「ビリー・ワイルダー」タグアーカイブ

だから「今夜、宇宙の片隅で」は最高だって言ったでSHOW?

 
 
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三谷 幸喜のすべて

 


三谷 幸喜(みたに こうき, 1961-)は日本の東京都世田谷区出身の映画監督、演出家、脚本家。

今、日本で一番有名&人気の脚本家かもしれませんね☆

代表作を挙げると、

TVドラマでは、「振り返れば奴がいる」、「警部補 古畑任三郎」シリーズ、「王様のレストラン」、「総理と呼ばないで」、「今夜、宇宙の片隅で」などがあり、

 
 


映画では「ラヂオの時間」、「みんなのいえ」、「THE 有頂天ホテル」等が大ヒット!

 
 


舞台でも、「You Are The TOP 今宵の君」、「ホロヴィッツとの対話」、「オケピ!」、

 
 

などが大変人気で、面白いです♪ヽ(´▽`)/

元妻は女優の小林聡美。(1995年から2011年まで結婚してました)

 

三谷が脚本を担当していた深夜のテレビドラマ「やっぱり猫が好き」に出演したのが出会いだったらしいです。

三谷さんのスゴイところは、TVドラマだけじゃなく、映画も大ヒット作品を連発してるし、なんといっても一番の得意分野が舞台だというところ。

ちなみに、東京サンシャイン・ボーイズという劇団では、ご自身も役者として舞台の上で芝居をされていました。

また、大泉洋さんのように、映画の宣伝でバラエティ番組にも結構出演していて、映画「清洲会議」では主演の大泉洋さんと一緒にKinki kidsの番組などに出てましたね。

他にも「笑っていいとも!」や「さんまのまんま」、また「情熱大陸」にも出演していました。



また、映画監督のビリー・ワイルダーが大好きだということを公言していますね。

そのことでは、WOWOWでビリー・ワイルダー特集を放送した際、「三谷幸喜の教科書!ビリーワイルダー傑作選」というタイトルでコメントを出したりしています。



さらにスゴイことに、実は三谷 幸喜さん、実際にビリー・ワイルダーに会いに行ってます

テレビの企画で対談を実現してるんですよ☆これは面白かったですね♪
 
 
ところで、三谷さん、ものすごく勉強家でシャーロック・ホームズや刑事コロンボなどの推理ものから、古典の純文学、古い映画、音楽、絵画などまで、あらゆる芸術やエンタメを勉強していますね。

その膨大な知識量はあらゆる作品に反映されて活かされているんですが、舞台でも古典作品を三谷流にリメイクした作品なんかを発表しています。

たとえば、ロシアの劇作家アントン・チェーホフの戯曲「桜の園」を演出。キャストは浅丘ルリ子、市川しんぺー、藤井隆、青木さやか、瀬戸カトリーヌらです。



さらには三谷文楽「其礼成心中」では、なんと文楽にも挑戦してるんですね!



あるいは、画家のゴッホ、ゴーギャン、ジョルジュ・スーラ、エミール・シェフネッケルの交友を描いた「コンフィダント・絆」。

こちらは中井貴一、生瀬勝久、寺脇康文、相島一之、堀内敬子ら舞台もテレビもこなす個性派の役者たちが集結。

また、大泉洋がTEAM NACS以外で初めて舞台に出演した作品で、夏目漱石がロンドンに留学した時のことを描いた舞台「ベッジ・パードン」なんていうのもあります。

漱石役は野村萬斎。その他、深津絵里、浅野和之などが出演しています。

そしてピアニストのホロヴィッツとピアノ調律師との交流についての舞台「ホロヴィッツとの対話」などもあります。

こちらは、段田安則、渡辺謙、和久井映見、高泉淳子が出演しています。こちらもよかったなぁ~☆なんとWOWOWで生中継してました!




そして、嬉しいことに、三谷舞台の「コンフィダント・絆」(2007)、「国民の映画」(2011)、「ホロヴィッツと­の対話」(2013) という、三谷幸喜が描いた【芸術家の物語】三部作がセットになったブルーレイBOXが発売されています。

なかなかDVD化されなかった三谷さんの舞台ですが、さすがにここまで大人気になったからには、発売しようということになったのかもしれませんね!

三谷ファンならずとも、嬉しい限りですね♪




そんでもってスゴイのは、なんとこれらが全てWOWOWで放送されたということ!

昔からWOWOWでは三谷幸喜の舞台を特集していて、たしか「オケピ!」なんかも生中継されていたように記憶しています。



これは、三谷幸喜さんの舞台って、DVDがレンタルもセル版もない作品がいくつかあるくらいですから、ものすごく貴重なことですよ☆

さらに最近(2014年現在)では、なんとあの長澤まさみさんと、斉藤由貴さんが二人舞台を11月より公演するそうです!

内容は、紫式部と清少納言の才媛を巡るオンナの戦いだそう。



もしかしたら、WOWOWで放送されるかもしれませんね☆要チェックです♪

WOWOW

 
また最近、NHKで人形劇版の「シャーロック・ホームズ」を脚本しています。

なんと、原作のシャーロック・ホームズを現代の15歳の中学生に設定。

同級生のワトソンと共に寄宿学校で生活を送っているという形に脚色しています。
 
 
 
またJ-WAVEでラジオ「MAKING SENSE」という番組も2005年から2014年3月までやっていました。

パーソナリティーは三谷幸喜と清水ミチコです。

こちらの放送内容は、単行本化されています。

 
 

そして、2000年から朝日新聞の夕刊に連載中のエッセイ「三谷幸喜のありふれた生活」も、定期的に文庫本となって発売されています。

2014年現在、もう12巻くらい発売されていますね。普段の生活や仕事の話などが登場する日記的な読み物になっているみたいです。

 
 

 
 

最後に、だいぶ端折っちゃったので管理人789jun的なオススメを紹介しておきますヽ(´▽`)/

超厳選の10本です!
 
 
■ TVドラマから6本 ■

 
 

○ 「警部補 古畑任三郎」(1994-2006)
キャストは、田村正和、西村雅彦、石井正則、小林隆、伊藤俊人、白井晃など。毎回、豪華なゲストが犯人役で出演☆言わずもがなの名作ですね。日本版コロンボ!詳しくは、コチラの詳細ページでどうぞ☆
 
 
○ 「王様のレストラン」(1995)
キャストは、松本幸四郎、山口智子、筒井道隆、鈴木京香、西村雅彦、小野武彦など豪華ですヽ(´▽`)/これは、笑えて、感動できちゃって、そしてさらには勇気をもらえるという素晴らしいエール作品です!詳しくは、コチラの詳細ページでどうぞ☆
 
 
○ 「総理と呼ばないで」(1997)
キャストは、田村正和、鈴木保奈美、筒井道隆、鶴田真由、西村雅彦、佐藤藍子、藤村俊二、郷田ほづみ、戸田恵子、仲本工事、小松政夫など。いや、これも素晴らしいドラマだった!ぜひ見てほしいなぁ~。それにしても、田村正和と鈴木保奈美の演技力がすごかった(笑)詳しくは、コチラの詳細ページでどうぞ☆
 

 
 

○ 「今夜、宇宙の片隅で」(1998)
キャストは、西村雅彦、飯島直子、石橋貴明、梅野泰靖など。ビリー・ワイルダー映画「アパートの鍵貸します」やチャップリン映画、マリリン・モンローなど、三谷幸喜の映画愛がヒシヒシと伝わってくるニューヨークを舞台にしたドラマです。大好き☆詳しくは、コチラの詳細ページでどうぞ☆
 
 
○ 「HR」(2002-2003)
キャストは、香取慎吾、今井朋彦、浅野和之、小野武彦、國村隼、酒井美紀、篠原涼子、白井晃、戸田恵子、中村獅童、生瀬勝久。その他、ゲストで伊東四朗、川平慈英、市村正親、相島一之、小日向文世、浅利陽介、奥田民生、草彅剛などが登場しました。なんと、日本版シットコムです!観客をいれて毎週放送した画期的かつ最高に面白かったドラマです。詳しくは、コチラの詳細ページでどうぞ☆
 
 
○ 「合い言葉は勇気」(2000)
キャストは、役所広司、香取慎吾、鈴木京香、寺尾聰、國村隼、金田明夫、山寺宏一、梶原善、温水洋一、八嶋智人、津川雅彦。その他、特別出演的に唐沢寿明、杉浦直樹、田中邦衛らも出演しています。弁護士、法廷ドラマですが、これはこれで応援歌的なメッセージがたくさん込められたドラマです。おすすめ!
 
 
■ 映画はこの2本 ■

 

○ 「ラヂオの時間」(1997)
キャストは、唐沢寿明、鈴木京香、西村雅彦、布施明、戸田恵子、井上順、細川俊之、藤村俊二など。カメオ的に市川染五郎、桃井かおり、宮本信子、渡辺謙も登場しています。もう三谷幸喜の映画と言ったらコレがダントツで最高傑作です!必見!!詳しくは、コチラの詳細ページでどうぞ☆
 
 
○ 「THE 有頂天ホテル」(2006)
キャストは、役所広司、松たか子、香取慎吾、佐藤浩市、篠原涼子、戸田恵子、生瀬勝久、原田美枝子、唐沢寿明、津川雅彦、伊東四朗、西田敏行など。超豪華で、オールスター映画「グランド・ホテル」の日本版!こちらも元気をもらえますよ♪
 
 
■ 舞台 ■

○ 「You Are The TOP 今宵の君」(2002)

キャストは、浅野和之、戸田恵子、市村正親の3人劇。

三谷舞台の中でもNo1に好き☆最高です!ものすごくエールをもらえますよ☆

詳しくは、コチラの詳細ページでどうぞ☆
 
 
○ 「オケピ!」(2000,2003)



ミュージカルの舞台下にあるオーケストラ・ピットが舞台の舞台です。2000年版と2003年版の2つがあります。

2000年版のキャストは、真田広之、戸田恵子、宮地雅子、小林隆、川平慈英、小日向文世、松たか子、布施明、伊原剛志、白井晃、北川潤、菊池均也、山本耕史。

2003年版のキャストは、真田広之が白井晃に、宮地雅子が瀬戸カトリーヌに、松たか子が天海祐希に、伊原剛志が寺脇康文に、白井晃がやっていた役が相島一之に、北川潤が岡田誠に、菊池均也が温水洋一に、山本耕史が小橋賢児に変更になりました。

音楽監督・指揮者は、服部隆之が担当しました。WOWOWで生中継されました。
 

 
 

あと三谷幸喜作品を観るといつも感じるのは、「警部補 古畑任三郎」にしろ、「マトリョーシカ」にせよ、「総理と呼ばないで」や「You Are The TOP 今宵の君」でも、夜を描いたシーンが秀逸だということ!

孤独感の中にも、甘くて、ちょっぴり切ない優しさや希望、不安や喜びなどが詰っているんですね☆

あの夜の男性の描き方は、なんというか、修学旅行の夜のような特別な感じがしていいいですねヽ(´▽`)/

観ていると、幸せな気持ちになります。
 
 
最近では、2013年52歳で、19才年下の一般女性と再婚したと報道されていましたね。さらに翌年には初の子供(男の子)も生まれてパパになったようです。

これから、ますます精力的に舞台・TVドラマ、そして映画を発表してもらいたいですね☆WOWOWで時々やる三谷幸喜さん特集も要チェックです!
 
 
↓ここから2014年12月追記↓

フジテレビの開局55周年企画の1つとして、三谷幸喜脚本、野村萬斎主演でスペシャルドラマ「オリエント急行殺人事件」が2夜連続で放送されると発表されました。放送日時は2015年1月11日と12日の夜9時から。

アガサ・クリスティー原作のエルキュール・ポアロ(ポワロ)ものとして一番有名なエピソードですね。

ちなみに「オリエント急行殺人事件」はこれまでアメリカやイギリスでは映画やドラマ化がされていますが、日本版ドラマ化は初めてということです。

このエピソードは、ちょっと普通の探偵モノとは違ってて、僕は結構好きですね。さすが天才作家アガサ・クリスティーって感じ♪

ちなみに主演の野村萬斎(のむら まんさい)は能楽師であり俳優さんでもあるわけですが、以前、三谷幸喜の舞台「ベッジ・パードン」(2011)で夏目漱石の役を演じた方ですね。

田村正和がポアロ役やったら最高に面白かったのに・・・残念(笑)

ちなみに他のキャストは、佐藤浩市、松嶋菜々子、二宮和也、杏、吉瀬美智子、玉木 宏、沢村一樹、黒木華、石丸幹二、西田敏行、笹野高史、高橋克実、小林 隆など。

豪華キャストと言われているけど・・・そこまで豪華かなぁ~?米映画版のオールキャストぶりを知ってる人にとっては物足りないかも?

渥美清、三国連太郎、高倉健レベルの豪華オールスターキャストで映画化されていたら面白かったろうに・・・残念。

でも、とにかくドラマは楽しみです。なんといっても三谷さんですからね!

↑ここまで2014年12月追記↑
 
 
ちなみに、2014年現在、Hulu(フールー)で「12人の優しい日本人」が見れます!

今後、三谷幸喜さんの映画作品やドラマ、そして舞台作品なんかも配信されると嬉しいですね♪ヽ(´▽`)/

Huluで今すぐ視聴!今なら2週間 無料トライアル実施中!お早めに~☆


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シャーリー・マクレーンのすべて

シャーリー・マクレーン(, 1934-)は、米バージニア州出身の女優です。

 
 
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バーバラ・スタンウィックのすべて

 


バーバラ・スタンウィック(Barbara Stanwyck、1907-1990)は、アメリカはニューヨーク州出身の女優さん。

代表作は「群衆」、「レディ・イヴ」、「ステラ・ダラス」(リメイク)、「教授と美女」、「深夜の告白」などですかね。

僕は「レディ・イヴ」が好きで、これを観てバーバラ・スタンウィックも好きになりました。すごく綺麗なのに、ユーモアがあって、ハキハキしてて、なんとなく可愛らしい彼女に見とれましたね♪

ちっとも知らなかったのですが、バーバラ・スタンウィックは、かなり大変な人生を送ってきたんですね。4歳の時に母親が自動車事故にあったりして5人兄弟の末っ子だったのですが、孤児になってしまい、そこから里親のもとを転々として、13歳で学校を中退。電話会社などで働き、ダンサーとして頑張って、ついに26歳でブロードウェイで主役にまでのぼりつめたんだそうです。壮絶ですね。

そんなバーバラも1928年の21歳の年に、若き頃のチャップリンのように舞台上で踊ったり手品をしたりするボードヴィヴィリアンと結婚。ハリウッドにお引越ししたそうです。

 


ハリウッドにきてからは何本かの映画に出演後、1930年にあのフランク・キャプラ監督の「希望の星」に出演しブレイク。その後 「奇蹟の処女」(1931年)、「たそがれの女」(1932年)、「風雲のチャイナ」(1933年)などキャプラ映画に複数本出演。監督にも気に入られた模様ですね。

ただ夫のほうはなかなか映画界で成功できず、結局1935年に離婚。その後、1939年(32才の年)に映画で共演した2枚目俳優ロバート・テイラーと再婚し、公私共に充実します。

そして1941年、プレストン・スタージェス監督のスクリューボール・コメディ映画「レディ・イヴ」でヘンリー・フォンダ相手にヒロイン役を務めます。



そして、またまたフランク・キャプラ監督の「群衆」にヒロイン役で出演。相手はゲイリー・クーパーです。さらにビリー・ワイルダー監督の「深夜の告白」などに出演。「第二の妻」ではハンフリー・ボガートとも共演しています。

その後、結局2度目の離婚をして、映画界から遠ざかりますが、テレビ界にも活躍の場を広げ、「バーバラ・スタンウィック・ショー」なる番組まで持ったらしいです。観てみたいなー!さらに日本でも放送された「バークレー牧場」にも出演、この作品はプロデュースにも関わったようです。

 

プライベートではわがままな女優も多い中、バーバラ・スタンウィックは人柄も良く、かなり多くの人から共演を望まれていたとか。生涯でアカデミー名誉賞、ゴールデングローブ賞のセシル・B・デミル賞、さらにエミー賞も受賞しています。舞台出身なんだから、EGOTになっていてもおかしくなかったんですね。

あ、あと海外ドラマ「ダイナスティ」にもゲスト出演したことがあるんですね!ビックリ!ヽ(´▽`)/

バーバラが出演した作品で、まだ観ていない作品もあるので、早くみたいな~☆
 
 
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ビリー・ワイルダーのすべて

◆誰もが知ってる映画史上の伝説的シーンを作り出したビリー・ワイルダー☆
 
ビリー・ワイルダービリー・ワイルダー監督はハリウッドの黄金期に活躍し、映画史上最も有名なシーンや作品を生み出し、エンターテイメントの発展に非常に貢献した伝説的映画監督の1人です。
 
有名なシーンというのは、例えば、映画「七年目の浮気」でマリリン・モンローが歩道で地下鉄の風を受け、スカートがめくれるシーンなどは誰でも一度は見たり聞いたことがあるかと思います。
 
また、ジャック・レモンとシャーリー・マクレーン主演の「アパートの鍵貸します」やマリリン・モンローとジャック・レモン主演の「お熱いのがお好き」などは世界的に有名な作品ですから、観たことはなくても題名を聞いたことくらいがあるでしょう。
 
ちなみに三谷幸喜さんのビリー・ワイルダー好きは有名で、まだワイルダーが生きていた2000年に直接逢いに行くというテレビの特別番組が放送されたくらいです。元気が欲しい時には「お熱いのがお好き」の脚本をよく眺めているそうです。

日本でいうと、あと関係の有無は不明ですが、サザンオールスターズの「恋はお熱く」という歌で「お熱いのが好き」というフレーズが頻繁に登場します♪桑田さんのことですから、きっと遊び心たっぷりなオマージュかな?とか個人的には思ってます。



ちなみに、以前WOWOWでは、「三谷幸喜の教科書!ビリーワイルダー傑作選」という三谷幸喜さんがビリー・ワイルダーの魅力を語りつくすという番組が放送されたようです。
WOWOW

そして、もうひとつ、驚きべき事というか幸運なことに、「アパートの鍵貸します」で主演した可憐な女優のシャーリー・マクレーンさんは実は、まだ現役バリバリの映画女優として活躍しておられます!
 
きっと、映画が好きな方なら知らなかった人も1度くらいは観た事があるかもしれません。最近では「バレンタインデー」という映画に出てきましたし、ちょっと前には「インハーシューズ」という映画でも重要な役をやっています。またニコラス・ケイジと共演した「不機嫌な赤いバラ」、ジャック・ニコルソンと共演した「愛と追憶の日々」などは有名な作品ですね。
 
ワイルダーは、僕の感想ですが一言で言うと映画にエンターテイメント性を持たせることにかけて天才的な監督だったと思います。シャレた演出、オシャレなセリフ、決めのシーン、粋なストーリーなど世界最高レベルの演出家だったと思っています。
 
そのため、映画史上に残る名場面や彼の映画に主演した女優のほとんどは世界的に後世まで語り継がれるような大スターとなっています。
 
マリリン・モンローなどは、その一番の例で「七年目の浮気」の地下鉄の風でスカートがめくれ上がるシーンはもう知らない人はいないくらいでしょう。

また「お熱いのがお好き」で駅のホームを歩くマリリンは腰とお尻をクネクネとさせながらセクシーに歩くのですが、これはわざとセクシーさを強調させるための演出で、実際に履いていたヒールの高さを左右で異なるようにしていたそうですが、この歩き方は当時一世を風靡したそうです。
 
まあでも「お熱いのがお好き」の中では、マリリンのこの歌が一番有名かも?「I Wanna Be Loved By You」ですね♪

さらにはオードリ・ヘプバーン主演のビリー・ワイルダー映画「麗しのサブリナ」ではそのファッションに当時の女性は憧れて真似た人が大勢いたとか♪
 
またマレーネ・ デートリッヒ主演、アガサ・クリスティ原作のビリー・ワイルダー映画「情婦」では、予告編や映画作品の宣伝で、「まだ観ていない人のために、結末は絶対に漏らさないで下さい」というキャッチコピーをつけて話題を呼びました。
 
ワイルダー映画の常連で、20世紀最高の喜劇俳優と称されたジャック・レモンも偉大すぎる程の大スターで様々な映画に出演しています。

そうそう、これらワイルダー映画についてはスカパー!でも時々放送されているようなので要チェックです♪

ビリー・ワイルダーが映画界に与えたインパクトは素晴らしいものでした。アカデミー賞も「アパートの鍵貸します」をはじめ受賞歴が何度かあります。
 
また信じられないことに、そんなワイルダーがさらに師匠とあがめていた人がいます(笑)エルンスト・ルビッチという伝説の映画監督がそうなのですが、ワイルダーの仕事部屋には「ルビッチならどうした?(How would Lubitsch have done it)」という文字を飾っていたくらいだそうです。
 
ワイルダーは実際ルビッチ監督作品に脚本家として何本か参加しながら学んでいたようです。これまた面白い作品が多くて「青髭八人目の妻」「ニノチカ」「教授と美女」などは必ず観て欲しい作品の1つです。あまり脱線するとキリがないので、これらの作品について詳しく知りたい方は、エルンストルビッチ監督のページでご覧下さい。
 
以下は特にオススメな代表作6本です。

「七年目の浮気」  1955年
原題:The Seven Year Itch
七年目の浮気
 
「アパートの鍵貸します」  1960年
原題:The Apartment
アパートの鍵貸します
アカデミー監督・作品・脚本賞
「お熱いのがお好き」  1959年
原題:Some Like It Hot
お熱いのがお好き
 

 
少しだけどんなお話か紹介すると、
 
七年目の浮気」は、とある普通の家庭で妻と子供が避暑地へ遊びに行くため数日間、家で亭主が1人きりで留守番して過ごすことになる。そこへ偶然2階に越してきた若くて綺麗な女性(マリリン・モンロー)が遊びにきてはその度にあらぬ妄想が男の頭に浮かんだり、浮気をしてしまいそうになったりと誘惑と良心の間で揺れ動く男の心を面白おかしく描いた傑作コメディ。
 
アパートの鍵貸します」はサラリーマンをしているしがない男のアパートは時々、上司と愛人との密会のため、貸し出されていた。男は不甲斐ないながらもそのことに目をつぶってきたが、その愛人は実は自分が密かに思いを寄せていたエレベーターガールだったものだから・・・というこれまた痛快コメディ。
 
お熱いのがお好き」は、「Nobody’s perfect」完璧な人なんていないという言葉が一世を風靡した名作で、とある演奏家の男2人がギャングの抗争を目撃してしまったため追われるハメに。そんな時、女性だけのバンドツアーに女装して紛れ込みながら逃走を図るが、、、というコメディ作品。作中マリリン・モンローがウクレレをもって踊ったり、歌ったりする曲はあまりにも有名です♪
 
もう3本は、以下になります。
 

「情婦」  1957年
原題:Witness for the Prosecution
情婦
「麗しのサブリナ」  1954年
原題:Sabrina
麗しのサブリナ
「あなただけ今晩は」  1963年
原題:Irma la Douce
あなただけ今晩は

 
少しだけどんなお話か紹介すると、
 
情婦」は、アガサ・クリスティ原作の映画である女性が、愛する人が裁判にかけられてしまった時様々な知恵を駆使して自らの主張を男に、そして裁判を通して世間に知らしめようとするとてもウィットに富んだ作品。
 
麗しのサブリナ」は、オードリ・ヘプバーンとハンフリー・ボガートが主演という超豪華な作品。お金持ちの家でメイドとして働く両親の子供(ヘプバーン)が巴里で花嫁修業して帰ってきたら素晴らしく綺麗な女性となっていたため、お金持ちの家の息子が一目惚れしてしまうが・・・というラブコメです。
 
あなただけ今晩は」は、ある娼婦に恋をしてしまった男が自分の人生をかえりみずに猛烈に献身的に愛を貫こうとする物語です。作中で使われている「それはまた別のお話」というセリフは三谷幸喜さんの「王様のレストラン」でも使われていますね。
 
 
ビリー・ワイルダー監督の映画は観ると楽しくなってくると同時に自分の知恵や工夫次第で人生はこんなにも多種多様な生き方ができるようになるんだ!?という気持ちにしてくれます。とってもエールフルなので元気をくれる映画や希望をくれる映画として個人的にはとっても感謝しています。たまにWOWOWなどでも放送されてますので、ぜひ見てみて下さい♪
 
 
◆ビリー・ワイルダー自身の人生を知りたい方へ☆
 
ビリー・ワイルダーならどうする?ワイルダーの自伝的インタビュー本で日本語にも翻訳されている本なら間違いなく「ワイルダーならどうする?」という本が一番面白くて有名です。これはキャメロン・クロウという「ザ・エージェント」や「エリザベスタウン」で有名な映画監督がビリー・ワイルダーに1997年から98年の2年間かけて断続的に行われた貴重なインタビュー本です。
 
当時既に90歳を超えていたにも関わらずものすごくはっきりとした口調で答えているのが驚きです。「タイタニック」は、つまらない映画だ!とか(笑)「ザ・エージェント」への出演依頼を断ったりとか面白いエピソードが満載で読み物としても宝物になる一冊です。
 
キャメロン・クロウ監督は映画監督になる前には「ローリングストーン」誌で編集補佐にもついていたのでこういう取材が得意と言えば得意だったようです。原書名は「CONVERSATIONS WITH WILDER」なのですが、この本を翻訳した人は素晴らしいセンスをもって題名を「ワイルダーならどうする?」としました。これは先ほどお話した「ルビッチならどうする?」にかけてのことでしょうが、すごく粋な書名のつけかただと個人的には絶賛したいですね☆ちなみに、ワイルダーに逢いにいった三谷幸喜さんは「私ならこうする。ビリー・ワイルダー」というサインを色紙にもらい額に入れて飾っているそうです。
 
また、ビリー・ワイルダー DVD コレクターズBOXというのが発売されています。1と2がありほとんどのワイルダー作品が網羅されていますが、2011年2月現在では残念なことにAmazonで中古しか扱っていませんでした。新しいバージョンのDVD-BOXが発売されるかもしれませんので待つか、もしくはイーブックオフ(ネットオフ)などで中古で安く探して購入するのがオススメです。
 
 
さて、ざっと書いてきましたがビリー・ワイルダー監督についてはまだまだ知らないことが多いので、新しい発見があったら随時このページに追記していくつもりです。お楽しみに☆
 
 
◆ビリー・ワイルダー監督の作品年表と人生年表☆
 
・ビリー・ワイルダー作品年表

  ●脚本のみ
 
  1929年 悪魔の記者 – Der Teufelsreporter (脚本)
  1929年 日曜日の人々 – Menschen am Sonntag (脚本)
  1931年 人間廃業 – Der Mann,der seinen Morder sucht (脚本)
  1931年 女王様御命令 – ihre hoheit befiehit (脚本)
  1931年 浮気 – Seitensprunge (脚本)
  1931年 にせの夫 – Der falsche Ehemann (脚本)
  1931年 少年探偵団 – Emil und die Detektive (脚本)
  1932年 かつてワルツありき – Es War einmal ein Walzer (脚本)
  1932年 ブロンドの夢 – Ein blonder Traum (脚本)
  1932年 街の子スカンポロ – Scampolo,ein kind der StraBe (脚本)
  1932年 空の青さ – Das Blaue vom Himmel (脚本)
  1933年 マダムは子供をお望みでない – madame Wunsht keine kinder (脚本)
  1933年 女たちの夢見ること – Was Frauen traumen (脚本)
  1933年 アドーラブル – Adorable (脚本)
  1934年 刺激的な冒険 – One Exciting Adventure (脚本)
  1934年 空飛ぶ音楽 – Music in the Air (脚本)
  1935年 麗はしの巴里 – Lottery Lover (脚本)
  1935年 男の魂 – Under Pressure (脚本)
  1935年 エミールと探偵たち – Emil and the Detectives (脚本)
  1937年 シャンパン・ワルツ – Champagne Waltz (脚本)
  1938年 青髭八人目の妻 – Bluebeard’s Eighth Wife (脚本)
  1939年 ミッドナイト – Midnight (脚本)
  1939年 ウォット・ア・ライフ – What a Life (脚本)
  1939年 ニノチカ – Ninotchka (脚本)
  1940年 リズム・オン・ザ・リバー – Rhythm on the River (脚本)
  1940年 囁きの木陰 – Arise My Love (脚本)
  1941年 ホールド・バック・ザ・ドーン – Hold Back the Dawn (脚本)
  1941年 教授と美女 – Ball of Fire (脚本)
  1942年 運命の饗宴 – Tales of Manhattan (脚本)
  1945年 死のひきうす – Die Todesmuhlen (編集協力)
  1947年 気まぐれ天使 – The Bishop’s Wife (脚本)
  1948年 ヒット・パレード – A Song is Born (脚本)
  
  ●監督もしてる作品
 
  1933年 悪い種子 – Mauvaise Graine (脚本・監督)
  1942年 少佐と少女 – The Major and the Minor (脚本・監督)
  1943年 熱砂の秘密 – Five Graves to Cairo (脚本・監督)
  1944年 深夜の告白 – Double Indemnity (脚本・監督)
  1945年 失われた週末 – The Lost Weekend (脚本・監督)
  1948年 皇帝円舞曲 – The Emperor Waltz (脚本・監督)
  1948年 異国の出来事 – A Foreign Affair (脚本・監督)
  1950年 サンセット大通り – Sunset Blvd. (脚本・監督)
  1951年 地獄の英雄 – Ace in the Hole (脚本・監督・製作)
  1953年 第十七捕虜収容所 – Stalag 17 (脚本・監督・製作)
  1954年 麗しのサブリナ – Sabrina (脚本・監督・製作)
  1955年 七年目の浮気 – The Seven Year Itch (脚本・監督・製作)
  1957年 情婦 – Witness for the Prosecution (脚本・監督・製作)
  1957年 昼下りの情事 – Love in the Afternoon (脚本・監督・製作)
  1957年 翼よ!あれが巴里の灯だ – The Spirit of St. Louis (脚本・監督)
  1959年 お熱いのがお好き – Some Like It Hot (脚本・監督・製作)
  1960年 アパートの鍵貸します – The Apartment (脚本・監督・製作)
  1961年 ワン・ツー・スリー – One, Two, Three (脚本・監督・製作)
  1963年 あなただけ今晩は – Irma la Douce (脚本・監督・製作)
  1964年 ねぇ!キスしてよ – Kiss Me, Stupid (脚本・監督・製作)
  1966年 恋人よ帰れ!我が胸に – The Fortune Cookie (脚本・監督・製作)
  1970年 シャーロック・ホームズの冒険 – The Private Life of Sherlock Holmes (脚本・監督・製作)
  1972年 お熱い夜をあなたに – Avanti! (脚本・監督・製作)
  1974年 フロント・ページ – The Front Page (脚本・監督)
  1979年 悲愁 – Fedora (脚本・監督・製作)
  1981年 バディ・バディ – Buddy Buddy (脚本・監督)

作品年表については、もうひとつ、なんとビリー・ワイルダー監督が活躍した時期は偶然にもチャップリンとフランク・キャプラとエルンスト・ルビッチ監督という僕の大好きな、というか映画史上最も偉大な4人の天才が同時期に活躍したというすごい時期なんですね。
 
そういう意味でビリー・ワイルダー監督だけでなく、チャップリン、フランク・キャプラ、エルンスト・ルビッチも合わせた4人の代表作品年表も作成しましたので興味のある方はぜひ参考に見てみて下さい。
 
(画像をクリックすると別ウィンドウで拡大表示します)

 
 

・ビリー・ワイルダーの人生年表

 
(画像をクリックすると拡大します)

 
 
◆ビリー・ワイルダー監督に関するトリビア☆

・ビリー・ワイルダーは50年以上映画に携わり、60本もの作品に携わった。

・三谷幸喜映画「ザ・マジックアワー」の舞台設定や美術のつくりはビリー・ワイルダー監督作品「あなただけ今晩は」を参考にしたオマージュとなっているらしい。

・三谷幸喜ドラマ「今夜、宇宙の片隅で」内では古典映画についての話題がたくさん登場するが、中でもワイルダー作品の「教授と美女」や「お熱いのがお好き」でのモンローのシーン、「アパートの鍵貸します」の最後のシーン、「青髭八人目の妻」のパジャマの上下を男女で貸しあったりとたくさんのオマージュが登場します。

・脚本のほとんどは、黄金コンビとして数々の名作を生み出してきたチャールズ・ブラケットやI・A・L・ダイアモンドらと一緒に作り出した。

・アカデミー賞受賞作品としては、「失われた週末」が作品賞・監督賞・脚色賞・主演男優賞(この映画はカンヌ国際映画祭でグランプリも受賞)。「サンセット大通り」が美術監督・装置賞・脚色賞・作曲賞。「アパートの鍵貸します」が作品・監督賞・脚本賞・美術賞・編集賞を受賞。

・「麗しのサブリナ」はゴールデン・グローブ賞の脚本賞を受賞している。

・パジャマの上と下だけを買おうとする男女が出会うというのはワイルダーがルビッチから男女の出会いのシチュエーションを求められたのに答えたものだったらしい。ちなみにこのシーンのことについて話シーンがナンシー・マイヤーズ監督の映画「ホリデイ」に出てきます。

・周防正行監督「Shall we ダンス?」が素晴らしいというコメントを残している。

・コレクションがオークションに出された時の合計金額は3260万ドルという高額の値段だった

・英語がまったくできなかったが、毎日20語の英単語を暗記して、一日中部屋にこもり、ラジオを聴くなどかなりの勉強家だったらしい。

・渡米後、ビザが切れたため更新しようと国境付近の米国領事館に赴くも、書類の不備からなかなかビザの発行がおりずに絶望的になっていた時、副領事から「仕事は何をしているのか?」と尋ねられ、ワイルダーは「シナリオライターです」と答えると、副領事は「いいシナリオを書くんだ」と言ってパスポートにスタンプを押してくれたという。

 
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古典から現代までの映画史をざっとみる☆

501映画監督―国際版・名匠501人オールカラーガイド古典映画、白黒映画、名作、クラシック映画・・・、呼び方は色々ありますが僕は古い映画が大好きです♪
このページではそんな大好きな古典映画から、現代までの映画史を作品中心にざっと観て行きましょう☆

まずは映画というものがいつ頃に発明されたのかを知っておきましょう。

映画というか映写機が発明されたのは1900年よりも数年前くらいです。アメリカのエジソンやフランスのリュミエール兄弟らがそれぞれ競い合うように開発に尽力していた時代です。
ちなみに最初はモノクロ(白黒)の映像だけで、音声はナシのいわゆるサイレンス映画(無声映画)というものでした。
それでも、リュミエール兄弟がパリで初めて行った試写会では、汽車が迫ってくる映像を見て観客達は逃げ出そうとしたくらい衝撃的だったそうです。

・1900年代
この時代に有名な映画と言えば、元マジシャンで世界で最初の職業映画作家でもあるジョルジュ・メリエスが作った初めてのSF映画「月世界旅行」です。1902年にフランスで公開されました。
また、アメリカではエドウィン・ポーター監督による物語性のある作品『大列車強盗』が制作・公開されました。これが初の西部劇です。
ちなみに、この頃にはニッケルオデオンという、映画館内で上映中に、映像と合わせてオルガンやピアノで伴奏をつけるという形式の庶民向けの安い映画館もたくさん出現しています。ニッケルとは5セント硬貨の意味で、オデオンとは屋根付劇場というギリシャ語です。最初はペンシルベニア州ピッツバーグにオープンしたと言われています。
また、映画の業界雑誌「VARIETY」誌が創刊されたのもこの時期です。
1908年にはトーマス・エジソンらが映画の撮影・上映・配給の特許を管理する会社モーション・ピクチャー・パテンツ・カンパニー(Motion Picture Patents Company:略してMPPC)を設立します。事業を統括して映画産業を独占しようとしたんですね。エジソンは発明王としてはすごいですが、ビジネスマンとしては少々強引な気配がありますな(汗)

・1910年代
さて、さらに1915年にはアメリカの映画監督D・W・グリフィスが「國民の創生」を製作します。この映画では初のクローズアップなど様々な映画技法を発明し「映画の父」と呼ばれるようになります。
何を隠そう、このグリフィスこそ、ダグラス・フェアバンクスとメアリー・ピックフォードの師匠であり、その後この3人とチャップリンの4人でユナイテッド・アーティスツという映画会社を設立した人物です。
また、グリフィス映画の俳優でアシスタントだったマック・セネットが、借金をしていた相手に「グリフィスの映画より儲かる映画が作れる」と話を持ちかけ、さらなる投資を得てキーストン撮影所をたちあげる。ここで「キーストン・コップス」や「水着美人」などのヒット・コメディ映画が生まれ「笑いの工場」と呼ばれるようになる。
このマック・セネットこそがチャップリンを発掘した人物であり、キーストン撮影所でチャップリンの有名な「浮浪者スタイル」も確立されました。

・1920年代
1920年代にはセルゲイ・エイゼンシュテインが、1つのシーンを複数の視点(カメラ)からとらえるというモンタージュ理論に基づき「戦艦ポチョムキン」を制作します。
1925年にはチャップリンの「黄金狂時代」が公開。
さらに1927年、アメリカで世界初のトーキー(音声付の映画)「ジャズ・シンガー」(アラン・クロスランド監督)が公開されます。1929年にはアカデミー賞が始まりウィリアム・A・ウェルマンの「つばさ」が初の受賞作品となりました。またF・W・ムルナウの「サンライズ」という作品が芸術作品賞を受賞しました。

・1930年代
1930年「嘆きの天使」が公開されマレーネ・ディードリッヒが衝撃的なハリウッド・デビューをします。
1932年オールキャスト映画「グランド・ホテル」が公開されて大ヒットする。翌年1933年には、最初のドライブイン・シアターがニュージャージ州カムデンにオープンします。
1934年にはフランク・キャプラ監督の「或る夜の出来事」を皮切りに、アメリカでスクリューボール・コメディが大流行します。
1937年ウォルト・ディズニーが3年を費やし製作した世界最初の長編カラーアニメ「白雪姫」が公開され、800万ドルもの興行成績を記録しました。
1939年エルンスト・ルビッチ監督の作品「ニノチカ」でめったに作中で笑うシーンを撮らなかったグレタ・ガルボの笑わうシーンを初めて盛り込む。
同年「風と共に去りぬ」が公開され大ヒットを記録します。大スターを起用して莫大な制作費と宣伝費をかけるといういいわゆる<ブロックバスター映画>のきっかけとなります。「オズの魔法使」が公開されて、ジュディー・ガーランドがMGMの看板スターとなります。

・1940年代
1940年には、チャップリンが「独裁者」を製作してナチズムを痛烈に批判します。1941年、オーソン・ウェルズが初の映画「市民ケーン」を発表。1942年「カサブランカ」が公開される。
1945年ニューロティック(精神異常)映画のはしりとなったビリーワイルダー監督の「失われた週末」が公開される。1946年アルフレッド・ヒッチコック監督「汚名」公開。同年MGM社製作のミュージカル「踊る大紐育」が公開される。
・1950年代
1952年サイレント時代にはライバルだった、チャールズ・チャップリンとバスター・キートンが「ライムライト」で初共演を果たす。同年ミュージカル映画の金字塔「雨に唄えば」が公開される。
1953年「ローマの休日」が公開され、オードリー・ヘプバーンがハリウッド・デビューを果たす。
1955年ビリー・ワイルダー監督、マリリン・モンロー主演の「七年目の浮気」が公開される。

・1960年代
1960年アフルレッド・ヒッチコック監督「サイコ」が公開される。1962年、48人ものスターを起用してノルマンディ上陸作戦を完全に再現した「史上最大の作戦」が公開される。
1965年「サウンド・オブ・ミュージック」が興行記録を塗り替える程の大ヒットを記録する。1968年「2001年宇宙の旅」が公開され、SF映画が一変するような衝撃を与える。

・1970年代
1977年ジョージ・ルーカス監督の「スター・ウォーズ」が大ヒットする。

・1980年代
1980年大長編ドラえもん第1作「ドラえもん のび太の恐竜」が公開される。この年より大長編ドラえもんは25年連続で公開されました。

・1990年代
1993年、スティーブン・スピルバーグ監督が「ジュラシック・パーク」を公開する。

・2000年代
2000年代に入るとHD24Pというデジタル・ビデオカメラの登場に伴いデジタルシネマの動向が活発化しはじめ、
フィルムとビデオとの基本的な表示方式の違い(フィルムは24コマ/秒のプログレッシブで、ビデオは30コマ/秒のインターレース)によりテレシネという加工段階を経なければならずこれが大きな足枷になっていたのですが、HD24Pはフィルムと同じ形式での記録が可能であるためテレシネ加工が不要で、ダイレクトにデジタル加工(プルダウン)が可能という画期的な商品が発明されます。
2009年ジェームズ・キャメロン監督による「アバター」が公開され3D映画が大ヒットする。

ざっとこんなところでしょうか。
もっと細かく紹介していってしまうと、膨大な文字量になってしまい、読むのが大変になってしまうので割愛しましたが、世界的に人気を博していて、信頼に足るとの評価を得ている人気の映画厳選本としては
スティーヴン・ジェイ-シュナイダさんという方が書いた以下3冊がオススメです。

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スティーヴン・ジェイ-シュナイダ著

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チャップリン、キャプラ、ルビッチ&ワイルダー時代

大好きな映画監督TOP3を教えて下さいと言われたら、誰を挙げますか?
 
私は、チャールズ・チャップリン、 フランク・キャプラ、 エルンスト・ルビッチ、ビリー・ワイルダーの4人を挙げます。
 
TOP3なのに4人?と思われるかもしれませんが、迷いに迷った結果、ルビッチとワイルダーは師弟関係ということもありますので同率3位ということで、おおめに見て下さい<(_ _)>(笑)
 
古今東西、他にもたくさんの大好きな監督はいます。もちろん、日本の映画監督にだってお気に入りの監督はいます。
 
でも、映画の都、エンターテイメントの聖地と言えば、やはりアメリカ・ハリウッドで活躍してこそ本物だと思っていますし、ハリウッドの文化的ニオイが僕の好みに合っているんですね♪おおざっぱに言ってしまえば、娯楽的要素の強い文化かな☆
 
娯楽(エンタメ)色の強い映画はアメリカ、芸術性に富んだ映画はヨーロッパ、アニメは日本、こんな印象があります。
 
どれが良い悪いではなく、単純に相乗効果で、お互いが刺激し合いながら、ますます面白い作品がたくさん生まれてくれたら最高だなと思っています。
 
そして、そんな映画文化の中でも特にチャールズ・チャップリン、フランク・キャプラ、エルンスト・ルビッチ、ビリー・ワイルダー監督の4人は、エンタメの中心地ハリウッドから世界中に、すさまじい影響力を与えました。
 
今世紀に至ってもなお多くの人から愛され続けています。
 
アメリカで何年か前にアメリカ映画協会(American Film Institute:以下AFI)から選ばれた「元気をくれる映画(100 Cheers)」でNO1に輝いたのはフランク・キャプラ監督が1946年に撮った「素晴らしき哉、人生!」でした。
 
また、ビリー・ワイルダー監督については、今なおワイルダーファンであることを明言している映画監督も多く、マリリン・モンローやジャック・レモン、オードリ・ヘプバーン、マレーネ・ディートリッヒ、シャーリー・マクレーンなど数々のスターとコンビを組み、娯楽映画と呼ばれる分野を徹底して楽しませてくれました。中でもマリリン・モンローを一躍大スターに育て上げた監督と言っても過言ではないでしょう。
 
そんなワイルダーが師と仰いでいたのがエルンスト・ルビッチ。ワイルダーは仕事場の壁に「ルビッチならどうした?(How would Lubitsch have done it)」という文字を飾っている程ルビッチを敬愛していたようです。ルビッチの映画は今観ても他の監督の作品では味わえないようなポカポカしたあたたかさであふれています。
 
そして今なお、やはりリメイクされていますね。
 
チャップリンに至っては映画やコメディの代名詞ともいえ、今だに彼の伝記映画がつくられ、真似をするコメディアンが現れ、作曲した曲がカバーされ、そしてもちろん愛され続けている伝説的な人物です。彼の作品は今なお世界中の人に愛と勇気と夢を与えてくれています。
 
まさに、ハリウッド黄金期を盛り上げた歴史的な映画監督達と言えるでしょう。映画がなくならない限り忘れ去られることもない名作ばかりを残してくれた偉人達です。
 
そんな4人の監督ですが、さらにすごいのはこの4人が活躍した時代です。
 
なんと、ほぼ同時期に活躍しているんです!これはすごいことだと思います。初めて知った時にはすごくビックリしました。だって、僕の大好きな監督4人が同じ時代に生まれて活躍していたのですから!
 
1889年-1977年  チャーリー・チャップリン
1892年-1947年  エルンスト・ルビッチ
1897年-1991年  フランク・キャプラ
1906年-2002年  ビリー・ワイルダー
 
つまりチャップリンが45才の時、エルンスト・ルビッチは42才で、フランク・キャプラは37才で、ビリー・ワイルダーは28才だったということになります。
 
また面白いことに、4人ともハリウッドで活躍したにも関わらず、全員がアメリカ以外の生まれなんですね。
 
 
・チャップリンはイギリスはロンドンの生まれですが、アメリカの映画会社からスカウトされ渡米してきました。
 
・フランク・キャプラはイタリアはシチリア島生まれですが、小さい頃に家族と共にアメリカへ移住してきました。
 
・エルンスト・ルビッチはドイツ出身ですが、女優のメアリー・ピックフォードに招待されハリウッド入りしました。
 
・ビリー・ワイルダーはオーストリア生まれですが、戦争のためにアメリカへ亡命してきました。
 
 
そんな、言ってみれば外国人だった4人によって、アメリカのハリウッド黄金期が支えられることになるなんて面白いものですね。
 
せっかくなので4人の作品年表を作ってみました。
 
(画像をクリックすると別ウィンドウで拡大します)
 
chaplin_capra_wilder
 
 
彼らの作品の特徴は、どれも人間の普遍的な感情を表現しているということです。
 
だからこそ、もう半世紀以上も前に製作された映画が今なお時代を超え、国籍を超えて多くの人の心に響き、癒してくれる映画、元気をくれる映画として愛され続けているのだと思います。
 
彼らの作品の中には、興行的に失敗した作品もありますが(例えば、なんと「素晴らしき哉、人生!」は公開当時は以外にも興行的に失敗しています)、その作品が何年も経った後で見直され、あるいはリメイクされたりもしている。やっぱり良いものは良いんですね。
 
国が変わろうが、時代が変わろうが、人間である以上、本質的なことは変わらずに時を超越して映画を通して心が通じ合えているのが、とっても嬉しいですね☆
 
極論かもしれませんが、例えばチャップリン映画(特にサイレント作品)を見て原始人だって感動できるんじゃないかと想像してみたりします(笑)
 
そんなわけで、僕は白黒(モノクロ)だろうが、3Dだろうが、劇場で観ようがネットで見ようが、あまりこだわっていません。古い作品か新作か、デジタルかアナログか、ネオレアリズモなのかアメリカン・ニューシネマなのか、そんなことはどうでもいいと感じています。
 
大事なのは物語で描かれている人間の心の部分から何かを感じとって楽しむということ。それこそが映画を観る醍醐味じゃないかなと考えているからです。
 
みなさんも、古い映画を観てみたり、今まで観た事がなかった国の映画を観るなど、ぜひ様々な映画作品に触れて観て下さいね。
 
僕的にはまずは、フランク・キャプラチャールズ・チャップリンエルンスト・ルビッチ、そしてビリー・ワイルダーをオススメします♪
 
彼らの映画こそが映画の元を作っていると言っても過言ではないくらい、多くの映画監督に影響を与えているからです。
 
第二次世界大戦という悲劇的な激動の時代の中で生まれた、人類の希望、エール、まさに天才達です。
 
 
フランク・キャプラの映画で特にオススメな5本+α

素晴らしき哉、人生!  ・「素晴らしき哉、人生!
  ・「スミス都へ行く
  ・「或る夜の出来事
  ・「群集
  ・「我が家の楽園
  ※キャプラの生涯を描いたドキュメンタリー番組
  ・「フランク・キャプラのアメリカン・ドリーム
 
  → Re:playサイト内のフランク・キャプラ監督のページはこちら
 

チャーリー・チャップリンの映画で特にオススメな5本+α

殺人狂時代  ・「殺人狂時代
  ・「ライムライト
  ・「街の灯
  ・「ニューヨークの王様
  ・「モダンタイムス
  ※チャップリンの自伝本(上巻)(下巻)
  +自伝をもとに製作された映画「チャーリー
 
  → Re:playサイト内のチャーリー・チャップリン監督のページはこちら
 

エルンスト・ルビッチの映画で特にオススメな5本+α

街角 桃色の店  ・「街角 桃色の店
  ・「天国は待ってくれる
  ・「生活の設計
  ・「ニノチカ
  ・「結婚哲学
  ※エルンスト・ルビッチ傑作選 DVD-BOX
  ・「エルンスト・ルビッチ傑作選 DVD-BOX
 
  → Re:playサイト内のエルンスト・ルビッチ監督のページはこちら
 

ビリー・ワイルダーの映画で特にオススメな5本+α

七年目の浮気  ・「七年目の浮気
  ・「アパートの鍵貸します
  ・「お熱いのがお好き
  ・「情婦
  ・「麗しのサブリナ
  ※ワイルダーにキャメロンクロウ監督がインタビューした有名な本
  ・「ワイルダーならどうする?
 
  → Re:playサイト内のビリー・ワイルダー監督のページはこちら
 
 
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師弟関係な映画監督や親子関係な映画人達

ワイルダーならどうする?映画監督がある映画監督を慕い尊敬するというのはごく自然なことでしょう。
ある監督の作品を観て、感動し、自分も映画監督を志すようになるなんてエピソードはおそらく数え切れないくらいあると思います。
 
そして、それは映画を観る際にも知っておくと役に立ちます。
 
というのも、例えばビリー・ワイルダーという監督の映画を観てお気に入りの1本と出逢ったとします。
 
それからしばらくはワイルダー作品の映画を観ていけば楽しめますが、やがてはワイルダー作品をすべて観終わってしまいますよね。
 
そこで今度はワイルダーが師匠として仰いでいたエルンスト・ルビッチ監督の作品を観てみると・・・必ずと言っていい程の高い確率であなたのお気に入りの1作とめぐり逢えるはずなんですね。
 
だって、あなたが好きな監督が尊敬していた師匠の映画なんですから♪
 
こんなふうに、監督が尊敬していた監督や、師弟関係にあった映画人達のつながりを知れば知るほど、あなた好みの映画作品が見るかりやすくなり、より幅広い作品達と出会えるというわけです。
 
では、まずは一番有名な師弟関係と言えば、やはり今挙げたビリー・ワイルダーとエルンスト・ルビッチでしょう。ルビッチが師匠の方です。
 
ルビッチはとても有名な監督なのですが、時代が古いからか、それとも何か違う理由からなのかわかりませんが、なぜか日本での認知度は0に近いです。よほどの映画ファンでもない限り、普通の人は名前を聞いたこともないというのがほとんどみたいです。
 
しかし、マリリン・モンローのことはいくら日本人でも知っているでしょう。そのマリリンとよく組んで一世を風靡した映画を作っていたのがビリー・ワイルダー監督です。
 
「七年目の浮気」や「お熱いのがお好き」はかなり有名な映画ですし、「アパートの鍵貸します」などはアカデミー賞を受賞した作品です。
 
そのビリー・ワイルダーの仕事部屋には「How would Lubitsch have done it?」というサインが飾られていたようです。日本訳するなら「ルビッチならどうする?」ですね。
 
ワイルダーにとってルビッチはアイドルであり、かつ、メンターでした。実際にワイルダーは「青髭八人目の妻」や「ニノチカ」など有名なルビッチ監督の名作映画で脚本を担当して一緒に仕事をしています。
 
そしてその言葉をもじって「ワイルダーならどうする?」という題名をつけられている有名な本があります。
 
それは、キャメロン・クロウというこれまた有名なアメリカの現代の映画監督が憧れだったワイルダー監督への2年にもおよぶインタビュー本です。この邦題となっています。現代は単に「Conversations with Wilder」です。
 
さらに余談ですが、日本の有名な映画監督の三谷幸喜さんもワイルダーが大好きでテレビ番組で実際にワイルダーへ逢いに行き「私ならこうする。ワイルダー」というサインをもらっていました☆三谷幸喜さんの映画「ザ・マジックアワー」のセットはワイルダー作品「あなただけ今晩は」の町並みをオマージュしているそうです。
 
僕はワイルダーの映画を初めて観て、感激し、その後ルビッチを知りルビッチの映画を観てさらに感激しました。ワイルダー作品が気に入った人ならきっとルビッチ映画もお気に入りの1本になる可能性は高いと思いますよ♪
 
ちなみに、そんなドイツの映画監督ルビッチをハリウッドに招待した女優は、「アメリカの恋人」と歌われ女性で初のドル箱スターとなったメアリー・ピックフォードです。彼女は後にチャップリンらとユナイテッド・アーティスツという映画会社を設立する人物です。
 
後にメアリー・ピックフォードと結婚するダグラス・フェアバンクスと彼女の2人にも実はメンターがいて、それが「国民の創生」などを作り出し、映画の父と呼ばれていたD・W・グリフィスという映画監督です。
 
チャップリンが好きなら、メアリー・ピックフォードやダグラス・フェアバンクスらの出演している映画やグリフィス監督の作品を観ても楽しいかもしれませんね♪
 
話をぐっと現代に戻してみましょうか。最近ではよく聞くコンビとしては俳優のレオナルド・ディカプリオと映画監督マーティン・スコセッシのコンビですね。マーティン・スコセッシ監督は「タクシードライバー」「レイジング・ブル」で有名な監督で昔はよくロバート・デ・ニーロと組んでいました。
 
最近は「ギャング・オブ・ニューヨーク」「アビエイター」「ディパーテッド」「シャッター・アイランド」でディカプリオを主演にして映画を作っています。ちょっと暴力的な描写が多いので僕個人としてはあまり好きな監督ではありませんが、ディカプリオが好きなので一応ほぼ見ています(笑)ディカプリによるとスコセッシ監督からはいつも撮影前に参考になる古典映画を薦めてもらって観ているので勉強になるとのことです。
 
アイドル的な存在から、演技派・実力派の俳優として認めてもらいたいと思っているディカプリオが組むにはたしかにもってこいの監督と言えますね。
 
スコセッシ監督と親交のある有名監督としてはスティーブン・スピルバーグが挙げられますが、スピルバーグは黒澤明監督を大変評価していて、一緒に映画作品「夢」を制作したりもしています。ちなみに、最も影響を受けたのはウォルト・ディズニーだと公言しています。
 
ということは、スピルバーグ監督作品が好きな方は黒澤明監督作品や、ディズニー作品も観て見るとまた違った発見があるかもしれませんね☆
 
こんな風に監督同士、俳優と監督のコンビなどを観ていくとかなり好みの幅が広がります。さらには映画史について学べるばかりか、作中に隠された監督のちょっとした遊び心というかオマージュのようなものまで発見できるようになり、より映画を楽しめます。どうぞ、ご自分のお気に入りの1本から枝葉を広げていってみてください♪
 
さて、今度は親子そろって映画人という方達の話をしましょう。
 
ナショナル・トレジャー父親が映画スターでその子供も映画人ということはよくある話です。僕としては結構親子共演を見たりするが好きだったりしますし、何か血筋のようなものを感じられて結構肯定派なのですが、親がスターだと子供は結構苦労するでしょうね。常に比べられたり、コネを批判されたりするでしょうから。
 
ちなみに、日本でも有名な俳優親子がいますね。三国連太郎さんと佐藤浩一さん親子を知った時はビックリしたものです(笑)。ハリウッドですぐに思いつくのはドリューバリモアという有名な女優が代々のハリウッド俳優一家だということです。祖父はジョン・バリモア、大伯父はライオネル・バリモアという大スターの家系に生まれています。
 
また、ニコラス・ケイジという俳優も叔父に映画監督のフランシス・フォード・コッポラ、いとこにソフィア・コッポラがいたりします。あとドラマや映画で親子共演しているシーンをよく見かけるのは、チャーリー・シーンとマーティン・シーン親子ですね。彼らは本当によく共演しています(笑)映画「ウォール・ストリート」やドラマ「スピン・シティ」等で観れますのでぜひご覧になってみて下さい。どちらもオススメ作品です☆
 
また、あまり仲のよくなかった、というかほとんど絶縁状態だった親子が最近和解したなんてニュースもあって、それがブラピのパートナー女優アンジェリーナ・ジョリーと父親のジョン・ヴォイトという俳優です。また、ケイト・ハドソンという有名なロマコメ女優の母親も女優で女優ゴールディ・ホーンという有名なスターでした。ごく最近ではウィル・スミスの息子も映画デビューを飾っていたりしますね。「幸せのちから」では親子役で共演していました。
 
親子ではないですが、遠縁にあたるということで面白いのは女優のリース・ウィザースプーンはアメリカ独立宣言署名者ジョン・ウィザースプーンの子孫にあたるそうですし、なんとあのトム・ハンクスはエイブラハム・リンカーンと遠縁だそうです(リンカーンの母親ナンシー・ハンクスの曾祖父の兄弟がトム・ハンクスの先祖で8代前)。
 
こういうつながりから期待するのは、親子共演や豪華なキャストの実現です。普段はありえないような額のギャラを払わないと実現しないような顔ぶれが親子同士だからとか、友情出演などの形で実現するのは映画ファンとしてはたまらなく嬉しいですね☆
 
 
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海外作品に影響を受けた邦画・日本のTVドラマ

海外ドラマや洋画に影響を受けた日本ドラマや邦画は、どのくらいあるでしょうか?
 
最近では「デクスター」という海外ドラマとほぼ同じ設定で「JOKER ジョーカー許されざる捜査官」というドラマがありました。
 
「奥さまは魔女」のフォーマットで、AKB48のこじはること小嶋陽菜主演のTVドラマ「メグたんって魔法つかえるの?」というのもありましたね(笑)
 
他にも部分的に真似ているものや完全にオマージュとして作られているものなどがあります。
 
こういう作品を、なかにはパクリだと言って非難する人もいるようですが、僕個人的には真似てくれるおかげで新しいドラマとの出逢いや新しい海外の情報を得られるため、こういう作品に嫌悪感を抱くどころか、むしろ大歓迎です♪
 
オマージュといえば、すぐに頭に浮かぶのは三谷幸喜さんのTVドラマ「今夜、宇宙の片隅で」の中には、たくさんの古典作品が紹介されて出てきていましたね。
 
このドラマを観ればたくさんのオマージュから素晴らしいエール作品を知ることもできるので2度楽しめちゃいますよ☆
 
ちなみに三谷さんのビリー・ワイルダー好きは有名で三谷映画の中にもたくさんオマージュがちりばめられています。
 
「ザ・マジックアワー」なんかは舞台の街の設定がワイルダーの「あなただけ今晩は」の影響を受けています。ほかにも三谷映画「ステキな金縛り」にはフランク・キャプラ監督の「素晴らしき哉、人生!」や「スミス都へ行く」が思いっきり登場したりと古きよきアメリカ時代の名画に対するリスペクトが随所に見られます。
 
さらに「王様のレストラン」の「それはまた、別のお話」もワイルダーの「あなただけ今晩は」からきてるし、「警部補 古畑任三郎」は「刑事コロンボ」の日本版ですね。
 
考えてみれば今はインターネットがあるから簡単に世界中の情報を知ることができますが、ネットがなかった昔はこういったオマージュや真似た作品から、海外にはこんな作品があるのかと新しい出会いを得ていた方も多かったのかもしれませんね。
 
ただ残念ながら「今夜、宇宙の片隅で」はDVD化されておらずVHSでしか発売されていないようです。サウンドトラックCDは発売されているんですが。。VHSデッキで見るか、BSやCSで再放送されるのを待つしかないかも。
 
一応、「今夜、宇宙の片隅で」に出てくる名画を思いつく限り下記にあげておきます☆あなたは、いくつ知っていますか?
 

「アパートの鍵貸します」(ビリー・ワイルダー)
アパートの鍵貸します
「ライムライト」(チャップリン)
ライムライト
「ヒズ・ガール・フライデー」(ハワード・ホークス)
ヒズ・ガール・フライデー
「お熱いのがお好き」(ビリー・ワイルダー)
お熱いのがお好き
「教授と美女」(ビリー・ワイルダー)
教授と美女
「ティファニーで朝食を」(オードリー・ヘプバーン)
ティファニーで朝食を
「青髭八人目の妻」(エルンスト・ルビッチ)
ゲイリー・クーパー
「黄金狂時代」(チャップリン)
黄金狂時代

 
ほとんど三谷幸喜さんのドラマや映画が中心になってしまいましたが、三谷さんは舞台、映画、文学、音楽に精通している方で、特に古典を学んで作品を作っているのがよくわかり作品の質が高いと感じますので当然といえば当然でしょう。
 
あとは山田洋次監督が往年の古典映画を少しパロディにしてご自身の作品の中に取り入れてたりしてますね。
 
「虹をつかむ男」なんて「雨に唄えば」のジーン・ケリーを真似た西田敏行さんの姿が見られるし、渥美清さんの寅さん役で有名な「男はつらいよ」のタイトルや設定には、時々洋画をもじった「寅次郎 心の旅」とかも登場します。
 
文学のシェイクスピアとか、ドストエフスキーなんて言葉も登場する、やはり名監督は古典をしっかり学んでいる、というかリスペクトしている感じがするなぁ~。
 
小津安二郎さんもエルンスト・ルビッチを敬愛していたし、黒澤明監督もゲーテの「ファウスト」を「生きる」で取り入れていますね。
 
文学と映画の関係についても、たくさん話したいことがあるんですが、それはまた別の機会にとっておくことにします。
 
あ、海外ドラマ「24」の設定で、日本で似たドラマ作ってたな。。。「ブラッディ・マンデイ」とか「外事警察」とかね。ちょっとリメイクするのが早すぎて、リスペクト・オマージュというより「あのタイプのドラマを作れば売れるんじゃないか感」があったけど(汗)
 
舞台では、ニール・サイモンの「おかしな二人」も杉浦 直樹さんが出演している日本版舞台やドラマとして作り直されてますね。レジナルド・ローズ原作の「十二人の怒れる男」も三谷さんが「12人の優しい日本人」としてリメイクされてますね。
 
数えるとキリがないですが、音楽にしても、映画、文学にしても、やはり過去の天才に魅了されて、影響されて、情熱が引き継がれているんですね。勉強になるし、なんかステキやん☆ヽ(´▽`)/
 
 
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歴代の映画興行収入ランキング

このページでは、歴代のアメリカ国内での映画興行収入ランキングの上位100作品をみてみましょう♪
 
2010年版のデータで、wikipediaに記載されていたインフレ調整版です。
 
(貨幣価値の差による、昔との興行収入のズレを調整したバージョンということ)
 

1 風と共に去りぬ
Gone With The Wind 1939 $1,537,559,600
2 スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望
Star Wars 1977 $1,355,490,100
3 サウンド・オブ・ミュージック
The Sound of Music 1965 $1,083,781,000
4 E.T. E.T.
the Extra-Terrestrial 1982 $1,079,511,500
5 十戒
The Ten Commandments 1956 $996,910,000
6 タイタニック
Titanic 1997 $976,712,200
7 ジョーズ
Jaws 1975 $974,679,800
8 ドクトル・ジバゴ
Doctor Zhivago 1965 $944,670,800
9 エクソシスト
The Exorcist 1973 $841,427,600
10 白雪姫
Snow White and the Seven Dwarfs 1937 $829,490,000
11 101匹わんちゃん
One Hundred and One Dalmatians 1961 $760,370,300
12 スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲
Star Wars Episode V: The Empire Strikes Back 1980 $747,154,600
13 アバター
Avatar 2009 $746,510,111
14 ベン・ハー
Ben-Hur 1959 $745,780,000
15 スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還
Star Wars Episode VI: Return of the Jedi 1983 $715,792,100
16 スティング
The Sting 1973 $678,377,100
17 レイダース/失われたアーク
Raiders of the Lost Ark 1981 $670,759,500
18 ジュラシック・パーク
Jurassic Park 1993 $656,026,500
19 卒業
The Graduate 1967 $651,198,300
20 スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
Star Wars Episode I: The Phantom Menace 1999 $645,524,400
21 ファンタジア
Fantasia 1941 $631,960,900
22 ゴッドファーザー
The Godfather 1972 $600,600,700
23 フォレスト・ガンプ/一期一会
Forrest Gump 1994 $597,732,100
24 メリー・ポピンズ
Mary Poppins 1964 $594,963,600
25 ライオン・キング
The Lion King 1994 $587,733,900
26 グリース
Grease 1978 $585,374,500
27 007 サンダーボール作戦
Thunderball 1965 $569,228,000
28 ダークナイト
The Dark Knight 2008 $565,286,600
29 ジャングル・ブック
The Jungle Book 1967 $560,704,100
30 眠れる森の美女
Sleeping Beauty 1959 $553,064,800
31 シュレック2
Shrek 2 2004 $540,697,600
32 ゴーストバスターズ
Ghostbusters 1984 $538,260,000
33 明日に向って撃て!
Butch Cassidy and the Sundance Kid 1969 $536,945,300
34 ある愛の詩
Love Story 1970 $532,685,900
35 スパイダーマン
Spider-Man 2002 $528,778,900
36 インデペンデンス・デイ
Independence Day 1996 $527,136,100
37 ホーム・アローン
Home Alone 1990 $515,457,200
38 ピノキオ
Pinocchio 1940 $512,939,400
39 クレオパトラ
Cleopatra 1963 $511,266,100
40 ビバリーヒルズ・コップ
Beverly Hills Cop 1984 $511,011,600
41 007 ゴールドフィンガー
Goldfinger 1964 $504,543,000
42 大空港
Airport 1970 $503,106,900
43 アメリカン・グラフィティ
American Graffiti 1973 $500,085,700
44 聖衣
The Robe 1953 $498,109,100
45 パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト
Pirates of the Caribbean: Dead Man’s Chest 2006 $491,821,900
46 八十日間世界一周
Around the World in 80 Days 1956 $491,723,100
47 バンビ
Bambi 1942 $484,851,700
48 ブレージングサドル
Blazing Saddles 1974 $481,161,400
49 バットマン
Batman 1989 $479,084,600
50 聖メリーの鐘
The Bells of St. Mary’s 1945 $477,490,200
51 ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
The Lord of the Rings: The Return of the King 2003 $468,304,941
52 タワーリング・インフェルノ
The Towering Inferno 1974 $467,068,800
53 スパイダーマン2
Spider-Man 2 2004 $457,808,100
54 マイ・フェア・レディ
My Fair Lady 1964 $456,600,000
54 地上最大のショウ
The Greatest Show on Earth 1952 $456,600,000
56 アニマル・ハウス
National Lampoon’s Animal House 1978 $455,764,900
57 パッション
The Passion of the Christ 2004 $454,353,800
58 スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
Star Wars: Episode III – Revenge of the Sith 2005 $451,460,100
59 バック・トゥ・ザ・フューチャー
Back to the Future 1985 $449,375,500
60 ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
The Lord of the Rings: The Two Towers 2002 $438,567,500
61 シックス・センス
The Sixth Sense 1999 $438,177,200
62 スーパーマン
Superman 1978 $436,495,300
63 トッツィー
Tootsie 1982 $433,039,000
64 トランザム7000
Smokey and the Bandit 1977 $432,498,600
65 ファインディング・ニモ
Finding Nemo 2003 $428,728,200
66 トランスフォーマー:リベンジ
Transformers: Revenge of the Fallen 2009 $426,193,800
67 ウエスト・サイド物語
West Side Story 1961 $425,933,900
68 ハリー・ポッターと賢者の石
Harry Potter and the Philosopher’s Stone 2001 $425,497,800
69 わんわん物語
Lady and the Tramp 1955 $424,142,500
70 未知との遭遇
Close Encounters of the Third Kind 1977 $422,929,900
71 アラビアのロレンス
Lawrence of Arabia 1962 $421,468,800
72 ロッキー・ホラー・ショー
The Rocky Horror Picture Show 1975 $419,078,300
73 ロッキー
Rocky 1976 $418,854,200
74 我等の生涯の最良の年
The Best Years of Our Lives 1946 $418,550,000
75 ポセイドン・アドベンチャー
The Poseidon Adventure 1972 $417,803,900
76 ロード・オブ・ザ・リング
The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring 2001 $416,296,800
77 ツイスター
Twister 1996 $416,176,700
78 メン・イン・ブラック
Men in Black 1997 $415,632,900
79 戦場にかける橋
The Bridge on the River Kwai 1957 $413,984,000
80 おかしなおかしなおかしな世界
It’s a Mad, Mad, Mad, Mad World 1963 $409,991,900
81 スイスファミリーロビンソン
Swiss Family Robinson 1960 $409,478,900
82 カッコーの巣の上で
One Flew Over the Cuckoo’s Nest 1975 $408,545,600
83 M★A★S★H マッシュ
MASH 1970 $408,536,800
84 インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説
Indiana Jones and the Temple of Doom 1984 $407,384,700
85 スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
Star Wars Episode II: Attack of the Clones 2002 $406,895,100
86 ミセス・ダウト
Mrs. Doubtfire 1993 $400,928,200
87 アラジン
Aladdin 1992 $399,086,300
88 ゴースト/ニューヨークの幻
Ghost 1990 $391,650,300
89 白昼の決闘
Duel in the Sun 1946 $388,265,300
90 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
Pirates of the Caribbean: The Curse of the Black Pearl 2003 $385,438,100
91 肉の蝋人形
House of Wax 1953 $384,547,900
92 裏窓
Rear Window 1954 $383,199,600
93 ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク
The Lost World: Jurassic Park 1997 $379,814,700
94 インディ・ジョーンズ/最後の聖戦
Indiana Jones and the Last Crusade 1989 $376,059,500
95 スパイダーマン3
Spider-Man 3 2007 $372,237,700
96 ターミネーター2
Terminator 2: Judgment Day 1991 $370,275,000
97 ヨーク軍曹
Sergeant York 1941 $366,217,500
98 グリンチ
How the Grinch Stole Christmas 2000 $366,092,900
99 トイ・ストーリー2
Toy Story 2 1999 $364,035,900
100 トップ・ガン
Top Gun 1986 $362,627,200

 
 
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