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ハロルド・ライミスのすべて

 

ハロルド・ライミスはアメリカはイリノイ州シカゴ出身の映画監督・俳優・脚本家です。

ハロルド・ライミスは、僕が大好きな監督の1人です☆残念ながら2014年に69歳で亡くなってしまいました。

ハロルド・ライミスは脚本も書くし、監督もする、そして俳優として出演もしています。有名なところでは「ゴースト・バスターズ」シリーズのメインキャストの1人ですね♪

ではまずは、監督作品。

一番有名で、しかも大好きな映画は、もうダントルで、この2作ですヽ(´▽`)/

ズバリ!映画「恋はデジャ・ブ」と映画「悪いことしましョ!」です。

 

映画「恋はデジャ・ブ」(1993:原題はGroundhog Day) は、主演ビル・マーレイ、ヒロイン役女優はアンディ・マクダウェル。

映画「ゴースト・バスターズ」シリーズで共演した友人でもある俳優ビル・マーレイを主役に据えたというわけですね。

内容は、テレビ局のお天気キャスターをしている男性が、ある日ロケ先で何度朝を迎えても同じ日を迎えてしまうという繰り返しループにはまってしまうというお話。

何をやっても死なないし、どんな失敗を犯しても翌朝にはリセットされているのをいいことに好き勝手をし始める。しかし、ほどなく、永遠に明日がこないことに絶望し始め自殺を図るんですね。

そんな時、ある女性に本気で恋に落ちてしまう。しかし何度同じ日を繰り返して、何度チャレンジしてもても、なかなか女性と結ばれない。

やがて「一体、幸せになるためには何をすればいいのだろう?」と試行錯誤し始め、人間的に成長していく姿を描いています。

 

これ、一見するとコメディSF作品なのですが、実はすご~く深い気づきをたくさんくれる映画です。まさしく人生のチアリーダー的エール作品で、僕は落ち込んだ時などに必ず立ち戻って観る、元気をくれる名作の1つですよ♪

ちなみに、永遠に「今日」を繰り返していることから、ニーチェの永劫回帰思想を表現しているらしいですが、個人的には、ひたすら利己的な欲望を追い求めた人間が、やがて自分の幸福を得るためには他人に奉仕することじゃないだろうか?と想い至るという点において、ゲーテの「ファウスト」と似ているストーリーだなぁ~なんて感じました。
 
 
2本目は、映画「悪いことしましョ!」(2000:原題:Bedazzled)。

実はこちらも、冴えない毎日を送っている男が悪魔に魂を捧げるという契約を結ぶかわりに7つの願いを叶えてもらうという、ゲーテの「ファウスト」そっくりな内容になっています。

リッチになりたい、権力を持ちたい、尊敬されたい、人気を得てモテたい、知的になりたい、芸術的才能がほしい、などなど様々な夢を叶えるも幸せになれないんですね。

そこで、人生における幸せは、結果でなく過程にこそあるのではないか?と気づき始めます。そんな中、とうとう最後7つ目の願いごとを叶える時が迫ってくるが・・・。というお話です。

主演は映画「ハムナプトラ」シリーズでもオナジミのブレンダン・フレイザーと、ヒュー・グラントと10年以上交際していたことでも知られる女優エリザベス・ハーレイ。

さらに、映画「A.I.」のお母さん役だった女優フランセス・オコナーも出演しています。

ゲラゲラ笑えて、しかも気づきをたくさんもらえる、癒しのエール映画です☆


ちなみに「悪いことしましョ!」は、1967年公開の同題イギリス映画のリメイク版になります。

本作の中で一番好きなシーンは、なんといっても牢獄の中でのアノ人との会話です。(詳しくは観てのお楽しみ♪)

この会話を観るために、この映画はあると言っても過言ではありません。そのくらい素晴らしいエール・シーンです。

実は管理人789junが選ぶ名セリフ・名場面のページでも紹介してますが、ちょこっとだけ会話シーンの内容を紹介すると、

「悪魔は君を混乱させようとしてる。でも最後には、きっと自分の存在理由を見出す。どんな人間でも選択ミスはする。でも柔軟な心と精神があれば・・・You’ll Get It(乗り切れる)」

これがまたカッチョいいんですね~ヽ(´▽`)/

ちなみに、ハロルド・ライミス監督の作品は、時々スカパー!でも放送されているようなので、要チェックです!


さてお次はハロルド・ライミスが出演した作品を紹介しましょう♪

特に映画「恋愛小説家」と映画「ゴースト・バスターズ」が特筆すべき作品だと思います☆

 

まずは「恋愛小説家」(1997)!

もうこのジェームズ・L・ブルックス監督の映画は、主演のジャック・ニコルソンとヘレン・ハントが2人ともアカデミー賞を受賞しちゃったくらい名作中の名作なんですが、作中にハロルド・ライミスがプライベート・ドクターとして登場します。

これがまた良い役なんですよ、救いの手を差し伸べてくれる良心的な医者の役とでも言えばわかりやすいかな?この映画観たら、潜在意識的にハロルド・ライミス=良心的な人物というイメージが確立しちゃうくらい(笑)
 
 
そして、もう1本の「ゴースト・バスターズ」(1984)、これはもう映画史に残る大ヒット映画ですね。

こちらには、ハロルド・ライミスは役者として出演しつつ、脚本にも携わっています。



当時、日本でも大人気で特にマシュマロマンの人形やら様々なグッズまでが飛ぶように売れていたと記憶しています。

オバケ退治をするゴースト・バスターズ3人衆がメインキャスト。ビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、そしてハロルド・ライミスです。

これまでにシリーズ2作が発表されいて、最近シリーズ第3弾を製作しようとしていた矢先にハロルド・ライミスが亡くなってしまいました。実に残念ですね(泣)

数々の元気が出る映画を残してくれたハロルド・ライミス監督の作品、まだ観てない方は、ぜひ一度観てみてください。きっと幸せな気持ちにしてくれますよヽ(´▽`)/

あ、ちなみに映画「ゴースト・バスターズ」シリーズは2014年現在、なんと2作ともHulu(フールー)で配信しています!嬉しい~☆

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ジェームズ・L・ブルックスのすべて



ジェームズ・L・ブルックスは1940年生まれ、アメリカはニューヨーク州出身の映画監督です。(上の動画はアカデミー監督賞を受賞した時の公式動画)

この方もジョン・タートルトーブ監督同様、Amazonで写真入りの本が見つかりませんでした。

しかし、ものすごく有名な方であることには変わりなく僕の大好きな作品に、あれもコレモ関わってたの?と驚かされたほど数多くの名作に携わっています。
 
 
 
■ 監督した代表作 ■

 

映画「愛と追憶の日々」(1983)
アカデミー作品賞、監督賞、そして脚色賞に輝いた名作。さらにゴールデングローブ賞脚本賞も受賞。


主演は、あのビリー・ワイルダー作品「アパートの鍵貸します」のヒロインで有名な女優シャーリー・マクレーンと、人気俳優ジャック・ニコルソンです。

ちなみに、ジェームズ・L・ブルックスの代表作「愛と追憶の日々」はWOWOWで放送されたことがあります。

WOWOW

映画「恋愛小説家」(1997)
この映画がジェームズ・L・ブルックスが監督した映画の中で一番好きです♪最高!すごく勇気をもらえるし、笑えるし、そして優しい気持ちになれるエール映画☆
主演は再びジャック・ニコルソンと、海外ドラマ「あなたにムチュー」ヒロインでブレイクしたヘレン・ハント。なんと、2人そろってアカデミー主演男優賞と女優賞に輝きました。さらにゴールデングローブ賞作品賞も受賞。他にもキューバ・グッディング・Jr、グレッグ・キニアなども出演しています。

 

映画「ブロードキャスト・ニュース」(1987)

映画「ハリウッド・トラブル」(1994)

 

映画「スパングリッシュ」(2004)
アダム・サンドラー、ティア・レオーニ主演

映画「幸せの始まりは」(2010)
リース・ウィザースプーン、ポール・ラッド、オーウェン・ウィルソン、ジャック・ニコルソン、そして海外ドラマ「名探偵モンク」で有名な俳優トニー・シャルーブなど豪華キャスト陣が出演。




 
 
■ 製作を担当した代表作 ■

 

映画「ビッグ」(1988)
トム・ハンクス主演映画なんですが、トム・ハンクス主演映画の中でトップ3に入るくらい大好きな作品♪
12歳の少年が突然、体だけ青年になってしまい、おもちゃ会社で働くことになってしまうというコメディ映画。
コメディながら、ものすごく働くということについての気づきをもらえるばかりか、ライフワークについても考えさせられるエール映画です☆

映画「ザ・エージェント」(1996)
傑作中の傑作!仕事・ライフワーク・幸せについて、ぜひ一度は観ておきたい映画です。仕事を通して得る人と人とのつながりこそが大事なことだということ、それを分かち合う人がいなければ人生は完璧とは呼べないというのがテーマ♪
主演はトム・クルーズと、レニー・ゼルウィガー。また、キューバ・グッディング・Jrはこの作品でアカデミー助演男優賞を受賞。トム・クルーズはゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞しました。

映画「ザ・エージェント」はスカパー!で放送されたことがあります。

結局スカパー!は何チャンネルが何円で見れるの?

映画「サンキュー、ボーイズ」(2001)
ドリュー・バリモア、ブリタニー・マーフィ主演。
 
 
 
■ その他 ■

あとアメリカの長寿番組TVアニメ「ザ・シンプソンズ」の製作総指揮も担当。その他、テレビ業界でも数多くの番組に携わってきているようで、IMDbを調べてみたところ、なんとエミー賞を20回も受賞してるみたいです。すごいっ!




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ジョン・タートルトーブのすべて



ジョン・タートルトーブは1963年生まれの米ニューヨーク州出身の映画監督です。

ジョン・タートルトーブ監督は、映画のキャンペーンで来日してイベントにも出席しているので、ご存知の方も多いかも知れませんね。

代表作で一番有名なのは、おそらくニコラス・ケイジ主演の大ヒット映画「ナショナル・トレジャー」シリーズでしょう。

「ナショナル・トレジャー」は、2014年現在、「ナショナル・トレジャー」(2004)と「ナショナル・トレジャー2 リンカーン暗殺者の日記」(2007)の2作が発表されています。

 

このシリーズには、ニコラス・ケイジのほかにも、映画「イングロリアス・バスターズ」のダイアン・クルーガー、映画「ハングオーバー!」シリーズで有名なジャスティン・バーサ、女優アンジェリーナ・ジョリーの実の父親ジョン・ヴォイト、映画「レザボア・ドッグス」などで有名なハーヴェイ・カイテルなどがメインキャストとして出演しています。

さらに2作目には、新たにヘレン・ミレンやエド・ハリスなども参加。Wikipediaによるとニコラス・ケイジが主演した映画史上、この「ナショナル・トレジャー2」が最も高い興行収入を記録したんだそうで、その額なんと約450億円です!

そんな「ナショナル・トレジャー」シリーズは、現在、嬉しいことに1も2もHulu(フールー)で配信されています☆

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ほんとに「ナショナル・トレジャー」シリーズは、知的でユーモアにあふれていて、歴史オタクなインディー・ジョーンズという感じの内容なのでアドベンチャーもあり、すごく面白いです!ぜひ続編を撮ってもらいたいなー♪

ちなみに、来日した際には「次回作は日本で撮るぜ~!」なんていって観客を盛り上げてくれていたんですけどね(笑)残念ながら、まだ3は製作されていません。でも、トレジャーハンターなら、日本の場合、徳川埋蔵金なんてテーマもありますから本当にイケそうなものですけどね☆

 

ちなみに、僕がジョン・タートルトーブ監督を知るきっかけとなった作品は、「キッド」(2000)という映画。(チャップリンの映画にも同題の「The Kid」という作品があるため、原題は「Disney’s The Kid」となっています。邦題は同じまま:笑)

主演ブルース・ウィリス、共演エミリー・モーティマーのディズニー配給コメディなんですが、この映画、実は見ているだけで自分の中のインナーチャイルドまで癒せちゃうんじゃないか?と思えてしまうくらい僕にとってはエールフルな映画でした♪



ある日、突然8才の男の子だった頃の自分が39才で独身の自分の家にタイムスリップしてきます。

その男の子は、大人になった自分が夢だったパイロットでもなく、結婚もしておらず、犬も飼っていないことにショックを受け泣き叫びます。

さらに仕事で成功はしていたものの、イメージ・コンサルタントという自身の仕事のやり方を見て、あまり誇りを持てる仕事ではないと感じてしまいます。

そこで、なぜこのタイミングで幼かった頃の自分が会いにきたのか考え合い、そして純粋だった頃の気持ちで今の人生を見つめなおしてみることに・・・。

いや~癒されました~☆エミリー・モーティマーも可愛いし、8才の男の子役の俳優もカワイイです(笑)

まだ観たことがない方は、ぜひ一度ヽ(´▽`)/オススメです☆
 
 
さてさて、「キッド」ですっかりタートルトーブ監督にハマった僕は、他の作品も観てみようと次々に楽天レンタルHulu(フールー)などで探してみました。

いろいろ観た結果、あと4本のオススメを紹介しておきます。

 


まず1本目は、「クール・ランニング」(1993)という映画。

この映画の面白いところは、なんと冬季オリンピックの種目の1つ、ボブスレーという氷の上をそりで滑っていくタイムを競う競技に、なんと南国ジャマイカのチームが参加するという一見、無謀な話なんですね!

しかも、興味深いことに実話に基づく映画なんですね。もちろん内容の多くはフィクションだし人などの名前も架空のモノにしているらしいですが、実際に1988年にカナダで開催された冬季オリンピックでジャマイカがボブスレー競技に初参加した事実を元に製作したんだそうです。

コメディ映画になっているので、すっごく笑えるのでそれだけでも観ている人は元気になっちゃうと思うんですが、さらに仲間同士の友情や信じる力、そして無謀だといわれても目標を達成するために努力する、ひたむきな姿に勇気をもらえます。

たくさんの気づきをもらえた傑作でした☆
 
 
2本目は映画「あなたが寝てる間に…」(1995)。

本作はサンドラ・ブロックが主演。ほかにも海外ドラマ「The O.C.」や映画「アメリカン・ビューティー」に出演しているピーター・ギャラガー、映画「インディペンデンス・デイ」で大統領役を演じたビル・プルマンなどが出演しています。

内容は、サンドラ・ブロックが事故にあったイケメンを救けてあげたものの、その男性は意識不明の状態で病院へ担ぎ込まれる。

病室で彼の横にいるところをイケメン男性の家族から偶然見られ、彼のフィアンセではないかと勘違いされてしまうが・・・というお話。

普通のラブコメとしても、もちろん楽しめますが、タートルトーブのラブコメはとくかく温かい!ハート・ウォーミングとはまさにこのことだなと感じさせてくれるほど、心がほっこりしますよ☆ヽ(´▽`)/

 

3本目は映画「フェノミナン」(1996)。

「フェノミナン」は、主演のジョン・トラボルタが誠実で心の優しい男性を演じています。

ヒロイン役には、海外ドラマ「クローザー」で主演を務めたキーラ・セジウィックが出演。すごく若いです(笑)

内容は、なかなかユニークなお話になっていて、トラボルタが、ある日突然、頭の回転がものすごく速くなってしまうというんですね。

そして、その能力のために、国家から危険分子としてみなされてしまったり、普通の生活が送れなくなってしまうというストーリー。

単純にスゴイ能力が備わっただけじゃなくて、現実的に天才の生活や幸せを見つめるという独特な内容になってます。こちらもタートルトーブ特有の人間愛にあふれた作品になっています。

しかし、この映画のスゴいところは、何といっても音楽!

「チェインジ・ザ・ワールド」という大変有名な曲が使用されているんですが、ベイビーフェイスがプロデュースしたエリック・クラプトンがカバーしたバージョンは、この映画のサウンドトラック盤として発売されたんですね♪

クラプトンのカバーしたこの曲は、結局グラミー賞を受賞しました。ちなみにオリジナルはアメリカの女性カントリー歌手ワイノナ・ジャッドのアルバムに収録されていた1曲だったって知ってました?

調べてみると、オリジナル曲が1996年の2月に発売されて、すぐ半年経も経ってない同年7月にはエリック・クラプトンがカバーしてるようです。ちょっとカバーするの早すぎじゃないですか?変なの(笑)

さあ、そして映画「魔法使いの弟子」(2010)。

こちらは、またまたニコラス・ケイジ主演の映画です。大ヒットした「ナショナル・トレジャー」シリーズの続編第3弾がくるのかと思いきや、なぜかニコラス・ケイジが魔法使いの師匠という設定の映画が公開されて驚いた作品です(笑)

ただ、これはこれで好きだなぁ~♪面白いのでぜひ続編を待ちたいくらいの楽しい映画です。

ニコラス・ケイジは優秀な魔法使いなのですが強敵の魔法使いの前に歯が立たず、愛する人を救うため伝説の少年を探し続けて、たしか何百年も生きる続けている。

そこへ選ばれし少年として現れたのが、イケてない物理オタクの青年。この青年を偉大な魔法使いとしてニコラス・ケイジが鍛えることになるが。。。というお話。

魔法と科学を融合させた視点が面白いでしょ?たしかに現代に魔法使いがいるとしたら、それは物理学に精通している人物かもしれませんよね。なぜか現実味があって面白かったです。ニコラ・テスラのテスラコイルなんかも出てきて、ニコラス・ケイジだけにシャレかな?なんて笑っちゃいました(笑)



ちなみに、ニコラス・ケイジの最愛の人を演じているのはイタリアの宝石と称されている女優モニカ・ベルッチ!なんて豪華なんでしょ♪

そしてかつては仲間だったライバルの魔法使いには、映画「スパイダーマン2」や「ダヴィンチ・コード」、さらにはTV映画で名探偵エルキュール・ポワロなども演じたことのあるイギリスの俳優アルフレッド・モリーナ。

ちなみに、ニコラス・ケイジの弟子になる少年役はカナダ出身の俳優が、そしてその少年が憧れている女性を演じるているのはオーストラリア出身の女優さんと、意図的なのか偶然なのか、英語圏の様々な国の役者が集まったキャスティングとなってます。

こちらも大人気でWikipediaには世界興行収入200億円以上と記載されています!大ヒット☆ヽ(´▽`)/



また、最近では2013年に映画「ラストベガス」を公開。こちらの主演は超豪華な顔ぶれで、ロバート・デ・ニーロ、モーガン・フリーマン、マイケル・ダグラス、ケヴィン・クラインの4人組がラスベガスで大暴れするという物語。

人気の大御所俳優が4人も揃ったということで話題になりました。いかにタートルトーブ監督が人気かということがうかがえますね。




余談ですが、普通、これだけ多くのヒット作を撮っている監督なら、自身の写真が表紙になっている洋書が1つくらいAmazonで見つかりそうものですが、なぜか1冊も見つかりませんでした。

もしかすると、あまり私生活は見せたくない人なのかもしれませんね。プライバシーを大切にしたいとか。

それはそうと、ジョン・タートルトーブ監督の作品はスカパー!でも時々放送しているみたいですので要チェックですね♪

ジョン・タートルトーブ監督は、2014年現在で、まだ51歳。これからも多くの映画を撮ってもらいたいです!そして、今度、来日する際にはぜひイベントに参加したいなぁ~♪ヽ(´▽`)/♪
 
 
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ロベルト・ベニーニのすべて

 

ロベルト・ベニーニ(1952-)は、イタリアはカスティリオーン・フィオレンティーノ出身の映画監督・俳優です。

もうロベルト・ベニーニ監督といえば46歳の年に、映画「ライフ・イズ・ビューティフル」(1998)でアカデミー外国語映画賞、ならびに主演男優賞を受賞したことが一番有名です。

この時に壇上からプレゼンターとしてロベルト・ベニーニの名前を呼んだのは、同じくイタリア出身の映画女優ソフィア・ローレンです。

ソフィア・ローレンの笑顔と、思わずイスの上でバンザイしちゃうロベルト・ベニーニがとっても印象的です。思わずこっちまで嬉しくなっちゃいます(笑)



も~ロベルト・ベニーニは元気で元気で、とくかくよくしゃべる印象が強いですよね。映画の中でも弾丸のようにしゃべり倒しているシーンが多いです(笑)元気をもらえますけどね♪

ちなみに、映画「ライフ・イズ・ビューティフル」で共演した奥さん役の女優ニコレッタ・ブラスキは、本当に実生活でもロベルト・ベニーニの妻です。夫婦で主演した映画で受賞なんて、なんか素敵ですよね☆

 


ロベルト・ベニーニ監督作品の中で、僕が一番大好きな映画は2本あります。そのうちの1本は「ライフ・イズ・ビューティフル」、そしてもう一本は「人生は、奇跡の詩」☆

まず1本目の映画「ライフ・イズ・ビューティフル」、みなさんはご覧になりましたか?

初めてこの作品を観たとき、ああ、戦争中の悲惨で悲しい体験を、こんなふうに元気に、しかも妻や子供への愛情や優しさ、気遣いを忘れないまま描くことができるんだ!?という衝撃を受けました。


特に印象的だったシーンは、子供を怖がらせないようにと、敵国の兵隊さんの通訳となって、捕虜のみんなに「今日は、かくれんぼをします」みたいなデタラメなことを言うシーン(笑)

すごい発想だなと思って可笑しくなったのと、同時に、それを子供たちを怖がらせないようにするためだと悟った同じ国の捕虜の大人たちが黙って聞いている姿に目頭が熱くなりました。

笑えて、感動できる、そして、どんな状況でも思いやりは忘れちゃいけないよなぁ~と、あらためて気づかされる素晴らしいエール映画です。ぜひ!

ちなみに本作の受賞歴は、アカデミー外国語映画賞、主演男優賞、カンヌ国際映画祭で審査員特別グランプリ、英国アカデミー賞で主演男優賞、全米映画俳優組合賞で主演男優賞に輝きました。

残念ながら公式の予告編動画が見つかりませんでした!(泣)DVDの販促としてYouTubeの公式チャンネルにUPしておいてほしいなぁ~。。。

しかし!なんとなんと!「ライフ・イズ・ビューティフル」は、2014年現在、Hulu(フールー)で配信しているではないですか!!嬉しい~♪ これで、いつでも観ることができます☆

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そして、2本目は「人生は、奇跡の詩」(2005:伊)!

こちらの作品も最高なんですよ!まず、すごく映像が美しいです。綺麗です。幻想的なんです。

 

まるで現実だってロマンティックな心と愛する心さえあれば、こんなにも美しく見えてくるんだよ、と諭されているような気持ちにしてくれる、そんな映画です☆

こちらも実生活での妻である女優ニコレッタ・ブラスキとの共演作になります。ジャン・レノも出演。また、シンガーソングライターのトム・ウェイツもゲスト的な出演を果たしています。

「人生は、奇跡の詩」で特に印象に残っているシーンは、ローマの道路で雪(花粉)が降っている中にトラが立っているシーン。あとは、ひたすらニコレッタ・ブラスキに話しかけまくるロベルト・ベニーニの姿(笑)

そして、すごく素敵だなと思ったセリフは、たしか「すごく美しい情景を信じてもらえなかったのは、僕がうまく言葉を使って説明できなかったからさ。だから、僕は詩人になったんだ」と子供たちに説明しているところです。

こちらも妻への愛の強さと、人間の発想力、想像力の豊かさに限界はないなと感じさせてくれる素敵なエール映画です☆

こちらの作品は、現在DVDがAmazonで売ってないようですので、TSUTAYA DISCASや、楽天レンタルDMMレンタルなどで借りて観ることができます。


さてさて、ロベルト・ベニーニなんですが、20代の頃からイタリアの舞台やテレビで活躍していたようです。

そして34歳頃にアメリカのジム・ジャームッシュ監督作品「ダウン・バイ・ロー」(1986)に俳優として出演。さらに同監督の「ナイト・オン・ザ・プラネット」(1991)にも出ています。

ジム・ジャームッシュ監督は、このほか映画「ブロークン・フラワーズ」なども監督していて、最近では俳優ビル・マーレイと組むことが多いようですね。

その後、ロベルト・ベニーニは、なんと!イタリアの伝説的な映画監督フェデリコ・フェリーニの遺作「ボイス・オブ・ムーン」(1990)に出演します。

フェリーニといえば、名画「8 1/2」や「甘い生活」「道」などの傑作を残し、アカデミー名誉賞も授与された巨匠です。

さらにロベルト・ベニーニは39才の年に「ジョニーの事情」(1991)で映画監督としてもデビューします。

この映画でベニーニは主演もこなし、また、ヒロインを務めたのは、現在の妻ニコレッタ・ブラスキです。

同年2人は結婚しています。
 
 
そしてベニーニは、2012年には、あのウディ・アレン監督作品にも出演を果たしています。

映画「ローマでアモーレ」という作品。

 

この作品には、ウディ・アレン自身も監督としてだけではなく、俳優として、かなり久しぶりに出演している他、アレック・ボールドウィン、ペネロペ・クルス、エレン・ペイジなど豪華なキャストが出演しています。



ちなみに、ロベルト・ベニーニは、奥さんの二コレッタとともにMelampo Cinematograficaという映画製作会社を経営しています。さらに不動産関係の会社なども複数経営しているようで、景気がよかった頃には年間30億円以上の利益があったそうです。

そういえばベニーニの映画「ピノッキオ」などは、奥さんの二コレッタが共演者としてだけでなく、製作者として参加していたような気がします。なかなかヤリ手の夫婦ですな(笑)

ロベルト・ベニーニも還暦をすぎましたが、まだまだ監督として、そして俳優としても多くの映画に出演して元気でしゃべりまくる姿をいっぱい観たいですねヽ(´▽`)/
 
 
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ジュゼッペ・トルナトーレのすべて

 
 

ジュゼッペ・トルナトーレはイタリアはシチリア島バゲリーア出身の1956年生まれの映画監督です。

もうジュゼッペ・トルナトーレ監督といえば、代表作として、あまりにも有名な、映画「ニュー・シネマ・パラダイス」があります!

この映画は、本当にファンが多くて、公開されたのは1989年と、実に25年も前なのですが、未だに根強い人気があります。

特に日本では結構な人気なんじゃないかなぁ~?

 

ちなみに、山田洋次監督の映画「虹をつかむ男」の1作目と2作目両方とも、この「ニューシネマパラダイス」のオマージュがストーリーの中に見られます。

映画監督の中でも、「ニュー・シネマ・パラダイス」のファンだという方は多いのかもしれませんね♪

ジュゼッペ・トルナトーレは「ニュー・シネマ・パラダイス」の監督・脚本・原案を担当していて、アカデミー外国語映画賞に輝いています。また、世界三大映画祭の1つ、カンヌ国際映画祭で審査員特別グランプリを受賞しています。



「ニュー・シネマ・パラダイス」についての解説は作品詳細ページで解説していますので、ここでは省きますが、実は僕も「ニュー・シネマ・パラダイス」を観てジュゼッペ・トルナトーレ監督の大ファンになりましたヽ(´▽`)/

なんというか、優しいし、懐かしいし、美しいしんですね☆笑えて、ジーンと胸が温かくもなる名画です。

内容も役者の最高で、見た後に寅さんのように人間愛があふれ出てくる感じがするので、ヘタなカウンセリングをうけるよりも、よっぽどセラピー効果があるんじゃないかと思います(笑)

 

そんな傑作を、さらに素晴らしいものにしてくれているものの1つに映画音楽がありますが、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の映画はほとんどエンニオ・モリコーネという作曲家で世界的に有名な人気映画音楽家が担当しています。

もちろん「ニュー・シネマ・パラダイス」もエンニオ・モリコーネが音楽を担当しています。

さらに「ニュー・シネマ・パラダイス」以降、トルナトーレ監督の代表作はすべてエンニオ・モリコーネが担当しています。

さて、ジュゼッペ・トルナトーレ監督のオススメ作品に戻りますと、翌年1990年に発表した「みんな元気」は、なんと小津安二郎 監督の「東京物語」のオマージュなんだそうです。

ちなみに「みんな元気」は、ハリウッド映画としてリメイクされています。主演はロバート・デ・ニーロ、ドリュー・バリモアです。日本では残念ながらビデオスルーされたようです。

ただし残念ながらAmazonでもジュゼッペ・トルナトーレ監督の「みんな元気」はDVDは見つかりませんでした。ハリウッドリメイク版と「東京物語」はちゃんとありますけどね。

 

そして、「明日を夢見て」(1995)では「ニュー・シネマ・パラダイス」と同じく映画を題材にした物語を撮り、ヴェネチア国際映画祭で審査員特別賞を授与されています。

ただ、日本ではあまり話題にならなかったように記憶しています。

日本では、むしろ1999年に発表された「海の上のピアニスト」が好評だったかと思います。

 

僕は映画館で2度観ましたが、ピアノと船の2つが両方とも大好きなので映画も大変面白かったです♪

すごく独特な映画で、トルナトーレらしい映画なんですが、こういうストーリーはモノマネじゃなかなか作れないです。独創的で、それでいて傑作。

主演はイギリスの俳優ティム・ロスです。
 
 
さあ、そしてその翌年2000年から作風がガラッと変ります!

 

マレーナ」という映画をジュゼッペ・トルナトーレ監督の作品だからと動機で観るとかなりの衝撃にやられることでしょう(笑)

暴力的なシーンや人間の群れとしての怖さ、ずるさ、醜さなどが描かれていて、さらにエロスが生々しく描写されています。

ただし、僕は結構好きな映画で、ただ単にオドロオドロしい作品とは一線を画しています。

全体を通して純粋な少年が年上のお姉さんに憧れながら音楽を知り、女性を知り、母親や父親らとともに成長していく物語になっています。

やっぱりイタリアの<家族像>が映し出されている、温かいメッセージを感じることもできます。



ちなみに、主演女優はイタリアの宝石と称えられている女優モニカ・ベルッチです!

この人のヌードが何度も登場しますが、たしかに宝石です(笑)この映画でイッキに大ファンになりました。

映画「マトリックス」シリーズ(たしか2と3だったかな)にも出演している女優さんですね。

そんなわけで「マレーナ」は色んな意味で、かなり衝撃的でした。

ちなみに日本では、僕も使っているお勧めのオンライン動画配信Hulu(フールー)で観ることができます。(2014年9月現在)

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で、6年後の2006年にさらに衝撃的な映画「題名のない子守唄」が公開されます(笑)

 

こちらはショッキングな暴力シーンや、思わず目を覆いたくなるような悲惨すぎるシーン、悲しすぎるヒロインの人生などが、これでもかというくらいハッキリと描かれている作品。

観る人は結構、覚悟が必要です。ただし、僕は最後のシーンが素敵すぎて、どうしても忘れられません。当サイトでも「管理人789junが選ぶ 名セリフ・名場面」ページで紹介しているくらい好きなシーンの1つです。

この1シーンを見るためだけに、この映画は存在していると言っても過言ではないハズ。そのくらい印象的なシーンでしたね。

その後、2009年に「シチリア!シチリア!」を発表。

 

こちらは「ニュー・シネマ・パラダイス」のように1人の男の人生を子供時代から回想していくという物語。

たしかDVDについてたメイキングの中でトルナトーレ監督が「叙事詩ような映画を撮りたい」と思って作ったのが本作なんだと言っていたと記憶していますが、そのとおりのイタリアの家族の絆、人生のドラマが描かれていました。

上の写真は左が「シチリア!シチリア!」のDVDで、右はトルナトーレ監督が撮りためたシチリア!の素材集だそうです。(詳しくはリンク先を参照して下さい)

そして、2013年には「鑑定士と顔のない依頼人」を発表。

 

これは結構面白かったなぁ~。最初テイストが「マレーナ」や「題名のない子守唄」に似ているなと思ったのですが、サスペンスだったというだけで、まったく別モノでした。

主演は、映画「シャイン」に主演してアカデミー主演男優賞を受賞した俳優ジェフリー・ラッシュ。この人は、他にも「恋におちたシェイクスピア」、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ、「英国王のスピーチ」、「やさしい本泥棒」などにも出演している名優です。

海外ドラマ「24」でジャック・バウアーを演じたキーファー・サザーランドの実の父親、ドナルド・サザーランドも出演しています。

サスペンスとしても結末が「まさか」な感じで面白かったし、テーマがなかなか手の込んだものというかヒネリが効いててナルホド~と思いますよ♪ニセモノを見破ることを仕事にしてきた鑑定士が・・・なるほど~ってなります(笑)



ここ近年は3、4年間隔で映画を製作しているようなので、まだまだ新作を期待したいです。まだ58歳(2014年現在)ですしね。

また、調べてみるとトルナトーレ監督は古い映画が好きで昔の映画フィルムの修復作業などにも参加しているようです。たしかに「ニュー・シネマ・パラダイス」で古い映画の映像が何作品も何作品も登場しますからね☆

この、たくさん登場した古い映画の1つ1つのタイトルを全部調べてみようという無謀なページが当サイトにはありますので、よかったらどうぞ(笑)

ちなみに古典を学んでいる人の作る映画は、スピルバーグや黒澤明など、本当に素晴らしい作品が多いですよ。何度も観たくなるような映画のことねん♪

それにしても2000年の「マレーナ」あたりからガラッと作風が変った背景には何かがあったのかな?

たしか、ジュゼッペ・トルナトーレ監督は2007年、ローマで強盗に襲われた経験があるそうなので、その時のショックから作風に影響が出たのかと思ってましたが、事件に遭う以前から作風が変ってますから違うぽいですよね。

年齢的には、2000年の時に44才か。。。私生活の情報があまりないんですよね。

英語版のWikipediaにも、16才頃から舞台や演技に興味を持っていたこと(ステージ・ディレクターを務めたとも言われているようです)、最初はフリーランスの写真家だったこと、作品の受賞歴などについてくらいしか載ってません。唯一、兄弟がいてプロデューサーだということは記載されています。

IMDbに載ってる写真は6枚か・・・もしかしてメディア嫌いだったり?結婚してるのか どうか くらい知りたいなー。

洋書で調べるか、イタリア語を勉強してネットで調べるしかないかな~?それはそれで楽しそうだけど(笑)

また何かわかったら追記していきまーすヽ(´▽`)/

まとめると、映画「ニュー・シネマ・パラダイス」は映画史に燦然と輝く不朽の名作なので、絶対に観ておくことをお勧めします☆

ちなみにWOWOWでは過去に、映画「ニュー・シネマ・パラダイス」の3時間オリジナル完全版を放送したことがありますし、その他「シチリア!シチリア!」などのジュゼッペ・トルナトーレ監督作品もたまに放送していますので、要チェックです!

WOWOW

 
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山田洋次のすべて

 


山田 洋次(1931年9月13日 – )は、日本の大阪府 豊中市出身の映画監督です。

映画「男はつらいよ」シリーズの監督として、日本一有名な映画監督かもしれませんね。管理人789jun的には黒澤明と並んで大好きな日本の監督トップ2の1人です。

作品の紹介をする前に、山田洋次 監督自身の紹介を少しだけしておきます♪

大阪出身ではありますが、第二次世界大戦と父親の仕事の関係で、中国の大連や満州、日本の山口県など転々とした後、東京へ。大学は、なんと東大法学部を卒業しています!

その後、松竹に入社。黒澤明監督の「醜聞」や「白痴」で助監督を務めたこともある野村芳太郎 監督の助監督・脚本として経験を積みます。

そして、いよいよ映画「二階の他人」(1961)で監督デビューします。この映画、見たことがありますが僕は結構好きでした。なんとなく安心するんですね。




三谷幸喜さんの作品にも共通してると思いますが、特別なヒーローは登場しないけれど、普通の人の日常の悲喜こもごもが描かれていて、とっても共感できるんですね、きっと。

 

それから、ハナ肇を主演にした「馬鹿まるだし」などのコメディ映画を何本か撮りつつ、テレビ業界でも渥美清、青島幸男らが出演したTBSドラマ「泣いてたまるか」の脚本を担当していきます。

ちなみに、ハナ肇主演の山田洋次作品では「なつかしい風来坊」が一番好きです☆




もうこの頃から寅さん風のキャラクターが主人公として笑わせてくれて、恋をして、そして感動もさせてくれています♪

で、1968年にフジテレビで放送されたTVドラマ版「男はつらいよ」の原案と脚本を担当します。

 

ちなみに、最近AmazonでTVドラマ版の「男はつらいよ」も発売されました!ついにTV版の寅さんも観ることができるようになったんですねヽ(´▽`)/

このTVドラマが大ヒットし、翌年1969年には映画版「男はつらいよ」が公開されました。さあ!ここから山田監督の快進撃が始まります☆



では、ここからは作品中心に紹介していきますね。年代順の作品紹介は最後に作品年表を作っておきますので、そちらで確認できます。まずは、管理人789junの大好きな作品から紹介していくよんヽ(´▽`)/

まず、なんと言っても山田洋次監督といえば、映画「男はつらいよ」シリーズをはずす訳にはいきません。色々と誤解されている方もいるかと思いますが、単なるコメディではありません。

もちろん、思いっきり笑えますが、その上スゴく感動もできちゃいます。さらに見ていると元気をもらえるし、また人生や幸せについて考えさせられる哲学的なメッセージも含んでいるという極上のエール映画なんですね☆

日本人でこの映画を観ていないというのは、かなりの機会損失だと断言しちゃいたくなる程です。

あ、ただどちらかと言うと男性向きの内容かな~という気もしないではありません。毎回キレイなマドンナに寅さんが心を奪われるので(笑)

ですが、女性の方でもポロポロ泣けるのでストレス発散になりますし、男性を理解しやすくなるので勉強になるかもしれませんよ☆




そんな「男はつらいよ」の映画シリーズは、全部で48作+特別編が1作あります

ちなみに特別編というのは、寅さん役の渥美清さんが亡くなってしまった後に上映されたもの。内容は寅さんの甥っ子である満男(吉岡秀隆)が、こんなこともあったなぁ~と回想するところから始まり、内容のほぼ9割は第25作目の「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」が再上映されたものとなっています。

そして最後にまたチョコッと満男が「今も伯父さんがどこかで旅をしている気がします」というようなナレーションが流れて終わったと記憶しています。ちょうど大学生だった僕は、「寅さんを映画館で観る事ができるのもコレが最後かもしれないなぁ~」なんてしみじみ思いながら映画館まで見に行ったのを覚えています。

さて、全48作の中でも、特に最高!最高!と思う回を、このサイトの「人生を変える映画一覧」ページに12作ピックアップしています。

各作品の詳細はそちらのページを見ていただくとして、ここではタイトルだけ紹介しておきますね☆

・「男はつらいよ ぼくの伯父さん」(第42作)
・「男はつらいよ 寅次郎恋愛塾」(第35作)
・「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」(第17作)
・「男はつらいよ」(第1作)
・「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」(第25作)
・「男はつらいよ 寅次郎の青春」(第45作)
・「男はつらいよ 寅次郎の休日」(第43作)
・「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」(第15作)
・「男はつらいよ 翔んでる寅次郎」(第23作)
・「男はつらいよ 寅次郎真実一路」(第34作)
・「男はつらいよ 寅次郎頑張れ!」(第20作)
・「男はつらいよ 花も嵐も寅次郎」(第30作)

本当は、せめて各話で登場する印象的なセリフだけでも紹介したいところなんですが、長くなりそうなので、中でも特に・・・というヤツだけ3つを挙げるてみましょうか。
 
 
1つ目は、42作目の「ぼくの伯父さん」で、高校生の満男(吉岡秀隆)がアポもなしに突然、想いを寄せている元後輩の泉ちゃん(後藤久美子)の親戚の元へバイクで向かうんですね。たしか佐賀県あたりまで。

しかたなく泉の親戚の家に居候させてはもったが、その家の父親はいきなり泉を訪ねてきた満男を良くは思っていない。

そしてその父親は、甥の満男のことを寅さんに非常識なのではないかと注意します。すると、寅さんは、こんなふうなことを言うんですね。

「私のような出来損ないが、こんなことを言ったらおかしいかもしれませんが、私は満男は間違っていないと思います。遠い土地で友達もできずに寂しい想いをしている泉ちゃんを思ってかけつけてきた甥を、むしろ私は褒めてやりたいと思っています」

しびれたなぁ~☆
 
 
2つ目は、35作目の「寅次郎恋愛塾」でのセリフ。

シンプルです。法曹界を目指し勉強ばかりしている男性に向かって、

「いいか?お前の人生はそこにかかっているんだぞ!?」とアドバイスする場面(笑)もちろんソコにかかっているのソコとは、恋愛のことです。

ちなみにこの回には、ソフトバンクのCMでお母さん役をやってる樋口可南子さんがマドンナ役で登場した回です。
 
 
あ、ほかの回も、もちろん素晴らしく面白いですよ。

例えば3つ目として、上記で挙げていない作品でも、47作目の「拝啓車寅次郎様」で満男がナレーションで伯父の寅に向けてしゃべるところでこんな感じのこと手紙のように言います。

「伯父さん、僕は最近伯父さんに似てきたと言われます。言ってる人は悪口のつもりなんだけど、僕は悪い気はしません。伯父さんは、人より他人の寂しさや悲しみがよく理解できる人なんだ。その点において、僕は伯父さんを認めているからです」
 
 
こんなふうに、まだまだ、たくさんの名場面、名セリフがあるのですが、それは先ほど挙げた詳細ページや、ぜひご自身で観て感じてみてください♪




「男はつらいよ」は何時観ても背筋がピンとなるというか、親孝行でもしようかな、とか、気持ちがジーンとなって身につまされるような、そんな気持ちにしてくれます。

一昔前まで日本人といえば感動や泣ける映画が好きというようなマーケティングを映画会社がこぞってしていましたが、それはこの「男はつらいよ」が大人気だったからではないかと思えるくらいです。



ちなみに、僕は全48作+特別編もDVDとブルーレイで持っています。なぜなら、以前にWOWOWとBSジャパンで放送してた寅さん特集を全部録画しておいたから♪

たしかWOWOWで撮りためたのをDVDに、BSで録画したのをブルーレイにダビングしたんだったかな?寅さんファンとしては最高に幸せなことですよね~☆

黒澤明監督の作品もほぼすべて同じようにWOWOWでやっていたのを録画しました。WOWOWに入っていると本当にこうゆう時に助かりますよ☆嬉しい限りです!ヽ(´▽`)/オススメ♪

WOWOW

さて、たしかに「男はつらいよ」は最高の作品ですが、山田洋次監督のスゴイところは、これだけじゃなく傑作をまだ生み出しているところなんですね。

その中でも、計4作撮った「学校」シリーズ!

あとは3本撮った時代劇シリーズの「たそがれ清兵衛」。

そして「虹をつかむ男」は、絶対に観ておかなきゃ損な名画たちです。

 

まずは「学校」シリーズですが、1作目の「学校」(1993)と2作目「学校Ⅱ」(1996)では、西田敏行が主演を務めています。

しかし2作の内容はまったく関係なく、キャストも舞台も一新しています。共通しているのは、主演が西田敏行だということと、学校が舞台であるということくらいです。

どちらも甲乙つけがたいくらいの大傑作です!感動的なエール映画ですよ。笑えて泣けて、元気をもらえます☆

1作目は、幸せって何なんだろう?ということを夜間学校の仲間たちが先生と一緒に心の交流をしながら考えていくという内容で、特に、生徒役の1人だった田中邦衛さんの演技は物凄かったです。あんな演技は、おそらく他の人にはできないでしょう。

↓予告編あったのですが、この予告はちょっとヒドイ出来ですね(汗)なにか著作権的な問題で本編シーンを流せなくなったのかな?




2作目は、北海道の高等養護学校を舞台に、障害を持つ生徒たちの成長や就職などを描いた作品。優しくて、感動的で、それでいて開放的なエールをくれる映画です。1作目同様、名作中の名作。素晴らしい映画でした。

下の予告編でも出てきますが、他人との交流によって深く傷ついてしまった青年の心が、やはり他人との交流によって癒されていく、そんな人間の心の面倒くささや愛らしさを描いた作品になっています。

また「学校Ⅱ」に主題歌はないのですが、卒業式のシーンで流れる「そのままの君で」という合唱曲は心に響いたなー♪あと、みんなで車の中で歌ったTHE BOOMの「風になりたい」も素敵でした。




 

シリーズ3作目の「学校Ⅲ」(1998)では、大竹しのぶと小林稔侍が主演。主題歌には中島みゆきさんの「瞬きもせず」が起用されました。

この作品はほかの学校シリーズとは違って、大人による大人のための映画になってると感じたなぁ。

引退後のサラリーマン男性と、シングルマザーの切なすぎる恋愛が展開されていると同時に、仲間の大切さを描いた映画。




そして4作目の「十五才 学校IV」(2000)では金井勇太という弱冠15歳だった俳優を主役に抜擢しました。

この子も今や結婚して1児のパパですよ!もう14年が経っているんですね、いや驚きだなー。

最近では「花子とアン」にも出演したらしくブログで吉高由里子さんとのツーショット写真を公開していました。どことなく吉岡秀隆さんにも似ているような・・・☆

それはともかく、4作目は第1作、第2作目と並んで学校シリーズの傑作です!ほかに丹波哲郎が良い味だしてます。ゆず の「シャララン」が主題歌として起用されていました。

この映画は15才の不登校の男の子が1人旅に出て、色々な大人たちとの交流を通じながら、学校の外にある様々な人生を知るという物語。

本作に出てきた、とある詩が最高です。引きこもりや不登校の人間に向けた山田洋次監督からのエールだと感じました。想い出すだけでも涙が出てきますが、同時に勇気も湧いてきます。

ちょこっとだけその詩を紹介すると、

「ほとんどの奴が馬に乗っても、浪人は、ゆっくりと歩いていく。

早く着くことなんて目的じゃないんだ。雲より遅くて十分さ。

この星が浪人にくれるものを見落としたくないんだ。

葉っぱに残る朝露。流れる雲。小鳥の小さなつぶやきを聞き逃したくない。

だから浪人は立ち止まる。そして、また、歩き始める・・・」

こんな感じです。

感動したなぁー!!あ~また観たくなってきちゃった(笑)

ちなみに同級生の女の子がメチャ可愛かったのも覚えてます(笑)




 
そしてそして、これまた超オススメなのが、映画「たそがれ清兵衛」!

真田広之&宮沢りえが主演です。

僕は時代劇はどちらかというと苦手なのですが、そんなことは、どうでもいいくらい面白い!感動する!そしてカッコ良い!!

時代は変れど、人間にとっての幸せとは?そして人とのつながりの面白さや愛くるしさが全面に押し出されたスゴイ映画です。これは傑作!

この作品はアカデミー外国語映画賞にノミネートもされました。残念ながら受賞はカナダ映画の「みなさん、さようなら」でしたが。

井上陽水の「決められたリズム」が主題歌でしたが、これがまた良かったなぁ~~♪




 
そしてそして、山田洋次監督の映画への愛を込めた作品といえば、もうこれしかない!!

映画「虹をつかむ男」です☆

 

一応、寅さんを演じた渥美清さんが亡くなってしまい、映画「男はつらいよ」シリーズに続く松竹のお正月映画として西田敏行、吉岡秀隆、田中邦衛のコンビで始まったシリーズです。

結局2作で終わってしまいましたが、これは素晴らしい映画!映画よ永遠なれ!という山田監督の想いが詰った素敵すぎる作品です。

洋画・邦画、新旧問わず色んな映画が紹介されているとともに、最後にはCGですが渥美さん扮する寅さんも登場し、山田監督からのメッセージ「敬愛する渥美清さんにこの映画を捧げます」というクレジットが出ます。




ちなみに、シリーズ第2作目の「虹をつかむ男 南国奮闘編」は1作目とはガラッと雰囲気が変り、南国でアロハシャツを着た西田敏行が元気に映画への情熱を燃やすという一新された内容となっています。

2作目には小泉今日子、松坂慶子、哀川翔、そして、お笑い芸人の小籔千豊なども出演しています。



そして、なんとなんと!僕も最近、気づいたのですが、「虹をつかむ男」と「虹をつかむ男 南国奮闘編」がHulu(フールー)で観れるようになっていました!すげーー!!

さらに嬉しいことに、山田洋次監督の映画が他にも、

「幸福の黄色いハンカチ」
(高倉健、武田鉄矢、桃井かおり)




「息子」
(三國連太郎、永瀬正敏、和久井映見)



「遥かなる山の呼び声」
(高倉健、倍賞千恵子)
「キネマの天地」
(渥美清、中井貴一、有森也実)
「母べえ」
(吉永小百合、檀れい、志田未来、浅野忠信)
「おとうと」
(吉永小百合、笑福亭鶴瓶)

などなど続々と配信開始しています!(’14年9月現在)

これから、もっと増えるかもしれませんね☆超オススメ!ヽ(´▽`)/

Huluで今すぐ視聴!今なら2週間 無料トライアル実施中!お早めに~☆

さて、どうでしたか?僕なりに大好きな監督の1人、山田洋次を紹介きましたが、ほかにも「息子」や有名な「幸福の黄色いハンカチ」なども言うまでもなく素晴らしい映画です。

これらがHuluで見れるようになったのは、本当に嬉しい限り。あとWOWOWで山田洋次特集などが放送されるのを楽しみに待ちましょうヽ(´▽`)/

WOWOWで今月やっているプログラムはコチラで見れます

 

人間にとって幸せってナンだろう?家族って?恋愛は人生で一番美しいよね?などなど、人生で大切な知恵を教えてくれる山田映画。。。寅さんじゃないけれど、山田洋次監督は、他の人よりも人の寂しさや悲しみがわかる監督なんですね、きっと。(´ー`)

2014年現在83歳になった山田洋次監督ですが、いつも、いつまでもエールをもらっています。そして嬉しいことに、つい先日、新作映画を撮ることが決定しました!

タイトルは「家族はつらいよ」。「男はつらいよ」終了後、約20年ぶりの本格的な喜劇映画になるそうです。楽しみ楽しみ♪

出演は、橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優などだそうです。山田洋次監督の映画「東京家族」(2013)の時のキャストが再度結集という形になるとか。2016年に公開予定みたい。

ちなみに「東京家族」は、小津安二郎 監督、笠智衆主演の映画「東京物語」(1953)のリメイクになります。「東京物語」には、原節子、香川京子なども出演しています。この小津映画は、日本はもちろん外国でも、すごく高く評価されていて、時々オールタイムの映画ランキングで上位にランクインされているようですよ☆

あと、今年のお正月(2014年1月)には山田洋次監督の最新作「小さいおうち」が公開されました♪

松たか子&黒木華が主演。直木賞を受賞した原作小説を映画化するという、山田洋次監督にとって初めての映画になったそうです。

黒木華がベルリン国際映画祭で最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞するという快挙を成し遂げました。

でも個人的には松たか子さんがメチャ可愛かった☆彼女の存在感や演技も素晴らしかったと思うなぁ~ヽ(´▽`)/

お話もよかったけど、寅さんと違って女心を扱っているためか難しかった(笑)

「あれ?こういうことかな?」と考える点がいくつかあったので、中島京子さんの原作小説も読んでみようかと検討中です。




それにしても精力的に映画製作を続ける山田洋次監督からは、まだまだ元気をもらえそうです☆

 


年代順の作品一覧表↓(画像クリックで拡大)


 
 
☆おまけのトリビア7つ☆

・落語が大好き。

・1996年に紫綬褒章を授与されています。

・映画「釣りバカ日誌」シリーズの脚本を担当してます。

・渥美清のお葬式で感動的な弔辞を読みました。テレビ番組「知ってるつもり」で渥美清の追悼企画が組まれた際には『もっと渥美さんと、人間とは、人生とは、なんて話をもっとしておけばよかったなぁ』と惜しんでいました。

・2012年に山田洋次ミュージアムが東京都葛飾区柴又にオープンしました。

・NHK BSプレミアムで「山田洋次監督が選んだ日本の名作100本」を選出しています。(100本の詳細はコチラ

・若い頃に小津安二郎監督の映画は退屈だと思っていたが、尊敬する黒澤明監督の家に遊びにいった際、黒澤明が夢中で小津作品を観ている姿にハッとしたと語っていました(NHKが発売しているDVD「100年インタビュー 山田洋次」で)
 
 
 
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スティーヴン・スピルバーグのすべて

 

スティーブン・スピルバーグは、アメリカはオハイオ州出身の映画監督・プロデューサーです。

もうハリウッド映画といえばスピルバーグというくらい有名でしょう。もちろん、アメリカだけでなく世界的にも有名で、日本でも映画好きなら知らない人は、まずいないくらいの巨匠ですよね。



代表作を観てみればわかります。監督作品は、例えば

ジョーズ」、
E.T.」、
未知との遭遇」、
インディ・ジョーンズ」シリーズ、
ジュラシック・パーク」シリーズ、
シンドラーのリスト」、
A.I.」、
ターミナル」、
宇宙戦争」、
リンカーン

など、世界的に大ヒットした、一度は聞いたことのある作品ばかりです。



さらに製作総指揮をつとめた作品には、

バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズ、
グレムリン」シリーズ、
トランスフォーマー」シリーズ

などなど、本当に現代映画史に最も貢献してきた映画人だといっても過言ではない人です。



また、最近では海外ドラマの製作総指揮も担当していて、

バンド・オブ・ブラザース
TAKEN テイクン
フォーリング スカイズ
Terra Nova
ザ・パシフィック
SMASH
アンダー・ザ・ドーム

など様々な話題作に携わっています。



歴代の受賞歴はというと、

アカデミー賞では、
監督賞を「シンドラーのリスト」と「プライベート・ライアン」で2回、作品賞を「シンドラーのリスト」で1回、そして特別賞のアービング・G・タルバーグ賞を授与されています。意外と少ないですよね。もっともらってても良さそうなのに。。。

ゴールデングローブ賞では、
E.T.」が作品賞を、「シンドラーのリスト」が作品賞と監督賞を、「プライベート・ライアン」が作品賞と監督賞を受賞。セシル・B・デミル賞も授与されています。

その他
カンヌ国際映画祭で、「続・激突」がパルム・ドール(最高賞)と脚本賞を受賞。

ヴェネツィア国際映画祭で、栄誉金獅子賞、および「A.I.」がフューチャー・フィルム・フェスティバル・デジタル賞を受賞しています。

 

交友関係をちょこっとだけご紹介しておくと、映画「インディ・ジョーンズ」シリーズを一緒に製作した映画監督のジョージ・ルーカスと一緒にいる写真はよく観ますね。プライベートでも長年の親友でありライバルでもあるようです。他にも、Wikipediaによると映画監督のマーティン・スコセッシ、フランシス・フォード・コッポラ、クリント・イーストウッドらとは長年の友人のようです。

あとは黒澤明監督のファンであることを公言していますね。よく映画製作に行き詰った時にはインスピレーションを得るために「素晴らしき哉、人生!」「七人の侍」「捜索者」「アラビアのロレンス」などを観ると言っています。

実際、黒澤明監督の「」という映画を実現させるためにスピルバーグがアメリカの映画会社に持ちかけ話がまとまったというエピソードもあります。

また、最近では人気映画監督でありプロデューサー・クリエイターのJ・J・エイブラムスと組んで「SUPER8/スーパーエイト」という映画を製作しています。テレビ番組の「やりすぎ都市伝説」では、この2人は似ているために実は親子なのでは?という都市伝説まで飛び出していました。

 
 

俳優では、トム・クルーズ、トム・ハンクス、ハリソン・フォード、シャイア・ラブーフらとよく組んでいますね☆

それと、映画音楽はほとんどジョン・ウィリアムズという音楽家が担当しています。彼の音楽は一度は聴いたことがあると思いますよ。それくらい有名な映画音楽ばかりで巨匠です。

意外なところでは、海外ドラマの「刑事コロンボ」の「構想の死角」という回の監督も務めたりしています。

ちなみに「刑事コロンボ」シリーズは、なんと新旧全話がHulu(フールー)で配信されているため見放題ですヽ(´▽`)/♪

Huluで今すぐ視聴!今なら2週間 無料トライアル実施中!お早めに~☆

あと、スピルバーグ監督は17歳の時に遊びにきたカリフォルニアのユニバーサル映画会社のスタジオ見学ツアーに参加して、途中でトイレに隠れて抜け出すという大胆な行動をとり、自分1人で勝ってにスタジオ内をあちこち見学していたそうです。

そのままスタジオ内で顔見知りをつくり、スタジオ内に自分のオフィスまで作ってしまい、最初の短編映画「アンブリン」の出資金まで出してもらっています。根っからの映画少年ですね。それにしてもスゴい行動力(笑)

その関係なのか、日本にあるテーマパークのユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のクリエイティブ総監督を務めておりTVCMなどにも出演しています。

結婚は、2度しています。2014年9月現在も再婚相手と結婚しています。最初の結婚は39才の年に女優エイミー・アーヴィングと結婚しますが、離婚。その後、45才の年に映画「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」に出演していた女優ケイト・キャプショーと再婚しています。

ちなみに、前妻との離婚では慰謝料約100億円だったそうで話題になりました。子供は、養子、前妻との子、後妻の連れ子など全員で7人もいる大家族ですね。

あ、そうそう「インディ・ジョーンズ」シリーズといえば、以前WOWOWで全4作品が放送されていました。WOWOWに加入していると、こういう時すごくお得ですよね♪

WOWOW

ちなみに実の妹アン・スピルバーグは、トム・ハンクス主演の映画「ビッグ」で脚本を書いています。あと子供が何度か自身の映画にカメオ出演したりしているようです。

そうそうスピルバーグといえば、ドリームワークスという映画製作会社の共同設立メンバーとしても有名ですね。共同設立メンバーは3人で、ほかの2人は、元ディズニーにいたジェフリー・カッツェンバーグと、ゲフィン・レコードの創設者デヴィッド・ゲフィンです。

余談ですが、ゲフィン・レコードといえば、エアロスミスやガンズなどをヘッドハンティングした会社として有名です。
 
 
では、早速スピルバーグのオススメ作品をご紹介していきましょう♪

このページの最後に年代順の作品年表を用意しているので、まずは管理人789junのオススメ順に紹介していきます。

まず、スピルバーグ監督の作品の中で、一番に大好きなのは、映画「ターミナル」です。

意外でしょ?(笑)

でもこの映画、人生に行き詰った時なんかに観てみると、すごくエールをくれる作品なんです!

まるでチアリーダーのように、いつも元気をくれる映画なんですよね~☆

原作というか実在のモデルとなった人がいるそうで、パリの空港に何年も住み続けたイラン人の日記というものがあるそうです。驚き(笑)



トム・ハンクス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ主演で、他にも「プラダを着た悪魔」のスタンリー・トゥッチや「アバター」でヒロインを演じたゾーイ・サルダナ、「ダンシング・ハバナ」主演のディエゴ・ルナなど豪華キャストです。また、サーシャ・スピルバーグというスピルバーグの実の娘もチョイ役で出演しています。

作中で美しいシーンもたくさんありますが、特に印象に残っているセリフが2つあるんです。

1つ目はトム・ハンクスがキャサリン・ゼタ・ジョーンズに向かって、「君は変じゃないよ。ちょっとだけ遠視なだけ」というところ。

あとは、スタンリー・トゥッチに彼の上司役の人が「時には規定よりも人間を優先することが大切だよ。この国の基盤は人間重視と思いやりだ」と言うところですね。
 
 
ちなみに同じく、トム・ハンクスと、あとレオナルド・ディカプリオが主演の映画「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」も好きだなぁ~。

まずこの2人の主演俳優+スピルバーグが監督を担当という時点でスペシャルすぎます(笑)夢のタッグということで期待したのですが、結構シリアスなテーマではありますね。

家族愛、特に両親の離婚が子供の心に与える影響というのが、スピルバーグ自身の両親も離婚していることからかリアルに描かれていて胸がつまされました。

あとは、実話というところがスゴイ。実際に詐欺師となり小切手偽造や偽札づくりをしていた青年が、医者や弁護士などになりすましながらもスレスレのところで世間を綱渡りしていくという物語。

コミカルなタッチで進んでいくので重過ぎないけど、愛情や優しさ、仕事や人生について大切なメッセージがたくさん詰ったエール映画です。

キャストは他にもマーティン・シーンやクリストファー・ウォーケン、僕の大好きな女優エイミー・アダムスや、エリザベス・バンクス、ジェニファー・ガーナーなども出演しています。
 
 
それとやはりスピルバーグが監督した映画「シンドラーのリスト」は名画ですね。戦争映画なので時々目をそむけたくなるシーンもたくさんあるんですが、それはそれで戦争は2度と起こしてはいけないんだなということが感覚として刻まれるので大切なシーンです。

この映画では驚かされるシーンがたくさんあります。

例えば、主人公がある女性に「これまでビジネスで成功しなかった理由は自分の人生にあるモノが欠けていたからだ」と言います。

すると女性が「運?」と聞くと、主人公は「戦争さ」と言い放つんですね。戦争をビジネスチャンスと見ているシーンをあまり戦争映画で見たことがなかったので新鮮でした。

それと、捕虜となったユダヤ人を次々とお金で救っていく。こんな発想というか史実は歴史の授業で習った記憶がなかったのでビックリしました。

余談ですが、実はこの映画の主人公と同様、日本人でも同じように数々のユダヤ人捕虜を救った方がいたってことご存知ですか?

杉原千畝(すぎはら ちうね)さんという方で、日本の官僚、外交官だった方です。海外では有名で「日本のシンドラー」と呼ばれているそうです。なんだか誇らしいですね。

Wikipediaによると、『外務省からの訓令に反して、大量のビザ(通過査証)を発給し、およそ6,000人にのぼる避難民を救った』らしいです。カッコイイ!

主演のリーアム・ニーソンも素晴らしかった。ガタイのよさといい、交渉のうまさといい、まさにピッタリの配役だったと思います。
 
 
SFものでは、「E.T.」や「未知との遭遇」「宇宙戦争」など宇宙人モノが結構有名ですが、僕的には「A.I.」「マイノリティ・リポート」の2作が秀逸だと思っています。

特に映画「A.I.」は、未来の世界をあんなにリアルに描いているのにビックリ!

そして切ないほど一貫してロボットが母親からの無償の愛を求めさまよう姿が、なんとも印象的でした。

脳の研究が進み、意識の正体が解明されたら、ロボットやアバターが意識を持つなんて世界が本当にくるでしょうから、あながち遠い夢物語でもなさそうで、ちょっと怖いですな(^^;

「シックス・センス」や「ペイ・フォワード」のハーレイ・ジョエル・オスメントや、ロビン・ウィリアムズ、ジュード・ロウ、「悪いことしましョ!」のフランセス・オコナーなどが出演しています。

そして実はこの映画、なんと「時計じかけのオレンジ」や「博士の異常な愛情」「2001年宇宙の旅」などで有名な、あのスタンリー・キューブリック監督が企画していた映画だったんですね!

しかし、実現する前にキューブリックが亡くなってしまったため、親交のあったスピルバーグが引き継いで映画化を実現させたという作品なんです。
 
 
あとシリーズものでは、もちろんスピルバーグ監督の映画「インディ・ジョーンズ」シリーズ!

これはもうテッパンですよね!

僕ら90年代に青春を過ごした世代にとっては、映画の代名詞的な作品です。

主演はハリソン・フォード!3作目にはショーン・コネリーも父親役として出演しています。

そして、監督にスピルバーグ、さらにスピルバーグの親友でライバルだったジョージ・ルーカスが製作総指揮としてタッグを組んだ作品です。

考古学の面白さに魅せられた人も多いのでは?

世界的大ヒットをしたために、ディズニーランド(正確にはディズニー・シー)にインディ・ジョーンズのアトラクションまであるくらいです。(2014年9月現在)
 
 
もちろん、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」も!

こちらは監督はロバート・ゼメキスで、スピルバーグは製作総指揮を担当しました。

主演はマイケル・J・フォックス!彼はこの映画で一躍ハリウッドスターとして世界的にブレイクしました。

僕が初めて映画館で見た映画は、この映画だったかもしれません。ちなみに映画館ではなくてドライブインで見た「男はつらいよ」が管理人789junが生まれて初めて見た映画なんですが、それはどうでもいいですね(笑)

それまではタイムトラベルなんて、漫画ドラえもんの世界だけだと思ってましたが、まさか実写の映画でここまでカッコ良く描いちゃうなんてハリウッド映画はすごいなー!と思ったのを覚えています。
 
 
いや~こうやってみてみると、やっぱりスピルバーグは僕にとってもやっぱり洋画の入り口というか、ハリウッド映画のすごさや面白さをたくさん教えてくれた偉大な映画人です。

映画に対する情熱がこちらにまで伝わってきて、元気をたくさんもらえます☆まさにライフワークを生きている人ですね!

あ、そうだスピルバーグは最近、テレビドラマもたくさん製作に関わっています。

中でも僕は「SMASH」という海外ドラマが好きです。というか、残念ながらシーズン2をもって既に終わってしまったので面白かったです。というべきか。(泣)

 

「SMASH(スマッシュ)」は、マリリン・モンローの生涯を描いたブロードウェイ・ミューカルのキャスト達が舞台裏で繰り広げるドラマを描いた作品で、すごくセンスの良い傑作だったんですけどねー!終わってしまって残念!!

シットコム「ウィル&グレイス」のデブラ・メッシングや、ユマ・サーマン、米人気オーディション番組「アメリカン・アイドル」準優勝者のキャサリン・マクフィー、映画「アダムス・ファミリー」のアンジェリカ・ヒューストン、イケメン歌手・俳優のニック・ジョナスなどが出演しています。



製作には映画「ヘアスプレー」や「シカゴ」に携わったスタッフたちが、参加していたんだそうです。

ちなみに、2014年現在もまだスピルバーグが関わっている海外ドラマは「フォーリング スカイズ」や「アンダー・ザ・ドーム」など複数本あります。

さて、それでは、まだまだたくさんあるスピルバーグの作品を年代順に一覧表にまとめてみました。(※画像クリックで拡大表示)

スピルバーグ作品年表
 
 
こうしてみると、海外ドラマについてはWOWOWでも何本か放送していまうすが、やはりチャンネル数がスゴく多いスカパー!で観られるドラマはたくさんありますね☆


最後に、めずらしく日本語訳つきのスピルバーグ監督 公式インタビュー動画があったの紹介しておきますね。

映画「リンカーン」のPR動画で、リンカーン大統領について熱く語ってます。



 


 
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黒澤明のすべて

 

黒澤明(1910-1998)は、日本の東京都 品川区出身の映画監督です。

もう説明するまでもないくらい、誰もが一度は名前を聞いたことがある監督でしょう(笑)個人的は、日本の好きな監督トップ3の1人です。山田洋次監督と同率1位という感じでしょうか♪

2014年8月にはジブリの宮崎駿さんが、日本人として2人目のアカデミー名誉賞を受賞することが発表されましたが、実は日本人として初めてアカデミー名誉賞を授与されたのは黒澤明 監督です。

アカデミー賞では他にも外国語映画賞を「羅生門」と「デルス・ウザーラ」で2度も受賞しています。(「羅生門」の時には、まだ外国語映画賞という賞自体が存在しませんでしたので正確には特別賞の1つだった名誉賞という名前の賞を受賞しています。ただし、この時の名誉賞は現在の名誉賞とは異なり、現在の外国語映画賞と同じ意味でした。)



そして、上の動画は、1986年に開催された第58回のアカデミー賞受賞式で作品賞のプレゼンターとして出席した際のオスカー公式動画です。

なんとビリー・ワイルダー、ジョン・ヒューストンの3人で作品賞の発表を行ったんですね。あのワイルダーと黒澤明が隣り合わせにいるなんて信じられない光景ですね!

ちなみに、ジョン・ヒューストンは映画「荒馬と女」というマリリン・モンローとクラーク・ゲーブルの遺作となった映画を監督した人で、ハンフリー・ボガートとも仲がよかったみたいで数多くのボガート主演映画を撮った人です。

 

話を黒澤監督に戻しましょう。黒澤明はアカデミー賞のほかにも世界三大映画祭の、ヴェネチア国際映画祭では「羅生門」が金獅子賞を、カンヌ国際映画祭では「影武者」がグランプリを、ベルリン国際映画祭では「生きる」がベルリン上院特別賞などを受賞しています。

このように、日本国内ではもちろん外国でも、例えばスティーヴン・スピルバーグやジョージ・ルーカス、フランシス・フォード・コッポラ監督などが黒澤ファンであることを公言しているほか、トム・クルーズなども来日時には「用心棒」が好きだと答えてます。

 

ちなみに、黒澤作品といえば以下の5人は常連かつ日本を代表するスターでもありますので、ぜひ知っておきたいところです。

1人目は、三船敏郎(みふね としろう)
三船敏郎は日本でも大スターですが「世界のミフネ」といわれているほど世界的な人気俳優です。黒澤作品のほとんどの主演を務めているとともに、「黒部の太陽」で石原裕次郎と共演したり、「男はつらいよ」で渥美清とも共演を果たしています。タレントの三船美佳の父にあたります。

2人目は、志村喬(しむら たかし)
この方も黒澤映画には欠かせない名俳優で、三船敏郎とはプライベートでも父親的存在として家族ぐるみで付き合っていたようです。やはり「男はつらいよ」でもタコ社長の工場で働くヒロシの父役で何度か出演しています。

「七人の侍」の志村喬(前方左)と、三船敏郎(前方右)↓


3人目は、香川京子(かがわ きょうこ)
香川京子も黒澤映画で三船敏郎の妻役だったり主演級の役で出演していることが多いです。黒澤映画では、ほかに原節子や京マチ子なんかも出演していますが、個人的には香川京子が一番カワイイと思います♪ヽ(´▽`)/

4人目は、仲代達矢(なかだい たつや)
三船敏郎の宿敵役として登場することが多いです。

5人目は、加山雄三(かやま ゆうぞう)
若い人には意外かもしれませんが、歌手であり役者でもあるんですね。加山雄三は。黒澤映画では、若い好青年役として三船敏郎と何度か共演しています。次世代の主役という感じの役柄が多いですね。

 
 

ほかにも常連の名わき役さんなどがいらっしゃいますが、とりあえず主要な俳優・女優として上の5人を覚えておくといいと思います。
 
 
さて、ではいよいよ一番大事な黒澤作品の数々をご紹介していきましょうか☆

黒澤明が監督した映画は全部で30作です。ほぼすべてが傑作と言ってもいいのですが(笑)、

まず黒澤映画といえば、有名なのは「七人の侍」「生きる」「用心棒」「椿三十郎」「赤ひげ」「まあだだよ」あたりですね。外国的には「羅生門」などもアカデミー賞受賞作として有名かもしれません。

ちなみに「羅生門」は嬉しいことに、2014年11月現在、Hulu(フールー)で配信されています☆
 
 
結論から言うと、個人的にも今挙げた作品達は、どれも最高ですヽ(´▽`)/

この中で甲乙つけるのは難しいですが、789jun的には特に「赤ひげ」「まあだだよ」「生きる」がトップ3です。

詳しくは各作品の詳細ページでご紹介しますが、

まず「赤ひげ」は、主演は三船敏郎、準主役は加山雄三、そしてなんと香川京子さんが色目を使う女性役で登場しています。

黒澤明の集大成とも言われることがある程ディテールにまでこだわった完璧な作品。

ストーリーも最高ですし、各役者さんたちが本当にイイです。

感動に次ぐ感動、ジーンとくるシーンが多く、作品自体は結構長くて185分もあるのですが、あっという間に終わってしまった感じがしました。

ラストシーンを見ながら、もっとあの世界にいたいと思えるくらいです。
 
 
2本目の「まあだだよ」は、主演が松村達雄で、その妻役に香川京子さんが出演しています。

全編にわたって全てが美しい作品。

音楽や演出、ストーリーまで最高に好きです。所ジョージや井川比佐志、寺尾聰、吉岡秀隆なども出演しています。

セリフの1つ1つが心に残るんですね。すごくエールをもらえる作品ですよ☆

ちなみにこの作品が黒澤明が監督した最後の映画となりました。

嬉しいことに「まあだだよ」は、Hulu(フールー)でオンライン配信されていますよ☆(2014/11現在)
 
 
3本目の「生きる」は、これまた最高傑作です。

主題がすごい上に、主演の志村喬の演技がスゴイです。

ゲーテの「ファウスト」やライフワーク、生きがい、若さ、女性、酒など、人生で何が大切なのか、本当の意味で充実した人生を生きるということがどういうことなのかを教えてくれる物語です。

個人的には、この映画を観た後の感動が、なんとなく安岡章太郎の「サーカスの馬」を初めて読んだ時の感動と似ていて懐かしくなりました。胸が熱くなりますよ。
 

 


さて、個人的な黒澤映画ベスト3は以上ですが、まだまだ傑作がたくさんあるのが黒澤監督のすごいところです。

まず、時代劇もの、すなわち三船敏郎主演もので素晴らしい3作といえばやはり下の3作でしょう♪

1本目は「用心棒」です。

三船敏郎が主演で、桑畑三十郎という腕の立つ浪人を演じています。とはいえ、桑畑というのは偽名で、三十郎がこの町に来る途中、たまたま桑畑を通りかかったため、とっさに思いついたものと思われます。

他に仲代達矢、志村喬、東野英治郎なども出演。

あらすじは、荒涼としたある町を通りかかった三十郎が、2つの対立するやくざ勢力に対して自分を用心棒として売り込み、たくみに相打ちをさせるよう仕組んでいくんですね。

この作品の魅力は、三十郎が一見するとアラクレ者に見えるし、実際に剣の腕も相当なものなのにもかかわらず、実は心優しく、知的であるというところ。

カッコ良いですよー!そりゃ~トム・クルーズもこの作品のファンになりますよ☆

あ!ちなみに「用心棒」はケヴィン・コスナーとホイットニー・ヒューストン主演の大ヒット映画「ボディガード」の中でも登場しています。余談ですが、ケヴィン・コスナー演じる主人公は「用心棒」をこれまで何度みたかとたずねられたシーンで、なんと「62回だ」と答えています(笑)アメリカでも評価が高いんですね!

2本目は「椿三十郎」。

タイトルのとおり三船敏郎が椿三十郎という浪人を演じています。そうです「用心棒」と同じ三十郎です。

直接的なストーリー上のつながりはほとんどありませんが、「椿三十郎」は「用心棒」の続編的な作品といわれています。

今度は、とある若侍たちの会合を偶然聞いてしまうところから、どことなく頼りなく、しかし善意を感じられるお侍さん達を成り行きで三十郎が助太刀することになるというお話です。この映画も無敵の剣さばきがカッコイイのはもちろん、さらに知的でいいんですよー!

その若いお侍さん達は、加山雄三や田中邦衛などが演じています。豪華すぎ(笑)他には志村喬、そして仲代達矢はまたまた三船のライバル役で登場します。

原作は、山本周五郎の小説「日日平安」です。

ちなみに、「椿三十郎」は織田裕二主演で2007年にリメイクされました。

観てみた感想は、想像していたよりカッコ良かったです♪織田裕二なかなか似合ってました。

ライバル役には豊川悦司、お侍さんには松山ケンイチ、佐々木蔵之介など。

他、中村玉緒、小林稔侍、風間杜夫、藤田まこと、鈴木杏らも出演しました。

そして3本目は「七人の侍」です。

もう誰もが知っている代表作ですよね。こちらも主演は三船敏郎、志村喬です。その他、黒澤映画常連の藤原釜足や左卜全、東野英治郎らも出演しています。

この作品はストーリーが良くできています。個人的には、なんとなく「十二人の怒れる男」を想い出すような、癒しとエール、そして勇気をもらえる映画です。

あらすじは、悪い野武士たちに自分たちの村が襲われ、農作物やひどい場合には農民の妻まで奪われてしまった農民たちが、侍を7人雇って野武士を撃退しようと決意するというお話。

運命的に集まった侍たちにも、それぞれドラマがあり、それぞれの想いを胸に悪に立ち向かう姿がなんとも感動的で見入ってしまいますよ☆

 


さてさて、まだまだ黒澤監督の映画で面白い作品はたくさんあります♪

例えば、次の6本。

1本目は、「悪い奴ほどよく眠る」。もう題名だけでもインパクト大ですよね。

主演は三船敏郎ですが、時代劇でなく現代の話しです。サラリーマンとしてスーツ着てます。復讐劇です。

最初はフランク・キャプラ監督の「スミス都へ行く」のような感じになるのかな?と思っていたら・・・まさかの結末で、ものすごい強く印象に残る問題提起の仕方だなぁと感心したのを覚えています。

海外ドラマ「リベンジ」って着想ここからきてるのかな?プロットがスゴく似てるんですよねぇ。。とすると最後は・・・。

香川京子が三船敏郎の恋人役です。ほかに志村喬、森雅之、菅井きんなどが出演。さらに、笠智衆が検事役を、田中邦衛が殺し屋の役を演じていますよ。
 
 
2本目「」は、日米合作映画で、スティーヴン・スピルバーグがワーナー・ブラザーズへ働きかけたことで実現したことから、日本語版にはスティーヴン・スピルバーグ提供というクレジットが入りました。

夏目漱石の小説「夢十夜」のように、『こんな夢を見た』という言葉から始まるオムニバス形式の映画です。漱石の小説は10の話から構成されていますが、黒澤監督の「夢」は8つの話で構成されています。

感想としては、美しいです。この一言に尽きます。本作の中に出てくるキツネの嫁入りの実写版を観たときには、ちょっとゾクッとさえしました。

作品全体を通して、なんとなくですが後の「まあだだよ」にも引き継がれているような世界観を感じますね。

出演は、寺尾聰、倍賞美津子、原田美枝子、井川比佐志、笠智衆、渡辺哲、いかりや長介、そして驚いたことにゴッホ役で映画監督のマーティン・スコセッシが俳優として出演しています!
 
 
3本目「素晴らしき日曜日」も、なかなか良かったなぁ~♪いままで紹介してきた黒澤映画とはテイストが違って爽やかなラブコメに近いです。

けなげというか、純朴というか、素朴で愛らしいラブストーリーなんですよね。途中、映画の中の人物が映画館でみている劇場の観客達に呼びかけるという斬新な試みもなされています。

出演は沼崎勲と中北千枝子。2人で喫茶店を開業する夢を語り合うところなんて素敵です♪起業を目指している人にとってのエール映画でもありますよんヽ(´▽`)/

WOWOWの作品解説では、D・W・グリフィスのサイレント映画「素晴らしい哉人生」(原題:Isn’t Life Wonderful?)をヒントに制作された映画とのことです。こちらの映画も黒澤監督の「素晴らしい日曜日」同様、戦後の町で若いカップルが未来に希望を見出すという内容とのことです。

フランク・キャプラ監督の「素晴らしき哉、人生!」(原題:It’s a Wonderful Life)ではないので注意です。似た題名で混乱しますよね(笑)余談ですが、もう1つ韓国映画に「素晴らしい一日」という映画もあります(笑)
 
 
4本目は「隠し砦の三悪人」です。

主演は三船敏郎、そして上原美佐という当時短大生だった女性がヒロインに抜擢されます。この女優さんは「私には才能がない」という理由で2年後に引退しています。

ほかに志村喬、藤原釜足、藤田進、千秋実らが出演。なんと、ジョージ・ルーカス監督の「スターウォーズ」(1977)は本作をヒントに制作されたようです。Wikipediaによれば、レイア姫のモデルは雪姫だったと監督自ら回想しているらしいです!驚きですね。でも言われてみれば、姫と勇者、そしてどこか笑える頼りない2人という構図が、たしかに同じだ(笑)

2008年には長澤まさみ、松本潤主演、樋口真嗣監督でリメイクもされました。タイトルは「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」。ほかに阿部寛、椎名桔平、宮川大輔なども出演しています。
 
 
5本目は「羅生門」。原作は芥川龍之介の有名な短編小説です。ただし内容は「羅生門」と「藪の中」を足しています。関係ないですが芥川龍之介の小説では「蜜柑」が好きです。

京マチ子がヒロインを熱演しています。大人向けの映画です。女の怖さみたいなものがヒシヒシと感じられます。

三船敏郎が、いつもとは違って活きのいい悪人を演じてます。志村喬も相変わらずイイ演技してます。

アカデミー名誉賞(現在の外国語映画賞)、ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞しています。

ちなみに「羅生門」は嬉しいことに、2014年11月現在、Hulu(フールー)で配信されています!
 
 
6本目は「天国と地獄」です。こちらも三船敏郎主演ですが、現代劇です。

三船敏郎が、会社の常務を演じてます。香川京子が妻役です。この夫婦の子供が誘拐されるという内容です。

ほか、仲代達矢、そして山崎努が犯人役をやってます。若い!
 
 
 
最後に観てすごく救われた2作をご紹介しておきます。

どですかでん」と「雨あがる」です。

 

まず「どですかでん」は、タイトルだけ聞いても意味がわからないかと思います。映画を観ればわかるのですが、「夢」よりもさらに幻想的というか変った映画構成で、黒澤明監督の「どん底」にちょっと似てるかな?でも「どですかでん」の方が面白いです。原作は、山本周五郎の小説。

田中邦衛、井川比佐志、松村達雄らが出演していますが、一番驚いたのは、芥川比呂志(あくたがわ ひろし)という俳優が出演していたこと。そうです、作家の芥川龍之介の実の息子(長男)なんですね!ちなみに芥川龍之介の子供は3人いて、全員、男です。

大学生の時に初めて見て衝撃を受けました。人それぞれが持つ悩みや心の弱さを描いた映画は、これほど観た人の心を強くしてくれるんだなと感じましたね。すごくエールをもらえる優しい映画です☆
 
 
もう1本の「雨あがる」は、実は黒澤監督の死後公開された作品です。脚本は黒澤明ですが、監督は何本か黒澤明の助監督を務めたこともある小泉堯史が担当。

プロデューサーは、黒澤明の実の息子にあたる黒澤久雄が務めました。こちらも山本周五郎の小説が原作です。

ストーリーが最高で、寺尾聡が演じる主人公の浪人は、剣術の腕前はピカいちなんですが、あまりに腕がたちすぎるため嫉妬や生意気だといわれるなど不遇が続きどこの城でも雇ってもらえずにいるんです。そして、今度こそは!と意気込み新しい城の門をたたくが・・・という物語。

そんな夫を支える妻を宮崎美子が演じているのですが、またこの人が素晴らしく心に残りセリフを言うんですね。このセリフはネタバレになるので、興味のある方は映画を観るか、または「管理人789junが選ぶ 名セリフ・名場面」ページで確認してくださいね☆

ほかに、三船史郎(三船敏郎の実の息子)、檀ふみ、井川比佐志、吉岡秀隆、原田美枝子、松村達雄、仲代達矢など豪華メンバーがたくさん出演しています。

 


ちなみに、僕は上記で紹介してきた黒澤映画のほとんど全てをWOWOWで観ました。WOWOWで、たまたま黒澤明監督の特集をやっていたため、ほぼすべての黒澤作品を放送していたんですね。

なので当然ブルーレイに残すこともできました。これはスゴクお得だと思います!オマケに解説までついてましたから、時代背景や役者・作品の説明なども聞けて最高です!WOWOW

もちろん他の監督特集、俳優・女優特集なども今後放送されることでしょう。

WOWOWには3チャンネルあり、それぞれのチャンネルで海外ドラマや洋画、音楽ライブに舞台、そして最近では錦織圭選手が決勝までいって話題になったテニスなどまでありますから、ぜひ加入しておくことをオススメしますヽ(´▽`)/

WOWOW

 
ざっと作品についての概要だけみてきましたが、いかがだったでしょうか?観たい作品ありましたか?

やはり黒澤明は偉大で、日本の映画監督の中でもNo1の才能の持ち主だと思います。今回は作品中心のページでしたが、機会があれば私生活や交友関係なども調べて、まとめておきたいなぁ~☆

では、最後に黒澤明監督の作品年表です↓(クリックで拡大)

ちなみに2014年11月現在、Hulu(フールー)で配信されている黒澤明の作品は以下の通りです♪

 

僕も大好きな傑作映画で黒澤明が最後に監督した映画「まあだだよ」、

映画「プリティ・ウーマン」で有名なハリウッド俳優リチャード・ギアが黒澤映画に出演したことで有名になった「八月の狂詩曲」、

 

アカデミー外国語映画賞などを受賞した「羅生門」、

早くも日本でのパパラッチ問題を取り上げた作品「醜聞」(スキャンダル)、

 

患者の手術中に性病(梅毒)に感染してしまった医師を描いた「静かなる決闘」、

そしてロシアの文豪ドストエフスキーの小説「白痴」を日本のサッポロに舞台を移して映画化した「白痴」などがあります♪

いやぁ~!ありがたいですねー☆

Huluで今すぐ視聴!今なら2週間 無料トライアル実施中!お早めに~☆


 
余談ですが、黒澤明は生前、文藝春秋誌の企画で100本の映画を選んでいます。

今後「エンタメ豆知識」ページで詳細を紹介するつもりですが、TOP5は次の作品を選んだそうです。(参考:NAVERまとめ

ちなみに、この100本について、黒澤明の実の娘にあたる黒澤和子が「黒澤明が選んだ100本の映画」(文春新書)という本を新たに構成し直して出版しています。
 
 
1位:「散り行く花」    (D・W・グリフィス監督)

2位:「カリガリ博士」    (ロベルト・ヴィーネ監督)

3位:「ドクトル・マブゼ」    (フリッツ・ラング監督)

4位:「黄金狂時代」    (チャールズ・チャップリン監督)

5位:「アッシャー家の末裔」    (ジャン・エプスタイン監督)
 
 
ご参考までに☆
 
 
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エルンスト・ルビッチのすべて

◆あのビリー・ワイルダーが生涯、敬愛し続けた天才監督エルンスト・ルビッチ
 
エルンスト・ルビッチエルンスト・ルビッチ(Ernst Lubitsch:1892年1月28日-1947年11月30日)は、ドイツの映画監督ですが、あの年収1億円を女優として初めて稼いだと言われている“アメリカの恋人”ことメアリー・ピックフォードから招待を受けてハリウッドへ渡米。
 
以来、世界的人気を博した作品をいくつも生み出した天才中の天才です。
 
その影響力たるや、有名な映画監督ビリー・ワイルダーが師匠として生涯、尊敬し続けた程でワイルダーの仕事場の壁には「ルビッチならどうした?(How would Lubitsch have done it?)」という言葉が飾られていたそうです。実際にワイルダーはハリウッドでルビッチと一緒に仕事をしており、ルビッチ監督作品の脚本を担当しています。
 
ただ、この壁にかかっていたとされる言葉なんですが、色々と調べてみると「ルビッチならどうする?(How would Lubitsch do it?)」としている方もいてどちらが本当なのかよくわかりません(^^;まあ、ニュアンスは一緒だからいいけど。
 
余談ですが三谷幸喜さんはビリー・ワイルダーがまだ存命中にテレビ番組で直接会いに行ってまして、その際に「私ならこうする。ビリー・ワイルダー」と書いてもらい、それを壁に飾っているということです。

ちなみにルビッチの映画については、WOWOWで以前、何作か放送されているようです♪



ワイルダーとルビッチが一緒に仕事をした際には、ルビッチからたくさんのことを教わっていたようです。代表的な作品としては「青髭八人目の妻(Bluebeard’s Eighth Wife)」がルビッチ監督、ワイルダー脚本の有名作品。
 
この作品はゲイリー・クーパーとクローデット・コルベール主演という夢のようなキャスティングですが、2人が初めて出会う場面をルビッチから注文されたワイルダーが、パジャマの上だけを買いたい男と、パジャマのしただけを買いたい女が偶然デパートで出会うというシナリオを考え採用されたといういいます。
 
このエピソードについては、実はナンシー・マイヤーズ監督の「ホリデイ」という映画の中で、イーライ・ウォラックという俳優さんがケイト・ウィンスレットに紹介するという場面で引用されたりもしています。
 
ルビッチに影響された監督はハワード・ホークスなど、まだまだ大勢いますが、日本人でも小津安二郎監督がその1人だったようです。

小津監督はルビッチを尊敬しており「東京の女」という自身の監督した映画の中で「エルンスト・シュワルツ」という架空の作家名が出てきます。これはエルンスト・ルビッチとハンス・シュワルツの名前の文字を組み合わせたものだそうです。
 
 
◆「ルビッチ・タッチ」と「ソフィスティケイテッド・コメディの天才」
 
街角 桃色の店ちなみに、ルビッチは最初ドイツでは舞台俳優として有名喜劇俳優に弟子入りして、いくつかの舞台に立っていたようです。
 
監督としては、登場人物の目線や立ち位置などで感情を表現するという「ルビッチ・タッチ」を確立したほか、「ソフィスティケイテッド・コメディの天才」などと称されていたようです。
 
ソフィスティケイテッド(sophisticated)というのは都会風に洗練されているという意味だと思いますが、僕個人的には洗練されているというよりは、ルビッチ作品には共通して「芸術至上主義的なカッコ良さ」があるという印象を受けます。登場人物の生き様がカッコ良いんですよね~♪
 
 
◆エルンスト・ルビッチの代表作およびオススメ作
 
代表作には「街角 桃色の店」「天国は待ってくれる」「生活の設計」「ニノチカ」「青髭八人目の妻」「結婚哲学」「極楽特急」など多数あります。
 
中でもジェームズ・スチュワート主演の「街角 桃色の店 (The Shop Around the Corner)」は、トム・ハンクス&メグ・ライアン主演の「ユー・ガット・メール」としてリメイクされているので有名かもしれませんね。個人的にも「街角 桃色の店」はルビッチ作品の中でもNo.1に好きかもしれません。
 
あとは「生活の設計 (Design for Living)」は、三谷幸喜さんのドラマで石橋貴明さん、飯島直子さん、西村雅彦さんが出演した「今夜、宇宙の片隅で」というドラマの中で紹介されていたと記憶しています。たしか(笑)というか、ほとんど「生活の設計」のリメイクといってもいいくらいですよね♪「生活の設計」は先程述べた芸術至上主義の色が濃い作品ですので、好きな人は大好きなんじゃないかなヽ(´▽`)/
 
天国は待ってくれる天国は待ってくれる」もかなりオススメの傑作です。
 
これは1943年製作とルビッチのかなり後期の作品ということもあってか、どこかルビッチの自伝的な半生記を振り返っているような感じもして、まさにルビッチ集大成的な作品という印象を受けました。
 
最高に泣けて、温かい気持ちになれる感動作品なので、こちらも僕の大好きな映画の1本です!
 
ルビッチを初めて観るという方は、まず上記3作品「街角 桃色の店」「天国は待ってくれる」「生活の設計」あたりを見てみるといいかもしれません。もちろん他の作品も最高なんですけどね☆

そうそう、以前スカパー!でもルビッチ特集をやっていたようですよ☆

作品1つ1つの解説や感想は別のページで書くとしても、ルビッチの作品を観ると、思わず「おおっ!」と立ち上がってしまうような面白さがあります。

そして、フランク・キャプラチャップリン作品のように、人間愛にあふれてり、人生を100%謳歌しようとしている人間の情熱やひたむきさに触れることができ、生きる希望をもらえます。まさに勇気をくれる映画、エールをくれる、元気をくれる映画の宝庫といえるでしょう。
 
 
◆エルンスト・ルビッチ監督の作品年表と人生年表☆

・エルンスト・ルビッチ作品年表


「出世靴屋」 (1916)
「カルメン」 (1918)
「男になったら」 (1918)
「舞踏の花形」 (1918)
「呪の眼」 (1918)
「パッション」 (1919)
「花聟探し」 (1919)
「花嫁人形」 (1919)
「牡蠣の王女」 (1919)
「デセプション」 (1920)
「寵姫ズムルン」 (1920)
「田舎ロメオとジュリエット」(1920)
「白黒姉妹」 (1920)
「山猫リュシュカ」 (1921)
「ファラオの恋」 (1922)
「灼熱の情炎」 (1922)
「ロジタ」 (1923)
「結婚哲学」 (1924)
「禁断の楽園」 (1924)
「三人の女性」 (1924)
「ウィンダミア夫人の扇」(1925)
「当世女大学」 (1925)
「陽気な巴里っ子」 (1926)
「思ひ出」 (1927)
「ラヴ・パレイド」 (1929)
「山の王者」 (1929)
「パラマウント・オン・パレイド」(1930)
「モンテ・カルロ」 (1930)
「陽気な中尉さん」 (1931)
「私の殺した男」 (1932)
「極楽特急」 (1932)
「百萬圓貰ったら」 (1932)
「君とひととき」 (1932)
「生活の設計」 (1933)
「メリィ・ウィドウ」 (1934)
「真珠の頚飾」 (1936)
「天使」 (1937)
「青髭八人目の妻」 (1938)
「ニノチカ」 (1939)
「桃色(ピンク)の店」(1940)
「淑女超特急」 (1941)
「生きるべきか死ぬべきか」(1942)
「天国は待ってくれる」 (1943)
「ロイヤル・スキャンダル」(1945)
「小間使」 (1946)
「あのアーミン毛皮の貴婦人」(1948)

作品年表については、もうひとつ、なんとエルンスト・ルビッチ監督が活躍した時期は偶然にもチャップリンとフランク・キャプラとビリー・ワイルダー監督という僕の大好きな、というか映画史上最も偉大な4人の天才が同時期に活躍したというすごい時期なんですね。
 
そういう意味でルビッチ監督だけでなく、チャップリン、フランク・キャプラ、ワイルダーも合わせた4人の代表作品年表も作成しましたので興味のある方はぜひ参考に見てみて下さい。
 
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・エルンスト・ルビッチの人生年表

 
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ビリー・ワイルダーのすべて

◆誰もが知ってる映画史上の伝説的シーンを作り出したビリー・ワイルダー☆
 
ビリー・ワイルダービリー・ワイルダー監督はハリウッドの黄金期に活躍し、映画史上最も有名なシーンや作品を生み出し、エンターテイメントの発展に非常に貢献した伝説的映画監督の1人です。
 
有名なシーンというのは、例えば、映画「七年目の浮気」でマリリン・モンローが歩道で地下鉄の風を受け、スカートがめくれるシーンなどは誰でも一度は見たり聞いたことがあるかと思います。
 
また、ジャック・レモンとシャーリー・マクレーン主演の「アパートの鍵貸します」やマリリン・モンローとジャック・レモン主演の「お熱いのがお好き」などは世界的に有名な作品ですから、観たことはなくても題名を聞いたことくらいがあるでしょう。
 
ちなみに三谷幸喜さんのビリー・ワイルダー好きは有名で、まだワイルダーが生きていた2000年に直接逢いに行くというテレビの特別番組が放送されたくらいです。元気が欲しい時には「お熱いのがお好き」の脚本をよく眺めているそうです。

日本でいうと、あと関係の有無は不明ですが、サザンオールスターズの「恋はお熱く」という歌で「お熱いのが好き」というフレーズが頻繁に登場します♪桑田さんのことですから、きっと遊び心たっぷりなオマージュかな?とか個人的には思ってます。



ちなみに、以前WOWOWでは、「三谷幸喜の教科書!ビリーワイルダー傑作選」という三谷幸喜さんがビリー・ワイルダーの魅力を語りつくすという番組が放送されたようです。
WOWOW

そして、もうひとつ、驚きべき事というか幸運なことに、「アパートの鍵貸します」で主演した可憐な女優のシャーリー・マクレーンさんは実は、まだ現役バリバリの映画女優として活躍しておられます!
 
きっと、映画が好きな方なら知らなかった人も1度くらいは観た事があるかもしれません。最近では「バレンタインデー」という映画に出てきましたし、ちょっと前には「インハーシューズ」という映画でも重要な役をやっています。またニコラス・ケイジと共演した「不機嫌な赤いバラ」、ジャック・ニコルソンと共演した「愛と追憶の日々」などは有名な作品ですね。
 
ワイルダーは、僕の感想ですが一言で言うと映画にエンターテイメント性を持たせることにかけて天才的な監督だったと思います。シャレた演出、オシャレなセリフ、決めのシーン、粋なストーリーなど世界最高レベルの演出家だったと思っています。
 
そのため、映画史上に残る名場面や彼の映画に主演した女優のほとんどは世界的に後世まで語り継がれるような大スターとなっています。
 
マリリン・モンローなどは、その一番の例で「七年目の浮気」の地下鉄の風でスカートがめくれ上がるシーンはもう知らない人はいないくらいでしょう。

また「お熱いのがお好き」で駅のホームを歩くマリリンは腰とお尻をクネクネとさせながらセクシーに歩くのですが、これはわざとセクシーさを強調させるための演出で、実際に履いていたヒールの高さを左右で異なるようにしていたそうですが、この歩き方は当時一世を風靡したそうです。
 
まあでも「お熱いのがお好き」の中では、マリリンのこの歌が一番有名かも?「I Wanna Be Loved By You」ですね♪

さらにはオードリ・ヘプバーン主演のビリー・ワイルダー映画「麗しのサブリナ」ではそのファッションに当時の女性は憧れて真似た人が大勢いたとか♪
 
またマレーネ・ デートリッヒ主演、アガサ・クリスティ原作のビリー・ワイルダー映画「情婦」では、予告編や映画作品の宣伝で、「まだ観ていない人のために、結末は絶対に漏らさないで下さい」というキャッチコピーをつけて話題を呼びました。
 
ワイルダー映画の常連で、20世紀最高の喜劇俳優と称されたジャック・レモンも偉大すぎる程の大スターで様々な映画に出演しています。

そうそう、これらワイルダー映画についてはスカパー!でも時々放送されているようなので要チェックです♪

ビリー・ワイルダーが映画界に与えたインパクトは素晴らしいものでした。アカデミー賞も「アパートの鍵貸します」をはじめ受賞歴が何度かあります。
 
また信じられないことに、そんなワイルダーがさらに師匠とあがめていた人がいます(笑)エルンスト・ルビッチという伝説の映画監督がそうなのですが、ワイルダーの仕事部屋には「ルビッチならどうした?(How would Lubitsch have done it)」という文字を飾っていたくらいだそうです。
 
ワイルダーは実際ルビッチ監督作品に脚本家として何本か参加しながら学んでいたようです。これまた面白い作品が多くて「青髭八人目の妻」「ニノチカ」「教授と美女」などは必ず観て欲しい作品の1つです。あまり脱線するとキリがないので、これらの作品について詳しく知りたい方は、エルンストルビッチ監督のページでご覧下さい。
 
以下は特にオススメな代表作6本です。

「七年目の浮気」  1955年
原題:The Seven Year Itch
七年目の浮気
 
「アパートの鍵貸します」  1960年
原題:The Apartment
アパートの鍵貸します
アカデミー監督・作品・脚本賞
「お熱いのがお好き」  1959年
原題:Some Like It Hot
お熱いのがお好き
 

 
少しだけどんなお話か紹介すると、
 
七年目の浮気」は、とある普通の家庭で妻と子供が避暑地へ遊びに行くため数日間、家で亭主が1人きりで留守番して過ごすことになる。そこへ偶然2階に越してきた若くて綺麗な女性(マリリン・モンロー)が遊びにきてはその度にあらぬ妄想が男の頭に浮かんだり、浮気をしてしまいそうになったりと誘惑と良心の間で揺れ動く男の心を面白おかしく描いた傑作コメディ。
 
アパートの鍵貸します」はサラリーマンをしているしがない男のアパートは時々、上司と愛人との密会のため、貸し出されていた。男は不甲斐ないながらもそのことに目をつぶってきたが、その愛人は実は自分が密かに思いを寄せていたエレベーターガールだったものだから・・・というこれまた痛快コメディ。
 
お熱いのがお好き」は、「Nobody’s perfect」完璧な人なんていないという言葉が一世を風靡した名作で、とある演奏家の男2人がギャングの抗争を目撃してしまったため追われるハメに。そんな時、女性だけのバンドツアーに女装して紛れ込みながら逃走を図るが、、、というコメディ作品。作中マリリン・モンローがウクレレをもって踊ったり、歌ったりする曲はあまりにも有名です♪
 
もう3本は、以下になります。
 

「情婦」  1957年
原題:Witness for the Prosecution
情婦
「麗しのサブリナ」  1954年
原題:Sabrina
麗しのサブリナ
「あなただけ今晩は」  1963年
原題:Irma la Douce
あなただけ今晩は

 
少しだけどんなお話か紹介すると、
 
情婦」は、アガサ・クリスティ原作の映画である女性が、愛する人が裁判にかけられてしまった時様々な知恵を駆使して自らの主張を男に、そして裁判を通して世間に知らしめようとするとてもウィットに富んだ作品。
 
麗しのサブリナ」は、オードリ・ヘプバーンとハンフリー・ボガートが主演という超豪華な作品。お金持ちの家でメイドとして働く両親の子供(ヘプバーン)が巴里で花嫁修業して帰ってきたら素晴らしく綺麗な女性となっていたため、お金持ちの家の息子が一目惚れしてしまうが・・・というラブコメです。
 
あなただけ今晩は」は、ある娼婦に恋をしてしまった男が自分の人生をかえりみずに猛烈に献身的に愛を貫こうとする物語です。作中で使われている「それはまた別のお話」というセリフは三谷幸喜さんの「王様のレストラン」でも使われていますね。
 
 
ビリー・ワイルダー監督の映画は観ると楽しくなってくると同時に自分の知恵や工夫次第で人生はこんなにも多種多様な生き方ができるようになるんだ!?という気持ちにしてくれます。とってもエールフルなので元気をくれる映画や希望をくれる映画として個人的にはとっても感謝しています。たまにWOWOWなどでも放送されてますので、ぜひ見てみて下さい♪
 
 
◆ビリー・ワイルダー自身の人生を知りたい方へ☆
 
ビリー・ワイルダーならどうする?ワイルダーの自伝的インタビュー本で日本語にも翻訳されている本なら間違いなく「ワイルダーならどうする?」という本が一番面白くて有名です。これはキャメロン・クロウという「ザ・エージェント」や「エリザベスタウン」で有名な映画監督がビリー・ワイルダーに1997年から98年の2年間かけて断続的に行われた貴重なインタビュー本です。
 
当時既に90歳を超えていたにも関わらずものすごくはっきりとした口調で答えているのが驚きです。「タイタニック」は、つまらない映画だ!とか(笑)「ザ・エージェント」への出演依頼を断ったりとか面白いエピソードが満載で読み物としても宝物になる一冊です。
 
キャメロン・クロウ監督は映画監督になる前には「ローリングストーン」誌で編集補佐にもついていたのでこういう取材が得意と言えば得意だったようです。原書名は「CONVERSATIONS WITH WILDER」なのですが、この本を翻訳した人は素晴らしいセンスをもって題名を「ワイルダーならどうする?」としました。これは先ほどお話した「ルビッチならどうする?」にかけてのことでしょうが、すごく粋な書名のつけかただと個人的には絶賛したいですね☆ちなみに、ワイルダーに逢いにいった三谷幸喜さんは「私ならこうする。ビリー・ワイルダー」というサインを色紙にもらい額に入れて飾っているそうです。
 
また、ビリー・ワイルダー DVD コレクターズBOXというのが発売されています。1と2がありほとんどのワイルダー作品が網羅されていますが、2011年2月現在では残念なことにAmazonで中古しか扱っていませんでした。新しいバージョンのDVD-BOXが発売されるかもしれませんので待つか、もしくはイーブックオフ(ネットオフ)などで中古で安く探して購入するのがオススメです。
 
 
さて、ざっと書いてきましたがビリー・ワイルダー監督についてはまだまだ知らないことが多いので、新しい発見があったら随時このページに追記していくつもりです。お楽しみに☆
 
 
◆ビリー・ワイルダー監督の作品年表と人生年表☆
 
・ビリー・ワイルダー作品年表

  ●脚本のみ
 
  1929年 悪魔の記者 – Der Teufelsreporter (脚本)
  1929年 日曜日の人々 – Menschen am Sonntag (脚本)
  1931年 人間廃業 – Der Mann,der seinen Morder sucht (脚本)
  1931年 女王様御命令 – ihre hoheit befiehit (脚本)
  1931年 浮気 – Seitensprunge (脚本)
  1931年 にせの夫 – Der falsche Ehemann (脚本)
  1931年 少年探偵団 – Emil und die Detektive (脚本)
  1932年 かつてワルツありき – Es War einmal ein Walzer (脚本)
  1932年 ブロンドの夢 – Ein blonder Traum (脚本)
  1932年 街の子スカンポロ – Scampolo,ein kind der StraBe (脚本)
  1932年 空の青さ – Das Blaue vom Himmel (脚本)
  1933年 マダムは子供をお望みでない – madame Wunsht keine kinder (脚本)
  1933年 女たちの夢見ること – Was Frauen traumen (脚本)
  1933年 アドーラブル – Adorable (脚本)
  1934年 刺激的な冒険 – One Exciting Adventure (脚本)
  1934年 空飛ぶ音楽 – Music in the Air (脚本)
  1935年 麗はしの巴里 – Lottery Lover (脚本)
  1935年 男の魂 – Under Pressure (脚本)
  1935年 エミールと探偵たち – Emil and the Detectives (脚本)
  1937年 シャンパン・ワルツ – Champagne Waltz (脚本)
  1938年 青髭八人目の妻 – Bluebeard’s Eighth Wife (脚本)
  1939年 ミッドナイト – Midnight (脚本)
  1939年 ウォット・ア・ライフ – What a Life (脚本)
  1939年 ニノチカ – Ninotchka (脚本)
  1940年 リズム・オン・ザ・リバー – Rhythm on the River (脚本)
  1940年 囁きの木陰 – Arise My Love (脚本)
  1941年 ホールド・バック・ザ・ドーン – Hold Back the Dawn (脚本)
  1941年 教授と美女 – Ball of Fire (脚本)
  1942年 運命の饗宴 – Tales of Manhattan (脚本)
  1945年 死のひきうす – Die Todesmuhlen (編集協力)
  1947年 気まぐれ天使 – The Bishop’s Wife (脚本)
  1948年 ヒット・パレード – A Song is Born (脚本)
  
  ●監督もしてる作品
 
  1933年 悪い種子 – Mauvaise Graine (脚本・監督)
  1942年 少佐と少女 – The Major and the Minor (脚本・監督)
  1943年 熱砂の秘密 – Five Graves to Cairo (脚本・監督)
  1944年 深夜の告白 – Double Indemnity (脚本・監督)
  1945年 失われた週末 – The Lost Weekend (脚本・監督)
  1948年 皇帝円舞曲 – The Emperor Waltz (脚本・監督)
  1948年 異国の出来事 – A Foreign Affair (脚本・監督)
  1950年 サンセット大通り – Sunset Blvd. (脚本・監督)
  1951年 地獄の英雄 – Ace in the Hole (脚本・監督・製作)
  1953年 第十七捕虜収容所 – Stalag 17 (脚本・監督・製作)
  1954年 麗しのサブリナ – Sabrina (脚本・監督・製作)
  1955年 七年目の浮気 – The Seven Year Itch (脚本・監督・製作)
  1957年 情婦 – Witness for the Prosecution (脚本・監督・製作)
  1957年 昼下りの情事 – Love in the Afternoon (脚本・監督・製作)
  1957年 翼よ!あれが巴里の灯だ – The Spirit of St. Louis (脚本・監督)
  1959年 お熱いのがお好き – Some Like It Hot (脚本・監督・製作)
  1960年 アパートの鍵貸します – The Apartment (脚本・監督・製作)
  1961年 ワン・ツー・スリー – One, Two, Three (脚本・監督・製作)
  1963年 あなただけ今晩は – Irma la Douce (脚本・監督・製作)
  1964年 ねぇ!キスしてよ – Kiss Me, Stupid (脚本・監督・製作)
  1966年 恋人よ帰れ!我が胸に – The Fortune Cookie (脚本・監督・製作)
  1970年 シャーロック・ホームズの冒険 – The Private Life of Sherlock Holmes (脚本・監督・製作)
  1972年 お熱い夜をあなたに – Avanti! (脚本・監督・製作)
  1974年 フロント・ページ – The Front Page (脚本・監督)
  1979年 悲愁 – Fedora (脚本・監督・製作)
  1981年 バディ・バディ – Buddy Buddy (脚本・監督)

作品年表については、もうひとつ、なんとビリー・ワイルダー監督が活躍した時期は偶然にもチャップリンとフランク・キャプラとエルンスト・ルビッチ監督という僕の大好きな、というか映画史上最も偉大な4人の天才が同時期に活躍したというすごい時期なんですね。
 
そういう意味でビリー・ワイルダー監督だけでなく、チャップリン、フランク・キャプラ、エルンスト・ルビッチも合わせた4人の代表作品年表も作成しましたので興味のある方はぜひ参考に見てみて下さい。
 
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・ビリー・ワイルダーの人生年表

 
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◆ビリー・ワイルダー監督に関するトリビア☆

・ビリー・ワイルダーは50年以上映画に携わり、60本もの作品に携わった。

・三谷幸喜映画「ザ・マジックアワー」の舞台設定や美術のつくりはビリー・ワイルダー監督作品「あなただけ今晩は」を参考にしたオマージュとなっているらしい。

・三谷幸喜ドラマ「今夜、宇宙の片隅で」内では古典映画についての話題がたくさん登場するが、中でもワイルダー作品の「教授と美女」や「お熱いのがお好き」でのモンローのシーン、「アパートの鍵貸します」の最後のシーン、「青髭八人目の妻」のパジャマの上下を男女で貸しあったりとたくさんのオマージュが登場します。

・脚本のほとんどは、黄金コンビとして数々の名作を生み出してきたチャールズ・ブラケットやI・A・L・ダイアモンドらと一緒に作り出した。

・アカデミー賞受賞作品としては、「失われた週末」が作品賞・監督賞・脚色賞・主演男優賞(この映画はカンヌ国際映画祭でグランプリも受賞)。「サンセット大通り」が美術監督・装置賞・脚色賞・作曲賞。「アパートの鍵貸します」が作品・監督賞・脚本賞・美術賞・編集賞を受賞。

・「麗しのサブリナ」はゴールデン・グローブ賞の脚本賞を受賞している。

・パジャマの上と下だけを買おうとする男女が出会うというのはワイルダーがルビッチから男女の出会いのシチュエーションを求められたのに答えたものだったらしい。ちなみにこのシーンのことについて話シーンがナンシー・マイヤーズ監督の映画「ホリデイ」に出てきます。

・周防正行監督「Shall we ダンス?」が素晴らしいというコメントを残している。

・コレクションがオークションに出された時の合計金額は3260万ドルという高額の値段だった

・英語がまったくできなかったが、毎日20語の英単語を暗記して、一日中部屋にこもり、ラジオを聴くなどかなりの勉強家だったらしい。

・渡米後、ビザが切れたため更新しようと国境付近の米国領事館に赴くも、書類の不備からなかなかビザの発行がおりずに絶望的になっていた時、副領事から「仕事は何をしているのか?」と尋ねられ、ワイルダーは「シナリオライターです」と答えると、副領事は「いいシナリオを書くんだ」と言ってパスポートにスタンプを押してくれたという。

 
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