次のこと』『次の日のこと』に気をとられて、今を謳歌できないからだ
 
というような内容です。この映画でも、同じようなセリフが出てきます。
 
「明日どうなろうと、未来の人生がどうなろうと、今、君と一緒にいられて僕は幸せだ」
 
常に未来のための今を生きるような打算的な人生は終わりにして、今を幸せにするために毎日を100%で生きよう!というメッセージが込められているのかもしれませんね。
 
もしくは、数学的な思考を捨て、文学的な人生に酔えと言っているのかもしれません。う~ん、このへん、も一回見て考えてみようっと(笑)
 
あ、バートランド・ラッセルは、アルバート・アインシュタイン博士と共に、核兵器反対を唱えた「ラッセル=アインシュタイン宣言」でも有名なアノ人ですよ。素晴らしい著書が多いので、知らなかったという人はぜひ読んでみてね
 
余談ですが、主人公がピアノを習おうと決意した時にカフェで流れていたのはモーツァルトのピアノソナタで、ピアノ教室で習っていた曲はラフマニノフのパガニーニの主題による狂詩曲 第18変奏です。後に、すっかり成長した主人公がパーティー会場で弾いていた曲は、この曲をジャズ風?ダンス曲風?にアレンジしたものかな?ご興味のある方は探してみて下さいね♪
 
恋はデジャ・ブ」は、すごく学ぶ点が多く、希望とエールをたくさんくれる名画ですヽ(´▽`)/ダイスキ~♪
 
 
右端のまともな格好してる方がハロルド・ライミス(笑)↓

 
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