オードリー・ヘプバーン(1929/5/4 – 1993/1/20)は、ベルギー出身のイギリス人女優です。
EGOTを達成している数少ないマルチタレントな1人。
↓オードリーの歌う「ムーン・リバー」♡
↓1954年「ローマの休日」でアカデミー主演女優賞を受賞
オードリー・ヘプバーン(1929/5/4 – 1993/1/20)は、ベルギー出身のイギリス人女優です。
EGOTを達成している数少ないマルチタレントな1人。
1位が「市民ケーン」でも「素晴らしき哉、人生!」でもなく「オズの魔法使い」というのは、色んなランキングの中でも初めてみました。てか、なんと「素晴らしき哉、人生!」がランク外ではありませんか!そんなことある~?
なんとなく上位を見る限り男性のレビュアーが多いのかなという気もしますが(笑)結構最近の映画も入ってるな~「ゼロ・グラヴィティ」とか僕のめっちゃ良い映画だと思います☆チャップリン、スピルバーグ、ワイルダーあたりが複数ランクインしてますね。
邦画は、芥川龍之介原作、黒澤明監督作品「羅生門」(出演:三船敏郎、京マチ子)が22位にランクインしております。そして同じく黒澤映画「七人の侍」が24位に♪なんか嬉しいですねヽ(´▽`)/
上位に入っていて、まだ見たことがない作品ありましたか?もしあったらラッキーです!ぜひ新しい「好き」を発掘してみてくださいね☆
1 | 「オズの魔法使い」 The Wizard of Oz (1939) |
2 | 「市民ケーン」 Citizen Kane (1941) |
3 | 「ゴッド・ファーザー」 The Godfather (1972) |
4 | 「第三の男」 The Third Man (1949) |
5 | 「メトロポリス」 Metropolis (1927) |
6 | 「イヴの総て」 All About Eve (1950) |
7 | 「モダンタイムス」 Modern Times (1936) |
8 | 「ローラ殺人事件」 Laura (1944) |
9 | 「キングコング」 King Kong (1933) |
10 | 「北北西に進路を取れ」 North by Northwest (1959) |
11 | 「アルジェの戦い」 La Battaglia di Algeri (1966) |
12 | 「ゼロ・グラヴィティ」 Gravity (2013) |
13 | 「ロビンフッドの冒険」 The Adventures of Robin Hood (1938) |
14 | 「雨に唄えば」 Singin’ in the Rain (1952) |
15 | 「反撥」 Repulsion (1965) |
16 | 「E.T.」 E.T. The Extra-Terrestrial (1982) |
17 | 「フランケンシュタインの花嫁」 The Bride of Frankenstein (1935) |
18 | 「裏窓」 Rear Window (1954) |
19 | 「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」 A Hard Day’s Night (1964) |
20 | 「マルタの鷹」 The Maltese Falcon (1941) |
21 | 「サンセット大通り」 Sunset Boulevard (1950) |
22 | 「羅生門」 Rashomon (1950) |
23 | 「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」 Dr. Strangelove Or How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb (1964) |
24 | 「七人の侍」 Seven Samurai (1954) |
25 | 「トイ・ストーリー2」 Toy Story 2 (1999) |
26 | 「波止場」 On the Waterfront (1954) |
27 | 「アラビアのロレンス」 Lawrence of Arabia (1962) |
28 | 「大人は判ってくれない」 The 400 Blows (1959) |
29 | 「カールおじさんの空飛ぶ家」 Up (2009) |
30 | 「地獄の黙示録」 Apocalypse Now (1979) |
31 | 「フィラデルフィア物語」 The Philadelphia Story (1940) |
32 | 「ゴッド・ファーザー2」 The Godfather, Part II (1974) |
33 | 「それでも夜は明ける」 12 Years a Slave (2013) |
34 | 「トイ・ストーリー3」 Toy Story 3 (2010) |
35 | 「めまい」 Vertigo (1958) |
36 | 「或る夜の出来事」 It Happened One Night (1934) |
37 | 「黄金」 The Treasure of the Sierra Madre (1948) |
38 | 「欲望という名の電車」 A Streetcar Named Desire (1951) |
39 | 「M」 M (1931) |
40 | 「三十九夜」 The 39 Steps (1935) |
41 | 「白雪姫」 Snow White and the Seven Dwarfs (1937) |
42 | 「レベッカ」 Rebecca (1940) |
43 | 「L.A.コンフィデンシャル」 L.A. Confidential (1997) |
44 | 「自転車泥棒」 Ladri di Biciclette (1948) |
45 | 「十二人の怒れる男」 12 Angry Men (1954) |
46 | 「戦艦ポチョムキン」 Battleship Potemkin (1925) |
47 | 「フランケンシュタイン」 Frankenstein (1931) |
48 | 「怒りの葡萄」 The Grapes of Wrath (1940) |
49 | 「ファインディング・ニモ」 Finding Nemo (2003) |
50 | 「暴力脱獄」 Cool Hand Luke (1967) |
51 | 「暗殺の森」 Il conformista (1970) |
52 | 「ピノキオ」 Pinocchio (1940) |
53 | 「或る殺人」 Anatomy of a Murder (1959) |
54 | 「狩人の夜」 The Night of the Hunter (1955) |
55 | 「黄金狂時代」 The Gold Rush (1925) |
56 | 「トイ・ストーリー」 Toy Story (1995) |
57 | 「ジョーズ」 Jaws (1975) |
58 | 「レスラー」 The Wrestler (2008) |
59 | 「捜索者」 The Searchers (1956) |
60 | 「ゲームの規則」 La Regle du Jeu (1939) |
61 | 「恐怖の報酬」 The Wages of Fear (1953) |
62 | 「チャイナタウン」 Chinatown (1974) |
63 | 「赤い靴」 The Red Shoes (1948) |
64 | 「タクシードライバー」 Taxi Driver (1976) |
65 | 「ラスト・ショー」 The Last Picture Show (1971) |
66 | 「ローズマリーの赤ちゃん」 Rosemary’s Baby (1968) |
67 | 「山猫」 The Leopard (1963) |
68 | 「マン・オン・ワイヤー」 Man on Wire (2008) |
69 | 「Wake in Fright」 Wake in Fright (1971) |
70 | 「ローマの休日」 Roman Holiday (1953) |
71 | 「アーティスト」 The Artist (2011) |
72 | 「見知らぬ乗客」 Strangers on a Train (1951) |
73 | 「メリー・ポピンズ」 Mary Poppins (1964) |
74 | 「我等の生涯の最良の年」 The Best Years of Our Lives (1946) |
75 | 「アニー・ホール」 Annie Hall (1977) |
76 | 「ターミネーター」 The Terminator (1984) |
77 | 「ビフォア・ミッドナイト」 Before Midnight (2013) |
78 | 「Short Term 12」 Short Term 12 (2013) |
79 | 「成功の甘き香り」 Sweet Smell of Success (1957) |
80 | 「お熱いのがお好き」 Some Like It Hot (1959) |
81 | 「MUD -マッド-」 Mud (2013) |
82 | 「街の灯」 City Lights (1931) |
83 | 「レイジング・ブル」 Raging Bull (1980) |
84 | 「ぼくのエリ 200歳の少女」 Let the Right One In (2008) |
85 | 「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」 The Discreet Charm Of The Bourgeoisie (1972) |
86 | 「影なき狙撃者」 The Manchurian Candidate (1962) |
87 | 「ミーン・ストリート」 Mean Streets (1973) |
88 | 「ワイルドバンチ」 The Wild Bunch (1969) |
89 | 「フレンチ・コネクション」 The French Connection (1971) |
90 | 「フライング・ハイ」 Airplane! (1980) |
91 | 「顔のない眼」 Eyes Without a Face (1960) |
92 | 「地獄の逃避行」 Badlands (1973) |
93 | 「Mr.インクレディブル」 The Incredibles (2004) |
94 | 「ウエスタン」 Once Upon a Time in the West (1968) |
95 | 「蜘蛛巣城」 Kumonosu Jo (1957) |
96 | 「禁断の惑星」 Forbidden Planet (1956) |
97 | 「ヒズ・ガール・フライデー」 His Girl Friday (1940) |
98 | 「エイリアン2」 Aliens (1986) |
99 | 「パットン大戦車軍団」 Patton (1970) |
100 | 「ボディ・スナッチャー/恐怖の街」 Invasion of the Body Snatchers (1956) |
ジェームズ・スチュワート(James Stewart, 1908年5月20日 – 1997年7月2日)は、アメリカのペンシルベニア州出身の俳優です。
代表作はフランク・キャプラ監督の映画「我が家の楽園」「スミス都へ行く」「素晴らしき哉、人生!」、ヒッチコック監督の「裏窓」「めまい」「ロープ」、ビリー・ワイルダー監督の「翼よ! あれが巴里の灯だ」、エルンスト・ルビッチ監督の「街角 桃色の店」など有名監督の作品に多数出演し主演を務めました。
ジョン・キューかー監督の「フィラデルフィア物語」ではアカデミー賞主演男優賞に輝き、1984年にはアカデミー賞名誉賞にも選ばれています。ゴールデングローブ賞セシル・B・デミル賞も1965年に受賞しています。
フランク・キャプラ作品や「桃色 街角の店」などで演じたキャラのイメージが強いのか、個人的には、やっぱり正義の味方というか好青年、信頼できる人というイメージが強くて、好感が持てる俳優さんNo1ですね。
実生活でも、スキャンダルやゴシップとは無縁だったらしく結婚も1度きりで離婚暦なしです。これだけの大スターでありながら誠実に生き抜くというのは大変だったんじゃないかなと思いますよね。
そんな誠実な性格もあってか、「アメリカの良心」と呼ばれていたらしいです。納得のニックネームです(笑)
プリンストン大学で建築学を学んでいて、きちんと卒業しているという経歴もすごいなぁ~。プリンストン大といえばアメリカのアイヴィーリーグの1つで超名門大学ですよ。
ハリウッドには、ヘンリー・フォンダに誘われて行ってMGMと契約。その後、フランク・キャプラに見出されて「我が家の楽園」と「スミス都へ行く」の大ヒットでスターになったというから豪華な経歴です。
IMDbやWikipediaによると、一度も悪役を演じたことがないらしく、41歳で元モデルの女性と結婚して子供は2人の娘と養子をとった2人の男の子がいたそうです。
IMDbのトリビアの数がチャップリンを超えてるのには驚きますね。それだけ人気が高いということでしょう☆ただ日本では、おそらく、そこまでジェームズ・スチュワートの知名度はないでしょう。もっと人気出てもいい俳優さんですね。
↓その他何枚かジェームズ・スチュアートの写真を探してみました♪
また、ジョーゼフ・L・マンキーウィッツ監督作品でベティ・デイヴィスとアン・バクスター共演のアカデミー作品賞受賞映画「イヴの総て」にも実は端役で出演しています。
ちなみにモンロー最後の出演作となった「荒馬と女」では、映画「風と共に去りぬ」や「或る夜の出来事」で有名な大スター俳優クラーク・ゲーブルと共演を果たしました。
この「荒馬と女」撮影後、クラーク・ゲーブルもマリリン・モンローも亡くなっています。2大スターの遺作となるとは、なんともめずらしい作品ですね。
また、作品そのものも素晴らしいのですが、作中で見せたマリリンのしぐさが話題になり、今だに語り継がれているもの、たくさんあります。
◆あのビリー・ワイルダーが生涯、敬愛し続けた天才監督エルンスト・ルビッチ
エルンスト・ルビッチ(Ernst Lubitsch:1892年1月28日-1947年11月30日)は、ドイツの映画監督ですが、あの年収1億円を女優として初めて稼いだと言われている“アメリカの恋人”ことメアリー・ピックフォードから招待を受けてハリウッドへ渡米。
以来、世界的人気を博した作品をいくつも生み出した天才中の天才です。
その影響力たるや、有名な映画監督ビリー・ワイルダーが師匠として生涯、尊敬し続けた程でワイルダーの仕事場の壁には「ルビッチならどうした?(How would Lubitsch have done it?)」という言葉が飾られていたそうです。実際にワイルダーはハリウッドでルビッチと一緒に仕事をしており、ルビッチ監督作品の脚本を担当しています。
ただ、この壁にかかっていたとされる言葉なんですが、色々と調べてみると「ルビッチならどうする?(How would Lubitsch do it?)」としている方もいてどちらが本当なのかよくわかりません(^^;まあ、ニュアンスは一緒だからいいけど。
余談ですが三谷幸喜さんはビリー・ワイルダーがまだ存命中にテレビ番組で直接会いに行ってまして、その際に「私ならこうする。ビリー・ワイルダー」と書いてもらい、それを壁に飾っているということです。
ちなみにルビッチの映画については、WOWOWで以前、何作か放送されているようです♪
ワイルダーとルビッチが一緒に仕事をした際には、ルビッチからたくさんのことを教わっていたようです。代表的な作品としては「青髭八人目の妻(Bluebeard’s Eighth Wife)」がルビッチ監督、ワイルダー脚本の有名作品。
この作品はゲイリー・クーパーとクローデット・コルベール主演という夢のようなキャスティングですが、2人が初めて出会う場面をルビッチから注文されたワイルダーが、パジャマの上だけを買いたい男と、パジャマのしただけを買いたい女が偶然デパートで出会うというシナリオを考え採用されたといういいます。
このエピソードについては、実はナンシー・マイヤーズ監督の「ホリデイ」という映画の中で、イーライ・ウォラックという俳優さんがケイト・ウィンスレットに紹介するという場面で引用されたりもしています。
ルビッチに影響された監督はハワード・ホークスなど、まだまだ大勢いますが、日本人でも小津安二郎監督がその1人だったようです。
小津監督はルビッチを尊敬しており「東京の女」という自身の監督した映画の中で「エルンスト・シュワルツ」という架空の作家名が出てきます。これはエルンスト・ルビッチとハンス・シュワルツの名前の文字を組み合わせたものだそうです。
◆「ルビッチ・タッチ」と「ソフィスティケイテッド・コメディの天才」
ちなみに、ルビッチは最初ドイツでは舞台俳優として有名喜劇俳優に弟子入りして、いくつかの舞台に立っていたようです。
監督としては、登場人物の目線や立ち位置などで感情を表現するという「ルビッチ・タッチ」を確立したほか、「ソフィスティケイテッド・コメディの天才」などと称されていたようです。
ソフィスティケイテッド(sophisticated)というのは都会風に洗練されているという意味だと思いますが、僕個人的には洗練されているというよりは、ルビッチ作品には共通して「芸術至上主義的なカッコ良さ」があるという印象を受けます。登場人物の生き様がカッコ良いんですよね~♪
◆エルンスト・ルビッチの代表作およびオススメ作
代表作には「街角 桃色の店」「天国は待ってくれる」「生活の設計」「ニノチカ」「青髭八人目の妻」「結婚哲学」「極楽特急」など多数あります。
中でもジェームズ・スチュワート主演の「街角 桃色の店 (The Shop Around the Corner)」は、トム・ハンクス&メグ・ライアン主演の「ユー・ガット・メール」としてリメイクされているので有名かもしれませんね。個人的にも「街角 桃色の店」はルビッチ作品の中でもNo.1に好きかもしれません。
あとは「生活の設計 (Design for Living)」は、三谷幸喜さんのドラマで石橋貴明さん、飯島直子さん、西村雅彦さんが出演した「今夜、宇宙の片隅で」というドラマの中で紹介されていたと記憶しています。たしか(笑)というか、ほとんど「生活の設計」のリメイクといってもいいくらいですよね♪「生活の設計」は先程述べた芸術至上主義の色が濃い作品ですので、好きな人は大好きなんじゃないかなヽ(´▽`)/
「天国は待ってくれる」もかなりオススメの傑作です。
これは1943年製作とルビッチのかなり後期の作品ということもあってか、どこかルビッチの自伝的な半生記を振り返っているような感じもして、まさにルビッチ集大成的な作品という印象を受けました。
最高に泣けて、温かい気持ちになれる感動作品なので、こちらも僕の大好きな映画の1本です!
ルビッチを初めて観るという方は、まず上記3作品「街角 桃色の店」「天国は待ってくれる」「生活の設計」あたりを見てみるといいかもしれません。もちろん他の作品も最高なんですけどね☆
そうそう、以前スカパー!でもルビッチ特集をやっていたようですよ☆
そして、フランク・キャプラやチャップリン作品のように、人間愛にあふれてり、人生を100%謳歌しようとしている人間の情熱やひたむきさに触れることができ、生きる希望をもらえます。まさに勇気をくれる映画、エールをくれる、元気をくれる映画の宝庫といえるでしょう。
◆エルンスト・ルビッチ監督の作品年表と人生年表☆
「出世靴屋」 (1916)
「カルメン」 (1918)
「男になったら」 (1918)
「舞踏の花形」 (1918)
「呪の眼」 (1918)
「パッション」 (1919)
「花聟探し」 (1919)
「花嫁人形」 (1919)
「牡蠣の王女」 (1919)
「デセプション」 (1920)
「寵姫ズムルン」 (1920)
「田舎ロメオとジュリエット」(1920)
「白黒姉妹」 (1920)
「山猫リュシュカ」 (1921)
「ファラオの恋」 (1922)
「灼熱の情炎」 (1922)
「ロジタ」 (1923)
「結婚哲学」 (1924)
「禁断の楽園」 (1924)
「三人の女性」 (1924)
「ウィンダミア夫人の扇」(1925)
「当世女大学」 (1925)
「陽気な巴里っ子」 (1926)
「思ひ出」 (1927)
「ラヴ・パレイド」 (1929)
「山の王者」 (1929)
「パラマウント・オン・パレイド」(1930)
「モンテ・カルロ」 (1930)
「陽気な中尉さん」 (1931)
「私の殺した男」 (1932)
「極楽特急」 (1932)
「百萬圓貰ったら」 (1932)
「君とひととき」 (1932)
「生活の設計」 (1933)
「メリィ・ウィドウ」 (1934)
「真珠の頚飾」 (1936)
「天使」 (1937)
「青髭八人目の妻」 (1938)
「ニノチカ」 (1939)
「桃色(ピンク)の店」(1940)
「淑女超特急」 (1941)
「生きるべきか死ぬべきか」(1942)
「天国は待ってくれる」 (1943)
「ロイヤル・スキャンダル」(1945)
「小間使」 (1946)
「あのアーミン毛皮の貴婦人」(1948)
作品年表については、もうひとつ、なんとエルンスト・ルビッチ監督が活躍した時期は偶然にもチャップリンとフランク・キャプラとビリー・ワイルダー監督という僕の大好きな、というか映画史上最も偉大な4人の天才が同時期に活躍したというすごい時期なんですね。
そういう意味でルビッチ監督だけでなく、チャップリン、フランク・キャプラ、ワイルダーも合わせた4人の代表作品年表も作成しましたので興味のある方はぜひ参考に見てみて下さい。
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◆誰もが知ってる映画史上の伝説的シーンを作り出したビリー・ワイルダー☆
ビリー・ワイルダー監督はハリウッドの黄金期に活躍し、映画史上最も有名なシーンや作品を生み出し、エンターテイメントの発展に非常に貢献した伝説的映画監督の1人です。
有名なシーンというのは、例えば、映画「七年目の浮気」でマリリン・モンローが歩道で地下鉄の風を受け、スカートがめくれるシーンなどは誰でも一度は見たり聞いたことがあるかと思います。
また、ジャック・レモンとシャーリー・マクレーン主演の「アパートの鍵貸します」やマリリン・モンローとジャック・レモン主演の「お熱いのがお好き」などは世界的に有名な作品ですから、観たことはなくても題名を聞いたことくらいがあるでしょう。
ちなみに三谷幸喜さんのビリー・ワイルダー好きは有名で、まだワイルダーが生きていた2000年に直接逢いに行くというテレビの特別番組が放送されたくらいです。元気が欲しい時には「お熱いのがお好き」の脚本をよく眺めているそうです。
日本でいうと、あと関係の有無は不明ですが、サザンオールスターズの「恋はお熱く」という歌で「お熱いのが好き」というフレーズが頻繁に登場します♪桑田さんのことですから、きっと遊び心たっぷりなオマージュかな?とか個人的には思ってます。
また「お熱いのがお好き」で駅のホームを歩くマリリンは腰とお尻をクネクネとさせながらセクシーに歩くのですが、これはわざとセクシーさを強調させるための演出で、実際に履いていたヒールの高さを左右で異なるようにしていたそうですが、この歩き方は当時一世を風靡したそうです。
まあでも「お熱いのがお好き」の中では、マリリンのこの歌が一番有名かも?「I Wanna Be Loved By You」ですね♪
さらにはオードリ・ヘプバーン主演のビリー・ワイルダー映画「麗しのサブリナ」ではそのファッションに当時の女性は憧れて真似た人が大勢いたとか♪
またマレーネ・ デートリッヒ主演、アガサ・クリスティ原作のビリー・ワイルダー映画「情婦」では、予告編や映画作品の宣伝で、「まだ観ていない人のために、結末は絶対に漏らさないで下さい」というキャッチコピーをつけて話題を呼びました。
ワイルダー映画の常連で、20世紀最高の喜劇俳優と称されたジャック・レモンも偉大すぎる程の大スターで様々な映画に出演しています。
そうそう、これらワイルダー映画についてはスカパー!でも時々放送されているようなので要チェックです♪
少しだけどんなお話か紹介すると、
「七年目の浮気」は、とある普通の家庭で妻と子供が避暑地へ遊びに行くため数日間、家で亭主が1人きりで留守番して過ごすことになる。そこへ偶然2階に越してきた若くて綺麗な女性(マリリン・モンロー)が遊びにきてはその度にあらぬ妄想が男の頭に浮かんだり、浮気をしてしまいそうになったりと誘惑と良心の間で揺れ動く男の心を面白おかしく描いた傑作コメディ。
「アパートの鍵貸します」はサラリーマンをしているしがない男のアパートは時々、上司と愛人との密会のため、貸し出されていた。男は不甲斐ないながらもそのことに目をつぶってきたが、その愛人は実は自分が密かに思いを寄せていたエレベーターガールだったものだから・・・というこれまた痛快コメディ。
「お熱いのがお好き」は、「Nobody’s perfect」完璧な人なんていないという言葉が一世を風靡した名作で、とある演奏家の男2人がギャングの抗争を目撃してしまったため追われるハメに。そんな時、女性だけのバンドツアーに女装して紛れ込みながら逃走を図るが、、、というコメディ作品。作中マリリン・モンローがウクレレをもって踊ったり、歌ったりする曲はあまりにも有名です♪
もう3本は、以下になります。
少しだけどんなお話か紹介すると、
「情婦」は、アガサ・クリスティ原作の映画である女性が、愛する人が裁判にかけられてしまった時様々な知恵を駆使して自らの主張を男に、そして裁判を通して世間に知らしめようとするとてもウィットに富んだ作品。
「麗しのサブリナ」は、オードリ・ヘプバーンとハンフリー・ボガートが主演という超豪華な作品。お金持ちの家でメイドとして働く両親の子供(ヘプバーン)が巴里で花嫁修業して帰ってきたら素晴らしく綺麗な女性となっていたため、お金持ちの家の息子が一目惚れしてしまうが・・・というラブコメです。
「あなただけ今晩は」は、ある娼婦に恋をしてしまった男が自分の人生をかえりみずに猛烈に献身的に愛を貫こうとする物語です。作中で使われている「それはまた別のお話」というセリフは三谷幸喜さんの「王様のレストラン」でも使われていますね。
ビリー・ワイルダー監督の映画は観ると楽しくなってくると同時に自分の知恵や工夫次第で人生はこんなにも多種多様な生き方ができるようになるんだ!?という気持ちにしてくれます。とってもエールフルなので元気をくれる映画や希望をくれる映画として個人的にはとっても感謝しています。たまにWOWOWなどでも放送されてますので、ぜひ見てみて下さい♪
◆ビリー・ワイルダー自身の人生を知りたい方へ☆
ワイルダーの自伝的インタビュー本で日本語にも翻訳されている本なら間違いなく「ワイルダーならどうする?」という本が一番面白くて有名です。これはキャメロン・クロウという「ザ・エージェント」や「エリザベスタウン」で有名な映画監督がビリー・ワイルダーに1997年から98年の2年間かけて断続的に行われた貴重なインタビュー本です。
当時既に90歳を超えていたにも関わらずものすごくはっきりとした口調で答えているのが驚きです。「タイタニック」は、つまらない映画だ!とか(笑)「ザ・エージェント」への出演依頼を断ったりとか面白いエピソードが満載で読み物としても宝物になる一冊です。
キャメロン・クロウ監督は映画監督になる前には「ローリングストーン」誌で編集補佐にもついていたのでこういう取材が得意と言えば得意だったようです。原書名は「CONVERSATIONS WITH WILDER」なのですが、この本を翻訳した人は素晴らしいセンスをもって題名を「ワイルダーならどうする?」としました。これは先ほどお話した「ルビッチならどうする?」にかけてのことでしょうが、すごく粋な書名のつけかただと個人的には絶賛したいですね☆ちなみに、ワイルダーに逢いにいった三谷幸喜さんは「私ならこうする。ビリー・ワイルダー」というサインを色紙にもらい額に入れて飾っているそうです。
また、ビリー・ワイルダー DVD コレクターズBOXというのが発売されています。1と2がありほとんどのワイルダー作品が網羅されていますが、2011年2月現在では残念なことにAmazonで中古しか扱っていませんでした。新しいバージョンのDVD-BOXが発売されるかもしれませんので待つか、もしくはイーブックオフ(ネットオフ)などで中古で安く探して購入するのがオススメです。
さて、ざっと書いてきましたがビリー・ワイルダー監督についてはまだまだ知らないことが多いので、新しい発見があったら随時このページに追記していくつもりです。お楽しみに☆
◆ビリー・ワイルダー監督の作品年表と人生年表☆
・ビリー・ワイルダー作品年表
●脚本のみ
1929年 悪魔の記者 – Der Teufelsreporter (脚本)
1929年 日曜日の人々 – Menschen am Sonntag (脚本)
1931年 人間廃業 – Der Mann,der seinen Morder sucht (脚本)
1931年 女王様御命令 – ihre hoheit befiehit (脚本)
1931年 浮気 – Seitensprunge (脚本)
1931年 にせの夫 – Der falsche Ehemann (脚本)
1931年 少年探偵団 – Emil und die Detektive (脚本)
1932年 かつてワルツありき – Es War einmal ein Walzer (脚本)
1932年 ブロンドの夢 – Ein blonder Traum (脚本)
1932年 街の子スカンポロ – Scampolo,ein kind der StraBe (脚本)
1932年 空の青さ – Das Blaue vom Himmel (脚本)
1933年 マダムは子供をお望みでない – madame Wunsht keine kinder (脚本)
1933年 女たちの夢見ること – Was Frauen traumen (脚本)
1933年 アドーラブル – Adorable (脚本)
1934年 刺激的な冒険 – One Exciting Adventure (脚本)
1934年 空飛ぶ音楽 – Music in the Air (脚本)
1935年 麗はしの巴里 – Lottery Lover (脚本)
1935年 男の魂 – Under Pressure (脚本)
1935年 エミールと探偵たち – Emil and the Detectives (脚本)
1937年 シャンパン・ワルツ – Champagne Waltz (脚本)
1938年 青髭八人目の妻 – Bluebeard’s Eighth Wife (脚本)
1939年 ミッドナイト – Midnight (脚本)
1939年 ウォット・ア・ライフ – What a Life (脚本)
1939年 ニノチカ – Ninotchka (脚本)
1940年 リズム・オン・ザ・リバー – Rhythm on the River (脚本)
1940年 囁きの木陰 – Arise My Love (脚本)
1941年 ホールド・バック・ザ・ドーン – Hold Back the Dawn (脚本)
1941年 教授と美女 – Ball of Fire (脚本)
1942年 運命の饗宴 – Tales of Manhattan (脚本)
1945年 死のひきうす – Die Todesmuhlen (編集協力)
1947年 気まぐれ天使 – The Bishop’s Wife (脚本)
1948年 ヒット・パレード – A Song is Born (脚本)
●監督もしてる作品
1933年 悪い種子 – Mauvaise Graine (脚本・監督)
1942年 少佐と少女 – The Major and the Minor (脚本・監督)
1943年 熱砂の秘密 – Five Graves to Cairo (脚本・監督)
1944年 深夜の告白 – Double Indemnity (脚本・監督)
1945年 失われた週末 – The Lost Weekend (脚本・監督)
1948年 皇帝円舞曲 – The Emperor Waltz (脚本・監督)
1948年 異国の出来事 – A Foreign Affair (脚本・監督)
1950年 サンセット大通り – Sunset Blvd. (脚本・監督)
1951年 地獄の英雄 – Ace in the Hole (脚本・監督・製作)
1953年 第十七捕虜収容所 – Stalag 17 (脚本・監督・製作)
1954年 麗しのサブリナ – Sabrina (脚本・監督・製作)
1955年 七年目の浮気 – The Seven Year Itch (脚本・監督・製作)
1957年 情婦 – Witness for the Prosecution (脚本・監督・製作)
1957年 昼下りの情事 – Love in the Afternoon (脚本・監督・製作)
1957年 翼よ!あれが巴里の灯だ – The Spirit of St. Louis (脚本・監督)
1959年 お熱いのがお好き – Some Like It Hot (脚本・監督・製作)
1960年 アパートの鍵貸します – The Apartment (脚本・監督・製作)
1961年 ワン・ツー・スリー – One, Two, Three (脚本・監督・製作)
1963年 あなただけ今晩は – Irma la Douce (脚本・監督・製作)
1964年 ねぇ!キスしてよ – Kiss Me, Stupid (脚本・監督・製作)
1966年 恋人よ帰れ!我が胸に – The Fortune Cookie (脚本・監督・製作)
1970年 シャーロック・ホームズの冒険 – The Private Life of Sherlock Holmes (脚本・監督・製作)
1972年 お熱い夜をあなたに – Avanti! (脚本・監督・製作)
1974年 フロント・ページ – The Front Page (脚本・監督)
1979年 悲愁 – Fedora (脚本・監督・製作)
1981年 バディ・バディ – Buddy Buddy (脚本・監督)
作品年表については、もうひとつ、なんとビリー・ワイルダー監督が活躍した時期は偶然にもチャップリンとフランク・キャプラとエルンスト・ルビッチ監督という僕の大好きな、というか映画史上最も偉大な4人の天才が同時期に活躍したというすごい時期なんですね。
そういう意味でビリー・ワイルダー監督だけでなく、チャップリン、フランク・キャプラ、エルンスト・ルビッチも合わせた4人の代表作品年表も作成しましたので興味のある方はぜひ参考に見てみて下さい。
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◆ビリー・ワイルダー監督に関するトリビア☆
・ビリー・ワイルダーは50年以上映画に携わり、60本もの作品に携わった。
・三谷幸喜映画「ザ・マジックアワー」の舞台設定や美術のつくりはビリー・ワイルダー監督作品「あなただけ今晩は」を参考にしたオマージュとなっているらしい。 ・三谷幸喜ドラマ「今夜、宇宙の片隅で」内では古典映画についての話題がたくさん登場するが、中でもワイルダー作品の「教授と美女」や「お熱いのがお好き」でのモンローのシーン、「アパートの鍵貸します」の最後のシーン、「青髭八人目の妻」のパジャマの上下を男女で貸しあったりとたくさんのオマージュが登場します。 ・脚本のほとんどは、黄金コンビとして数々の名作を生み出してきたチャールズ・ブラケットやI・A・L・ダイアモンドらと一緒に作り出した。 ・アカデミー賞受賞作品としては、「失われた週末」が作品賞・監督賞・脚色賞・主演男優賞(この映画はカンヌ国際映画祭でグランプリも受賞)。「サンセット大通り」が美術監督・装置賞・脚色賞・作曲賞。「アパートの鍵貸します」が作品・監督賞・脚本賞・美術賞・編集賞を受賞。 ・「麗しのサブリナ」はゴールデン・グローブ賞の脚本賞を受賞している。 ・パジャマの上と下だけを買おうとする男女が出会うというのはワイルダーがルビッチから男女の出会いのシチュエーションを求められたのに答えたものだったらしい。ちなみにこのシーンのことについて話シーンがナンシー・マイヤーズ監督の映画「ホリデイ」に出てきます。 ・周防正行監督「Shall we ダンス?」が素晴らしいというコメントを残している。 ・コレクションがオークションに出された時の合計金額は3260万ドルという高額の値段だった ・英語がまったくできなかったが、毎日20語の英単語を暗記して、一日中部屋にこもり、ラジオを聴くなどかなりの勉強家だったらしい。 ・渡米後、ビザが切れたため更新しようと国境付近の米国領事館に赴くも、書類の不備からなかなかビザの発行がおりずに絶望的になっていた時、副領事から「仕事は何をしているのか?」と尋ねられ、ワイルダーは「シナリオライターです」と答えると、副領事は「いいシナリオを書くんだ」と言ってパスポートにスタンプを押してくれたという。 |
僕は古い映画が大好きなのですが、古典名画と呼ばれる名作を皆さんは、どのくらいご存知ですか?
フランク・キャプラ、チャールズ・チャップリン、エルンスト・ルビッチ、ビリー・ワイルダーなど天才映画監督達がたくさんの名画を残しています。
実は、それらの作品の中には現代のラブコメのお手本となっている作品や、誰でも1度は耳にしたことのある有名なセリフがたくさんあります。
もちろん、現代の映画監督の中にも古い映画が大好きな人はいますから、少なからず影響を受けているはずです。
映画配給会社側としてはハズレのないストーリーを、再度、現代版としてリメイクすることで、興行収入を比較的安全に稼ごうという意図がもしかしたらあるのかもしれません。
また、なかにはリメイク作品を好まない方もいるかもしれません。でも、僕個人としては、リメイクやオマージュによって新しい古典映画を知ることができるなんて願ったりかなったりなんですね。純粋に楽しみが増えるのでリメイク映画は大賛成な企画です。
映画監督さん達もリメイク作品を撮る時にはオマージュを捧げられる機会として、楽しんで製作しているように感じますしね♪
案の定、リメイクした映画でヒットした映画は、その主演俳優・女優もハリウッドを代表する映画スターとなっていることが多いし、また、オリジナルの方の映画で主演していた女優・俳優も伝説的な映画スターだったりします。
「え!?あの作品ってそうだったの?」なんていう映画が見つかって面白いですよ☆ちょっとご紹介してみましょう♪
オリジナルの映画 | オマージュ・リメイク映画 |
マイ・フェア・レディ 製作年:1964年 ・レックス・ハリソン |
プリティ・ウーマン 製作年:1990年 ・リチャード・ギア |
めぐり逢い 製作年:1957年 ・ケーリー・グラント ※実はこれもリメイク。元は同じ監督の「邂逅」(1939年)。主演はアイリーン・ダンとシャルル・ボワイエ。 |
めぐり逢えたら 製作年:1993年 ・トム・ハンクス |
街角/桃色(ピンク)の店 製作年:1940年 ・ジェームズ・スチュワート |
ユー・ガット・メール 製作年:1998年 ・トム・ハンクス |
8 1/2 製作年:1963年 ・マルチェロ・マストロヤンニ |
NINE 製作年:2009年 ・ダニエル・デイ=ルイス |
オーシャンと11人の仲間 製作年:1960年 ・フランク・シナトラ |
オーシャンズ11 製作年:2001年 ・ジョージ・クルーニー |
この他にも、
・「ベルリン・天使の詩」⇒「シティ・オブ・エンジェル」
・「インファナル・アフェア」⇒「ディパーテッド」
・「パリ空港の人々」⇒「ターミナル」
・「タイム・マシン 80万年後の世界へ」⇒「タイムマシン」
・「七人の侍」⇒「荒野の七人」
・「用心棒」⇒「荒野の用心棒」
・「Shall we ダンス?」⇒「Shall we dance?」
・「リング」⇒「ザ・リング」
・「勇気ある追跡」⇒「トゥルー・グリット」
・「天はすべて許し給う」⇒「不安は魂を食いつくす」
・「007/カジノ・ロワイヤル」⇒「007 カジノ・ロワイヤル」
など、たくさんあるみたいですので、ご自分の好きな映画の元ネタ探しをしてみるのも面白いかもしれませんね☆
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