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山田洋次のすべて

 


山田 洋次(1931年9月13日 – )は、日本の大阪府 豊中市出身の映画監督です。

映画「男はつらいよ」シリーズの監督として、日本一有名な映画監督かもしれませんね。管理人789jun的には黒澤明と並んで大好きな日本の監督トップ2の1人です。

作品の紹介をする前に、山田洋次 監督自身の紹介を少しだけしておきます♪

大阪出身ではありますが、第二次世界大戦と父親の仕事の関係で、中国の大連や満州、日本の山口県など転々とした後、東京へ。大学は、なんと東大法学部を卒業しています!

その後、松竹に入社。黒澤明監督の「醜聞」や「白痴」で助監督を務めたこともある野村芳太郎 監督の助監督・脚本として経験を積みます。

そして、いよいよ映画「二階の他人」(1961)で監督デビューします。この映画、見たことがありますが僕は結構好きでした。なんとなく安心するんですね。




三谷幸喜さんの作品にも共通してると思いますが、特別なヒーローは登場しないけれど、普通の人の日常の悲喜こもごもが描かれていて、とっても共感できるんですね、きっと。

 

それから、ハナ肇を主演にした「馬鹿まるだし」などのコメディ映画を何本か撮りつつ、テレビ業界でも渥美清、青島幸男らが出演したTBSドラマ「泣いてたまるか」の脚本を担当していきます。

ちなみに、ハナ肇主演の山田洋次作品では「なつかしい風来坊」が一番好きです☆




もうこの頃から寅さん風のキャラクターが主人公として笑わせてくれて、恋をして、そして感動もさせてくれています♪

で、1968年にフジテレビで放送されたTVドラマ版「男はつらいよ」の原案と脚本を担当します。

 

ちなみに、最近AmazonでTVドラマ版の「男はつらいよ」も発売されました!ついにTV版の寅さんも観ることができるようになったんですねヽ(´▽`)/

このTVドラマが大ヒットし、翌年1969年には映画版「男はつらいよ」が公開されました。さあ!ここから山田監督の快進撃が始まります☆



では、ここからは作品中心に紹介していきますね。年代順の作品紹介は最後に作品年表を作っておきますので、そちらで確認できます。まずは、管理人789junの大好きな作品から紹介していくよんヽ(´▽`)/

まず、なんと言っても山田洋次監督といえば、映画「男はつらいよ」シリーズをはずす訳にはいきません。色々と誤解されている方もいるかと思いますが、単なるコメディではありません。

もちろん、思いっきり笑えますが、その上スゴく感動もできちゃいます。さらに見ていると元気をもらえるし、また人生や幸せについて考えさせられる哲学的なメッセージも含んでいるという極上のエール映画なんですね☆

日本人でこの映画を観ていないというのは、かなりの機会損失だと断言しちゃいたくなる程です。

あ、ただどちらかと言うと男性向きの内容かな~という気もしないではありません。毎回キレイなマドンナに寅さんが心を奪われるので(笑)

ですが、女性の方でもポロポロ泣けるのでストレス発散になりますし、男性を理解しやすくなるので勉強になるかもしれませんよ☆




そんな「男はつらいよ」の映画シリーズは、全部で48作+特別編が1作あります

ちなみに特別編というのは、寅さん役の渥美清さんが亡くなってしまった後に上映されたもの。内容は寅さんの甥っ子である満男(吉岡秀隆)が、こんなこともあったなぁ~と回想するところから始まり、内容のほぼ9割は第25作目の「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」が再上映されたものとなっています。

そして最後にまたチョコッと満男が「今も伯父さんがどこかで旅をしている気がします」というようなナレーションが流れて終わったと記憶しています。ちょうど大学生だった僕は、「寅さんを映画館で観る事ができるのもコレが最後かもしれないなぁ~」なんてしみじみ思いながら映画館まで見に行ったのを覚えています。

さて、全48作の中でも、特に最高!最高!と思う回を、このサイトの「人生を変える映画一覧」ページに12作ピックアップしています。

各作品の詳細はそちらのページを見ていただくとして、ここではタイトルだけ紹介しておきますね☆

・「男はつらいよ ぼくの伯父さん」(第42作)
・「男はつらいよ 寅次郎恋愛塾」(第35作)
・「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」(第17作)
・「男はつらいよ」(第1作)
・「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」(第25作)
・「男はつらいよ 寅次郎の青春」(第45作)
・「男はつらいよ 寅次郎の休日」(第43作)
・「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」(第15作)
・「男はつらいよ 翔んでる寅次郎」(第23作)
・「男はつらいよ 寅次郎真実一路」(第34作)
・「男はつらいよ 寅次郎頑張れ!」(第20作)
・「男はつらいよ 花も嵐も寅次郎」(第30作)

本当は、せめて各話で登場する印象的なセリフだけでも紹介したいところなんですが、長くなりそうなので、中でも特に・・・というヤツだけ3つを挙げるてみましょうか。
 
 
1つ目は、42作目の「ぼくの伯父さん」で、高校生の満男(吉岡秀隆)がアポもなしに突然、想いを寄せている元後輩の泉ちゃん(後藤久美子)の親戚の元へバイクで向かうんですね。たしか佐賀県あたりまで。

しかたなく泉の親戚の家に居候させてはもったが、その家の父親はいきなり泉を訪ねてきた満男を良くは思っていない。

そしてその父親は、甥の満男のことを寅さんに非常識なのではないかと注意します。すると、寅さんは、こんなふうなことを言うんですね。

「私のような出来損ないが、こんなことを言ったらおかしいかもしれませんが、私は満男は間違っていないと思います。遠い土地で友達もできずに寂しい想いをしている泉ちゃんを思ってかけつけてきた甥を、むしろ私は褒めてやりたいと思っています」

しびれたなぁ~☆
 
 
2つ目は、35作目の「寅次郎恋愛塾」でのセリフ。

シンプルです。法曹界を目指し勉強ばかりしている男性に向かって、

「いいか?お前の人生はそこにかかっているんだぞ!?」とアドバイスする場面(笑)もちろんソコにかかっているのソコとは、恋愛のことです。

ちなみにこの回には、ソフトバンクのCMでお母さん役をやってる樋口可南子さんがマドンナ役で登場した回です。
 
 
あ、ほかの回も、もちろん素晴らしく面白いですよ。

例えば3つ目として、上記で挙げていない作品でも、47作目の「拝啓車寅次郎様」で満男がナレーションで伯父の寅に向けてしゃべるところでこんな感じのこと手紙のように言います。

「伯父さん、僕は最近伯父さんに似てきたと言われます。言ってる人は悪口のつもりなんだけど、僕は悪い気はしません。伯父さんは、人より他人の寂しさや悲しみがよく理解できる人なんだ。その点において、僕は伯父さんを認めているからです」
 
 
こんなふうに、まだまだ、たくさんの名場面、名セリフがあるのですが、それは先ほど挙げた詳細ページや、ぜひご自身で観て感じてみてください♪




「男はつらいよ」は何時観ても背筋がピンとなるというか、親孝行でもしようかな、とか、気持ちがジーンとなって身につまされるような、そんな気持ちにしてくれます。

一昔前まで日本人といえば感動や泣ける映画が好きというようなマーケティングを映画会社がこぞってしていましたが、それはこの「男はつらいよ」が大人気だったからではないかと思えるくらいです。



ちなみに、僕は全48作+特別編もDVDとブルーレイで持っています。なぜなら、以前にWOWOWとBSジャパンで放送してた寅さん特集を全部録画しておいたから♪

たしかWOWOWで撮りためたのをDVDに、BSで録画したのをブルーレイにダビングしたんだったかな?寅さんファンとしては最高に幸せなことですよね~☆

黒澤明監督の作品もほぼすべて同じようにWOWOWでやっていたのを録画しました。WOWOWに入っていると本当にこうゆう時に助かりますよ☆嬉しい限りです!ヽ(´▽`)/オススメ♪

WOWOW

さて、たしかに「男はつらいよ」は最高の作品ですが、山田洋次監督のスゴイところは、これだけじゃなく傑作をまだ生み出しているところなんですね。

その中でも、計4作撮った「学校」シリーズ!

あとは3本撮った時代劇シリーズの「たそがれ清兵衛」。

そして「虹をつかむ男」は、絶対に観ておかなきゃ損な名画たちです。

 

まずは「学校」シリーズですが、1作目の「学校」(1993)と2作目「学校Ⅱ」(1996)では、西田敏行が主演を務めています。

しかし2作の内容はまったく関係なく、キャストも舞台も一新しています。共通しているのは、主演が西田敏行だということと、学校が舞台であるということくらいです。

どちらも甲乙つけがたいくらいの大傑作です!感動的なエール映画ですよ。笑えて泣けて、元気をもらえます☆

1作目は、幸せって何なんだろう?ということを夜間学校の仲間たちが先生と一緒に心の交流をしながら考えていくという内容で、特に、生徒役の1人だった田中邦衛さんの演技は物凄かったです。あんな演技は、おそらく他の人にはできないでしょう。

↓予告編あったのですが、この予告はちょっとヒドイ出来ですね(汗)なにか著作権的な問題で本編シーンを流せなくなったのかな?




2作目は、北海道の高等養護学校を舞台に、障害を持つ生徒たちの成長や就職などを描いた作品。優しくて、感動的で、それでいて開放的なエールをくれる映画です。1作目同様、名作中の名作。素晴らしい映画でした。

下の予告編でも出てきますが、他人との交流によって深く傷ついてしまった青年の心が、やはり他人との交流によって癒されていく、そんな人間の心の面倒くささや愛らしさを描いた作品になっています。

また「学校Ⅱ」に主題歌はないのですが、卒業式のシーンで流れる「そのままの君で」という合唱曲は心に響いたなー♪あと、みんなで車の中で歌ったTHE BOOMの「風になりたい」も素敵でした。




 

シリーズ3作目の「学校Ⅲ」(1998)では、大竹しのぶと小林稔侍が主演。主題歌には中島みゆきさんの「瞬きもせず」が起用されました。

この作品はほかの学校シリーズとは違って、大人による大人のための映画になってると感じたなぁ。

引退後のサラリーマン男性と、シングルマザーの切なすぎる恋愛が展開されていると同時に、仲間の大切さを描いた映画。




そして4作目の「十五才 学校IV」(2000)では金井勇太という弱冠15歳だった俳優を主役に抜擢しました。

この子も今や結婚して1児のパパですよ!もう14年が経っているんですね、いや驚きだなー。

最近では「花子とアン」にも出演したらしくブログで吉高由里子さんとのツーショット写真を公開していました。どことなく吉岡秀隆さんにも似ているような・・・☆

それはともかく、4作目は第1作、第2作目と並んで学校シリーズの傑作です!ほかに丹波哲郎が良い味だしてます。ゆず の「シャララン」が主題歌として起用されていました。

この映画は15才の不登校の男の子が1人旅に出て、色々な大人たちとの交流を通じながら、学校の外にある様々な人生を知るという物語。

本作に出てきた、とある詩が最高です。引きこもりや不登校の人間に向けた山田洋次監督からのエールだと感じました。想い出すだけでも涙が出てきますが、同時に勇気も湧いてきます。

ちょこっとだけその詩を紹介すると、

「ほとんどの奴が馬に乗っても、浪人は、ゆっくりと歩いていく。

早く着くことなんて目的じゃないんだ。雲より遅くて十分さ。

この星が浪人にくれるものを見落としたくないんだ。

葉っぱに残る朝露。流れる雲。小鳥の小さなつぶやきを聞き逃したくない。

だから浪人は立ち止まる。そして、また、歩き始める・・・」

こんな感じです。

感動したなぁー!!あ~また観たくなってきちゃった(笑)

ちなみに同級生の女の子がメチャ可愛かったのも覚えてます(笑)




 
そしてそして、これまた超オススメなのが、映画「たそがれ清兵衛」!

真田広之&宮沢りえが主演です。

僕は時代劇はどちらかというと苦手なのですが、そんなことは、どうでもいいくらい面白い!感動する!そしてカッコ良い!!

時代は変れど、人間にとっての幸せとは?そして人とのつながりの面白さや愛くるしさが全面に押し出されたスゴイ映画です。これは傑作!

この作品はアカデミー外国語映画賞にノミネートもされました。残念ながら受賞はカナダ映画の「みなさん、さようなら」でしたが。

井上陽水の「決められたリズム」が主題歌でしたが、これがまた良かったなぁ~~♪




 
そしてそして、山田洋次監督の映画への愛を込めた作品といえば、もうこれしかない!!

映画「虹をつかむ男」です☆

 

一応、寅さんを演じた渥美清さんが亡くなってしまい、映画「男はつらいよ」シリーズに続く松竹のお正月映画として西田敏行、吉岡秀隆、田中邦衛のコンビで始まったシリーズです。

結局2作で終わってしまいましたが、これは素晴らしい映画!映画よ永遠なれ!という山田監督の想いが詰った素敵すぎる作品です。

洋画・邦画、新旧問わず色んな映画が紹介されているとともに、最後にはCGですが渥美さん扮する寅さんも登場し、山田監督からのメッセージ「敬愛する渥美清さんにこの映画を捧げます」というクレジットが出ます。




ちなみに、シリーズ第2作目の「虹をつかむ男 南国奮闘編」は1作目とはガラッと雰囲気が変り、南国でアロハシャツを着た西田敏行が元気に映画への情熱を燃やすという一新された内容となっています。

2作目には小泉今日子、松坂慶子、哀川翔、そして、お笑い芸人の小籔千豊なども出演しています。



そして、なんとなんと!僕も最近、気づいたのですが、「虹をつかむ男」と「虹をつかむ男 南国奮闘編」がHulu(フールー)で観れるようになっていました!すげーー!!

さらに嬉しいことに、山田洋次監督の映画が他にも、

「幸福の黄色いハンカチ」
(高倉健、武田鉄矢、桃井かおり)




「息子」
(三國連太郎、永瀬正敏、和久井映見)



「遥かなる山の呼び声」
(高倉健、倍賞千恵子)
「キネマの天地」
(渥美清、中井貴一、有森也実)
「母べえ」
(吉永小百合、檀れい、志田未来、浅野忠信)
「おとうと」
(吉永小百合、笑福亭鶴瓶)

などなど続々と配信開始しています!(’14年9月現在)

これから、もっと増えるかもしれませんね☆超オススメ!ヽ(´▽`)/

Huluで今すぐ視聴!今なら2週間 無料トライアル実施中!お早めに~☆

さて、どうでしたか?僕なりに大好きな監督の1人、山田洋次を紹介きましたが、ほかにも「息子」や有名な「幸福の黄色いハンカチ」なども言うまでもなく素晴らしい映画です。

これらがHuluで見れるようになったのは、本当に嬉しい限り。あとWOWOWで山田洋次特集などが放送されるのを楽しみに待ちましょうヽ(´▽`)/

WOWOWで今月やっているプログラムはコチラで見れます

 

人間にとって幸せってナンだろう?家族って?恋愛は人生で一番美しいよね?などなど、人生で大切な知恵を教えてくれる山田映画。。。寅さんじゃないけれど、山田洋次監督は、他の人よりも人の寂しさや悲しみがわかる監督なんですね、きっと。(´ー`)

2014年現在83歳になった山田洋次監督ですが、いつも、いつまでもエールをもらっています。そして嬉しいことに、つい先日、新作映画を撮ることが決定しました!

タイトルは「家族はつらいよ」。「男はつらいよ」終了後、約20年ぶりの本格的な喜劇映画になるそうです。楽しみ楽しみ♪

出演は、橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優などだそうです。山田洋次監督の映画「東京家族」(2013)の時のキャストが再度結集という形になるとか。2016年に公開予定みたい。

ちなみに「東京家族」は、小津安二郎 監督、笠智衆主演の映画「東京物語」(1953)のリメイクになります。「東京物語」には、原節子、香川京子なども出演しています。この小津映画は、日本はもちろん外国でも、すごく高く評価されていて、時々オールタイムの映画ランキングで上位にランクインされているようですよ☆

あと、今年のお正月(2014年1月)には山田洋次監督の最新作「小さいおうち」が公開されました♪

松たか子&黒木華が主演。直木賞を受賞した原作小説を映画化するという、山田洋次監督にとって初めての映画になったそうです。

黒木華がベルリン国際映画祭で最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞するという快挙を成し遂げました。

でも個人的には松たか子さんがメチャ可愛かった☆彼女の存在感や演技も素晴らしかったと思うなぁ~ヽ(´▽`)/

お話もよかったけど、寅さんと違って女心を扱っているためか難しかった(笑)

「あれ?こういうことかな?」と考える点がいくつかあったので、中島京子さんの原作小説も読んでみようかと検討中です。




それにしても精力的に映画製作を続ける山田洋次監督からは、まだまだ元気をもらえそうです☆

 


年代順の作品一覧表↓(画像クリックで拡大)


 
 
☆おまけのトリビア7つ☆

・落語が大好き。

・1996年に紫綬褒章を授与されています。

・映画「釣りバカ日誌」シリーズの脚本を担当してます。

・渥美清のお葬式で感動的な弔辞を読みました。テレビ番組「知ってるつもり」で渥美清の追悼企画が組まれた際には『もっと渥美さんと、人間とは、人生とは、なんて話をもっとしておけばよかったなぁ』と惜しんでいました。

・2012年に山田洋次ミュージアムが東京都葛飾区柴又にオープンしました。

・NHK BSプレミアムで「山田洋次監督が選んだ日本の名作100本」を選出しています。(100本の詳細はコチラ

・若い頃に小津安二郎監督の映画は退屈だと思っていたが、尊敬する黒澤明監督の家に遊びにいった際、黒澤明が夢中で小津作品を観ている姿にハッとしたと語っていました(NHKが発売しているDVD「100年インタビュー 山田洋次」で)
 
 
 
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「虹をつかむ男」は最高のエール映画でSHOW?



「虹をつかむ男」は1996年公開の日本映画です。
 
配給は松竹で、監督は山田洋次、主演は西田敏行です。
 
もう上の予告編を観て頂ければわかるとおり、全編通して「映画よ、永遠なれ!」という映画愛がタップリと詰った作品です。
 
ヒロイン役は、映画「男はつらいよ」幻のエピソードとなってしまった第49話「寅次郎花へんろ」に出演予定だった田中裕子。
 
そう、1996年の8月4日に寅さんこと渥美清さんが亡くなってしまったために松竹の看板番組であった山田洋次監督の「男はつらいよ」シリーズは続編を作ることができなくなってしまったんですね。僕も渥美さんの死去は、とってもショックでした。
 
本作「虹をつかむ男」は山田洋次監督から渥美清さんに捧げた映画です。そのため、エンディングでは渥美清さんがCG合成でバス停からひょっこり顔を出しており「敬愛なる渥美清さんへ この映画を捧げる」というクレジットが映されます。
 
また本作の中では、たくさんの名画が紹介されていますが、その中には「男はつらいよ」の映像も流れています。
 
個人的には、ノスタルジックになる映画といえば真っ先に本作「虹をつかむ男」が浮かぶくらい、完璧な作品だと思ってます。

 

あ、ちなみに田中裕子さんという、とっても可愛らしい女優さんのことを知らない人のためにチョコッとだけ紹介しておくと、歌手の沢田研二さん(ジュリー)の奥さんですね。沢田さんにとっては2度目の結婚。明治大学の文学部演劇学科を卒業しています。ちなみに、田中裕子さんとジュリーは「男はつらいよ」第30作の準主役とヒロインとして共演しており、これがきっかけで交際がスタートしたとも言われています。
 
「虹をつかむ男」には、他にも「男はつらいよ」ファミリーの方々がたくさん出演していて、満男くん役で有名な吉岡秀隆、さくら役で知られる倍賞千恵子、その夫ひろし役だった前田吟の3人は本作でもやはり親子という設定になってます(笑)
 
「男はつらいよ」おいちゃん役の下條正巳、おばちゃん役の三崎千恵子、源公役の佐藤蛾次郎なんかも、もちろん登場しています。あとは、田中邦衛も重要な役で好演。柳沢信吾、笹野高史らも登場しますよ。

考えてみたら田中邦衛と吉岡秀隆が共演しているシーンなんて、TVドラマ「北の国から」の世界ですよね!豪華キャストだな~☆


左が吉岡秀隆、右が倍賞千恵子↓

 


このへんでシノプシス(synopsis:あらすじ)を紹介しておきましょう。吉岡秀隆演じる30才前後のフリーター、亮(りょう)が、真面目なサラリーマンである父親と大ゲンカをして実家を飛び出すところから話は始まる。
 
「無遅刻・無欠勤を誇る親父の生き方が理解できない。果たして、それが本当に真面目だと言えるのだろうか?」
 
そんな亮のセリフが印象的でした♪言われたことを機械的にこなすような無機質な世界に耐え切れず、亮は四国の小さな映画館で館主の白銀活男(しろがね かつお:西田敏行)と出会いアルバイトとして雇ってもらう。
 
まったく儲かっていないように見えるが、白銀はいつも満面の笑顔。感動したお客さんの顔を見ていると世界一の金持ちになった気分になれると言う。
 
そんな白銀に魅かれる亮は安い給料でも働く価値があると精を出す。一方白銀には想いを寄せる女性(田中裕子)がいた。しかし自分の気持ちをなかなか言い出せないでいた・・・。さあ!どうやってフラれるか?それじゃ寅さんか(笑) まあ、そんなお話です☆

 

「虹をつかむ男」は、本当に素晴らしくて全体的に心がほっこりと温かくなるし、主人公の映画への想いに胸が熱くなり、情熱が沸々と湧き上がってくる、そんな作品なんですが、中でもセリフがイイ!
 
上記で挙げた2つのセリフ以外にも、田中裕子演じるヒロインが「ニューシネマ・パラダイス」を観た後に言った「イタリア言うたら、地球の裏側にある国やろ。その人たちが作った映画を観て、なんで四国にいる私たちが感動できるんやろ」と言うんですね。
 
それを受けて白銀活男は「なっ!これが映画や!!」と嬉しそうに語っていたシーンなんて、ほほえましかったですね♪(このセリフは上で紹介した予告編にも登場してます☆)
 
あとは、白銀活男が市役所から、作品のどこかをカットして上映時間を短くして下さいと言われた際には、「恐ろしいことを言いますわ。それはピカソの作品は多きすぎるからどこかを切り取ってしまえと言うのと同じことですよ」と言い返していましたが、まったく同感です。
 
最後にもう1つ、良い映画とはナンだろう?ということになり、「客が入っても入らなくても良い映画は良い映画だ。そして良い映画は観ているうちに、胸がつまされるような映画だ」と議論する場面もよかったなぁ~。。
 
 
あ、そうそう作中たくさんの名画が紹介されています。先に述べた「ニューシネマ・パラダイス」や「雨に唄えば」などの洋画はもちろん、「野菊の如き君なりき」「男はつらいよ」「東京物語」などの邦画についても絶対に観ておきたい名作ばかりが登場します。
 
というわけで、こちらのページで「虹をつかむ男」に登場した名画をすべてピックアップしておこう!という特集ページを作成しました。ぜひ合わせてご覧ください♪

 

ちなみに、このページでも何度か名前が出てきているジュゼッペ・トルナトーレ監督のイタリア映画「ニュー・シネマ・パラダイス」ですが、本作「虹をつかむ男」は、この映画と「男はつらいよ」を足して2で割ったような内容・構成になっていると感じます。
 
もちろん、それ以外にもオマージュはたくさんあって、例えば「雨に唄えば」のジーン・ケリーを真似たシーンなども組み込んでますけど、同じ「映画よ!永遠なれ!」という想いが、特に共鳴したんじゃないかなぁ~。
 
最後にタイトルですが、Wikipediaによると1947年のアメリカ映画「虹を掴む男(原題:The Secret Life of Walter Mitty)」からきているみたいです。日本公開は3年後の1950年。
 
この映画は2013年に「ナイト・ミュージアム」などで有名な俳優ベン・ティラーによって「LIFE!(原題:The Secret Life of Walter Mitty)」というタイトルでリメイクされましたので観た方も多いかも?僕も見ましたが、内容は普段現実世界ではうだつのあがらない男が、妄想の中では美女とスリリングな冒険の旅にでているんですが、そのうち現実世界でも勇気が湧いてきて意中の女性にアタックもするようになるという内容でした。
 
現実の世界では、なかなか意中の女性に告白できないでいる本作、山田洋次監督の「虹をつかむ男」主人公も、映画の中では主人公になりきって白馬の王子様として奮闘しているという設定なので・・・ということなのかな?
 
それにしても、邦題の「虹を掴む男」、なかなか思い切った意訳をしましたね。虹という実態のないものを掴んでしまうという、まさに夢を現実化させた男という意味でセンスは良いと言えるかもしれません。原題の「ウォルターの秘密の人生」っていうのも惹かれますけどね(笑)
 
それにしても、アメリカ映画のタイトルは、本当によく主人公の名前が入ってますよね。なんなら主人公の名前そのものだけでタイトルになっているものも多い。
 
それに比べて邦題では主人公の名前がタイトルになっている作品をあまり見ません。なぜか「鞍馬天狗」や「たそがれ清兵衛」、TVでは「遠山の金さん」「水戸黄門」など時代劇には多いんですけどね。邦題はどういう内容の映画なのかが想像できるようなタイトルになっていることが多いかな?この辺の違いは実に不思議なところです。

↓左側のDVDマガジン(見どころ解説DVD)は映画本編ではないので、ご注意を。

 

話を「虹をつかむ男」に戻しますが、1996年の本作と実はもう1作「虹をつかむ男 南国奮闘篇」というのが製作されています。こちらは「涙が何を生産する!?」というキャッチフレーズで、鹿児島県奄美諸島を舞台に全作から一変して明るくパワフルな作品になっています。
 
2作目でも、主人公が昔好きだった人と、相手が既婚であるにもかかわらず再会するという場面は「ニュー・シネマ・パラダイス」を彷彿とさせます☆2作目も僕は結構好きですよ。
 
ただ、やはり渥美清さんに捧げられた1作目では、渥美さんの偉大さや人柄の懐かしさなどが、どこか漂っているため、グンを抜いて素敵な映画になっていますね☆
 
虹をつかむ男」は、情熱溢れる可笑しくて温かい最高の映画です。ライフワークに興味のある方や、好きなことを仕事にする幸せを感じてみたいという方も、ぜひ観てみてください☆心を満たしてくれるエール映画です。
 
 
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「グッド・ウィル・ハンティング」は最高のエール映画でSHOW?

 


グッド・ウィル・ハンティング」は、1997年公開のアメリカ映画です。
 
監督は、映画「小説家を見つけたら」や「エレファント」のガス・ヴァン・サントで、主演・脚本は、この作品で大ブレイクすることになった幼馴染の2人。マット・デイモンとベン・アフレックです。
 
本作は見事、アカデミー賞とゴールデングローブ賞で脚本賞に輝きました。また、ロビン・ウィリアムズも出演しアカデミー助演男優賞を受賞しました。
 
めずらしく、日本版もアメリカ版も公式サイトやYouTubeの公式チャンネルで予告編が公開されていました。アメリカ版の予告はこちら。日本版は↓。


ヒロイン役には映画「オペラ座の怪人」や海外ドラマ「ザ・リッチズ」のミニー・ドライヴァー。イギリス出身のこの女優さん、シットコム「ウィル&グレイス」にもゲスト出演しているんですね。
 
また、ロビン・ウィリアムズ演じる心理学者の旧友として、スウェーデン出身の俳優ステラン・スカルスガルドが出演しています。ステラン・スカルスガルドは、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズや「マンマ・ミーア!」、「天使と悪魔」「アベンジャーズ」などに出演している近年、大活躍の俳優さんです。

左がロビン・ウィリアムズ、右がミニー・ドライヴァー↓

 


本作「グッド・ウィル・ハンティング」の舞台はハーバード大学。実はマット・デイモンの母校でもあるんですね。あらすじは、大学の掲示板に書かれた学生への課題である難解な数式の答えを、学内で清掃のアルバイトをしていた青年がいとも簡単に書き込んでしまう。
 
驚いた教授はケンカばかりの毎日を送っていた素行の悪い、しかし天才的な頭脳を持つ、この青年をなんとか更正させようとする。
 
しかし青年は過去の体験から精神に深い傷を負っていたため、なかなか心を開いてくれない。そこで旧友の心理学者を紹介し、マンツーマンのカウンセリングを行ってもらうことになるが・・・というお話。



本作で、一番、印象に残っているシーンは、なんといってもこのカウンセリングの時間に行われたロビン・ウィリアムズとマット・デイモン2人の会話です。特にロビン・ウィリアムズがマット・デイモンに向かって、しつこいくらい目を凝視しながら「君のせいじゃない」と何度も何度も言うくだり。あのシーンを観た時の感動は忘れられませんね。
 
あのシーンを見て、セラピストやカウンセラー、心理学者になろうと持った若者も多いんじゃないでしょうか。
 
配給は当時ディズニーの子会社だったミラマックスという映画会社が担当しましたが、この会社は今はフィルムヤード・ホールディングスという会社が親会社です。日本では当時、松竹の子会社だった松竹富士という会社が行いました。現在は解散して存在していません、というか松竹本体が行っています。ただ、日本の場合、予告編はなぜかワーナー・オンデマンドの公式YouTubeチャンネルで公開されていましたので、DVDの版権はワーナーが買ったのかもしれませんね。
 
さて、タイトルの意味ですが主人公の名前がウィル・ハンティングなので、ウィル・ハンティングが良いという意味でもありますが、Good=良い、Will=意志や未来にという意味、Hunting=獲得する、から考えるに、名前にかけて『良き者は何かを得るだろう』とか『素晴らしい意志を持つ者が未来を得る』などの意味も持たせていると思います。

 


僕の知り合いの中で、本作「グッド・ウィル・ハンティング」が1番好きな映画だという人は少なくありません。
 
また、このホームページでも「人生を変える映画」の1つとして紹介しようか、それとも「人間関係を癒してくれる」映画として紹介しようか非常に悩んだ作品です。それくらい素晴らしいエール映画なんです。
 
グッド・ウィル・ハンティング」は、観れば癒されるし、心がリセットされて勇気と元気をもらえる映画ですよ☆
 
 
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「レインメーカー」は最高のエール映画でSHOW?

 

↑写真は本作「レインメーカー」の時の写真じゃないです。どうしても見つからなかったので、すいません<(_ _)>ただ、二人ともだいたい、このくらいの若さの時の作品なので雰囲気はつかめるかなと☆
 
「レインメーカー」は1997年公開のアメリカ映画です。
 
マット・デイモンとクレア・デインズが主演ですが、共演者のダニー・デヴィート、ミッキー・ローク、ジョン・ヴォイトも強烈に印象の残っています。キャラ濃すぎ(笑)
 
マット・デイモンが弁護士になりたての青年を演じています。将来の期待に胸躍らせていたものの、知り合いに紹介してもらった就職先はミッキー・ローク演じる悪徳弁護士として有名な男の事務所。しぶしぶながら、そこで働くことになるものの、いきなり事務所がFBIに目をつけられボスはどこかへ姿を消してしまう始末。
 
仕方なくダニー・デヴィート演じる弁護士を目指してはいるものの万年、司法試験に落ちている男と、なんと、いきなり独立して事務所を構えます。しかも最初の訴訟相手は大会社の保険会社と海千山千のベテラン弁護士団に決まる。そんな時、病院で夫に暴力を振るわれケガしている女性(クレア・デインズ)と偶然知り合うが・・・というお話。
 
マット・デイモンといえば幼馴染のベン・アフレックと脚本を書き上げ主演を果たした「グッド・ウィル・ハンティング」で大ブレイクしましたが、なんと本作「レインメーカー」と同じ1997年公開の映画なんですね。「レインメーカー」が11月で、「グッド・ウィル・ハンティング」が12月にアメリカで公開されました。
 
ヒロインのクレア・デインズは本作の前年1996年に、ディカプリオと共演した「ロミオ+ジュリエット」でブレイクした女優さんで、最近では海外ドラマ「HOMELAND」に主演し数々の賞を総なめにしています。

今では、すっかり大人になった2人↓

 

監督は「ゴッドファーザー」シリーズで有名なフランシス・フォード・コッポラ。この人のお兄さんの子供、つまりフランシスから見て甥にあたるのが俳優ニコラス・ケイジなんですね。知ってました?
 
さて「レインメーカー」に話しを戻すと、製作に俳優マイケル・ダグラスの名前があるんですよ。知りませんでした。あ、ちなみに原題も「The Rainmaker」で、直訳すると「雨を降らす人」ですが、ここでは弁護士が主人公ということで雨をお金に例えた意味で使っていて「たくさんのお金を降らす=大金を稼ぎ出す人」という意味です。
 
誰がナゼそう呼ばれるのかは本編を観ればわかります。アメリカではパラマウントが、日本ではギャガが配給を担当しました。
 
そしてそして、このページの冒頭で述べたキャラの濃い共演者たちのことにも少し触れてきましょうかね♪5人ほど紹介しておきます。
 
ダニー・デヴィートは、映画「カッコーの巣の上で」「ツインズ」「バットマン リターンズ」などにも出演している俳優さんです。海外ドラマ「フレンズ」にも、ファイナル・シーズン10で、なんとストリッパー役で登場しています(笑)なんとなく海外ドラマ「サインフェルド」や映画「プリティー・ウーマン」のジェイソン・アレクサンダーに似ていますよね☆

ダニー・デヴィート↓


2人目は悪徳企業の弁護士役を演じたジョン・ヴォイト。ジョン・ヴォイトは、ブラピの実質的な奥さんである女優アンジェリーナ・ジョリーの実の父親です。知ってたかな?代表作としては「帰郷」「ミッション:インポッシブル」「エネミー・オブ・アメリカ」「ナショナル・トレジャー」などなど多数あります。
 
3人目はミッキー・ローク。マット・デイモン演じる青年が最初にお世話になる事務所のボスです。違法関係の事案にめっぽう強い弁護士役です(笑)ミッキー・ロークは一度俳優をやめてプロボクサーになり、その後再び俳優業に戻ってきたという少し変った経歴の持ち主。最近では「アイアンマン2」で悪役として登場しました。他にも「レスラー」「シン・シティ」「エクスペンダブルズ」などに出演しています。

左がジョン・ヴォイト、右がミッキー・ローク↓

 


4人目は、ヴァージニア・マドセン。なんとも愛らしい顔をした美人さんです。映画「サイドウェイ」が有名ですが、個人的には、なぜか「今宵、フィッツジェラルド劇場で」での彼女が記憶に残っています。また「こちらブルームーン探偵社」や「名探偵モンク」など、海外ドラマにも多数出演していて「フレイジャー」にもシーズン6の最後の方のエピソードに4話も出演しているんですね!
 
5人目は、テレサ・ライト。この方、なんとなんとアカデミー作品賞に輝いた「我等の生涯の最良の年」に主人公のフレデリック・マーチの娘ペギー役として出演していた女優さんなんです!ビックリでしょ?ほかにも「打撃王」という映画では伝説の俳優ゲーリー・クーパーの妻役を演じています。「ミニヴァー夫人」でアカデミー助演女優賞受賞。

左がヴァージニア、右がテレサ↓

 


あと不思議なのは、裁判官役で出演していたダニー・グローヴァーなのですが、Wikipediaによるとノンクレジットらしいです。全然気づきませんでした。友情出演ということなのかな?ダニー・グローヴァーって誰?という方のために説明しておくと、メル・ギブソンの出世作である映画「リーサル・ウェポン」シリーズで彼の相棒役を務めたアノ人です。
 
この映画は、まっすぐな志を持った青年と、現実的で戦略的な経験や知恵を持った大人たちが手を組んで悪徳企業や堕落した弁護士と対決するというお話。胸が熱くなると同時に、成功したはずの年配の弁護士達に向かって、マット・デイモンが言った一言がとても深く印象に残っています。すなわち、
 
「ぜひ知りたい。あなた方が、いつから堕落したのか」
 
レインメーカー」を観ていると、世の中捨てたもんじゃない、生きるために一生懸命になるのも悪くないと思えてくるエール映画です。
 
単なるサクセス・ストーリーにとどまらず、現実的なのに、とんでもないアメリカン・ドリームも見せてくれる魅力的な映画です。世の中の全ての悪を倒してやる!と言わんばかりの青年特有な実直さに良い刺激をもらえることでしょう。
 
案の定、日本版の予告編は見つかりませんでした・・・(^^; アメリカ版の予告は有名な人気映画レビューサイト「ロッテン・トマト」にありましたので紹介しておきますね
 
 
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「天国は待ってくれる」は最高のエール映画でSHOW?

 


天国は待ってくれる」(原題:Heaven Can Wait)は、1943年公開のアメリカ映画(20世紀フォックス配給)です。
 
天才エルンスト・ルビッチ監督の傑作映画で、ソフィスティケイテッド・コメディとか呼ばれてるようですが、要は気の効いたセリフがちりばめられており、とても洗練された恋愛映画だということです☆
 
カラー映画です。IMDbによるとルビッチ監督の作品の中で唯一完成したカラー映画なんだそうです。
 
ルビッチ監督の作品はどれもオシャレで粋(イキ)ですのでハズレなしなのですが、この作品はその上、感動的で、フランク・キャプラ監督の「素晴らしき哉、人生!」を彷彿させるくらい、1組の夫婦の人生を幸せと愛の観点から語っている名作です。
 
ルビッチ監督の映画は、どれもいつ観ても人間愛に溢れていて、ユーモアがあって人と人の絆を感じられます。世の中はそんなに悪いもんじゃないって思えてくるというか、すごく心を元気にしてくれますね。
 
予告編は日本版もアメリカ版も見つからず・・・。かろうじて、アメリカの有名な人気映画レビューサイト「ロッテン・トマト」に画質の粗い、編集が途中で切れてしまっているかのような紹介映像はありました。



主演は、ドン・アメチーという俳優とジーン・ティアニーという女優さんです。
 
ドン・アメチーは僕の大好きな俳優さんの1人で、映画、テレビ、ラジオ、舞台とマルチな活躍をした人で、映画「コクーン」ではアカデミー助演男優賞に輝いてます。その他エディ・マーフィー主演の映画「大逆転」や「星の王子 ニューヨークへ行く」、TVドラマでは「刑事コロンボ」の「二枚のドガの絵」というエピソードに弁護士役で出演してたりします。なんとなく雰囲気がケヴィン・クラインに似ていません?僕は最初同一人物かと思って混乱したことがありました(笑)
 
ヒロインのジーン・ティアニーは、Wikipediaによると1940年代に最も美しい女優さんの一人として挙げられていたそうです。たしかに綺麗で品があって、それでいて可愛らしくもあります♪クラーク・ゲイブルやヘンリー・フォンダといった名だたるスター俳優達と共演しています。

 

さて本作「天国は待ってくれる」のシノプシス(あらすじ)はというと、冒頭からいきなり、既に死んでしまった主人公(ドン・アメチー)が天国行きか地獄行きかを決めてもらうため、エンマ大王の元で自分の半生を語り始めます。
 
上流階級で不自由なく、のんびりと育った青年はプレイボーイとして名をはせていた。そんなある日、絶世の美女(ジーン・ティアニー)に出逢い声をかけたが逃げられてしまう。さらにその後、なんと従兄弟のフィアンセとして、その美女と再会することになる。一度は落胆して逃げ出そうとするも、彼女への想いをあきらめきれない青年は・・・というお話。
 
僕は、この映画を観るたびに大爆笑してしまいます(笑)最高に面白いです。ウィットに富んでいます。特に、ヒロインが10年ぶりに実家に滞在した、あの夜のシーンはどれも傑作です。(ちなみに、なぜか毎回この時のドン・アメチーを観るたびに、ブラピに似ていると思えてきます:笑)
 
また、やはり全編を通して気の効いたセリフのやりとりで溢れています。すさまじい程ねられた会話の応酬で、まるで舞台を観ているような気にさえなります。
 
「天国は待ってくれる」を観てるとなぜか、自分までジーン・ティアニーと結婚して彼女の大きな愛情に包まれたような気になって元気がでてくるんですね(笑)
 
だって本作を通して描かれていることは、「人生を心のまま素直に楽しめ!常識や独りよがりのお堅いプライド・世間体は、毎日を無機質なものにし、不満だらけの人生にしてしまうだけだぞ」と呼びかけているように感じるんですモンヽ(´▽`)/
 
特に印象に残っているセリフとしては、「幸せは本で学ぶようなことじゃない。ありのままの君でいてくれること、それこそが君の夫になる男の幸福となるんだ」
 
寂しくなった時や、ふと愛に迷った時などに、ぜひ観てみてください☆穏やかな気持ちにしてくれます。
 
天国は待ってくれる」、オススメのエール映画ですヽ(´▽`)/
 
 
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「まあだだよ」は最高のエール映画でSHOW?

 


「まあだだよ」は1993年に公開された黒澤明 監督の日本映画です。
 
初めて観たときの感想は「ああ!なんて美しい人生なんだろう!」でした☆黒澤映画の中でも、ベスト3に入るくらい大好きな映画です。
 
全体的に心の平和を感じられるほど穏和で、気持ちの背筋がピンと伸びる職人的な澄んだ空気感もあり。戦後、敗戦ムードの中にありながら、気高く、明るく、元気な日本人の姿を見ることができます。すごく元気をもらえる映画ですよ。
 
大映というもうなくなってしまった製作会社が製作し、東宝が配給した映画です。
 
主演は、松村達雄さんという俳優。ご存知でしょうか、本作意外では、山田洋次監督「男はつらいよ」シリーズにたくさん出演されてますし、一時期は、とらやの2代目おいちゃん役も5作程やってたんですよ。
 
新しいところでは三谷幸喜さんのテレビドラマ「古畑任三郎」シーズン3にも犯人役として出演しています。
 
この映画の原作は夏目漱石の門下生の1人だった小説家・内田百閒の随筆で、松村達雄さんは内田百閒を演じています。
 
また、内田先生の門下生役として多くの個性派俳優が出演してるんですね(笑)所ジョージ、井川比佐志、寺尾聰、平田満など。さらに、その子供役として「男はつらいよ」の満男役&「北の国から」純クンでおなじみの吉岡秀隆も出演しています。
 
また、松村さん演じる内田百閒の奥さん役は、黒澤映画に三船敏郎と同じくらいたくさん出演している女優の香川京子が担当しています。すごく綺麗な方ですよ☆少し前に、長澤まさみは香川京子に似ていると噂になったこともあったとか(笑)原節子や京マチ子さんと並んで、日本の美人映画スターですねヽ(´▽`)/

↓似てる気もするし・・・

 


↓似てない気もする・・・(笑)

 


さて「まあだだよ」のあらすじはというと、学校の教師をしていた内田先生が、小説家として独立することとなったところからスタート。かつての教え子達の中には、先生のことを「金無垢のような心をもつ本物の先生」と慕い続けている生徒たちもいた。そんな門下生たちと内田先生との心温まる交流を通して、戦後の日本人たちの生活や絆、生き方を描いた映画です。
 
随所に生きるための知恵や喜び、そして子供達へのメッセージなどが描かれているのが特に印象的でした。映像の美しさや音楽、美徳について、友情について、粋について、生き方についてなど、とにかくいろんな意味で「美しいな~!」と思える内容です。
 
あんなに美しい心を持った人間になれたらと思いますね。心が洗われるような作品。作中の飲み会で「月(出た出た月が)」が歌われていたんですが、あんな気持ちのいい歌い方で聞いたのは初めてでした(笑)
 
楽しく飲むとは、こういうことか!と教えてくれる映画でもありますね☆
 
ちなみに黒澤明監督はこの作品の公開5年後の1998年に亡くなっており、本作「まあだだよ」が最後の作品になるみたいです。(死後、残されていた脚本から「雨あがる」という映画が公開されてはいます)
 
元気と温かい希望をくれる黒澤映画「まあだだよ」♪ぜひ観てみてくださいヽ(´▽`)/
 
予告編は見つかりませんでした・・・(泣)
 
 
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「ライムライト」は最高のエール映画でSHOW?




「ライムライト」は、チャールズ・チャップリンが監督、脚本、音楽、主演、製作した1952年のアメリカ映画です。
 
チャップリンと言うと、無声映画の中で帽子&スティックにヒゲをたくわえた浮浪者役が思い浮かぶという方が多いかもしれませんが、それは若い頃のチャップリンの姿。たしかにコメディ映画で一躍有名になりましたが、実は晩年に製作した数本のトーキー(有声)映画こそがチャップリンの真骨頂ともいえる名作・傑作ぞろいだと個人的には考えています。
 
そんな晩年の映画の1つが「ライムライト」で、もうチャップリン映画の中でもベスト3に入ることは間違いないでしょう☆
 
チャップリンのセリフ・名言としても有名な、あの金言(後述)も登場する人生の応援歌的な映画。あの天才チャップリンがあなただけに向かって生きる意味と希望を熱く語ってくれているんです。なんと贅沢な映画でしょうかヽ(´▽`)/
 
あらすじは、チャップリン扮する落ちぶれたコメディアンが偶然、部屋でガス自殺しようとしている若く美しいバレリーナの女性を発見して助け出し、看病をすることに。彼女は足を怪我したことから、もう踊れないのだと落ち込み生きる気力を失っています。それを見たチャップリンは、彼女を励ましながら、次第に自分ももう一度奮起してコメディを本気でやってみようと決意します。そこへ、若い売れかけの男性ピアニストが現れバレリーナの女性に恋をするが・・・というお話。
 
ちなみに、Wikipediaでは本作「ライムライト(原題:Limelight)」はチャップリンが初めて素顔で出演した長編映画と書いてありますが、1947年に公開された「殺人狂時代」の時のチャップリンもほとんぼ素顔と言っていいんじゃないかと思います。まあ、どちらも有名な浮浪者スタイルではないということはたしかです。
 
あと、タイトルのライムライトというのは、電球発明以前に使われていた舞台の照明の呼び名で、同時にライトに照らされる=スターということから「名声」という意味もあったそうです。

 


では、気になっている方も多いと思うので早速、作中に登場する名言を3つだけチョイ編集して紹介しますね。
 
1つ目は、一番有名なセリフ。すこし長いので編集して紹介します。
 
All it needs is courage, imagination and a little dough.
 
「人生に必要なのは、勇気と想像力、それと少しのお金だ」
 
Yes, life can be wonderful. if you’re not afraid of it. Life is a beautiful. magnificent thing. To be lived, suffered, enjoyed!
 
「人生は必要以上に怖がらなければ、美しく素晴らしいものなのだよ。だから、人生そのもののために戦うんだ。生きて、苦しみ、楽しむんだ!」
 
there’s something just as inevitable as death and that’s life. Life! life! life! Think of the power that’s in the universe. Moving the earth, growing the trees. And that’s the same power within you.If you’d only have courage and the will to use it.
 
「君は病気と死についてばかり考えているが、避けられないものは死だけじゃない。生もそうだ。人生!命!生命さ!宇宙にあるパワーを思い浮かべてごらん。それは地球を動かし、木を育てる。同じ力が君の中にもあるんだよ。その力を使うだけの勇気と意志を持つんだ」
 
 
2つ目は、女性が「All life motivated by love.How beautiful!(すべての生は愛から生まれる。なんて美しいの) 」と言ったことに対して、
 
「By no means beautiful. It certainly is. No, it’s vile, wicked, awful! But wonderful.」
 
「決して美しくない。間違いなく醜い。愛は下品で不道徳でヒドイものだ。だが、素晴らしい!」
 
 
3つ目は、すべてが虚しく何をしても意味がないと言う少女に向かって次のようなことをチャップリンは言います。
 
「What do you want a meaning for? Life is a desire. Not a meaning.」
 
「人生に一体どんな意味を求めてるんだい?人生というのは願望なんだ。意味じゃない」
 
 
以上、紹介したすべてのセリフは本作「ライムライト」の前半部分だけの中に登場します(笑)どれだけ多くの人生の知恵がこめられた映画なのでしょう!
 
酸いも甘いも知り尽くした晩年のチャップリンが情熱的に、ユーモラスに、そして真摯に語りかけてくれるんです。贅沢なエール映画でしょ☆
 
なお、残念ながら不思議にも「ライムライト」の予告編は英語版も日本語版も見つかりませんでした。
 
ちなみに1つ目のセリフは、三谷幸喜さんのドラマ「今夜、宇宙の片隅で」でも紹介されてます。
 
 
チャップリンのすごいところは、監督も主演も音楽もこなしてしまう万能なところ。エンタメ界のダヴィンチみたいで(笑)、映画音楽も作曲しています。例えば、チャップリンが作曲した曲で一番有名なのは、映画「モダン・タイムス」で使われた「Smile」という曲でマイケル・ジャクソンなどもカバーしているくらいです♪
 
「ライムライト」の音楽も素晴らしくて、「The Spring Song」などのコント用のオモシロ曲から、感動的でスケールの大きいテーマ曲まであります。中でも、「テリーのテーマ」という曲は、とても素敵ですよ☆テリーというのはヒロインの役名です。
 
なおこの曲は、1972年度(授賞式は1973年開催の第45回)のアカデミー作曲賞を受賞しています。え?なんで1952年の映画音楽が20年も経った1972年度のアカデミー作曲賞に輝くの?と思うでしょうが、実はアメリカで公開されたのは1972年だから。
 
理由は「ライムライト」を作り終え、ロンドンでのプレミアを行うためイギリスへ向かっている途中にアメリカから国外追放されてしまったからです。FBI初代長官エドガー・フーヴァーとの対立のためですね。
 
そのためチャップリンにアメリカが謝罪した20年後になってやっと公開されたというわけです。日本やその他の国ではとっくに公開されていましたが、アメリカ公開に合わせて日本でも1973年にリバイバル上映をしたみたいです。このあたりのことについてもっと詳しく知りたい方は「チャップリンのすべて」ページに記載しておきましたのでご覧下さい。
 
ちなみに正確には、この前年の1971年度のアカデミー賞受賞式(1972年開催の第44回)にてチャップリンに名誉賞が授与されています。
 
アカデミー賞を運営している映画芸術科学アカデミーのYouTube公式チャンネルに、アメリカと和解したチャップリンがアカデミー賞に出席して名誉賞を受賞した時のスピーチ映像が公開されていますので紹介しときます。(プレゼンターを務めた俳優ジャック・レモンが約3分弱の紹介をしてから、チャップリンが登場します)

紹介がおくれましたが、ヒロイン役はクレア・ブルームという女優さんで、ものすごく美しい女性です。この方は2014年6月現在もご存命で、最近だとアカデミー作品賞に輝いた2010年公開の映画「英国王のスピーチ」で、コリン・ファースが演じた主人公のお母さん(メアリー王太后)役で出演していました。「ライムライト」が初めてのヒロイン役(主演)だそうです。これまでに結婚を3度、離婚も3度しているようです。
 
また「ライムライト」には、チャップリンの実の子供が4人出演しています。そのうち3人はオープニングにアパートの外で遊んでいる3人の子供たちを演じています。ジェラルディン・チャップリン、ジョセフィン・チャップリン、マイケル・チャップリンの3人です。このうちジェラルディンは後に女優となり、映画「ドクトル・ジバゴ」やチャップリンの自伝映画「チャーリー」でチャップリンの母親のハンナ役を演じました。2014年6月現在で69歳です。
 
さらに、もう1人の子供は準主役とも言うべき音楽家の青年を演じたシドニー・チャップリン。作中、この青年とヒロインのテリーは恋に落ちるという設定になっています。シドニー・チャップリンは残念ながら2009年に満82歳で亡くなっています。
左からクレア・ブルーム、バスター・キートン、ジェラルディン・チャップリン↓

 
 

そしてもう1人、「ライムライト」に出演した忘れてはいけない俳優がいます。それは当時チャップリンとライバル関係にあるとされてきた喜劇俳優バスター・キートンです。バスター・キートンといえば、チャップリン、ハロルド・ロイドと並んで「世界の三大喜劇王」と称されている1人です。
 
そんなバスター・キートンが当時、金銭的に困窮しているという噂を聞きつけたチャップリンが救いの手を差し伸べて作品への出演をオファーしたんだそうです。ライバルだった2人の豪華共演コメディ舞台が「ライムライト」の中に1つの見せ場として用意されていますが、おかしくてゲラゲラ笑えますよ(笑)
 
チャップリンの生きることへの希望、情熱、願望などが詰った名画中の名画「ライムライト」。大変オススメな元気が出る映画の1本です☆
 
 
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「チャップリンのすべて」ページはこちら
 

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「ニュー・シネマ・パラダイス」は最高のエール映画でSHOW?

 

↑外国版のDVDパッケージだそうです☆


「ニュー・シネマ・パラダイス」は1988年に公開された映画史に燦然と輝くイタリアの名画です。
 
監督は、イタリア・シチリア島出身の奇才ジュゼッペ・トルナトーレ。本作は、トルナトーレ監督の世界的な代表作です。
 
主演は、年老いた映写技師のアルフレード役にフランスを代表する俳優フィリップ・ノワレ、アルフレッドを慕う「トト」ことサルヴァトーレの少年期をサルヴァトーレ・カシオ、青年期をマルコ・レオナルディ、中年期をフランスのベテラン俳優ジャック・ペランという俳優さんが演じています。
 
アスミック・エースが公式サイトを運営しています。また、YouTubeの公式チャンエルに予告編もUPされています!素晴らしい☆
 
過去の映画の日本語版予告編がYouTubeの公式チャンネルにUPされているなんてめずらしいですよ!DVD発売してるんだから、存在して当たり前だと思いますけどね(笑)↓

ちなみにトトの少年期を演じたサルヴァトーレ・カシオは現在は俳優をやめてレストランを経営しているそうです。
 
ヒロインの美しいエレナ役には若い頃をアニェーゼ・ナーノが、中年期はブリジット・フォッセーというフランスの女優さんが演じています。このブリジット・フォッセーという女優さん、実は名画「禁じられた遊び」でポーレットという主役の女の子を演じた元子役だった女優さんです。
 
ただ、中年期のエレナが登場するのは、本編がきちんと完全に175分収録されているバージョンのDVDのみなんだそうです。僕が今、手元にあるのはパッケージの写真が青年期のエレナ&トトで、完全オリジナル版と書いてあります。本編は175分。そうです、たしかに中年期のエレナが登場しました。
 
しかし実は、本編が123分バージョンのDVDが存在するんですね。というかWikipediaによると、むしろこっちが国際的に公開された劇場版ということになるそうです。というのも、イタリアで上映した際、長すぎるということで興行的に失敗したため、短縮版を監督自らの編集で作ったようです。
 
この短縮版では中年期のエレナが登場するシーンはバッサリ削除されているようです。52分もカットするってすごいですね(汗) ちなみにDVDには完全オリジナル版や完全オリジナル版スペシャル・エディション、ディレクターズ・カット版、SUPER HI-BIT EDITIONなど、もう混乱するくらいのバージョン数が存在します。まあ、ほっときましょう(笑)でも1つだけ気をつけてください。購入する際に本編の分数をチェックしなければいけません。そして当然175分の完全版を購入されることをオススメします。

 

↑左が123分版、右が175分版。

山田洋次監督の映画で「虹をつかむ男」という西田敏行さん主演の作品がありますが、その中で次のようなセリフがあります。
 
「この映画は長すぎるからカットしてしまえ、というのは恐ろしいことですよ。それはピカソの絵が大きすぎるから、どこか適当な箇所を切ってしまえというのと同じです」
 
カットするにあたってジュゼッペ・トルナトーレ監督がどんな気持ちだったのか、インタビューがあれば聞きたいですね。探してみます。
 
 
さてさて、本編のあらすじですが、大きく分けて3つの時代が描かれています。最初は、映写技師アルフレードと映画に興味がある少年トトの心温まるイタリアの田舎町の生活が描かれていて、ユーモアに溢れたやりとりや夢いっぱいの少年時代の様子を観ることができます。
 
2つ目はトトが青年になってからの時代。同じ学校の青い目をした金髪の美しい女生徒に恋をします。個人的にはこの時代が一番美しくて好きです☆雨の中の上映会や女性との恋が青春って感じですヽ(´▽`)/また、人生の先輩としてアルフレードがトトに様々な処世術や知恵を授けてくれている場面も好きです。
 
そして3つ目は、中年期のトトが何年も都会で働いてから町を再び訪れた際の時代です。いよいよクライマックスになるわけですが、この時代のノスタルジックな描写、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の得意な分野だと思います。ものすごく心に染みます。温かい気持ちになって感動しますよ。
 
映画愛や、人生と初恋の関係についてなど、様々な美しいテーマが含まれていると思いますが、日本でいうと「男はつらいよ」が、あと30年ほど続いていたら同じような結末になっていたのかもしれない?とも思った内容で親しみが湧きました(笑)すごく勝手な想像ですが(^^;

 
 

今なお世界中でファンが多い映画ですが、僕も大好きで、この映画を観てジュゼッペ・トルナトーレ監督が大好きになり彼の作品をたくさん観ましたし、つい最近も新作映画の「鑑定士と顔のない依頼人」観ました☆応援してます!
 
トリビアですが、実は「ニュー・シネマ・パラダイス」にジュゼッペ・トルナトーレ監督自身もカメオ出演しています。映画館の映写技師としてエンディング間際に登場しますのでDVDをお持ちの方は確認してみてください♪
 
 
さて、ネタバレを含む内容に少し触れておきます。知りたくない人は以下読まないでね。「ニュー・シネマ・パラダイス」を観た人の多くが気になるシーンとして、エンディングに主人公が映画館で1人、次々とキスシーンが流れるフィルムを観るというのがあるのですが、この中に登場する作品名をすべて知りたいなんていう人がいるんですね。はい、そうです。それは私です(笑)
 
ということで、登場した映画の全タイトルをまとめてこちらの特集ページに挙げてますので、興味のある方はぜひご覧下さい☆
 
「ニュー・シネマ・パラダイス」は、本当に不朽の名作で今でも心の栄養がほしい時には見返しています。本当に美しい映画で精神的な故郷のような存在です。
 
1989年、カンヌ国際映画祭審査員特別賞に輝いてます。あと、1990年に行われた米アカデミー賞受賞式にて、1989年度アカデミー外国語映画賞を受賞しています。
 
イタリアでの公開は1988年ですが、フランスや日本など海外は1989年公開でした。アメリカはIMDbを見る限り1990年2月とありますね。ちなみに日本公開も最初は単館上映で徐々に口コミ評判がたったということです。
 
 
それともう1つ、この映画は音楽が最高!ジュゼッペ・トルナトーレ監督の作品といえば、世界的に有名な音楽家エンニオ・モリコーネが担当していることがほとんどですが、感動的なんですよ~♪
 
特にこの映画のテーマソングは人気で、世界中でCMに使われていたり、さまざまな国のいろんな有名アーティストによってもカバーやアレンジされています。一度は聞いたことあるんじゃないかな~?素敵で心が温かくなる優しい曲です♪
 
ちなみにモリコーネさんは2007年、第79回アカデミー賞受賞式で名誉賞を受賞しています。
 
サウンドトラックも発売されていて、こちらで全曲視聴できるようになってます♪「愛のテーマ」と「ニュー・シネマ・パラダイス」という曲が特に好きヽ(´▽`)/
 
YouTubeには、一般の方が自演しているものなどが公開されていたりしますね☆
 
 
ながながと話してきましたが、結論を言うと「ニュー・シネマ・パラダイス」は映画好きならば1度は必ず観ておきたい、名画中の名画です。たくさんの感動とエールをもらえますよ☆
 
 
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